マツダCX-3は2015年2月に初代の現行モデルが発売されました。
発売から6年が経過していますが、国産SUVの中では群を抜いて美しいそのスタイルは全く古さを感じさせません。
マツダCX-3は国産コンパクトSUVの中では唯一ディーゼルエンジンを選ぶことができ、さらにマニュアルのトランスミッションも用意されています。
そこで今回の記事では、もしも私がマツダCX-3を購入するのであれば、どのグレードが最適なのかについて考えてみたいと思います。
※この記事は2021年4月時点の情報をもとに書いています。
マツダCX-3のボディサイズ
- 全長:4,275mm
- 全幅:1,765mm
- 全高:1,550mm
- ホイールベース:2,570mm
- 車両重量:1,210~1,370kg
- 最小回転半径:5.3m
CX-3はマツダ2をベースに開発されており、マツダのSUVラインナップの中では最もコンパクトなSUVです。
全幅はライバルのヤリスクロスと同じ1,765mmで、3ナンバーの国産SUVの中でも取り回しの良いサイズに仕上がっています。
また、全高は1,550mmと多くの機械式駐車場の高さ制限に収まっています。
国産のSUVではトヨタヤリスクロスの他、日産キックス、ホンダヴェゼル、スバルXVなどと競合するボディサイズです。
マツダCX-3のエクステリア
上の写真は「20S Exclusive Mods」で、ボディカラーはスノーフレイクホワイトパールマイカです。
マツダCX-3のボディカラーは、次の8色から選ぶことが出来ます。
- エターナルブルーマイカ(Exclusive Modsを除く)
- ポリメタルグレーメタリック(Exclusive Modsを除く)
- ジェットブラックマイカ
- ソウルレッドクリスタルメタリック
- マシーングレープレミアムメタリック
- ディープクリスタルブルーマイカ
- セラミックメタリック
- スノーフレイクホワイトパールマイカ
マツダの自動車は、ラインナップのデザインの統一を図るための概念である「魂動(こどう)デザイン」を採用しており、CX-3もこのコンセプトのもとにデザインされています。
このCX-3のデザインは、「魂動(こどう)デザイン」が採用されたマツダ車の中でも最も完成度が高いと言われており、デビューから6年が経った今でも全く古さを感じさせません。
最低地上高も160mmとSUVの中では低いこともあり、街乗り用のクロスオーバーSUVとして最適なのかもしれません。
マツダCX-3のインテリア
マツダCX-3のインテリアの特徴は、シンプルだけれども装備が充実していること、そして質感が高いことです。
運転席のスイッチ類やメーター・ナビ画面などの配置はシンプルにまとめられていて、それぞれのパーツが自らの存在感を押し出すことはありません。
一方で、ステアリングとシフトノブはエントリーグレードの「15S」を除き「本皮巻き」が標準装備され、質感の高さを感じることが出来ます。
「PROACTIVE」「Exclusive Mods」には、運転席にメモリー機能付き電動パワーシート、運転席・助手席にシートヒーター、ステアリングヒーターなどが標準装備されます。
ただ、ボディサイズがコンパクトなため、後部座席の居住性は良いとは言えず、ラゲッジルームも狭いことが難点です。
マツダCX-3のパワートレイン
マツダCX-3のパワーユニットは、次の3種類から選択できます。
【SKYACTIV-G 1.5】
- 1.5L直列4気筒DOHCガソリンエンジン
- 最高出力:111ps/rpm
- 最大トルク:144Nm/rpm
【SKYACTIV-G 2.0】
- 2L直列4気筒DOHCガソリンエンジン
- 最高出力:150ps/rpm
- 最大トルク:195Nm/rpm
【SKYACTIV-D 1.8】
- 1.8L直列4気筒DOHCディーゼルターボエンジン
- 最高出力:116ps/rpm
- 最大トルク:270Nm/rpm
トランスミッションは、「SKYACTIV-G 1.5」「SKYACTIV-G 2.0」は6速ATのみ、「SKYACTIV-D 1.8」は6速ATと6速MTから選ぶことができます。
駆動方式は、「SKYACTIV-G 1.5」「SKYACTIV-G 2.0」「SKYACTIV-D 1.8」ともに、FFと4WDから選ぶことができます。
マツダCX-3のグレード・価格
エンジン | グレード | ミッション | 駆動方式 | 車両本体価格 |
SKYACTIV-G 1.5 | 15S | 6速AT | FF | 189.2万円 |
4WD | 212.22万円 | |||
15S Touring | 6速AT | FF | 199.1万円 | |
4WD | 222.12万円 | |||
15S Urban Dresser(特別仕様車) | 6速AT | FF | 227.15万円 | |
4WD | 250.17万円 | |||
SKYACTIV-G 2.0 | 20S PROACTIVE S Package | 6速AT | FF | 248.6万円 |
4WD | 271.6万円 | |||
20S Exclusive Mods | 6速AT | FF | 265.7万円 | |
4WD | 288.7万円 | |||
SKYACTIV-D 2.2 | XD | 6速AT/6速MT | FF | 249.2万円 |
4WD | 272.28万円 | |||
XD PROACTIVE S Package | 6速AT/6速MT | FF | 278.9万円 | |
4WD | 301.98万円 | |||
XD Exclusive Mods | 6速AT | FF | 293.2万円 | |
4WD | 316.28万円 |
「SKYACTIV-G 1.5」の「15S」「15S Touring」のFF車は、車両本体価格が200万円未満で魅力的に見えますが装備がかなり簡素化されているので注意が必要です。
1.5Lのガソリンエンジンに魅力を感じるのであれば、装備が充実した特別仕様車の「15S Urban Dresser」を検討したいところです。
「15S Urban Dresser」に「CD/DVDプレーヤー+地デジTVチューナー」と「ボーズサウンドシステム」(合計で9.9万円)のセットオプションを付けても、車両本体価格は237.05万円に抑えられます。
同様に「SKYACTIV-D 2.2」の「XD」も価格は魅力的ですが、装備が充実した「XD PROACTIVE S Package」以上のグレードをを検討したいところです。
「Exclusive Mods」は価格が跳ね上がりますが、シートが本革製になるだけでなく他の装備も充実します。
マツダCX-3の先進安全装備
先進安全装備 | 15S | XD | 15S Touring | 15S Urban Dresser | PROACTIVE S Package Exclusive Mods |
アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
AT誤発信抑制制御(前進時) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
車線逸脱警報システム | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
スマート・シティ・ブレーキ・サポート「後退時」(SCBS R) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
AT後発進抑制制御「後退時」 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ブラインド・スポット・モニタリング(BSM) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
リア・クロス・トラフィック・アラート(RCTA) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
リアパーキングセンサー(センター/コーナー) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
スマート・ブレーキ・サポート(SBS)&マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC) | ― | ― | ― | 〇 | 〇 |
ドライバー・アテンション・アラート(DAA) | ― | ― | ― | 〇 | 〇 |
交通標識認識システム(TSR) | ― | ― | ― | 〇 | 〇 |
アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH) | ― | ― | ― | ― | 〇 |
ハイビーム・コントロール・システム(HBC) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ― |
360度ビュー・モニター+フロントパーキングセンサー(センター/コーナー) | ― | △ | △ | 〇 | △ |
※〇=標準装備、△=オプション装備、―=設定なし
「15S」「XD」「15S Touring」には前方車との衝突危険を検知する「スマート・ブレーキ・サポート(SBS)」や先行車両との車間距離を一定間隔に保つ「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)」などの先進安全装備が搭載されません。
マツダCX-3の燃費
「SKYACTIV G 1.5」
モード | FF | 4WD |
WLTCモード | 17.0 | 15.7 |
市街地モード(WLTC-L) | 14.4 | 13.3 |
郊外モード(WLTC-M) | 17.2 | 16.2 |
高速道路モード(WLTC-H) | 18.3 | 16.7 |
※単位:km/L
「SKYACTIV G 1.5」FFモデルのWLTCモードは17.0km/L、4WDのWLTCモードは15.7km/Lとなっています。
「SKYACTIV G 2.0」
モード | FF | 4WD |
WLTCモード | 16.0 | 15.2 |
市街地モード(WLTC-L) | 12.6 | 11.9 |
郊外モード(WLTC-M) | 16.7 | 15.9 |
高速道路モード(WLTC-H) | 18.0 | 17.2 |
※単位:km/L
「SKYACTIV G 2.0」FFモデルのWLTCモードは16.0km/L、4WDのWLTCモードは15.2km/Lとなっています。
「SKYACTIV D 1.8」
モード | 6AT | 6MT | ||
FF | 4WD | FF | 4WD | |
WLTCモード | 20.0 | 19.0 | 23.2 | 21.2 |
市街地モード(WLTC-L) | 16.8 | 16.2 | 21.3 | 19.7 |
郊外モード(WLTC-M) | 20.0 | 19.1 | 23.5 | 21.6 |
高速道路モード(WLTC-H) | 22.2 | 20.9 | 24.4 | 22.0 |
※単位:km/L
「SKYACTIV D 1.8」FF(6AT)モデルのWLTCモードは20.0km/L、4WD(6AT)のWLTCモードは19.0km/Lとなっています。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
「マツダ CX-3」は、デザイン性に優れた人気のSUVです。
3つのパワートレインが選択可能で、ミッションや駆動方式・装備に応じて幅広いグレードを選択することができます。
私の場合には、長距離よりも街乗りが多く装備の充実を重視するので、「15S Urban Dresser(特別仕様車)」のFFモデルが検討の第一候補になります。
車両本体価格は、227.15万円。オプションは「CD/DVDプレーヤー+地デジTVチューナー」と「ボーズサウンドシステム」で計9.9万円。オプション込みの車両本体価格は237.05万円になります。
あとは、実際に試乗をしてみて、取り回しや走りの部分を確認する必要がありますね。
この記事がみなさんのお役に立てばうれしいです。