このところ、マツダのSUVに興味を持っています。
その理由は、曲線を絶妙に配置したそのデザイン性に加え、価格の割に装備が充実しているからです。
輸入車と比較してはいけないかもしれませんが、同じボディサイズのSUVの中ではコストパフォーマンスは断トツです。
そこで今回の記事では、もしも私が「マツダCX-5」を購入するのであれば、どのグレードが最適なのかについて考えてみたいと思います。
※この記事は2021年4月時点の情報をもとに書いています。
マツダCX-5のボディサイズ
- 全長:4,545mm
- 全幅:1,840mm
- 全高:1,690mm
- ホイールベース:2,700mm
- 車両重量:1,520~1,620kg
- 最小回転半径:5.5m
マツダCX-5は2012年2月に初代モデルが発売され、現行モデルは2017年2月にフルモデルチェンジが行われた二代目にあたります。
初代モデルは全長4,545mm、全幅1,840mm、全高1,705mmで、現行モデルは全長・全幅は初代モデルと同じで、全高だけ19mm低くなっています。
全長が4,500mmを超え、全幅も1,800mmを超えるボディサイズなので、国内ではミドルサイズSUVと呼ばれる大きさになります。
国産車のSUVでは、スバルフォレスター、トヨタハリアー、トヨタRAV4、日産エクストレイル、ホンダCR-Vなどと競合するボディサイズです。
全幅が1,840mmもあるので日本の道路事情では大きすぎるとの意見もあるようですが、その分室内での居住性は良くラゲッジルームも通常時で505リットルあります。
マツダCX-5のエクステリア
上の写真は「25T L Package」で、ボディカラーはソウルレッドクリスタルメタリックです。
「マツダCX-5」のボディカラーは、次の8色から選ぶことが出来ます。
- ソウルレッドクリスタルメタリック
- ソニックシルバーメタリック
- ジェットブラックマイカ
- チタニウムフラッシュマイカ
- マシーングレープレミアムメタリック
- ディープクリスタルブルーマイカ
- スノーフレイクホワイトパールマイカ
- ポリメタルグレーメタリック
マツダの自動車は、ラインナップのデザインの統一を図るための概念である「魂動(こどう)デザイン」を採用しており、CX-5もこのコンセプトのもとにデザインされています。
その結果、CX-5もCX-3やCX-30などとよく似ているデザインになっており、CX-5としてのオリジナリティはあまり感じられません。
また、グレードの違いによるデザインの特徴もあまり無く、エントリーグレードである「20 S」「25S」「XD」でも「PROACTIVE」と同じ17インチのアルミホイールが標準装備されます。
マツダCX-5のインテリア
マツダCX-5のインテリアの特徴は、シンプルだけれども装備が充実していること、そして質感が高いことです。
運転席のスイッチ類やメーター・ナビ画面などの配置はシンプルにまとめられていて、それぞれのパーツが自らの存在感を押し出すことはありません。
一方で、ステアリングとシフトノブは「本皮巻き」が全グレードで標準装備され、質感の高さを感じることが出来ます。
また、「PROACTIV」以上のグレードには、運転席にメモリー機能付き電動パワーシート、運転席・助手席にシートヒーター、ステアリングヒーターなどが標準装備されます。
10.25インチのセンターディスプレイは 「L Package」のみ標準装備され、「20S」「25S」「XD」「PROACTIV」は8.8インチのディスプレイが標準装備になります。(「PROACTIV」のみオプションで10.25インチを選択可能です。)
マツダCX-5のパワートレイン
マツダCX-5のパワーユニットは、次の4種類から選択できます。
【SKYACTIV-G 2.0】
- 2L直列4気筒DOHCガソリンエンジン
- 最高出力:156ps/rpm
- 最大トルク:199Nm/rpm
【SKYACTIV-G 2.5】
- 2.5L直列4気筒DOHCガソリンエンジン
- 最高出力:188ps/rpm
- 最大トルク:250Nm/rpm
【SKYACTIV-G 2.5T】
- 2.5L直列4気筒DOHCターボエンジン
- 最高出力:230ps/rpm
- 最大トルク:420Nm/rpm
【SKYACTIV-D 2.2】
- 2.2L直列4気筒DOHCディーゼルターボエンジン
- 最高出力:200ps/rpm
- 最大トルク:450Nm/rpm
トランスミッションは、「SKYACTIV-G 2.0」「SKYACTIV-G 2.5」「SKYACTIV-G 2.5T」は6速ATのみ、「SKYACTIV-D 2.2」は6速ATと6速MTから選ぶことができます。
駆動方式は、「SKYACTIV-G 2.0」はFFのみ、「SKYACTIV-G 2.5」「SKYACTIV-G 2.5T」「SKYACTIV-D 2.2」はFFと4WDから選ぶことができます。
マツダCX-5のグレード・価格
エンジン | グレード | ミッション | 駆動方式 | 車両本体価格 |
SKYACTIV-G 2.0 | 20S | 6速AT | FF | 267.85万円 |
20S PROACTIV | 6速AT | FF | 290.95万円 | |
SKYACTIV-G 2.5 | 25S | 6速AT | 4WD | 290.95万円 |
25S PROACTIV | 6速AT | 4WD | 314.05万円 | |
25S L Package | 6速AT | FF | 320.1万円 | |
4WD | 343.2万円 | |||
SKYACTIV-G 2.5T | 25T L Package | 6速AT | FF | 351.45万円 |
4WD | 374.55万円 | |||
SKYACTIV-D 2.2 | XD | 6速AT/6速MT | FF | 299.75万円 |
4WD | 322.85万円 | |||
XD PROACTIV | 6速AT/6速MT | FF | 322.85万円 | |
4WD | 345.95万円 | |||
XD L Package | 6速AT/6速MT | FF | 352万円 | |
4WD | 375.10万円 |
※特別仕様車は記載しておりません。
「SKYACTIV-G 2.0」「SKYACTIV-G 2.5」「SKYACTIV-D 2.2」にそれぞれ「20S」「25S」「XD」というベースグレードが設定されています。
これらのベースグレードは装備が簡素化されていて、メーカーオプションも「地デジTVチューナー」しか選択できないので、予算に余裕があれば「PROACTIV」以上からグレードを選びたいところです。
「L Package」を選択するとシートが本革製になるだけでなく、10.25インチのセンターディスプレイ、助手席電動シート、リアシートのシートヒーター、19インチアルミホイールなどが標準装備され、装備が充実します。
マツダCX-5の先進安全装備
先進安全装備 | 20S 25S XD | PROACTIV | L Package |
マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC) | 〇 | 〇 | 〇 |
ドライバー・アテンション・アラート | 〇 | 〇 | 〇 |
スマート・ブレーキ・サポート「前方検知機能」(SBS) | 〇 | 〇 | 〇 |
スマート・ブレーキ・サポート「後方検知機能」(SBS-R) | 〇 | 〇 | 〇 |
スマート・ブレーキ・サポート「後進時左右接近物検知機能」(SBS-RC) | 〇 | 〇 | 〇 |
AT誤発進抑制制御「前進時/後退時」 | 〇 | 〇 | 〇 |
アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH) | ― | 〇 | 〇 |
ハイビーム・コントロール・システム(HBC) | 〇 | ― | ― |
360度ビュー・モニター | 〇 | 〇 | 〇 |
ブラインド・スポット・モニタリング(BSM)&リア・クロス・トラフィック・アラート(RCTA) | 〇 | 〇 | 〇 |
車線逸脱警報システム(LDWS) | 〇 | 〇 | 〇 |
レーンキープ・アシスト・システム(LAS) | ― | 〇 | 〇 |
交通標識認識システム(TSR) | ― | 〇 | 〇 |
※〇=標準装備、△=オプション装備、―=設定なし
CX-5は先進安全装備も充実していますが、ベースグレードのみ「レーンキープ・アシスト・システム(LAS)」「交通標識認識システム(TSR)」が搭載されないので注意が必要です。
マツダCX-5の燃費
「SKYACTIV G 2.0」
モード | FF |
WLTCモード | 14.6 |
市街地モード(WLTC-L) | 11.9 |
郊外モード(WLTC-M) | 15.1 |
高速道路モード(WLTC-H) | 16.2 |
※単位:km/L
「SKYACTIV G 2.0」(FF)のWLTCモードは14.6km/Lとなっています。2.0Lガソリンエンジンとしては標準的な数値になっています。
「SKYACTIV G 2.5」
モード | FF | 4WD |
WLTCモード | 13.8 | 13.0 |
市街地モード(WLTC-L) | 10.8 | 10.2 |
郊外モード(WLTC-M) | 14.3 | 13.4 |
高速道路モード(WLTC-H) | 15.7 | 14.7 |
※単位:km/L
「SKYACTIV G 2.5」FFモデルのWLTCモードは13.8km/L、4WDのWLTCモードは13.0km/Lとなっています。
CX-5に搭載される「2.5L直列4気筒DOHCガソリンエンジン」は、燃費を向上させるために、アクセルペダルを軽く踏みながら一定速度で走っているときなどに、4気筒のうち外側の2気筒を休止する「2気筒休止」エンジンです。
郊外や高速道路走行中の実燃費の向上を期待したいところです。
「SKYACTIV G 2.5T」
モード | FF | 4WD |
WLTCモード | 12.6 | 12.2 |
市街地モード(WLTC-L) | 9.4 | 9.1 |
郊外モード(WLTC-M) | 12.9 | 12.4 |
高速道路モード(WLTC-H) | 14.4 | 14.1 |
※単位:km/L
「SKYACTIV G 2.5T」FFモデルのWLTCモードは12.6km/L、4WDのWLTCモードは12.2km/Lとなっています。
「SKYACTIV D 2.2」
モード | 6AT | 6MT | ||
FF | 4WD | FF | 4WD | |
WLTCモード | 17.4 | 16.6 | 19.5 | 18.7 |
市街地モード(WLTC-L) | 13.7 | 13.6 | 17.2 | 16.5 |
郊外モード(WLTC-M) | 17.3 | 16.6 | 19.2 | 18.5 |
高速道路モード(WLTC-H) | 19.8 | 18.4 | 20.9 | 20.0 |
※単位:km/L
「SKYACTIV D 2.2」FF(6AT)モデルのWLTCモードは17.4km/L、4WD(6AT)のWLTCモードは16.6km/Lとなっています。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
「マツダ CX-5」は、デザイン性に優れコストパフォーマンスが高い人気のSUVです。
4つのパワートレインが選択可能で、ミッションや駆動方式・装備に応じて幅広いグレードを選択することができます。
私の場合には、長距離よりも街乗りが多く、本革シートを含めた装備の充実を重視するので、「SKYACTIV G 2.5 25S L Package」のFFモデルが検討の第一候補になります。
車両本体価格は、320.1万円。オプションは地デジTVチューナーとボーズサウンドシステムで計10.45万円。オプション込みの車両本体価格は330.55万円になります。
あとは、実際に試乗をしてみて、取り回しや走りの部分を確認する必要がありますね。
この記事がみなさんのお役に立てばうれしいです。