2018年10月現在、東京からマニラまでの直行便は、成田発が毎日9往復、羽田発が毎日3往復運航されています。
成田発を運航しているエアラインは、フルサービスキャリアでは日本航空・全日空・デルタ航空・フィリピン航空の4社、LCC(ローコストキャリア)ではセブパシフィック航空・ジェットスタージャパンの2社です。
羽田発を運航しているエアラインは、全日空とフィリピン航空です。
東京からマニラまでの搭乗時間は約5時間あるので、「どんな機材を利用するの?」「座席は広いの?」といろいろ気になりますよね。
そこで今回は、今後利用する方の参考となるように、成田・羽田-マニラ直行便のうち、フルサービスキャリアである日本航空・全日空・デルタ航空・フィリピン航空の機材とシート・サービスについてチェックしてみます。
成田-マニラ路線は5社が運航中
成田ーマニラ路線には、現在フルサービスキャリア4社とLCC(ローコストキャリ)2社が直行便を運航しています。
運航しているエアラインは、フルサービスキャリアの日本航空・全日空・デルタ航空・フィリピン航空、LCCのセブパシフィック航空・ジェットスタージャパンです。
成田-マニラ路線の時刻表
成田⇒マニラ
JL741便 09:20発⇒13:25着(B787-9:SS9Ⅱ)
PR431便 09:30発⇒13:30着(A330-300)
5J5055便 13:05発⇒17:20着(A330-300)
PR427便 13:15発⇒17:30着(A321-200)
DL181便 17:15発⇒21:25着(B767-300ER)
NH819便 17:30発⇒21:30着(B787-8)
JL745便 18:10発⇒22:15着(B767-300ER:SS6)
GK041便 19:35発⇒23:50着(A320-200)
5J5057便 20:30発⇒01:00着(A320-200)
マニラ⇒成田
GK040便 00:50発⇒06:10着(A320-200)
SJ5054便 06:15発⇒11:35着(A330-300)
PR428便 07:00発⇒12:15着(A321-200)
DL180便 08:10発⇒13:50着(B767-300ER)
NH820便 09:45発⇒15:00着(B787-8)
JL746便 09:50発⇒15:00着(B767-300ER:SS6)
SJ5056便 14:10発⇒19:30着(A320-200)
JL742便 14:25発⇒19:45着(B787-9:SS9Ⅱ)
PR432便 14:50発⇒20:10着(A330-300)
※便名の頭の記号
JL-日本航空
NH-全日空
PR-フィリピン航空
DL-デルタ航空
SJ-セブパシフィック航空
GK-ジェットスター・ジャパン
※時刻表は2018年10月28日以降分です。
※発着時刻・機材・運航の有無は頻繁に変更になります。
ご旅行の計画を立てる際には必ず各航空会社のWEBサイトやサプライス公式サイトでご確認下さい。
※( )内は運航機材
羽田-マニラ路線は2社が運航中
羽田ーマニラ路線には現在エアライン2社が直行便を運航しています。
運航しているエアラインは、全日空とフィリピン航空です。
羽田-マニラ路線の時刻表
羽田⇒マニラ
PR423便 02:10発⇒06:10着(A321-200)
NH869便 09:35発⇒13:35着(B787-9)
PR421便 15:20発⇒19:40着(A330-300)
マニラ⇒羽田
PR422便 08:55発⇒14:00着(A330-300)
NH870便 14:50発⇒20:00着(B787-9)
PR424便 18:40発⇒23:50着(A321-200)
※便名の頭の記号
NH-全日空
PR-フィリピン航空
※時刻表は2018年10月28日以降分です。
※発着時刻・機材・運航の有無は頻繁に変更になります。
ご旅行の計画を立てる際には必ず各航空会社のWEBサイトやサプライス公式サイトでご確認下さい。
※( )内は運航機材
日本航空「成田-マニラ路線」の機材
日本航空が成田-マニラ路線で使用している機材は、B767-300ER(SS6)型機とB787-9(SS9Ⅱ)型機です。
日本航空 B767-300ER(SS6)型機
(JALウェブサイトより)
B767-300ER(SS6)型機は、日本航空がアジア・オセアニア・ホノルル路線などの短・中距離路線で使用している中型機です。
日本航空B767-300ER(SS6)型機は次の2クラスで運航されていて、座席数の合計は199席です。
- ビジネスクラス:24席(1-2-1)
- エコノミークラス:175席(2-3-2)
ビジネスクラス
「1-2-1」に配列されたビジネスクラスには、「JAL SKY SUITE Ⅱ」というフルフラットシートが24席装着されています。
エコノミークラス
「2-3-2」に配列されたエコノミークラスには、従来のエコノミークラスのシートよりも足元スペースが拡大した「JAL SKY WIDER」というシートが175席装着されています。
「JAL SKY WIDER」のシートピッチは、これまでの31インチ(約79cm)から3インチ(約7cm)拡大して34インチ(約86cm)に広がっています。
シートが広いので、他の機材よりも楽に旅行ができると思います。
私も2017年11月にJAL767-300ER型機の「JAL SKY WIDER」を利用しました。シートが広くて快適でしたよ!
日本航空 B787-9(SS9Ⅱ)型機
B787-9型機はB787-8型機の派生型機種で、B787-8型機よりも胴体が約6m長くなっています。
日本航空のB787-9(SS9Ⅱ)型機は次の3クラスで運航されていて、座席数は合計で239席です。
- ビジネスクラス:28席(1-2-1)
- プレミアムエコノミークラス:21席(2-3-2)
- エコノミークラス:190席(2-4-2)
ビジネスクラス
「1-2-1」に配列されたビジネスクラスには、最新のフルフラットシート「JAL SKY SUITE Ⅲ」が装着されています。
このシートは、窓際の座席がやや外側を向いた斜めに、中央の座席はやや内側を向いた斜めに配置された「リバースヘリンボーン」タイプのフルフラットシートです。
プレミアムエコノミークラス
「2-3-2」に配列されたプレミアムエコノミークラスには、「JAL SKY PUREMIUM」というシェル型の専用シートが装着されています。
このシートのシートピッチは42インチ(約107cm)とプレミアムエコノミークラスでは世界でも最大級の広さです。
シェル型なので前の座席のシートは倒れてこないのですが、リクライニングした時にやや足元が狭くなるタイプのシートです。
シートにはタッチパネル式の12.1インチ個人用モニターが装着されていて、オンデマンドで映画・ビデオ・オーディオ・ゲームを楽しむことができます。
エコノミークラス
「2-4-2」に配列されたエコノミークラスには、「JAL SKY WIDER Ⅱ」という広いシートが装着されています。
このシートは「新間隔エコノミークラス」とも呼ばれていて、シートピッチはエコノミークラス最大級の33インチ(約84cm)です。
また、他のエアラインのB787-9型機のエコノミークラスでは「3-3-3」の配列で横に9席配置していることが多いのですが、JALのB787-9型機では「2-4-2」で横に8席しか配置していません。
つまりJALのエコノミークラス「SKY WIDER Ⅱ」では、シートピッチだけでなく横幅にもゆとりを持たせた広いシートを採用しているのです。
シートにはタッチパネル式の10.6インチ個人用モニターが装着されていて、オンデマンドで映画・ビデオ・オーディオ・ゲームを楽しむことができます。
JAL国際線航空券予約はこちら⇒JAL国際線公式サイト
全日空「成田・羽田-マニラ路線」の機材
全日空が成田・羽田-マニラ路線で使用している機材は、B787-8型機(240席仕様機)とB787-9型機(246席仕様機)です。
全日空 B787-8型機(240席仕様機)
(全日空のホームページより)
B787-8型機は、全日空が北米・欧州・アジア等の中・長距離路線で使用する中型機です。
全日空のB787-8型機(240席仕様機)は次の3クラスで運航されていています。
- ビジネスクラス:42席
- エコノミークラス198席
ビジネスクラスはシェル型のリクライニングシート
ビジネスクラスには「ANA BUSINESS CRADLE」というシェル型のリクライニングシートが装着されています。
このシートはシェル型なので、前の座席の背もたれが倒れてくることはありません。
ゆりかごのような感覚で体を包み込むようなシートです。
エコノミークラスのシートピッチは79cm
エコノミークラスには個人用モニターが付いたシートが装着されています。
エコノミークラスのシートピッチは31インチ(約79cm)と標準的な広さです。
全日空 B787-9型機(246席仕様機)
(ANAホームページより)
B787-9型機(246席仕様機)は、ANAが国際線中・長距離路線で使用する最新鋭中型機です。
- ビジネスクラス:40席
- プレミアムエコノミークラス:14席
- エコノミークラス:192席
【B787-9型機「246席仕様機」のシートマップ】はこちら
ビジネスクラスのシートはフルフラットシート
「1-2-1」に配列されたビジネスクラスには「ANA BUSINESS STAGGERED」という180度リクライニングしてベッドとしても使えるシートが装着されています。
このシートはスタッガード型と呼ばれるフルフラットシートで、全席から直接通路に出ることができます。
プレミアムエコノミークラスのシートピッチは97cm
「2-3-2」に配列されたプレミアムエコノミークラスにはプレミアムエコノミークラス用の専用シートが装着されています。
このシートのシートピッチは38インチ(約97cm)とエコノミークラスよりも約18cm広くなっています。
エコノミークラスのシートピッチは86cm
「3-3-3」に配列されたエコノミークラスには個人用モニターが付いたシートが装着されています。
エコノミークラスのシートピッチは34インチ(約86cm)と、エコノミークラス最大級の広さです。
座席には9インチタッチパネル式の個人用モニターが装着されていて、映画・ビデオ・オーディオ・ゲームを楽しむことができます。
フィリピン航空「成田・羽田-マニラ路線」の機材
フィリピン航空が成田・羽田-マニラ路線で使用している機材は、A330-300型機・A321-200型機です。
フィリピン航空 A330-300型機(309席タイプ)
(フィリピン航空ホームページより)
A330-300型機は、キャビンに通路が2本あるエアバス社製ワイドボディ機です。
フィリピン航空のA330-300型機(309席タイプ)は次の3クラスで運航されていて、座席の合計数は309席です。
- ビジネスクラス:18席(1-2-1)
- プレミアムエコノミークラス:24席(2-3-2)
- エコノミークラス:267席(2-4-2)
【フィリピン航空 A330-300型機(309席)のシートマップ】
ビジネスクラス
フィリピン航空A330-300型機(309席タイプ)のビジネスクラスには、「1-2-1」の配列で18席のシートが装着されています。
このシートは、180度リクライニングさせるとベッドとしても利用できるフルフラットシートです。
スタッガードタイプの配置がなされていて、全ての座席が通路に面しています。
座席として利用する時のシートピッチは44インチ(約112cm)、幅は23~24インチ(約58cm~61cm)あります。
ベッドとして利用する時の長さは78インチ(約198cm)あり、大柄な男性でもゆったりと横になれる大きさがあります。
シートには18.5インチの個人用モニターとPC用電源・USBポートが設置されています。
プレミアムエコノミークラス
フィリピン航空A330-300型機(309席タイプ)のプレミアムエコノミークラスには、「2-3-2」の配列で24席のシートが装着されています。
プレミアムエコノミークラスのシートピッチは39インチ(約99cm)で、シート幅は19インチ(約48cm)です。
シートの素材はこれまでの合成皮革からモケットに変わり、可動式のヘッドレストも付きました。
シートには13.3インチの個人用モニターとUSBポートが設置されています。
エコノミークラス
フィリピン航空A330-300型機(309席タイプ)のエコノミークラスには、「2-4-2」の配列で267席のシートが装着されています。
エコノミークラスのシートピッチは32インチ(約81cm)と、これまでの30~31インチ(約76cm~約79cm)から1~2インチ広くなりました。
シートの素材はこれまでの合成皮革からモケットに変わり、可動式のヘッドレストも付いています。
シートには10.1インチの個人用モニターとUSBポートが設置されています。
フィリピン航空 A321-200型機
(フィリピン航空ホームページより)
A321-200型機は、キャビンに通路が1本しかないエアバス社製ナローボディ機です。
フィリピン航空のA321-200型機は次の3クラスで運航されていて、座席の合計数は199席です。
- ビジネスクラス:12席(2-2)
- プレミアムエコノミークラス:18席(3-3)
- エコノミークラス:169席(3-3)
ビジネスクラス
フィリピン航空A321-200型機のビジネスクラスには、「2-2」の配列で12席のシートが装着されています。
このシートは最大で120度背もたれが倒れるリクライニングシートで、シートピッチは37インチ(約94cm)あります。
なお、このビジネスクラスシートには個人用モニターやイヤホンジャックは付いていません。
機内で映画などを楽しむためには、機内で貸与される「iPad mini」を、機内wifiエンターテインメントシステムに接続する事になります。
プレミアムエコノミークラス
フィリピン航空A321-200型機のプレミアムエコノミークラスには、「3-3」の配列で18席のシートが装着されています。
プレミアムエコノミークラスのシートピッチは34インチ(約86cm)で、シート幅は18インチ(約46cm)です。シートの素材は合成皮革です。
なお、このプレミアムエコノミークラスシートにも個人用モニターやイヤホンジャックは付いていません。
機内でエンターテインメントを楽しむためには、事前にご自分のスマホやタブレットに専用のアプリをダウンロードしておき、機内wifiエンターテインメントシステムに接続することになります。
エコノミークラス
フィリピン航空A321-200型機のエコノミークラスには、「3-3」の配列で169席のシートが装着されています。
エコノミークラスのシートピッチは30インチ(約76cm)で、シート幅は18インチ(約46cm)です。
シートピッチは国際線エコノミークラスシートのシートの標準(31インチ)よりはやや狭いようです。シートの素材は合成皮革です。
なお、このエコノミークラスシートにも個人用モニターやイヤホンジャックは付いていません。
機内でエンターテインメントを楽しむためには、事前にご自分のスマホやタブレットに専用のアプリをダウンロードしておき、機内wifiエンターテインメントシステムに接続することになります。
※フィリピン航空の機材・シートに関しては、次の記事で詳細にご紹介しています。
※また、私は2014年10月のセブ島旅行でフィリピン航空A321-200型機のエコノミークラスを利用しました。
その時のフィリピン航空A321-200型機の様子は、次の記事でご紹介しています。
デルタ航空「成田-マニラ路線」の機材
デルタ航空「成田-マニラ路線」は、B767-300ER型機で運行されています。
デルタ航空 B767-300ER型機
B767-300ER型機はデルタ航空が長距離路線で使用している中型機です。
デルタ航空のB767-300ER型機は次の3クラスで運航されていて、合計の座席数は226席です。
- デルタワン(ビジネスクラス):26席(1-2-1)
- デルタコンフォートプラス(上級エコノミークラス):29席(2-3-2)
- メインキャビン(エコノミークラス):171席(2-3-2)
デルタワン
1-2-1に配列されたデルタワンには、スタッガードタイプのフルフラットシートが26席装着されています。
デルタコンフォートプラス
2-3-2に配列されたデルタコンフォートプラスにはシートピッチが広く個人用モニターが付いたエコノミークラス用シートが29席装着されています。
メインキャビン
2-3-2に配列されたメインキャビンには個人用モニターが付いたエコノミークラス用シートが171席装着されています。
メインキャビンのシートピッチは31インチから32インチ(79cm~81cm)です。
3社のサービス水準に関する評価
日本航空・全日空・フィリピン航空・デルタ航空のサービス水準に関する評価は次のとおりです。
サービス水準に関する評価
日本航空・全日空のサービスは世界的に高い評価を得ています。
2社ともに、英国スカイトラックス社の格付けにおいて、世界で11社しかない5つ星の認定を受けています。
デルタ航空は3つ星、フィリピン航空は4つ星の評価となっています。
2018エアラインランキング | 2018エイビーロード調査 | スカイトラックス社格付け | |
日本航空 | 13位 | 2位 | ★★★★★ |
全日空 | 3位 | 1位 | ★★★★★ |
デルタ航空 | 37位 | 18位 | ★★★☆☆ |
フィリピン航空 | 49位 | 20位以下 | ★★★★☆ |
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
現在成田・羽田―マニラ路線は、フルサービスキャリア4社とLCC2社が運行しています。
LCCは料金が安いのですが、東京・マニラ間は搭乗時間が約5時間と長いこともあり、できればフルサービスキャリアを利用したいところです。
そのフルサービスキャリア4社の中でも、CAのサービス、機内食・エンターテインメントの充実度、シートの広さを重視するのであれば、日本航空と全日空がおすすめです。
特にご夫婦での旅行やビジネスで利用する場合には、日本航空と全日空であれば機内を快適に過ごすことができると思います。
フィリピン航空も料金が安いのですが、機内サービスは日本航空・全日空には及びません。
また、フィリピン航空のA321-200型機のシートはLCC並みに狭く個人用モニターも付いていないので、利用する場合には注意が必要です。
この記事がみなさんのお役にたてばうれしいです。
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