
By: Mark Harkin
東京からニューヨークまでは約13時間、ロサンゼルスまでは約10時間。
世界は近くなったとはいえ、アメリカに行くためには今でも半日程度の時間がかかります。
半日も飛行機の中で過ごすことになると、どうしてもシートの広さが気になるもの。
実は世界中の航空会社の中でも、各クラスのシートの改良に最も力を入れているのは日本の航空会社です。
最近では特にフルフラットシートのビジネスクラスが注目を浴びていますが、私たちが最も利用する機会が多いエコノミークラスのシートも進化しています。
航空会社の主力路線であるアメリカ路線では、各航空会社が開発に力を入れている最新のシートを経験することができます。
今回の記事では、そんなアメリカ路線でJALが使用している機材・シートとサービスについてご紹介したいと思います。
※2018年1月1日に記事内容をアップデートしました。
目次
- 1 JALアメリカ路線の時刻表
- 2 JALアメリカ路線の機材とシート
- 2.1 JALアメリカ路線の機材はB777-300ER型機(SS7)・B787-8型機(SS8)・B787-8型機(従来型)B787-9型機(SS9)
- 2.2 「SKY SUITE」仕様のシートは国際的に権威あるアワードを受賞
- 2.3 日本航空 B777-300ER型機(SS7)のキャビン
- 2.4 日本航空B777-300ER型機(SS7)のシート・サービス
- 2.5 日本航空 B787-8型機(SS8)
- 2.6 日本航空B787-8型機(SS8)のシート・サービス
- 2.7 日本航空 B787-8型機(従来型)
- 2.8 日本航空B787-8型機(従来型)のシート・サービス
- 2.9 日本航空 B787-9型機(SS9)のキャビン
- 2.10 日本航空B787-9型機(SS9)のシート・サービス
- 3 まとめ
JALアメリカ路線の時刻表
JALは成田発着6路線、羽田発着1路線を運航中
現在、日本航空は成田発着でシカゴ・ダラス・ボストン・ニューヨーク・ロサンゼルス・サンディエゴ線を、羽田発着でニューヨーク・サンフランシスコ線を、関西発着でロサンゼルス線を運航しています。
成田ーシカゴ路線
成田⇒シカゴ
JL010便 10:50発⇒07:40着(B777-300ER:SS7)
シカゴ⇒成田
JL009便 10:55発⇒15:05着(B777-300ER:SS7)
成田ーダラス路線
成田⇒ダラス
JL012便 11:50発⇒08:15着(B787-8:SS8)
ダラス⇒成田
JL011便 11:15発⇒15:45着(B787-8:SS8)
成田ーボストン路線
成田⇒ボストン
JL008便 18:30発⇒17:20着(B787-9:SS9)
ボストン⇒成田
JL007便 12:40発⇒16:30着(B787-9:SS9)
成田ーニューヨーク路線
成田⇒ニューヨーク
JL004便 19:30発⇒18:25着(B777-300ER:SS7)
ニューヨーク⇒成田
JL003便 11:05発⇒15:25着(B777-300ER:SS7)
羽田ーニューヨーク路線
羽田⇒ニューヨーク
JL006便 11:00発⇒09:55着(B777-300ER:SS7)
ニューヨーク⇒羽田
JL005便 12:50発⇒17:10着(B777-300ER:SS7)
成田ーロサンゼルス路線
成田⇒ロサンゼルス
JL062便 17:05発⇒10:00着(B777-300ER:SS7)
ロサンゼルス⇒成田
JL061便 12:00発⇒16:45着(B777-300ER:SS7)
関西ーロサンゼルス路線
関西⇒ロサンゼルス
JL060便 17:45発⇒10:50着(B787-8)
ロサンゼルス⇒関西
JL061便 12:45発⇒18:15着(B787-8)
成田ーサンディエゴ路線
成田⇒サンディエゴ
JL066便 17:05発⇒09:55着(B787-8)
サンディエゴ⇒成田
JL065便 11:45発⇒16:45着(B787-8)
羽田ーサンフランシスコ路線
羽田⇒サンフランシスコ
JL002便 19:45発⇒12:10着(B777-300ER:SS7)
サンフランシスコ⇒羽田
JL001便 15:00発⇒19:15着(B777-300ER:SS7)
※便名の頭の記号
JL-日本航空
※時刻は2017年10月~2018年3月JAL国際線時刻表から。
※発着時刻・機材・運航の有無は頻繁に変更になります。
ご旅行の計画を立てる際には必ず各航空会社のWEBサイトでご確認下さい。
※( )内は運航機材
JALアメリカ路線の機材とシート
JALアメリカ路線の機材はB777-300ER型機(SS7)・B787-8型機(SS8)・B787-8型機(従来型)B787-9型機(SS9)
日本航空がアメリカ路線で使用している機材は、JAL国際線の主力大型機B777-300ER型機(SS7)と、2012年から導入された最新鋭の中型機B787-8型機、2015年から導入されているB787-9型機(SS9)です。
B787-8型機に関しては、路線によって「JAL SKY SUIRE」仕様の機材と従来型の機材の両方が使用されています。
「JAL SKY SUIRE」仕様のB787-8型機は「B787-8(SS8)」と表記されます。
「SKY SUITE」仕様のシートは国際的に権威あるアワードを受賞
「SKY SUITE」仕様機材のファーストクラスとビジネスクラスにはベッドとしても利用できる「フルフラットシート」が装着されています。
また、プレミアムエコノミークラスとエコノミークラスには、従来のシートよりもシートピッチ(前席との間隔)が広い専用シートが装着されています。
この最新型のシートのうち、ビジネスクラスに装着されている「JAL SKY SUITE」は、英国のスカイトレックス社が運営する世界的な「ワールド・エアライン・アワード」において、2013年に「ベスト・ビジネスクラス・エアラインシート賞」を受賞して世界一のビジネスクラスシートの栄冠に輝きました。
また、エコノミークラスに装着されている「JAL SKY WIDER」は、同アワードで2015年に「ベスト・エコノミークラス・エアラインシート賞」を受賞して、世界一のエコノミークラスシートとして認定されています。
日本航空 B777-300ER型機(SS7)のキャビン
日本航空が成田・シカゴ線のJL010便・JL009便、成田・ニューヨーク線のJL004便・JL003便、羽田・ニューヨーク線のJL006便・JL005便、成田・ロサンゼルス線のJL062便・JL061便、羽田・サンフランシスコ線のJL002便・JL001便で使用している機材は、B777-300ER型機(SS7)です。
日本航空のB777-300ER型機(SS7)は次の4クラスで運航されていて、座席数は合計で244席です。
- ファーストクラス:8席
- ビジネスクラス:49席
- プレミアムエコノミークラス:40席
- エコノミークラス147席
日本航空B777-300ER型機(SS7)のシート・サービス
ファーストクラス
B777-300ER型機(SS7)のファーストクラスには「JAL SUITE」というフルフラットシートが装着されています。
ファーストクラスでは、有名シェフがプロデュースした贅沢な機内食(和食・3種類の洋食から選択)と高級ワインも楽しむことができます。
シートには23インチの大型個人用モニターが装着されていて、オンデマンドで映画・ビデオ・オーディオ・ゲームを楽しむことができます。
ビジネスクラス
ビジネスクラスには「JAL SKY SUITE」という180度リクライニングしてベッドとしても使えるシートが装着されています。
このシートはスタッガード型と呼ばれるフルフラットシートで、全席から直接通路に出ることができます。
シートには23インチの大型モニターが装着されていて、オンデマンドで映画・ビデオ・オーディオ・ゲームを楽しむことができます。
工夫を凝らした贅沢な機内食(和食・2種類の洋食から選択)と高級ワインも楽しむことができます。
JALのビジネスクラスシートについては、こちらの記事もご覧下さい。
プレミアムエコノミークラス
プレミアムエコノミークラスには「JAL SKY PUREMIUM」というシェル型の専用シートが装着されています。
このシートのシートピッチは42インチ(約107cm)で、プレミアムエコノミークラスでは世界でも最大級の広さです。
シェル型シートなので前席のシートは倒れてこないのですが、リクライニングした時に足元が少し狭くなります。
シートにはタッチパネル式の12.1インチ個人用モニターが装着されていて、オンデマンドで映画・ビデオ・オーディオ・ゲームを楽しむことができます。
機内食はエコノミークラスと同等の食事(2種類から選択)になります。アルコールは全て無料で提供されます。
JALのプレミアムエコノミークラスシートについては、こちらの記事もご覧下さい。
エコノミークラス
エコノミークラスには「JAL SKY WIDER」というシートピッチが広いシートが装着されています。
このシートは「新間隔エコノミークラス」とも呼ばれていて、シートピッチはエコノミークラス最大級の34インチ(約86cm)です。
また、他のエアラインが保有するB777-300ER型機のエコノミークラスでは、「3-4-3」の配列で横に10席配置していることが多いのですが、JALのB777-300ER型機では「3-3-3」の配列で横に9席しか配置していません。
つまりJALのエコノミークラス「JAL SKY WIDER」では、シートピッチだけでなく横幅にもゆとりを持たせた広いシートを採用しているのです。
シートにはタッチパネル式の10.6インチ個人用モニターが装着されていて、映画・ビデオ・オーディオ・ゲームを楽しむことができます。
機内食(2種類から選択)にも工夫が凝らされていて、アルコールも無料で提供されます。
JALのエコノミークラスシートについては、こちらの記事もご覧下さい。
日本航空 B787-8型機(SS8)
日本航空が成田・ダラス線のJL012便・JL011便で使用している機材はB787-8型機(SS8)です。
日本航空のB787-8型機(SS8)は次の3クラスで運航されていて、座席数は合計で161席です。
- ビジネスクラス:38席
- プレミアムエコノミークラス:35席
- エコノミークラス88席
日本航空B787-8型機(SS8)のシート・サービス
ビジネスクラス
ビジネスクラスには「JAL SKY SUITE」という180度リクライニングしてベッドとしても使えるシートが装着されています。
このシートはスタッガード型と呼ばれるフルフラットシートで、全席から直接通路に出ることができます。
シートには23インチの大型個人用モニターが装着されていて、オンデマンドで映画・ビデオ・オーディオ・ゲームを楽しむことができます。
工夫を凝らした贅沢な機内食(和食・2種類の洋食から選択)と高級ワインも楽しむことができます。
JALのビジネスクラスシートについては、こちらの記事もご覧下さい。
プレミアムエコノミークラス
プレミアムエコノミークラスには「JAL SKY PUREMIUM」というシェル型の専用シートが装着されています。
このシートのシートピッチは42インチ(約107cm)とプレミアムエコノミークラスでは世界でも最大級の広さです。
シェル型シートなので前席のシートは倒れてこないのですが、リクライニングした時に足元が狭くなるタイプのシートです。
シートにはタッチパネル式の12.1インチ個人用モニターが装着されていて、オンデマンドで映画・ビデオ・オーディオ・ゲームを楽しむことができます。
機内食はエコノミークラスと同等の食事(2種類から選択)になります。アルコールは全て無料で提供されます。
JALのプレミアムエコノミークラスシートについては、こちらの記事もご覧下さい。
エコノミークラス
エコノミークラスには「JAL SKY WIDER Ⅱ」という広いシートが装着されています。
このシートは「新間隔エコノミークラス」とも呼ばれていて、シートピッチはエコノミークラス最大級の33インチ(約84cm)です。
また、他のエアラインが保有するB787-8型機のエコノミークラスでは「3-3-3」の配列で横に9席配置していることが多いのですが、JALのB787-8型機では「2-4-2」で横に8席しか配置していません。
つまりJALのエコノミークラス「JAL SKY WIDER Ⅱ」では、シートピッチだけでなく横幅にもゆとりを持たせた広いシートを採用しているのです。
シートにはタッチパネル式の10.6インチ個人用モニターが装着されていて、オンデマンドで映画・ビデオ・オーディオ・ゲームを楽しむことができます。
機内食(2種類から選択)にも工夫が凝らされていて、アルコールも無料で提供されます。
JALのエコノミークラスシートについては、こちらの記事もご覧下さい。
日本航空 B787-8型機(従来型)
日本航空が成田・サンディエゴ線のJL065便・JL066便、関西・ロサンゼルス線のJL060便・JL061便で使用している機材はB787-8型機(従来型)です。
日本航空のB787-8型機(従来型)は、次の2クラスで運用されていて、座席数の合計は186席です。
- ビジネスクラス:42席
- エコノミークラス:144席
日本航空B787-8型機(従来型)のシート・サービス
ビジネスクラスのシートは「JAL SHELL FLAT NEO」
「2-2-2」に配列されたビジネスクラスには、JAL SHELL FLAT NEOというシートが装着されています。
このシートはフラットにはなるのですが、リクライニング角度が180度にはならないライフラットシートです。
シェル型なので、前席の背もたれは倒れてきません。
シートには15.4インチの大型モニターが装着されていて、映画・ビデオ・オーディオ・ゲームを楽しむことができます。
工夫を凝らした贅沢な機内食と高級ワインも楽しむことができます。
エコノミークラスのシートピッチは79cm
「2-4-2」に配列されたエコノミークラスには、個人用モニター「MAGiC」が付いたシートが装着されています。
エコノミークラスのシートピッチは31インチ(約79cm)と標準的な広さです。
このB787-8型機のエコノミークラスでも「2-4-2」で横に8席しか配置していません。座席の幅にゆとりを持たせた配置になっています。
日本航空 B787-9型機(SS9)のキャビン
日本航空が成田・ボストン線のJL007便・JL008便で使用している機材はB787-9型機(SS9)です。
B787-9型機はB787-8型機の派生型機種で、B787-8型機よりも胴体が約6m長くなっています。
日本航空のB787-9型機(SS9)は次の3クラスで運航されていて、座席数は合計で195席です。
- ビジネスクラス:44席
- プレミアムエコノミークラス:35席
- エコノミークラス116席
日本航空B787-9型機(SS9)のシート・サービス
ビジネスクラス
ビジネスクラスには「JAL SKY SUITE」という180度リクライニングしてベッドとしても使えるシートが装着されています。
このシートはスタッガード型と呼ばれるフルフラットシートで、全席から直接通路に出ることができます。
シートには23インチの大型個人用モニターが装着されていて、オンデマンドで映画・ビデオ・オーディオ・ゲームを楽しむことができます。
工夫を凝らした贅沢な機内食(和食・2種類の洋食から選択)と高級ワインも楽しむことができます。
JALのビジネスクラスシートについては、こちらの記事もご覧下さい。
プレミアムエコノミークラス
プレミアムエコノミークラスには「JAL SKY PUREMIUM」というシェル型の専用シートが装着されています。
このシートのシートピッチは42インチ(約107cm)とプレミアムエコノミークラスでは世界でも最大級の広さです。
シェル型なので前の座席のシートは倒れてこないのですが、リクライニングした時にやや足元が狭くなるタイプのシートです。
シートにはタッチパネル式の12.1インチ個人用モニターが装着されていて、オンデマンドで映画・ビデオ・オーディオ・ゲームを楽しむことができます。
機内食はエコノミークラスと同等の食事(2種類から選択)になります。アルコールは全て無料で提供されます。
JALのプレミアムエコノミークラスシートについては、こちらの記事もご覧下さい。
エコノミークラス
エコノミークラスには「JAL SKY WIDER Ⅱ」という広いシートが装着されています。
このシートは「新間隔エコノミークラス」とも呼ばれていて、シートピッチはエコノミークラス最大級の33インチ(約84cm)です。
また、他のエアラインのB787-8型機のエコノミークラスでは「3-3-3」の配列で横に9席配置していることが多いのですが、JALのB787-8型機では「2-4-2」で横に8席しか配置していません。
つまりJALのエコノミークラス「SKY WIDER Ⅱ」では、シートピッチだけでなく横幅にもゆとりを持たせた広いシートを採用しているのです。
シートにはタッチパネル式の10.6インチ個人用モニターが装着されていて、オンデマンドで映画・ビデオ・オーディオ・ゲームを楽しむことができます。
機内食(2種類から選択)にも工夫が凝らされていて、アルコールも無料で提供されます。
JALのエコノミークラスシートについては、こちらの記事もご覧下さい。
まとめ
最後まで読んで頂きありがとうございます。
JALがアメリカ路線で使用しているB777-300ER型機(SS7)・B787-8型機(SS8)B787-9型機(SS9)のシートは、世界中の航空会社の中でもトップクラスの水準にあります。
特にエコノミークラスのシートは、世界中のエコノミークラスの中で最も広いシートです。
シートピッチ(前席との間隔)だけでなく、横幅にもゆとりを持たせています。
アメリカまでの長時間のフライトも快適に過ごせそうですね。
この記事がみなさんのお役に立てばうれしいです。
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