マツダCX-30を徹底評価 どのグレードを買うのか?

(マツダのHPより)

マツダの人気SUVである「CX-30」が気になっています。

その理由は、曲線を絶妙に配置したそのデザイン性に加え、価格の割に装備が充実していることです。

輸入車と比較してはいけないかもしれませんが、同じサイズのコンパクトSUVの中ではコストパフォーマンスは断トツです。

そこで今回の記事では、もしも私が「マツダCX-30」を購入するのであれば、どのグレードが最適なのかについて考えてみたいと思います。

※この記事は2021年3月時点の情報をもとに書いています。

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マツダCX-30のボディサイズ

(マツダのHPより)
  • 全長:4,395mm
  • 全幅:1,795mm
  • 全高:1,540mm
  • ホイールベース:2,655mm
  • 車両重量:1,400~1,550kg
  • 最小回転半径:5.3m

マツダCX-30を最初に見た時に「大きい」と感じる人は少なくないと思います。

でもそれはマツダCX-30の最低地上高が高く(175mm)タイヤ外径が大きいSUVだからであり、実際のマツダCX-30のボディサイズは、大きすぎず小さすぎず、日本の道路事情にぴったりの大きさです。

具体的に言うと、まず全長は取り回しが良く車庫入れも楽に行える4,400mm以内に収まっています。

次に全幅は、日本の狭い道をストレス無く運転できる1,800mm以下に設定されています。

最後に全高も、日本の多くの機械式駐車場の高さ制限である1,550mm以内の高さに収まっています。

マツダCX-30のボディサイズは、国産のSUVでは、トヨタC-HR、スバルXV、ホンダヴェゼルなどと競合するボディサイズです。

マツダCX-30のエクステリア

(マツダのHPより)

上の写真は「20X L Package」で、ボディカラーはソウルレッドクリスタルメタリックです。

「マツダCX-30」のボディカラーは、次の8色から選ぶことが出来ます。

  • ソウルレッドクリスタルメタリック
  • ソニックシルバーメタリック
  • ジェットブラックマイカ
  • チタニウムフラッシュマイカ
  • マシーングレープレミアムメタリック
  • ディープクリスタルブルーマイカ
  • スノーフレイクホワイトパールマイカ
  • ポリメタルグレーメタリック

マツダの自動車は、ラインナップのデザインの統一を図るための概念である「魂動(こどう)デザイン」を採用しており、CX-30もこのコンセプトのもとにデザインされています。

その結果、CX-30もCX-3やCX-5などとよく似ているデザインになっており、CX-30としてのオリジナリティはあまり感じられません。

また、グレードの違いによるデザインの特徴もあまり無く、エントリーグレードである「20 S」でも他のグレードと同じ18インチのアルミホイールが標準装備されます。

マツダCX-30のインテリア

(マツダのHPより)

マツダCX-30のインテリアの特徴は、シンプルだけれども装備が充実していること、そして質感が高いことです。

運転席のスイッチ類やメーター・ナビ画面などの配置はシンプルにまとめられていて、それぞれのパーツが自らの存在感を押し出すことはありません。

一方で、ステアリングとシフトノブは「本皮巻き」が全グレードで標準装備され、質感の高さを感じることが出来ます。

シートに関しては、「PROACTIVE」と「PROACTIVE Touring Selection」のシートの素材は「クロス」ですが、カラーは「ブラック」と「クレージュ」から選ぶことが出来ます。

また「L Package」のシートの素材は「本革」が標準装備で、カラーも「ブラック」と「ピュアホワイト」から選ぶことが出来ます。

「PROACTIVE Touring Selection」と「L Package」の運転席には「ドライビングポジションメモリー付きのパワーシート」が標準装備され、「ステアリングヒーター」も標準装備されます。

さらに、「PROACTIVE Touring Selection」と「L Package」の運転席と助手席には、「シートヒーター」が標準装備されます。

マツダCX-30のパワートレイン

(マツダのHPより)

マツダ CX-30のパワートレインは、「SKYACTIV-G 2.0」と呼ばれる2L直4DOHCガソリンエンジン、「SKYACTIV-D 1.8」と呼ばれる1.8L直4DOHCディーゼルターボエンジン、「SKYACTIV-X 2.0」と呼ばれる2L直4DOHCガソリン+モーターのマイルドハイブリッドエンジンの3種類から選べます。

「SKYACTIV-G 2.0」は従来型のガソリンエンジンで、最高出力156ps、最大トルク199Nmを発揮します。

「SKYACTIV-D 1.8」は静粛性にも配慮されたクリーンディーゼルエンジンで、最高出力130ps、最大トルク270Nmを発揮します。

「SKYACTIV-X 2.0」は、「SPCCI(火花点火制御圧縮着火)」を採用した新世代ガソリンエンジンと、発進加速時にモーターで駆動をアシストするマイルドハイブリッドシステムの組み合わせで、最高出力190ps、最大トルク240Nmを発揮します。

トランスミッションは、「SKYACTIV-G 2.0」は6速ATと6速MT、「SKYACTIV-D 1.8」は6速ATのみ、「SKYACTIV-X 2.0」は6速ATと6速MTから選ぶことができます。

駆動方式は、それぞれのパワートレインすべてで「FF」と「4WD」が選択できます。

マツダCX-30のグレード・価格

(マツダのHPより)
エンジン グレード ミッション 駆動方式 車両本体価格
「SKYACTIV-G 2.0」 20S 6速AT/6速MT FF 239.25万円
4WD 262.9万円
20S PROACTIV 6速AT/6速MT FF 261.25万円
4WD 284.9万円
20S PROACTIV Touring Selection 6速AT/6速MT FF 273.35万円
4WD 297万円
20S L Package 6速AT/6速MT FF 279.4万円
4WD 303.05万円
「SKYACTIV-D 1.8」 XD PROACTIV 6速AT FF 288.75万円
4WD 312.4万円
XD PROACTIV Touring Selection 6速AT FF 300.85万円
4WD 324.5万円
XD L Package 6速AT FF 306.9万円
4WD 330.55万円
「e-SKYACTIV-X」 X PROACTIV 6速AT/6速MT FF 329.45万円
4WD 353.1万円
X PROACTIV Touring Selection 6速AT/6速MT FF 341.55万円
4WD 365.2万円
X L Package 6速AT/6速MT FF 347.71万円
4WD 371.36万円

「マツダCX-30」では、3種類のパワートレインそれぞれについて、装備の異なる「PROACTIVE」「PROACTIVE Touring Selection」「L Package」の3つのグレードが用意されています。

また、「SKYACTIV-G 2.0」にだけ、装備を簡素化させたエントリーモデルである「20S」というグレードが設定されています。

これらのグレードの中で最もコストパフォーマンスが高いと考えられるのは、「SKYACTIV-G」の「20S PROACTIV Touring Selection」のFFモデルで、車両本体価格が273.35万円になります。

このグレードに追加可能な「360度セーフティパッケージ」(8.7万円)と「ボーズサウンドシステム」(7.7万円)のオプションを付けても、価格は289.75万円です。

本革シートを希望するのであれば、「SKYACTIV-G」の「L Package」で、車両本体価格が279.4万円になります。

このグレードに追加可能な「スーパーUVカットガラス+CD/DVDプレーヤー」(4.95万円)「360度セーフティパッケージ」(8.7万円)と「ボーズサウンドシステム」(7.7万円)のオプションを付けても、価格は300.75万円です。

他のパワートレインを選ぶ場合には、ディーゼルの「SKYACTIV-D」は27.5万円高、マイルドハイブリッドの「SKYACTIV-X」は68.2万円高になります。

この価格差は大きいですが、高速道路などを利用する長距離の運転が主体の場合には「SKYACTIV-D」、新開発エンジンを楽しみたいのであれば「SKYACTIV-X」の選択もありかなと思います。

マツダCX-30の先進安全装備

(マツダのHPより)
先進安全装備 20S PROACTIV PROACTIV Touring Selection L Package
マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)
クルージング&トラフィック・サポート(CTS)
ドライバー・モニタリング
ドライバー・アテンション・アラート
スマート・ブレーキ・サポート「前方検知機能」(SBS)
スマート・ブレーキ・サポート「後方検知機能」(SBS-R)
スマート・ブレーキ・サポート「後進時左右接近物検知機能」(SBS-RC)
AT誤発進抑制制御「前進時/後退時」
アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)
ハイビーム・コントロール・システム(HBC)
360度ビュー・モニター
前側方接近車両検知(FCTA)
ブラインド・スポット・モニタリング(BSM)&後側方接近車両検知(RCTA)
車線逸脱警報システム(LDWS)
レーンキープ・アシスト・システム(LAS)
交通標識認識システム(TSR)

※〇=標準装備、△=オプション装備、―=設定なし

「マツダCX-30」の「PROACTIVE Touring Selection」「L Package」のグレードで「360度ビューモニター」と「ドライバー・モニタリング」を含む「360度セーフティパッケージ」(8.68万円)のオプションを選択すれば、マツダが提供できる全ての先進安全装備を装着することが可能です。

マツダCX-30の燃費

(マツダのHPより)

「SKYACTIV G 2.0」

モード FF 4WD
6AT 6MT 6AT 6MT
WLTCモード 15.4 16.2 14.8 15.6
市街地モード(WLTC-L) 12.0 12.7 11.7 12.5
郊外モード(WLTC-M) 15.7 16.5 14.8 15.9
高速道路モード(WLTC-H) 17.4 18.2 16.7 17.2

※単位:km/L

「SKYACTIV G」の燃費は14.8~16.2km/Lとなっています。

カタログ上の数値ですが、2リットルのガソリンエンジンとしてはまずまずの数値だと思います。

「SKYACTIV D 1.8」

モード FF 4WD
WLTCモード 19.2 18.4
市街地モード(WLTC-L) 16.0 16.3
郊外モード(WLTC-M) 19.2 18.3
高速道路モード(WLTC-H) 21.0 20.3

※単位:km/L

「SKYACTIV D」の燃費は18.4~19.2km/Lとなっています。

こちらもカタログ上の数値ですが、1.8リットルのディーゼルターボエンジンとしてはまずまずの数値だと思います。

「SKYACTIV X 2.0」

モード FF 4WD
6AT 6MT 6AT 6MT
WLTCモード 16.8 17.0 15.8 16.4
市街地モード(WLTC-L) 13.3 13.8 12.6 13.7
郊外モード(WLTC-M) 17.7 16.8 16.2 16.5
高速道路モード(WLTC-H) 18.3 19.1 17.4 17.9

※単位:km/L

「SKYACTIV X」の燃費は15.8~17.0km/Lとなっています。

2リットルのガソリンエンジンとしてはまずまずの数値だと思いますが、価格が高いマイルドハイブリッドエンジンであることを考えると少し残念な数値ではあります。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございます。

「マツダ CX-30」は、デザイン性に優れコストパフォーマンスが高い人気のSUVです。

3つのパワートレインが選択可能で、ミッションや駆動方式・装備に応じて幅広いグレードを選択することができます。

私の場合には、長距離よりも街乗りが多く、本革シートを含めた装備の充実を重視するので、「SKYACTIV G 2.0」の「L Package」が検討の第一候補になります。

オプション込みの車両本体価格は、300.75万円になります。

あとは、実際に試乗をしてみて、取り回しや走りの部分を確認する必要がありますね。

この記事がみなさんのお役に立てばうれしいです。

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