(フィリピン航空ホームページより)
フィリピン航空はフィリピンのフラッグキャリア。
アジアでも歴史があるエアラインの1つで、日本では成田・羽田・関西・中部・福岡の各空港へ乗り入れています。
その中でも、成田・関西・中部からは人気のビーチリゾート「セブ」への直行便を運航しているので、これから利用する人も多いと思います。
私も2014年10月にフィリピン航空を利用してセブ島へ行ったのですが、フィリピン航空に関しては日本語の情報が少ないので、実際に利用するまではとても心配でした。
今でもフィリピン航空の日本語ホームページには、フィリピン航空が使用している機材やシート・サービスに関する情報はほとんどありません。
そこで今回の記事では、フィリピン航空が使用している機材やシート・サービスに関して、私が調べてみたことについてご紹介したいと思います。
フィリピン航空の就航路線と時刻表
フィリピン航空の就航路線
フィリピン航空は、現在、成田・羽田・関西・中部・福岡の各空港に乗り入れています。
日本の各空港からはマニラへの直行便を運航している他、成田・関西・中部からはセブへの直行便も運航しています。
フィリピン航空の時刻表
成田・マニラ線
成田⇒マニラ
PR431便 09:30発⇒13:40着(A330-300)
PR427便 13:25発⇒17:40着(A321-200)
マニラ⇒成田
PR428便 07:15発⇒12:25着(A321-200)
PR432便 14:50発⇒20:05着(A330-300)
成田・セブ線
成田⇒セブ
PR435便 09:35発⇒14:00着(A321-200)
PR433便 14:25発⇒18:55着(A321-200)
セブ⇒成田
PR434便 07:55発⇒13:25着(A321-200)
PR436便 15:00発⇒20:30着(A321-200)
羽田・マニラ線
羽田⇒マニラ
PR423便 01:30発⇒05:30着(A321-200)
PR421便 15:20発⇒19:30着(A330-300)
マニラ⇒羽田
PR422便 08:55発⇒14:00着(A330-300)
PR424便 19:25発⇒00:30着(A321-200)
関西・マニラ線
関西⇒マニラ
PR407便 09:55発⇒13:10着(A321-200)
PR411便 15:00発⇒18:25着(A321-200)
マニラ⇒関西
PR412便 09:10発⇒14:00着(A321-200)
PR408便 14:25発⇒19:10着(A321-200)
関西・セブ線
関西⇒セブ
PR409便 15:25発⇒19:00着(A321-200)
セブ⇒関西
PR410便 09:15発⇒14:25着(A321-200)
中部・マニラ線
中部⇒マニラ
PR437便 09:35発⇒13:05着(A321-200)
マニラ⇒中部
PR438便 14:05発⇒18:55着(A321-200)
中部・セブ線
中部⇒セブ
PR479便 18:20発⇒22:00着(A321-200:月・水・木・土・日の週5便)
セブ⇒中部
PR480便 12:00発⇒17:20着(A321-200:月・水・木・土・日の週5便)
福岡・マニラ線
福岡⇒マニラ
PR425便 15:15発⇒18:05着(A321-200)
マニラ⇒福岡
PR426便 09:45発⇒14:15着(A321-200)
※便名の頭の記号
PR-フィリピン航空
※時刻表は2020年1月分です。
※発着時刻・機材・運航の有無は頻繁に変更になります。
ご旅行の計画を立てる際には必ず各航空会社のWEBサイトやサプライス公式サイトでご確認下さい。
※( )内は運航機材
フィリピン航空の機材
フィリピン航空が日本路線で使用している機材は、A330-300型機とA321-200型機です。
フィリピン航空のA330-300型機は2タイプ
(フィリピン航空ホームページより)
A330-300型機は、キャビンに通路が2本あるエアバス社製ワイドボディ機です。
フィリピン航空の日本路線では、成田・マニラ、羽田・マニラ、関西・マニラ線でA330-300型機が使用されています。
フィリピン航空ではA330-300型機を15機保有しており、そのうちの8機は全席が「エコノミークラス」で座席数が414席、残りの7機は「ビジネスクラス」「プレミアムエコノミークラス」「エコノミークラス」の3クラス構成で座席数が363席の機材でした。
しかし2017年中に、全席が「エコノミークラス」の機材が、順次「ビジネスクラス」「プレミアムエコノミークラス」「エコノミークラス」の3クラス構成で座席数309席にリニューアルされて、リニューアル後の機材は2017年10月に羽田線、11月に成田線、12月に関西線にも投入されています。
A330-300型機リニューアルに関するフィリピン航空2017年1月23日付プレスリリース
リニューアルされた309席タイプのA330-300型機には、363席タイプのA330-300型機とは異なる最新のシートが装着されています。
また309席タイプのA330-300型機の全てのクラスのシートには、個人用モニターも設置されています。
直近(2018年1月)の機材の運用状況を調べてみたところ、羽田線・成田線・関西線では全ての便で309席タイプのA330-300型機が使用されています。
※国際線の運航機材は様々な理由により急遽変更されることがありますので、その点につきましてはご理解願います。
フィリピン航空A330-300型機(309席)
フィリピン航空のA330-300型機(309席)は次の3クラスで運航されていて、座席の合計数は309席です。
フィリピン航空が保有する363席タイプのA330-300型機のシートはLCC並みに狭いのですが、309席タイプのA330-300型機はシートピッチ・シート幅ともに国際線の標準的な仕様に変更されています。
また、全てのシートに個人用モニターも設置されました。
- ビジネスクラス:18席(1-2-1)
- プレミアムエコノミークラス:24席(2-3-2)
- エコノミークラス:267席(2-4-2)
【フィリピン航空 A330-300型機(309席)のシートマップ】
フィリピン航空 A330-300型機(309席)のシート
ビジネスクラス
(フィリピン航空ホームページより)
フィリピン航空A330-300型機(309席)のビジネスクラスには、「1-2-1」の配列で18席のシートが装着されています。
このシートは、180度リクライニングさせるとベッドとしても利用できるフルフラットシートです。
スタッガードタイプの配置がなされていて、全ての座席が通路に面しています。
座席として利用する時のシートピッチは44インチ(約112cm)、幅は23~24インチ(約58cm~61cm)あります。
ベッドとして利用する時の長さは78インチ(約198cm)あり、大柄な男性でもゆったりと横になれる大きさがあります。
(フィリピン航空ホームページより)
上の写真のとおり、シートは背の高いパーティションで囲まれており、プライバシーの確保がなされています。
また、新しいA330-300型機(309席)のビジネスクラスシートには、18.5インチの大型個人用モニター「myPAL eSuite Parsonal TV」が設置されました。
これまでA330-300型機(363席)のビジネスクラスで映画などを楽しむためには、機内で貸与される「iPad mini」を機内のwi-fiエンターテインメントシステムに接続する必要があったので、機内サービスが大きく改善されています。
(フィリピン航空ホームページより)
この個人用モニターで、300時間以上の映画・ビデオ・音楽を楽しむことができます。
シートにはPC用の電源コンセントとUSBポートも設置されています。
プレミアムエコノミークラス
(フィリピン航空ホームページより)
フィリピン航空A330-300型機(309席)のプレミアムエコノミークラスには、「2-3-2」の配列で24席のシートが装着されています。
プレミアムエコノミークラスのシートピッチは39インチ(約99cm)で、シート幅は19インチ(約48cm)です。
シートの素材はこれまでの合成皮革からモケットに変わり、可動式のヘッドレストも付きました。
(フィリピン航空ホームページより)
プレミアムエコノミークラスシートにも13.3インチの個人用モニター「myPAL eSuite Parsonal TV」が設置されています。
(フィリピン航空ホームページより)
この個人用モニターで、300時間以上の映画・ビデオ・音楽を楽しむことができます。
シートにはUSBポートも設置されています。
エコノミークラス
(フィリピン航空ホームページより)
フィリピン航空A330-300型機(309席)のエコノミークラスには、「2-4-2」の配列で267席のシートが装着されています。
エコノミークラスのシートピッチは32インチ(約81cm)と、これまでの30~31インチ(約76cm~約79cm)から1~2インチ広くなりました。
シートの素材はこれまでの合成皮革からモケットに変わり、可動式のヘッドレストも付いています。
(フィリピン航空ホームページより)
エコノミークラスシートにも10.1インチの個人用モニター「myPAL eSuite Parsonal TV」が設置されています。
(フィリピン航空ホームページより)
この個人用モニターで、300時間以上の映画・ビデオ・音楽を楽しむことができます。
個人用モニターの下にはUSBポートも設置されています。
※フィリピン航空のフィリピン版webサイト(英語)で、A330-300型機(309席)機内のバーチャルツアーを見ることができます。
フィリピン航空A330-300型機(363席)
フィリピン航空のA330-300型機(363席)は次の3クラスで運航されていて、座席の合計数は363席です。
現在日本路線では363席タイプのA330-300型機は使用されていませんが、ご参考としてご紹介しておきます。
- ビジネスクラス:18席(2-2-2)
- プレミアムエコノミークラス:33席(3-3-3)
- エコノミークラス:312席(3-3-3)
【フィリピン航空 A330-300型機(363席)のシートマップ】
フィリピン航空 A330-300型機(363席)のシート
ビジネスクラス
フィリピン航空A330-300型機(363席)のビジネスクラスには、「2-2-2」の配列で18席のシートが装着されています。
このシートは、180度リクライニングさせるとベッドとしても利用できるフルフラットシートです。
座席として利用する時のシートピッチは60インチ(約152cm)あります。
「2-2-2」の配列ですが、隣席との間は背の高いパーティションがあり、プライバシーの確保がなされています。
ベッドとして利用する時の長さは76.8インチ(約195cm)、幅は20.6インチ(約52cm)あり、大柄な男性でもゆったりと横になれる大きさがあります。
ただし、窓際のシートは通路に面していないので、ベッド利用時に通路に出るためには通路側のベッドをまたがなければなりません。
なお、このビジネスクラスシートには個人用モニターやイヤホンジャックは付いていません。
機内で映画などを楽しむためには、機内で貸与される「iPad mini」を、機内のwi-fiエンターテインメントシステムに接続することになります。
プレミアムエコノミークラス
フィリピン航空A330-300型機(363席)のプレミアムエコノミークラスには、「3-3-3」の配列で33席のシートが装着されています。
プレミアムエコノミークラスのシートピッチは34インチ~35インチ(約86cmから約89cm)で、シート幅は18インチ(約46cm)です。シートの素材は合成皮革です。
なお、このプレミアムエコノミークラスシートにも個人用モニターやイヤホンジャックは付いていません。
機内でエンターテインメントを楽しむためには、事前にご自分のスマホやタブレットに専用のアプリをダウンロードしておき、機内wifiエンターテインメントシステムに接続することになります。
アプリの名称は「myPAL Player」で、「App Store」と「Google Play」から無料でダウンロードできます。
イヤホン・ヘッドホンは機内で配布されないので、自分で準備する必要があります。
座席の下に電源コンセントがあるので、スマホやタブレットの充電用ケーブルを持参するとバッテリーの残量を気にしないで済みそうです。
エコノミークラス
フィリピン航空A330-300型機(363席)のエコノミークラスには、「3-3-3」の配列で312席のシートが装着されています。
エコノミークラスのシートピッチは30インチ~31インチ(約76cmから約79cm)で、シート幅は18インチ(約46cm)です。
シートピッチは国際線エコノミークラスシートのシートの標準(31インチ)よりはやや狭いようです。シートの素材は合成皮革です。
なお、このエコノミークラスシートにも個人用モニターやイヤホンジャックは付いていません。
機内でエンターテインメントを楽しむためには、事前にご自分のスマホやタブレットに専用のアプリをダウンロードしておき、機内wifiエンターテインメントシステムに接続することになります。
アプリの名称は「myPAL Player」で、「App Store」と「Google Play」から無料でダウンロードできます。
イヤホン・ヘッドホンは機内で配布されないので、自分で準備する必要があります。
座席の下に電源コンセントがあるので、スマホやタブレットの充電用ケーブルを持参するとバッテリーの残量を気にしないで済みそうです。
※フィリピン航空のA330-300型機(363席)に関しては次のサイトにレポートがあります。
※フィリピン航空A330-300型機(363席)のビジネスクラス搭乗記は次のサイトにあるのでご紹介しておきます。
フィリピン航空 A321-200型機
(フィリピン航空ホームページより)
A321-200型機は、キャビンに通路が1本しかないエアバス社製ナローボディ機です。
日本路線では、成田・羽田・関西・中部・福岡線で使用されています。
フィリピン航空のA321-200型機は次の3クラスで運航されていて、座席の合計数は199席です。
- ビジネスクラス:12席(2-2)
- プレミアムエコノミークラス:18席(3-3)
- エコノミークラス:169席(3-3)
フィリピン航空 A321-200型機のシート
ビジネスクラス
フィリピン航空A321-200型機のビジネスクラスには、「2-2」の配列で12席のシートが装着されています。
このシートは最大で120度背もたれが倒れるリクライニングシートで、シートピッチは37インチ(約94cm)あります。
なお、このビジネスクラスシートには個人用モニターやイヤホンジャックは付いていません。
機内で映画などを楽しむためには、機内で貸与される「iPad mini」を、機内wifiエンターテインメントシステムに接続する事になります。
プレミアムエコノミークラス
フィリピン航空A321-200型機のプレミアムエコノミークラスには、「3-3」の配列で18席のシートが装着されています。
プレミアムエコノミークラスのシートピッチは34インチ(約86cm)で、シート幅は18インチ(約46cm)です。シートの素材は合成皮革です。
なお、このプレミアムエコノミークラスシートにも個人用モニターやイヤホンジャックは付いていません。
機内でエンターテインメントを楽しむためには、事前にご自分のスマホやタブレットに専用のアプリをダウンロードしておき、機内wifiエンターテインメントシステムに接続することになります。
アプリの名称は「myPAL Player」で、「App Store」と「Google Play」から無料でダウンロードできます。
イヤホン・ヘッドホンは機内で配布されないので、自分で準備する必要があります。
座席の下に電源コンセントがあるので、スマホやタブレットの充電用ケーブルを持参するとバッテリーの残量を気にしないで済みそうです。
エコノミークラス
フィリピン航空A321-200型機のエコノミークラスには、「3-3」の配列で169席のシートが装着されています。
エコノミークラスのシートピッチは30インチ(約76cm)で、シート幅は18インチ(約46cm)です。
シートピッチは国際線エコノミークラスシートのシートの標準(31インチ)よりはやや狭いようです。シートの素材は合成皮革です。
なお、このエコノミークラスシートにも個人用モニターやイヤホンジャックは付いていません。
機内でエンターテインメントを楽しむためには、事前にご自分のスマホやタブレットに専用のアプリをダウンロードしておき、機内wifiエンターテインメントシステムに接続することになります。
アプリの名称は「myPAL Player」で、「App Store」と「Google Play」から無料でダウンロードできます。
イヤホン・ヘッドホンは機内で配布されないので、自分で準備する必要があります。
座席の下に電源コンセントがあるので、スマホやタブレットの充電用ケーブルを持参するとバッテリーの残量を気にしないで済みそうです。
私は2014年10月のセブ島旅行でフィリピン航空A321-200型機のエコノミークラスを利用しました。
その時のフィリピン航空A321-200型機搭乗記を書いていますので、次の記事をご覧ください。
また、次のサイトにもフィリピン航空のA321-200型機に関してのレポートがあります。
フィリピン航空のサービス水準・安全性はどうか
残念ながら、フィリピン航空のサービス水準についての評価はあまり良くありません。
他のアジアのエアラインの評価と比べると寂しい気がします。
安全性に関する評価は6/7の評価になっています。
顧客満足度調査のランキング
- 2018年エアラインランキング:第49位(2017年:第67位)
※英国スカイトラックス社による顧客満足度調査
※詳細は、こちらの記事をご参照下さい。 - 2018年エイビーロード顧客満足度調査:20位以下
※調査対象は日本に乗り入れているエアライン40社
※詳細は、こちらの記事をご参照下さい。
エアラインの機材・装備・サービスに対する格付け
- 英国スカイトラックス社による格付け:4つ星「★★★★☆」
※最高評価は5つ星、最低評価は1つ星
※詳細は、こちらの記事をご参照下さい。
安全性に対する各付け・ランキング
- エアラインレイティングス社による安全性格付け:6つ星「★★★★★★☆」
※最高評価は7つ星、最低評価は1つ星
※詳細は、こちらの記事をご参照下さい。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
フィリピン航空はマニラ・セブへの直行便を運航しているので、フィリピンに行く人にとってはとても便利なエアラインです。
成田・マニラ、羽田・マニラ、関西・マニラ線で使用されているA330-300型機がリニューアルされたので、A330-300型機の便を利用すれば快適に旅行ができそうです。
しかし、一部のマニラ線とセブ線で使用されているA321-200型機ではLCC並みのシートが採用されていて、フルサービスキャリアとは思えないほどシートが狭いことが残念です。
また、A321-200型機の機内で映画などのエンターテインメントを楽しむためには、事前にアプリをインストールした端末とイヤホンを準備しなければなりません。
セブ線は収益性が低いリゾート路線で、現時点でのライバル会社もLCCのセブパシフィックとバニラエアだけなので、仕方がないのかもしれませんね。
この記事がみなさんのお役にたてばうれしいです。
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