BMWには、プレミアムコンパクトカーである「1シリーズ」、プレミアムセダンである「3シリーズ」など様々なシリーズがありますが、BMWが作るSUVはモデル名の前にXが付く「Xシリーズ」になります。
そのXの次には、数字の「1、2、3・・・」とサイズがコンパクトな順に1~7まで付けられています。
つまり、BMWの中でも最もコンパクトなSUVが「X1」だということです。
初代の「X1」が日本で発売されたのは2010年4月。
現行モデルは2015年10月に発売された二代目で、2019年10月にマイナーチェンジを行っています。
今回の記事では、BMWのX1とはどんな車でどのようなグレードがあるのかについてご紹介します。
※この記事は2021年5月時点の情報をもとに書いています。
BMW X1のボディサイズ
- 全長:4,455mm
- 全幅:1,820mm
- 全高:1,610mm
- ホイールベース:2,670mm
- 車両重量:1,520~1,680kg
- 最小回転半径:5.4m
現行の「BMW X1」は2010年の発売開始以来二代目にあたり、2015年にフルモデルチェンジが行われました。
初代の「BMW X1」はこのセグメントでは珍しいFR仕様でしたが、二代目からはMINIクロスオーバーなどとプラットホームの共用化を図ったことから、FF仕様となりました。
ボディサイズは、初代比で全長が30mm短くなりましたが、全幅は20mm広くなり全高は35mm高められています。
このFF仕様の採用と全幅、全高の拡大、さらにエンジンを縦置きから横置きにしたことで、居住性とラゲッジルームの容量が大幅に改善されています。
日本でも輸入車の中では取り回しの良いサイズなので、メルセデスGLA、GLB、アウディQ2・Q3などと共に、人気の高いSUVとなっています。
BMW X1のエクステリア
上の写真は「x LINE」で、ボディカラーはアルビン・ホワイトです。
「BMW X1」の「Standard」「xLINE」のボディカラーは、次の10色から選ぶことが出来ます。
- アルビン・ホワイト
- ブラック・サファイア
- グレイシャー・シルバー
- ミネラル・ホワイト
- ミネラル・グレー
- スパークリング・ストーム・ブリリアント・エフェクト
- メディテラニアン・ブルー
- サンセット・オレンジ
- ユーカリ・ベージュ
- ストーム・ベイ
「BMW X1」の「M Sport」のボディカラーは、次の6色から選ぶことが出来ます。
- アルビン・ホワイト
- ブラック・サファイア
- ミネラル・ホワイト
- ミネラル・グレー
- ミサノ・ブルー
- ストーム・ベイ
BMW X1のエクステリアで目に付くのは、左右一体になった大きめのキドニー・グリルと切れ長のヘッドライト、そして全グレードに標準装備されるルーフレールでです。
また「M Sport」には、Mエアロダイナミクスパッケージが標準装備されて、よりスポーティなエクステリアとなっています。
足回りは、「Standard」が225/55R17タイヤに17インチアルミホイール、「XLine」と「M Sport」には225/50R18タイヤに18インチアルミホイールが標準装備されます。
BMW X1のインテリア
BMW X1のインテリアの特徴は、シンプルだけれども質感が高いことです。
上の写真は「xLine」のオプションで、オイスター・カラーのレザーシート(17.6万円)を選択した室内です。
グレーのコントラストステッチが上質さを後押ししています。
センターコンソールの上部には、全グレードに大型10.2インチのカラーワイドディスプレーとナビゲーションシステムが標準装備されます。
ただし、BMW X1は発売から6年経っていることもあり、メーター類はアナログ方式であるなど、オールドファッションな仕様であることは否めません。
BMW X1のパワートレイン
BMW X1のパワーユニットは、次の3種類から選ぶことができます。
【X1 sDrive18i】
- 1.5リットル直列3気筒DOHCガソリンエンジン
- 最高出力:140pa/rpm
- 最大トルク:220Nm/rpm
【X1 xDrive18d】
- 2リットル直列4気筒DOHCディーゼルエンジン
- 最高出力:150ps/rpm
- 最大トルク:350Nm/rpm
【X1 xDrive20i】
- 2リットル直列4気筒DOHCガソリンエンジン
- 最高出力:192ps/rpm
- 最大トルク:280Nm/rpm
ミッションは、「X1 sDrive18i」は7速DCT、「X1 xDrive18d」と「X1 xDrive20i」は8速ATになります。
BMW X1のグレード・価格
エンジン | グレード | ミッション | 駆動方式 | 車両本体価格 |
1.5L直3DOHCガソリン X1 sDrive18i |
Standard | 7速DCT | FF | 440万円 |
xLine | 7速DCT | FF | 467万円 | |
M Sport | 7速DCT | FF | 485万円 | |
2L直4DOHCディーゼル X1 sDrive18d |
Standard Edition Joy+ |
8速AT | 4WD | 471万円 |
xLine Edition Joy+ |
8速AT | 4WD | 498万円 | |
M Sport Edition Joy+ |
8速AT | 4WD | 516万円 | |
2L直4DOHCガソリン X1 xDrive20i (受注生産) |
xLine | 8速AT | 4WD | 500万円 |
M Sport | 8速AT | 4WD | 520万円 |
「X1 sDrive18i」と「X1 sDrive18d」には廉価モデルの「Standard」、標準モデルの「xLine」、スポーツモデルの「M Sport」の3グレード、「X1 xDrive20i」には標準モデルの「xLine」、スポーツモデルの「M Sport」の2グレードが設定されています。
しかし、「BMW X1」では、どのグレードに関しても重要な機能がオプションになっていることに注意が必要です。
例えば、「BMW X1」では、全グレードともに「アダプティブ・クルーズ・コントロール」がメーカーオプション(20.6万円)になっています。
「X1 sDrive18i」と「X1 sDrive18d」では「運転席・助手席の電動シート」がメーカーオプション(19.8万円)になっています。
この2つのセットオプションはほとんどの人が選択するでしょうから、この2つだけで40.4万円も価格がアップします。
また、「X1 sDrive18i」と「X1 sDrive18d」の廉価版グレード「Standard」では、エアコンがマニュアルであったりオプションでシートヒーターが選べないなど、440万円越えのモデルにしては装備が簡素化されていることに注意が必要です。
BMW X1の先進安全装備
先進安全装備 | X1 sDrive18i | X1 sDrive18d | X1 xDrive20i |
アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付) | △ | △ | △ |
レーン・デパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム) | 〇 | 〇 | 〇 |
前車接近警告機能 | 〇 | 〇 | 〇 |
衝突回避・被害軽減ブレーキ | 〇 | 〇 | 〇 |
パーキングアシスト | 〇 | 〇 | 〇 |
アダプティブLEDヘッドライト | △ | △ | △ |
※〇=標準装備、△=オプション装備、―=設定なし
「BMW X1」では、全グレードで「アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)」がオプション(20.6万円)になります。
また、「アダプティブLEDヘッドライト」は、全グレードで受注生産オプション(19.2万円)となっています。
BMW X1の燃費
モード | X1 sDrive18i | X1 sDrive18d | X1 xDrive20i |
WLTCモード | 13.0 | 15.3 | 11.4 |
市街地モード(WLTC-L) | 9.3 | 13.2 | 8.6 |
郊外モード(WLTC-M) | 13.6 | 14.1 | 11.6 |
高速道路モード(WLTC-H) | 15.2 | 17.5 | 13.1 |
※単位:km/L
「BMW X1」の燃費は、2L直4DOHCディーゼルの「X1 sDrive18d」が15.3km/Lで最も良くなっています。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
「BMW X1」は、BMWSUVの最小モデルですが、廉価版のガソリンモデル「X1 sDrive18i Standard」でも車両本体価格が440万円もします。
ところが「X1 sDrive18i Standard」では装備が劣ることから、実際に購入を検討する場合には車両本体価格が467万円の「X1 sDrive18i xLine」以上になるでしょう。
「X1 sDrive18i xLine」の場合には、車両本体価格467万円+「アダプティブ・クルーズ・コントロール」20.6万円+「運転席・助手席の電動シート」19.8万円=合計507.2万円が実質的な車両本体価格になります。
現行「BMW X1」はフルモデルチェンジから6年、マイナーチェンジから1年半が経過しています。
そろそろ次期型の情報も出てくる頃かと思いますので、新車で購入を考えている人は次のフルモデルチェンジを待つというのもひとつの方法かもしれませんね。
この記事がみなさんのお役に立てばうれしいです。