
By: MIKI Yoshihito
お子さんの独立やご主人様の定年退職を契機に、ご夫婦で海外旅行を計画されている方も多いと思います。
ご夫婦で旅行をされるのなら、日本から約3時間半と近くて時差も1時間しかない台湾はとても魅力的ですよね。
ショッピングやグルメも楽しめるので、若い人の間でも台湾旅行の人気は高まっています。
そんな熟年ご夫婦の台湾旅行でしたら、往復の飛行機でビジネスクラスの利用を検討されてはいかがでしょうか?
ビジネスクラスというと海外出張での利用が多いように思われがちですが、個人旅行で利用する方も増えています。
シートは広々としていてゆったりと寛げますし、機内食もエコノミークラスとは全く違います。
今回は、台湾旅行でビジネスクラスを検討する方の参考となるように、台北の空港・台北路線の時刻表、各航空会社が使用している運航機材とビジネスクラスのシート、最後にビジネスクラスの運賃についてご紹介します。
ビジネスクラス利用なら羽田発のフライトがおすすめです
台北松山空港は市街地から10分の距離
2019年4月現在、東京から台北に向かう「フルサービスキャリア」(LCC以外の航空会社)のフライトは、毎日成田空港から11便、羽田空港から8便が運航されています。
料金は成田発のフライトの方が若干安いのですが、快適に台湾旅行をしたいのであれば羽田空港発のフライトを選ぶことをおすすめします。
その理由は東京・台北両方の空港へのアクセスが良い事です。
羽田空港は言うまでもないのですが、羽田発の全フライトが到着する「台北松山(ソンシャン)空港」も市街地にある国際空港です。
台北にあるもうひとつの「台北桃園国際空港」が市街地から40kmほど離れた場所にあるのに対して、松山空港は街の中心部から地下鉄や車で10分ほどの距離。
台北に行く場合にとても便利な空港なのです。
羽田-台北松山路線の時刻表
現在羽田ー台北松山路線を運航しているのは、「日本航空」「全日空」「チャイナエアライン」「エバー航空」の4社。
4社共に、羽田空港午前出発、松山空港午後出発のフライトを選べるので、3泊4日など短期間の旅行者にもとても便利です。
羽田⇒台北松山
CI223便 07:20発⇒10:00着(A330-300)
JL097便 08:50発⇒11:30着(B777-200ER/B787-8)
NH851便 10:05発⇒12:30着(B787-8)
BR189便 10:50発⇒13:30着(A330-300)
BR191便 12:40発⇒15:05着(A330-300)
NH853便 13:20発⇒15:45着(B787-8)
CI221便 14:30発⇒16:55着(A330-300)
JL099便 18:15発⇒20:55着(B777-200ER)
台北松山⇒羽田
BR192便 07:30発⇒11:45着(A330-300)
CI220便 09:00発⇒13:10着(A330-300)
JL096便 09:10発⇒13:10着(B777-200ER)
NH852便 13:30発⇒17:45着(B787-8)
JL098便 14:20発⇒18:20着(B777-200ER/787-8)
BR190便 16:00発⇒19:55着(A330-300)
NH854便 16:45発⇒20:50着(B787-8)
CI222便 18:05発⇒22:05着(A330-300)
※便名の頭の記号
CI-チャイナエアライン
JL-日本航空
NH-全日空
BR-エバー航空
※時刻表は2019年4月分です。
※発着時刻・機材・運航の有無は頻繁に変更になります。
ご旅行の計画を立てる際には必ず各航空会社のWEBサイトやサプライス公式サイトでご確認下さい。
※( )内は運航機材
日本航空 羽田ー台北松山路線のビジネスクラス
それでは「日本航空」「全日空」「チャイナエアライン」「エバー航空」の各航空会社が「羽田ー台北松山路線」で使用している機材とビジネスクラスのシートをご紹介します。
日本航空の運航機材はB767-300ER型機
B767-300ER型機は、日本航空がアジア・オセアニア・バンクーバー・ホノルル路線等で使用している中型機です。
東京ー台北路線では、「羽田ー台北(松山)線」のJL096便・JL097便・JL098便・JL099便で使用されています。
下のシートマップのとおりB767-300ER型機の機内には通路が2つありますが、キャビンの幅はB787-8型機やA330-300型機よりはやや狭くなっています。
ビジネスクラスには2つの通路をはさんで「2-2-2」の配列で30席が配置されています。この他に「2-3-2」に配列されたエコノミークラスが197席あり、合計で227席となります。
B767-300ER型機のシートは「JALスカイリクライナーシート」
羽田ー台北松山路線で使用されるB767-300ER型機のビジネスクラスには「JALスカイリクライナーシート」が装着されています。
日本航空でも、2015年に入り一部のB767-300型機のビジネスクラスに「JAL SKY SUITE 767」という最新のフルフラットシートが装着されているのですが、羽田ー台北松山路線は搭乗時間が短いので「JALスカイリクライナーシート」のままのようです。
従来型のリクライニングシートなのでリクライニング幅も小さく、シートピッチも47インチ(約119cm)と最近のビジネスクラスの中では狭い方です。
個人用モニターのサイズは10.6インチです。
羽田空港では「サクララウンジ」が利用可能
日本航空の羽田ー台北松山路線のビジネスクラスの乗客は、羽田空港・松山空港でラウンジが利用できます。
利用できるラウンジは、羽田空港が「サクララウンジ」、松山空港が「Airlines Vip Lounge」になります。
「サクララウンジ」は日本航空・ワンワールド加盟会社国際線の「ファーストクラス」「ビジネスクラス」の乗客、「JALマイレージバンク」の上級会員と「JALグローバルクラブ」の会員しか利用できない特別なラウンジです。
松山空港の「Airlins Vip Lounge」は、松山空港を発着する航空会社の共用ラウンジです。それぞれの航空会社のビジネスクラスの乗客とマイレージサービスの上級会員しか利用できない特別なラウンジです。
【関連記事】
羽田空港 国際線ターミナル JAL「サクララウンジ」を利用しました!
全日空 羽田ー台北松山路線のビジネスクラス
全日空の運航機材はB787-8型機(240席仕様機)
全日空の羽田ー台北松山路線ではB787-8型機(240席仕様機)が使用されています。
B787-8型機(240席仕様機)は、全日空が中・長距離路線で使用する最新鋭機です。
ビジネスクラスは「2-2-2」の配列で42席が配置されています。この他に「2-4-2」に配列されたエコノミークラスが198席あり、合計で240席が配置されています。
B787-8のキャビンの最大幅は5.49mで、B767-300型機の4.7m、A330-300型機の5.28mよりも広く、同じ「2-2-2」の配置でも他の機材よりはゆったり感があると思います。
シートはシェル型の「ANA BUSINESS CRADLE」を採用
羽田ー台北松山路線のB787-8型機(240席仕様機)のビジネスクラスには「ANA BUSINESS CRADLE」というシートが装着されています。
このシートは「シェル型」と言って、シートがリクライニングする時に座席が前にスライドするタイプなので、後ろの座席の人に気兼ねすることなくリクライニングを行うことができます。
シートピッチは59インチ(約150cm)、個人用モニターの大きさは12.1インチです。
羽田空港では「ANAラウンジ」が利用可能
全日空の羽田ー台北松山路線のビジネスクラスの乗客は、羽田空港・松山空港でラウンジが利用できます。
利用できるラウンジは、羽田空港が「ANAラウンジ」、松山空港が「Airlines Vip Lounge」になります。
「ANAラウンジ」は全日空・スターアライアンス加盟会社国際線の「ファーストクラス」「ビジネスクラス」の乗客の他、「ANAマイレージクラブ」の上級会員、スターアライアンスゴールドメンバーだけしか利用できない特別なラウンジです。
松山空港の「Airlins Vip Lounge」は、松山空港を発着する航空会社の共用ラウンジです。
チャイナエアライン 羽田-台北松山路線のビジネスクラス
チャイナエアラインは台湾の航空会社です。かつては中華航空とも呼ばれていました。
客室乗務員のチャイナドレス風の制服も人気で、日本では格安運賃の航空会社としても有名です。
チャイナエアラインの運航機材はA330-300型機
チャイナエアラインの羽田ー台北松山路線ではA330-300型機が使われています。
A330-300型機はチャイナアエアラインが中長距離路線で使用している中型機です。
ビジネスクラスは「2-2-2」の配列で36席が配置されています。この他に「2-4-2」の配列で277席のエコノミークラス席があり、合計で313席が配置されています。
【チャイナエアライン A330-300のシートマップ】はこちらをご覧下さい。
シートは「シェル型シート」を採用
チャイナエアラインが羽田ー松山路線で使用するA330-300型機のビジネスクラスのシートにはシェル型のシートが装着されています。
シェル型シートはリクライニングする時にシートが前にスライドするので、後ろの座席の人に気兼ねなくリクライニングを行うことができます。
シートピッチは63インチ(約160cm)、個人用モニターの大きさは10.4インチです。
【関連記事】
羽田空港では「TIATラウンジ」が利用可能
チャイナエアライン羽田ー台北松山路線のビジネスクラスの乗客は、羽田空港・松山空港でラウンジが利用できます。
利用できるラウンジは、羽田空港が「TIATラウンジ」「TIATラウンジアネックス」、松山空港が「Airlines Vip Lounge」になります。
羽田空港の「TIATラウンジ」「TIATラウンジアネックス」は、羽田空港を発着する一部の航空会社と一部のカード会社の共用ラウンジです。
成田空港にはチャイナエアラインが運営するの「ダイナスティラウンジ」があるのですが、羽田空港では共用ラウンジの利用になるのが残念です。
松山空港の「Airlins Vip Lounge」が利用できます。
エバー航空 羽田-台北松山路線のビジネスクラス
エバー航空は台湾の航空会社です。
1989年の会社設立以来、死者が出るような大きな事故は1度も起こしていません。
安全性が高くサービスにも優れた航空会社として世界的に評価されています。
また日本のサンリオと提携して、ハローキティの塗装やアメニティを利用した「ハローキティジェット」を導入していることでも有名です。
現在7機の「ハローキティジェット」が世界中を飛び回っています。
エバー航空の運航機材はA330-300型機
A330-300はエバー航空が中・短距離路線で使用している中型機です。
エバー航空では、A330-300型機・A330-200型機、B747-400型機のビジネスクラスを「プレミアムローレルクラス」と呼んでいて、他の機種のビジネスクラスとの差別化を図っています。
プレミアムローレルクラスには「2-2-2」の配列で30席が配置されています。この他に「2-4-2」の配列で279席のエコノミークラス席があり、合計で303席が配置されています。
【エバー航空A330-300のシートマップ】はこちらをご覧下さい。
シートは「シェル型シート」を採用
エバー航空の羽田ー台北松山路線で使用するA330-300型機のプレミアムローレルクラスには、シェル型のフラットシートが装着されています。
シェル型シートはリクライニングする時にシートが前にスライドするので、後ろの座席の人に気兼ねなくリクライニングを行うことができます。
羽田ー台北松山間の搭乗時間は3時間と短いので、シートをフラットにして利用する事は少ないと思うのですが、このフラットシートは上の写真のようにリクライニングの角度が180度ではないので注意が必要です。
シートピッチは62インチ(約157cm)、個人用モニターの大きさは15.4インチです。
羽田空港では「ANAラウンジ」が利用可能
エバー航空の羽田ー台北松山路線のビジネスクラスの乗客は、羽田空港・松山空港でラウンジが利用できます。
エバー航空はスターアライアンスに加盟しているので、羽田空港では「ANAラウンジ」が利用できます。松山空港のラウンジは「Airlines Vip Lounge」になります。
「ANAラウンジ」は全日空・スターアライアンス加盟会社国際線の「ファーストクラス」「ビジネスクラス」の乗客の他、「ANAマイレージクラブ」の上級会員、スターアライアンスゴールドメンバーだけしか利用できない特別なラウンジです。
4社のサービス水準に関する評価
日本航空・全日空・チャイナエアライン・エバー航空のサービス水準に関する評価は次のとおりです。
サービス水準に関する評価
成田・台北(松山)路線を運航している会社は、サービス水準において世界的に評価が高いエアラインが多いことが特徴です。
全日空・日本航空・エバー航空は、英国スカイトラックス社の格付けにおいて、世界で10社しかない5つ星の認定を受けています。
2018エアラインランキング | 2018エイビーロード調査 | スカイトラックス社格付け | |
全日空 | 3位 | 1位 | ★★★★★ |
エバー航空 | 5位 | 6位 | ★★★★★ |
日本航空 | 13位 | 2位 | ★★★★★ |
チャイナエアライン | 35位 | 20位以下 | ★★★★☆ |
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
羽田ー台北(松山)路線のビジネスクラスをサービス重視で選ぶのであれば、日本航空、全日空、エバー航空になります。
3社ともにサービス水準が高いエアラインでシートにはそれほど差がないので、この3社の中で選べば問題ないかと思います。
一方で料金重視の場合には、チャイナエアラインが圧倒的に安くなります。
料金が安いからチャイナエアラインのサービスがそんなに悪いのかというと、そんなことはありませんのでご安心下さい。
この記事がみなさんのお役に立てばうれしいです。
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