2018年9月現在、東京からクアラルンプールまでの直行便は、成田発が毎日4往復、羽田発が毎日2往復運航されています。
成田発を運航しているエアラインは、日本航空・全日空・マレーシア航空の3社。
羽田発を運航しているエアラインは、全日空とLCCのエアアジア・エックスです。
東京からクアラルンプールまでは約7時間半もかかるので、「どんな機材を利用するの?」「座席は広いの?」といろいろ気になりますよね。
そこで今回は、今後利用する方の参考となるように、成田・羽田-クアラルンプール直行便のうち、フルサービスキャリアである日本航空・全日空・マレーシア航空の機材とシート・サービスについてチェックしてみます。
LCCのエアアジア・エックスの機材については、次の記事をご覧ください。
成田-クアラルンプール路線は3社が運航中
成田ークアラルンプール路線には、現在エアライン3社が直行便を運航しています。
運航しているエアラインは、日本航空、全日空、マレーシア航空です。
成田-クアラルンプール路線の時刻表
成田⇒クアラルンプール
MH089便 10:20発⇒16:45着(A380-800)
JL723便 11:20発⇒17:45着(B787-9(SS9Ⅱ))
NH815便 17:20発⇒23:35着(B787-9)
MH071便 21:40発⇒04:10着(A350-900)
クアラルンプール⇒成田
NH816便 07:10発⇒15:10着(B787-9)
MH070便 09:50発⇒18:00着(A350-900)
JL724便 22:50発⇒07:05着(B787-9(SS9Ⅱ))
MH088便 23:30発⇒07:40着(A380-800)
※便名の頭の記号
JL-日本航空
NH-全日空
MH-マレーシア航空
※時刻表は2018年9月分です。
※発着時刻・機材・運航の有無は頻繁に変更になります。
ご旅行の計画を立てる際には必ず各航空会社のWEBサイトやサプライス公式サイトでご確認下さい。
※( )内は運航機材
羽田-クアラルンプール路線は2社が運航中
羽田ークアラルンプール路線には現在エアライン2社が直行便を運航しています。
運航しているエアラインは、全日空とLCCのエアアジア・エックスです。
羽田-クアラルンプール路線の時刻表
羽田⇒クアラルンプール
NH885便 23:30発⇒06:00着(B787-9)
D7523便 23:45発⇒05:55着(A330-300)
クアラルンプール⇒羽田
NH886便 14:15発⇒22:15着(B787-9)
D7522便 14:25発⇒22:30着(A330-300)
※便名の頭の記号
NH-全日空
D7-エアアジア・エックス
※時刻表は2018年9月分です。
※発着時刻・機材・運航の有無は頻繁に変更になります。
ご旅行の計画を立てる際には必ず各航空会社のWEBサイトやサプライス公式サイトでご確認下さい。
※( )内は運航機材
日本航空「成田-クアラルンプール路線」の機材
日本航空が成田-クアラルンプール路線で使用している機材は、B787-9(SS9Ⅱ)型機です。
日本航空 B787-9(SS9Ⅱ)型機
B787-9型機はB787-8型機の派生型機種で、B787-8型機よりも胴体が約6m長くなっています。
日本航空のB787-9(SS9Ⅱ)型機は次の3クラスで運航されていて、座席数は合計で239席です。
- ビジネスクラス:28席(1-2-1)
- プレミアムエコノミークラス:21席(2-3-2)
- エコノミークラス:190席(2-4-2)
ビジネスクラス
「1-2-1」に配列されたビジネスクラスには、最新のフルフラットシート「JAL SKY SUITE Ⅲ」が装着されています。
このシートは、窓際の座席がやや外側を向いた斜めに、中央の座席はやや内側を向いた斜めに配置された「リバースヘリンボーン」タイプのフルフラットシートです。
プレミアムエコノミークラス
「2-3-2」に配列されたプレミアムエコノミークラスには、「JAL SKY PUREMIUM」というシェル型の専用シートが装着されています。
このシートのシートピッチは42インチ(約107cm)とプレミアムエコノミークラスでは世界でも最大級の広さです。
シェル型なので前の座席のシートは倒れてこないのですが、リクライニングした時にやや足元が狭くなるタイプのシートです。
シートにはタッチパネル式の12.1インチ個人用モニターが装着されていて、オンデマンドで映画・ビデオ・オーディオ・ゲームを楽しむことができます。
エコノミークラス
「2-4-2」に配列されたエコノミークラスには、「JAL SKY WIDER Ⅱ」という広いシートが装着されています。
このシートは「新間隔エコノミークラス」とも呼ばれていて、シートピッチはエコノミークラス最大級の33インチ(約84cm)です。
また、他のエアラインのB787-9型機のエコノミークラスでは「3-3-3」の配列で横に9席配置していることが多いのですが、JALのB787-9型機では「2-4-2」で横に8席しか配置していません。
つまりJALのエコノミークラス「SKY WIDER Ⅱ」では、シートピッチだけでなく横幅にもゆとりを持たせた広いシートを採用しているのです。
シートにはタッチパネル式の10.6インチ個人用モニターが装着されていて、オンデマンドで映画・ビデオ・オーディオ・ゲームを楽しむことができます。
JAL国際線航空券予約はこちら⇒JAL国際線公式サイト
全日空「成田・羽田-クアラルンプール路線」の機材
全日空が成田・羽田-クアラルンプール路線で使用している機材はB787-9型機です。
全日空B787-9型機
(全日空のホームページより)
B787-9型機は、全日空が国際線の中・長距離路線で使用している最新鋭中型ワイドボディ機です。
全日空のB787-9型機は次の3クラスで運航されていて、座席数は合計で215席です。
- ビジネスクラス:48席
- プレミアムエコノミークラス:21席
- エコノミークラス146席
ビジネスクラスはフルフラットシート
ビジネスクラスには「ANA BUSINESS STAGGERED」というスタッガードタイプのフルフラットシートが装着されています。
プレミアムエコノミークラスのシートピッチは97cm
プレミアムエコノミークラスにはプレミアムエコノミークラス専用のシートが装着されています。
プレミアムエコノミークラスのシートピッチは38インチ(約97cm)です。
エコノミークラスのシートピッチは86cm
エコノミークラスには個人用モニターが付いたシートが装着されています。
エコノミークラスのシートピッチは34インチ(約86cm)とエコノミークラス最大級の広さです。
マレーシア航空「成田・羽田-クアラルンプール路線」の機材
マレーシア航空が成田・羽田-クアラルンプール路線で使用している機材は、A380-800型機・A350-900型機です。
マレーシア航空 A380-800型機
(マレーシア航空フェイスブックより)
A380-800型機はエアバス社が製造している世界最大の旅客機で、キャビンが総2階建てになっています。
マレーシア航空ではA380-800型機を欧州路線や日本路線などの長距離路線で使用しています。
成田-クアラルンプール路線のA380-800型機は「ファーストクラス」「ビジネスクラス」「エコノミークラス」の3クラス構成で運航されています。
メインキャビン(1階席)に「ファーストクラス」8席と「エコノミークラス」350席が、アッパーデッキ(2階席)に「ビジネスクラス」66席と「エコノミークラス」62席が配置され、総座席数は486席です。
- ファーストクラス:8席(1-2-1)
- ビジネスクラス:66席(2-2-2)
- エコノミークラス412席(1階席:3-4-3、2階席:2-4-2)
ファーストクラスは個室タイプのシート
メインデッキ(1階席)に「1-2-1」に配列されたファーストクラスには、個室タイプのシートが装着されています。
シートピッチ(前席との間隔)は89インチ(約226cm)、シート幅は40インチ(約102cm)と余裕の広さが確保されています。
シートはベッドとしても利用できて、ベッドとして利用する際のベッドの長さは87インチ(約221cm)もあります。
シートには23インチの大型個人用モニターの他、パソコン用電源やUSBポートも完備しています。
ビジネスクラスのシートピッチは188cm
アッパーデッキに「2-2-2」に配列されたビジネスクラスには、ベッドとしても利用できるフルフラットシートが装着されています。
シートピッチは74インチ(約188cm)もあり、ベッドとして利用する場合のベッドの長さは77インチ(約196cm)と十分な大きさが確保されています。
シートには17インチの大型個人用モニターの他、パソコン用電源やUSBポートも完備しています。
エコノミークラスのシートピッチは81cm
エコノミークラスは、メインデッキ(1階席)に「3-4-3」の配列で350席、アッパーデッキ(2階席)に「2-4-2」の配列で62席が装着されています。
エコノミークラスのシートピッチは32インチ(約81cm)、シート幅は18インチ(約46cm)で、国際線旅客機の標準的な広さになっています。
シートには10.6インチの個人用モニターの他、パソコン用電源やUSBポートも完備しています。
マレーシア航空 A350-900型機
(マレーシア航空フェイスブックより)
A350-900型機はエアバス社が製造している最新鋭旅客機です。
マレーシア航空ではA350-900型機を長距離国際線で使用しています。
成田-クアラルンプール路線のA350-900型機は「ファーストクラス」「ビジネスクラス」「エコノミークラス」の3クラス構成で運航されていて、総座席数は286席です。
- ファーストクラス:4席(1-2-1)
- ビジネスクラス:35席(1-2-1:1-2-2)
- エコノミークラス247席(3-3-3)
ファーストクラスは個室タイプのシート
「1-2-1」に配列されたファーストクラスには、個室タイプのシートが装着されています。
シートピッチ(前席との間隔)は83インチ(約211cm)、シート幅は23インチ(約58cm)の広さが確保されています。
シートはベッドとしても利用できて、ベッドとして利用する際のベッドの長さは83インチ(約211cm)あります。
シートには24インチの大型個人用モニターの他、パソコン用電源やUSBポートも完備しています。
ビジネスクラスのシートピッチは188cm
「1-2-1」または「1-2-2」に配列されたビジネスクラスには、ベッドとしても利用できるフルフラットシートが35席装着されています。
シートピッチは44インチ(約112cm)で、ベッドとして利用する場合のベッドの長さは78インチ(約198cm)と十分な大きさが確保されています。
シートには16インチの大型個人用モニターの他、パソコン用電源やUSBポートも完備しています。
エコノミークラスのシートピッチは81cm
エコノミークラスはには「3-3-3」の配列で247席が装着されています。
この247席のうち、エコノミークラスの前方に設置された27席は、シートピッチが36インチ(約91cm)と足元が広い座席になっています。
残りの220席のシートピッチは32インチ(約81cm)、シート幅は18インチ(約46cm)で、国際線旅客機の標準的な広さになっています。
シートには11インチの個人用モニターの他、パソコン用電源やUSBポートも完備しています。
3社のサービス水準に関する評価
日本航空、全日空、マレーシア航空のサービス水準に関する評価は次のとおりです。
サービス水準に関する評価
日本航空・全日空のサービスは世界的に高い評価を得ています。
2社ともに、英国スカイトラックス社の格付けにおいて、世界で11社しかない5つ星の認定を受けています。
マレーシア航空の評価はこの2社より低いのですが、悪くはないように思います。
2018エアラインランキング | 2018エイビーロード調査 | スカイトラックス社格付け | |
日本航空 | 13位 | 2位 | ★★★★★ |
全日空 | 3位 | 1位 | ★★★★★ |
マレーシア航空 | 34位 | 20位以下 | 格付けなし |
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
現在クアラルンプール線は、フルサービスキャリア3社とLCC1社が運航しています。
料金はLCCが安いのですが、東京・クアラルンプール間は搭乗時間が約7時間半と長いこともあり、できればフルサービスキャリアを利用したいところです。
そのフルサービスキャリア3社の中でも、エコノミークラスを利用するのであれば、シートが広い日本航空と全日空がおすすめです。
ビジネスクラスを利用する場合には、シートが広いマレーシア航空のA380-800型機も魅力的です。
ファーストクラスは、マレーシア航空だけが設定しています。
みなさんはどのエアラインでクアラルンプールに行きたいですか?
この記事がみなさんのお役にたてばうれしいです。
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