成田・羽田ーバンコク線 ビジネスクラスはどのエアラインを選ぶか

東京からタイのバンコクまでは約7時間。

バンコクからの復路には、夜行便も多く飛んでいます。

旅行やお仕事で時間を有効に活用するために、夜行便のビジネスクラスを利用する人も多いのではないでしょうか。

でも、その場合に気を付けたいのが、エアラインが使用している機材とシート。

ビジネスクラスではベッドとしても使えるフルフラットシートが人気ですが、バンコク路線ではまだ一部の便にしか採用されていないのです。

そこで今回の記事では、成田・羽田ーバンコク線を利用する人の参考となりように、各エアラインンのビジネスクラスシートとサービスをご紹介したいと思います。

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成田・羽田ーバンコク路線の機材とビジネスクラスシート

成田・バンコク線の機材とビジネスクラスシート

2018年1月現在、成田発着のバンコク線に就航しているのは、日本航空・全日空・タイ国際航空の3社。

成田・バンコク線はこの3社が毎日7往復を運航しています。

成田からバンコクへの往路には夜行便は無く、バンコクからの復路には4便の夜行便があります。

しかしこの夜行便のなかでビジネスクラスにフルフラットシートが装着されているのは全日空とJALだけ。

タイ国際航空が運航している夜行便はフルフラットシートではありません。

成田⇒バンコク

TG641便 09:45発⇒15:15着(A330-300)
TG643便 11:45発⇒17:05着(B777-300)
JL717便 12:40発⇒18:00着(B787-8:SS8:フルフラットシート)
NH807便 17:20発⇒22:40着(B787-9:フルフラットシート)
TG677便 17:30発⇒22:30着(A380-800:フルフラットシート)
JL707便 18:15発⇒23:35着(B787-8)
NH805便 18:35発⇒23:55着(B787-8)

バンコク⇒成田

NH808便 00:30発⇒08:25着(B787-9:フルフラットシート)
NH806便 07:10発⇒15:05着(B787-8)
TG676便 08:00発⇒15:50着(A380-800:フルフラットシート)
JL708便 08:15発⇒16:05着(B787-8)
TG640便 22:30発⇒06:15着(A330-300)
JL718便 23:25発⇒07:15着(B787-8:SS8:フルフラットシート)
TG642便 23:55発⇒07:35着(B777-300)

※便名の頭の記号
JL-日本航空
NH-全日空
TG-タイ国際航空
※時刻表は2018年1月分です。
※発着時刻・機材・運航の有無は頻繁に変更になります。
 ご旅行の計画を立てる際には必ず各航空会社のwebサイトや サプライス公式サイトでご確認下さい。
※( )内は運航機材

羽田・バンコク線の機材とビジネスクラスシート

羽田発着のバンコク線に就航しているのも、日本航空・全日空・タイ国際航空の3社。

羽田・バンコク線はこの3社が毎日6往復を運航しています。

羽田からバンコクへの往路には3便の夜行便がありますが、フルフラットシートを採用しているのはANAのB787-9型機だけです。

バンコクからの復路にも3便の夜行便があり、こちらでフルフラットシートを採用しているのはJALのB777-200ER(SS2)型機とANAのB787-9型機です。

羽田⇒バンコク

JL033便 00:05発⇒05:05着(B787-8)
TG661便 00:20発⇒05:25着(B747-400)
NH849便 00:30発⇒05:35着(B787-9:フルフラットシート)
TG683便 10:35発⇒15:40着(B777-300)
NH847便 11:00発⇒16:15着(B787-9:フルフラットシート)
JL031便 11:20発⇒16:20着(B777-200ER:SS2:フルフラットシート)

バンコク⇒羽田

JL032便 09:55発⇒17:30着(B787-8)
NH848便 10:25発⇒17:55着(B787-9:フルフラットシート)
TG660便 14:50発⇒22:30着(B747-400)
JL034便 22:05発⇒05:40着(B777-200ER:SS2:フルフラットシート)
NH850便 22:55発⇒06:30着(B787-9:フルフラットシート)
TG682便 23:15発⇒06:55着(B777-300)

※便名の頭の記号
JL-日本航空
NH-全日空
TG-タイ国際航空
※時刻表は2018年1月分です。
※発着時刻・機材・運航の有無は頻繁に変更になります。
 ご旅行の計画を立てる際には必ず各航空会社のWEBサイトやサプライス公式サイトでご確認下さい。
※( )内は運航機材

日本航空バンコク線のビジネスクラス

日本航空が成田・羽田-バンコク路線で使用している機材は次の3機種です。

  • B777-200ER(SS2)型機
  • B787-8(SS8)型機
  • B787-8型機(従来型)

JALを利用するのであれば、できれば「JAL SKY SUITE」仕様のB777-200ER(SS2)型機とB787-8(SS8)型機をを選びたいところです。

B777-200ER(SS2)型機とB787-8(SS8)型機のキャビンはリニューアルが行われており、ビジネスクラスには最新のフルフラットシートが装着されています。

従来型のB787-8型機には、シェル型のライフラットシートが採用されています。

日本航空B777-200ER(SS2)型機

JAL-777-200

(JALホームページより)

B777-200ER型機は、日本航空が中・長距離路線で使用している大型機です。

2016年6月から羽田・バンコク線のJL031便・JL034便にもリニューアル後のB777-200ER(SS2)型機が投入されました。

B777-200ER(SS2)型機は次の3クラスで運行されていて合計の座席数は236席です。

  • ビジネスクラス:42席(1-2-1)
  • プレミアムエコノミークラス:40席(2-4-2)
  • エコノミークラス:154席(3-4-2)

【JAL B777-200ER(SS2)のシートマップ】

JAL_B777-200ERシートマップ

ビジネスクラスのシートは「JAL SKY SUITE Ⅲ」

リニューアルが済んだB777-200ER型機のビジネスクラスには、180度リクライニングしてベッドとしても利用できるフルフラットシート「JAL SKY SUITE Ⅲ」が装着されています。

(JALホームページより)

この「JAL SKY SUITEⅢ」はリバースヘリンボーン型に配置されたフルフラットシートで、全ての座席から通路に出ることができます。

また、シートは高いパーティションで囲まれており、個室性が高いことも特徴のひとつです。

シートには17インチの大型個人用モニターが装着されていて、映画・ビデオ・オーディオ・ゲームを楽しむことができます。

JAL SKY SUITEⅢ

日本航空 B787-8(SS8)型機

JAL-787-8

(JALウェブサイトより)

B787-8型機は日本航空が長距離・中距離の国際線で使用している最新鋭機です。

日本航空のB787-8型機には、最新型のシートを装着した「SKY SUITE」仕様の機材と従来型の機材の2種類のB787-8型機があり、「SKY SUITE」仕様の機材には従来型の機材と判別しやすいように(SS8)と表記されています。

バンコク線では、「SKY SUITE」仕様の機材と従来型の機材の両方が使用されています。

まず最初に「SKY SUITE」のB787-8(SS8)型機ですが、バンコク線では成田発着のJL717便・JL718便で使用されています。

日本航空のB787-8(SS8)型機は次の3クラスで運航されていて、座席数は合計で161席です。

  • ビジネスクラス:38席(2-2-2)
  • プレミアムエコノミークラス:35席(2-3-2)
  • エコノミークラス88席(2-4-2)

日本航空 B787-8型機のシートマップ

JAL_B787-8_R

ビジネスクラスのシートは「JAL SKY SUITE」

日本航空のB787-8(SS8)型機のビジネスクラスには「JAL SKY SUITE」という180度リクライニングしてベッドとしても使えるシートが装着されています。

JAL SKY SUITE

このシートはスタッガード型と呼ばれるフルフラットシートで、全席から直接通路に出ることができます。

シートには23インチの大型個人用モニターが装着されていて、オンデマンドで映画・ビデオ・オーディオ・ゲームを楽しむことができます。

JALのフルフラットシートについては次の記事でもご紹介しています。

JALビジネスクラス「フルフラットシート」の評判が良いようです。 JAL国際線のビジネスクラスにフルフラットシートが導入された...

日本航空B787-8型機(従来型)

JAL-787-8

(JALホームページより)

続いて従来型のB787-8型機ですが、こちらは成田発着のJL707便・JL708便、羽田発着のJL032便・JL033便で使用されています。

日本航空のB787-8型機(従来型)は、次の2クラスで運用されていて、座席数の合計は186席です。

  • ビジネスクラス:42席
  • エコノミークラス:144席

【B787-8型機のシートマップ】

日本航空787-8型機シートマップ

ビジネスクラスのシートは「JAL SHELL FLAT NEO」

日本航空が成田・バンコク線で使用しているB787-8型機(従来型)のビジネスクラスには、「JAL SHELL FLAT NEO」というシェル型のリクライニングシートが装着されています。

(JALホームページより)

「JAL SHELL FLAT NEO」はシートがフラットになるのですが、残念ながら180度にはならない「ライフラットシート」です。

シートには15.4インチの大型モニターが装着されていて、映画・ビデオ・オーディオ・ゲームを楽しむことができます。

JALwebサイト「JAL SHELL FLAT NEO」

成田空港・羽田空港・スワンナプーム国際空港の「サクララウンジ」が利用可能

日本航空の成田・羽田ーバンコク線のビジネスクラスの乗客は、成田空港・羽田空港・クワンナプーム国際空港で次のラウンジが利用できます。

  • 成田空港:サクララウンジ
  • 羽田空港:サクララウンジ
  • スワンナプーム国際空港:サクララウンジ

「サクララウンジ」は日本航空・ワンワールド加盟会社国際線の「ファーストクラス」「ビジネスクラス」の乗客、「JALマイレージバンク」の上級会員と「JALグローバルクラブ」の会員が利用できます。

JAL国際線航空券購入はこちら⇒JAL国際線公式サイト

全日空バンコク線のビジネスクラス

全日空が成田・羽田-バンコク路線で使用している機材は次の2機種です。

  • B787-9型機
  • B787-8型機(240席仕様機)

全日空を利用するのであれば、B787-9型機を使用している羽田発着の2便と成田発着のNH807便・NH808便の利用がおすすめです。

全日空B787-9型機のビジネスクラスは最新型のフルフラットシートが装着されています。

成田発着のNH805便・NH806便に使われているB787-8型機(240席仕様機)は、従来型のビジネスクラスシートになります。

全日空B787-9型機

(ANAホームページより)

B787-9型機は、全日空が国際線中長距離路線で使用する最新鋭中型機です。

全日空のB787-9型機は次の3クラスで運航されていて、合計の座席数は215席です。

  • ビジネスクラス:48席(1-2-1)
  • プレミアムエコノミークラス:21席(2-3-2)
  • エコノミークラス:146席(3-3-3)

全日空 B787-9型機のシートマップ

ANA_787-9 シートマップ

ビジネスクラスのシートは「ANA BUSINESS STAGGERED」

全日空が成田・羽田-バンコク線で使用しているB787-9型機のビジネスクラスには、「ANA BUSINESS STAGGERED」という180度リクライニングしてベッドとしても利用できるフルフラットシートが装着されています。

(ANAホームページより)

「ANA BUSINESS STAGGERED」はジグザグに配置されたスタッガードタイプのフルフラットシートで、全席から通路に出ることができます。

シートには18インチの大型個人用モニターが設置されており、オンデマンドで映画や音楽を楽しむことができます。

ANAのフルフラットシートに関しては、次の記事でも詳しくご紹介しています。

(ANAウェブサイトより) ANA国際線ビジネスクラスにフルフラットシートの「ANA BUSINESS STAGGERED」(...

全日空 B787-8型機(240席仕様機)

ana_787-8

(ANAウェブサイトより)

B787-8型機(240席仕様機)は全日空が中・長距離路線で使用している中型機です。

全日空のB787-8型機は次の2クラスで運航されていて、合計の座席数は240席です。

  • ビジネスクラス:42席(2-2-2)
  • エコノミークラス:198席(3-3-3)

【全日空 B787-8型機(240席仕様機)のシートマップはこちら】

ANA787-8-240席仕様機

ビジネスクラスのシートは「ANA BUSINESS CRADLE」

「2-2-2」に配列されたビジネスクラスには、 「ANA BUSINESS CRADLE」というシェル型のリクライニングシートが42席装着されています。

「ANA BUSINESS CRADLE」はフラットにはなりませんが、リクライニング時にはシート全体で体をしっかりとサポートし、ゆりかご(CRADLE)のようなくつろぎ感が得られます。

シートには12.1インチの個人用モニターが設置されており、オンデマンドで映画や音楽を楽しむことができます。

成田空港・羽田空港では「ANAラウンジ」が利用可能

全日空の成田・羽田ーバンコク線のビジネスクラスの乗客は、成田空港・羽田空港・スワンナプーム国際空港で次のラウンジが利用できます。

成田空港:ANAラウンジ
羽田空港:ANAラウンジ
スワンナプーム国際空港:タイ国際航空ロイヤルシルクラウンジ

「ANAラウンジ」は全日空・スターアライアンス加盟会社国際線の「ファーストクラス」「ビジネスクラス」の乗客の他、「ANAマイレージクラブ」の上級会員、スターアライアンスゴールドメンバーが利用できます。

スワンナプーム国際空港のロイヤルシルクラウンジはタイ国際航空のラウンジです。タイ国際航空の他、全日空などのスターアライアンス加盟会社国際線の「ファーストクラス」「ビジネスクラス」の乗客やマイレージサービスの上級会員が利用できます。

タイ国際航空のビジネスクラス

タイ国際航空は成田・羽田-バンコク間路線で4種類の機材を使用しています。

  • A380-800型機
  • A330-300型機
  • B777-300型機
  • B747-400型機

この4種類の機材の中では、A380-800型機のビジネスクラスでフルフラットシートが採用されています。

B747-400型機、B777-300型機、A330-300型機のビジネスクラスシートでは、約160度リクライニングするシェル型のリクライニングシートが採用されています。

タイ国際航空A380-800型機

A380-800型機は世界最大の総2階建て旅客機で、成田ーバンコク路線のTG676便・TG677便で定期運航しています。

このA380-800型機のロイヤルシルククラス(ビジネスクラス)には、スタッガードタイプのフルフラットシートが装着されています。

(タイ国際航空ホームページより)

タイ国際航空A380-800型機

タイ国際航空B747-400型機、B777-300型機、A330-300型機

タイ国際航空が成田・バンコク線、羽田・バンコク線で使用している、B747-400型機、B777-300型機、A330-300型機のロイヤルシルククラス(ビジネスクラス)には、約160度リクライニングするシェル型のリクライニングシートが装着されています。

(タイ国際航空ホームページより)

タイ国際航空のビジネスクラスシートに関しては、次の記事でも詳しくご紹介しています。

(タイ国際航空WEBサイトより) タイ国際航空は1959年に設立されたタイ王国のフラッグキャリアです。 成田ーバンコク路...

成田空港・羽田空港では「ANAラウンジ」が利用可能

タイ国際航空の成田・羽田ーバンコク線のビジネスクラスの乗客は、成田空港・羽田空港・スワンナプーム国際空港で次のラウンジが利用できます。

成田空港:ANAラウンジ
羽田空港:ANAラウンジ
スワンナプーム国際空港:タイ国際航空ロイヤルシルクラウンジ

「ANAラウンジ」は、全日空の他にもタイ国際航空などスターアライアンス加盟会社国際線「ファーストクラス」「ビジネスクラス」の乗客の他、各エアラインンマイレージサービスの上級会員、スターアライアンスゴールドメンバーが利用できます。

スワンナプーム国際空港のロイヤルシルクラウンジはタイ国際航空のラウンジです。タイ国際航空の他、全日空などのスターアライアンス加盟会社国際線の「ファーストクラス」「ビジネスクラス」の乗客やマイレージサービスの上級会員が利用できます。

3社のサービス水準に関する評価

日本航空、全日空、タイ国際航空のサービス水準に関する評価は次のとおりです。

サービス水準に関する評価

日本航空・全日空・タイ国際航空のサービスは、国内外の顧客満足度調査で高い評価を得ています。

タイ国際航空は、英国スカイトラックス社のエアラインランキングで、日本航空を上回る11位にランクされています。

また全日空は、英国スカイトラックス社の格付けにおいて、世界で10社しかない5つ星の認定を受けています。

2017エアラインランキング 2017エイビーロード調査 スカイトラックス社格付け
日本航空 16位 1位 ★★★★☆
全日空 3位 2位 ★★★★★
タイ国際航空 11位 10位 ★★★★☆

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございます。

東京からバンコクに向かう便の中にも、ビジネスクラスにフルフラットシートを装着した機材が使用されることが増えてきました。

ビジネス客が多い路線なので、JAL・ANAに関しては早期に全便がフルフラット化されることが望まれるところです。

一方で、タイ国際航空に関しては、JAL・ANAよりも料金が安いので旅行でビジネスクラスを利用する人にとっては狙い目かもしれませんね。

この記事がみなさんのお役に立てばうれしいです。

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