スバルの人気SUV「スバルXV」は、インプレッサスポーツをベースにしたクロスオーバーSUVです。
人気の秘密は、スタイリッシュなデザインと日本の道路事情を考えるとちょうど良いボディサイズ。
オフロードをガンガン走ることはしないけれども、人気のSUVでお洒落に走りたいという人にピッタリの車なのです。
そこで今回の記事では、もしも私が「スバルXV」を購入するのであれば、どのグレードが良いのかについて考えてみたいと思います。
※この記事は2021年4月時点の情報をもとに書いています。
スバルXVのボディサイズ
- 全長:4,485mm
- 全幅:1,800mm
- 全高:1,550mm
- ホイールベース:2,670mm
- 車両重量:1,410~1,550kg
- 最小回転半径:5.4m
「スバルXV」はSUVですが、インプレッサスポーツをベースに開発されたクロスオーバーSUVです。
そのため、ボディ全体がスタイリッシュにデザインされていて、他のSUVのような「大きさ」は感じません。
実際に「スバルXV」は、大きすぎず小さすぎず、日本の道路事情にぴったりのサイズに仕上がっています。
具体的に言うと、まず車の全長は取り回しが良く車庫入れも心配なく行うことが出来る4,500mm以内。
次に車の全幅は、日本の狭い道をストレス無く運転できる1,800mm。
最後に車の全高は、日本の多くの機械式駐車場の高さ制限である1,550mm以内。
国産のコンパクトSUVではトヨタC-HR、マツダCX-30、ホンダヴェゼルなどと競合するボディサイズになります。
「スバルXV」のエクステリア
上の写真は「スバルXV Advanse」で、ボディカラーはラグーンブルー・パールです。
「スバルXV」のボディカラーは、次の11色が準備されています。
※グレードにより設定の無いボディカラーがあります。
- プラズマイエロー・パール
- ラグーンブルー・パール
- クールグレーカーキ
- クリスタルホワイト・パール
- ピュアレッド
- アイスシルバー・メタリック
- マグネタイトグレー・メタリック
- クリスタルブラック・シリカ
- ホライゾンブルー・パール
- ダークブルー・パール
- ラピスブルー・パール
「スバルXV」はグレードによってエクステリアが微妙に違っています。
タイヤに関しては「1.6i EyeSight」「1.6i-L EyeSight」「2.0e-L EyeSight」には17インチのアルミホイールが装着され、「2.0e-S EyeSight」「Advance」には18インチのアルミホイールが装着されています。
ヘッドランプに関しては、「1.6i EyeSight」「1.6i-L EyeSight」「2.0e-L EyeSight」にはハロゲンヘッドランプが装着され、「2.0e-S EyeSight」「Advance」にはLEDハイ&ロービームランプが装着されています。
フロントグリルについてもグレード間で相違があり、「1.6i EyeSight」「1.6i-L EyeSight」「2.0e-L EyeSight」はシルバー塗装、「2.0e-S EyeSight」はシルバー塗装+クロムメッキ加飾付、「Advance」はシルバー塗装+ブルー加飾付となっています。
「スバルXV」のインテリア
「スバルXV」のインテリアの特徴は、オーソドックスで上質だけれどもグレード毎にメリハリが付けられていることです。
特に標準装備されるインテリアに関しては、エントリーグレードである「1.6i EyeSight」と中上位クラスである「1.6i-L EyeSight」「2.0e-L EyeSight」「2.0e-S EyeSight」「Advance」とでは差が付けられています。
ステアリングについては「2.0e-L EyeSight」「2.0e-S EyeSight」「Advance」のみに「本皮巻き」が標準装備されます。
シートに関しては「2.0e-S EyeSight」「Advance」のみが「運転手席&助手席8ウェイパワーシート」標準装備となります。
本革シート(シートヒーター付き)に関しては、「1.6i-L EyeSight」「2.0e-L EyeSight」「2.0e-S EyeSight」「Advance」のみメーカーオプションで選択が可能です。
上の写真のセンターコンソール上部にビルトインタイプのナビゲーション画面が写っていますが、「スバルXV」のナビゲーションシステムは全てディーラーオプションで、「パナソニックビルトインナビ」は28.1万円、「DIATONEサウンドビルトインナビ」は25.5万円となっています。
「スバルXV」のパワートレイン
「スバルXV」のパワートレインは、「1.6L水平対向4気筒DOHCガソリンエンジン」と、「e-BOXER」と呼ばれる「2L水平対向4気筒DOHCエンジン+モーター」のマイルドハイブリッドエンジンの2種類から選べます。
「1.6L水平対向4気筒DOHCガソリンエンジン」は、最高出力115ps、最大トルク148Nmを発揮します。
「e-BOXER」は、最高出力145ps、最大トルク188Nmを発揮します。
トランスミッションはCVCで、駆動方式は全グレードとも「AWD」(フルタイム4WD)となっています。
「スバルXV」のグレード・価格
エンジン | グレード | ミッション | 駆動方式 | 車両本体価格 |
1.6L水平対向DOHCエンジン | 「1.6i EyeSight」 | CVT | AWD | 220万円 |
「1.6i-L EyeSight」 | CVT | AWD | 233.2万円 | |
「e-BOXER」2L水平対向4気筒DOHCエンジン+モーター | 「2.0e-L EyeSight」 | CVT | AWD | 265.1万円 |
「2.0e-S EyeSight」 | CVT | AWD | 287.1万円 | |
「Advance」 | CVT | AWD | 292.6万円 |
「スバルXV」には、「1.6L水平対向DOHCエンジン」に関しては2グレード、「e-BOXER」(2L水平対向4気筒DOHCエンジン+モーター)では3グレードが設定されています。
「1.6L水平対向DOHCエンジン」のうち、エントリーグレードである「1.6i EyeSight」は装備が簡素化されていてオプションもほとんど選択出来ません。
そのため、「1.6L水平対向DOHCエンジン」を選ぶ場合には「1.6i-L EyeSight」をベースにオプションを選択して、自分好みの仕様にしていくことになると思います。
「2L水平対向4気筒DOHCエンジン+モーター」に関しては、グレードによって標準装備が異なっています。
「2.0e-L EyeSight」と「2.0e-S EyeSight」の価格差は22万円で、標準装備の違いは「LEDヘッドランプ」「ドアミラーヒーター」などの「クリアビューパッケージ」、「運転手&助手席8ウェイパワーシート」「18インチアルミホイール」などです。
「2.0e-S EyeSight」と「Advance」の価格差は5.5万円で、標準装備の違いは「ツートンカラーの専用シート」「シルバー塗装されたフロントバンパーカバー」など、デザイン面だけです。
「Advance」にはほとんどの装備が標準で付いており、メーカーオプションは「アイサイトセイフティプラス」「本革シート」「ルーフレール」だけです。
これらのオプションの合計額は24.2万円で、フルオプションにすると車両本体価格は316.8万円となります。
さらに「スバルXV」のナビゲーションシステムは全てディーラーオプションで、インテリアとマッチするビルトインナビは「パナソニックビルトインナビ」が28.1万円、「DIATONEサウンドビルトインナビ」が25.5万円と高額なので注意が必要です。
「スバルXV」の先進安全装備
先進安全装備 | 1.6i EyeSight | 1.6i-L EyeSight | 2.0e-L EyeSight | 2.0e-S EyeSight | Advance |
スバルリヤビークルディテクション(後方警戒支援システム) | △ | △ | △ | △ | △ |
フロント&サイドビューモニター | △ | △ | △ | △ | △ |
後退時ブレーキアシスト | ― | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
プリクラッシュブレーキ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
AT誤発進抑制制御 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
AT誤後進抑制制御 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ツーリングアシスト | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
全車速追従機能付クルーズコントロール | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
定速クルーズコントロール | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
車線逸脱抑制 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
車線逸脱警報 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ふらつき警報 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
先行車発進お知らせ機能 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
※〇=標準装備、△=オプション装備、―=設定なし
スバルの先進安全装備はテレビCMでおなじみの「アイサイト」です。
この「アイサイト」のうち、「アイサイトセイフティプラス(運転支援)」と「アイサイトセイフティプラス」(視界拡張)だけがオプション(7.7万円)となり、他の機能は「1.6i EyeSight」を除き全て標準装備されます。
2つのオプションのうち「アイサイトセイフティプラス(運転支援)」とは「スバルリヤビークルディテクション(後方警戒支援システム)」の事です。
これは、車体後部に内蔵されたセンサーによって自車の後側方から接近する車両を感知し、衝突の危険があるとシステムが判断した場合に、ドアミラー内側のLEDインジケーターや警報音でドライバーに注意を促すものです。
「アイサイトセイフティプラス(視界拡張)」とは「フロント&サイドビューモニター」の事です。
これは、フロントグリルに装着されたカメラと助手席側サイドミラーに装着したカメラの映像をマルチファンクションディスプレイに表示し、死角を低減して安全運転をアシストするものです。
「スバルXV」の燃費
モード | 1.6i EyeSight | 1.6i-L EyeSight | 2.0e-L EyeSight | 2.0e-S EyeSight | Advance |
WLTCモード | 13.3 | 13.3 | 15.0 | 15.0 | 15.0 |
市街地モード(WLTC-L) | 9.6 | 9.6 | 11.5 | 11.5 | 11.5 |
郊外モード(WLTC-M) | 13.9 | 13.9 | 15.5 | 15.5 | 15.5 |
高速道路モード(WLTC-H) | 15.4 | 15.4 | 16.8 | 16.8 | 16.8 |
※単位:km/L
カタログ上の数値ですが、「スバルXV」の「1.6L水平対向DOHCエンジン」の燃費は13.3km/L、「e-BOXER」(2L水平対向4気筒DOHCエンジン+モーター)の燃費は15.0km/Lとなりました。
「4WD」で車両の重量が重い(1,410kg)せいでしょうか、「1.6L水平対向DOHCエンジン」の燃費は正直に言って良くないと思います。
カタログ上の市街地モードが9.6km/Lですから、実際に市街地を走ると7~8km/Lではないでしょうか。
「e-BOXER」(2L水平対向4気筒DOHCエンジン+モーター)も「4WD」で車重が重い(1,530~1,550kg)せいなのか、燃費は15.0km/Lに止まっています。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
「スバルXV」はスタイリッシュなクロスオーバーSUVです。
街乗りが中心でお洒落にSUVテイストを味わいたいのであれば、「1.6i-L Eyesight」に自分に必要なオプションプを付ける方法が良いと思います。
もしも私が購入する場合には「1.6L水平対向DOHCエンジン」や装備に物足りなさを感じる可能性があるので、「Advance」にしたいと思います。
ただし、「アイサイトセイフティプラス」「本革シート」「ルーフレール」のメーカーオプションに加えてディーラーオプションで「ナビ」を付けると342.3万円という価格+諸費用になってしまいます。
あとは、実際に試乗をしてみて、評判の良い走りや取り回しの部分を確認する必要がありますね。
この記事がみなさんのお役に立てばうれしいです。