ホンダヴェゼルは2013年12月に初代が発売されたホンダのSUVです。
発売当初から人気があり、2014年度(2014年4月-2015年3月)における日本国内での販売台数が100,479台となり、SUV新車登録販売台数第1位を獲得したことが発表されました。
2018年2月にはマイナーモデルチェンジを行い、2019年6月には発売開始からの累計販売台数が40万台を突破したことが発表されています。
2021年4月22日には初のフルモデルチェンジが発表され、4月23日に新型ヴェゼルの発売が開始されました。
今回の記事ではフルモデルチェンジ後の新型ホンダヴェゼルについてご紹介します。
新型ホンダヴェゼルのボディサイズ
- 全長:4,330mm
- 全幅:1,790mm
- 全高:1,580~1,590mm
- ホイールベース:2,610mm
- 車両重量:1,250~1,450kg
- 最小回転半径:5.3~5.5m
初代のホンダヴェゼルのボディサイズは4,330mm×1,770mm×1,605mmでした。
新型ヴェゼルのボディサイズを初代と比べると、全長:同じ、全幅:+20mm、全高:-25mm~-15mmと、ほとんど変わっていません。
特に全幅が1,800mm以内に収まっており、コンパクトであることが新型ヴェゼルの強みになると思われます。
日本国内においては、トヨタヤリスクロス、日産キックス、マツダCX-30、スバルXVなど、各社の人気SUVと競合するボディサイズになっています。
新型ホンダヴェゼルのエクステリア
上の写真はホンダヴェゼル「e:HEV PLAY」で、ボディカラーはサンドカーキ・パール&ブラックです。
「ホンダヴェゼル」の「G」「e:HEV X」「e:HEV Z」のボディカラーは、次の6色から選ぶことが出来ます。
- プレミアムサンライトホワイト・パール
- プラチナホワイト・パール
- メテオロイヂグレー・メタリック
- プレミアムクリスタルレッド・メタリック
- クリスタルブラック・パール
- サンドカーキ・パール
ホンダヴェゼルの「e:HEV PLAY」のボディカラーは、次の5組のツートンカラーから選ぶことが出来ます。
- プレミアムサンライトホワイト・パール&ブラック
- メテオロイドグレー・メタリック&ブラック
- クリスタルブラック・パール&シルバー
- ミッドナイトブルービーム・メタリック&シルバー
- サンドカーキ・パール&ブラック
新型ホンダヴェゼルのエクステリアは、先代モデルから大きく変化しました。
初代のホンダヴェゼルのエクステリアは曲線を使ったクーペスタイルでしたが、新型ヴェゼルでは直線的なラインを使ってSUV感が強く押し出されています。
さらに、フロントフェイスはこれまでのホンダ車とは大きく異なるグリルレスデザインに変更されています。
最近モデルチェンジが行われた「フリード」や「フィット」のグリルレスデザインとも異なる個性的な顔になったため、ユーザーの好みが分かれると思われます。
足回りには、「G」と「e:HEV X」には16インチアルミホイール、「e:HEV Z」と「e:HEV PLAY」には18インチアルミホイールが装着されています。
また、「e:HEV PLAY」にはパノラマルーフが標準装備されています。
新型ホンダヴェゼルのインテリア
新型ヴェゼルのインテリアの特徴は、先代のデザインを踏襲したオーソドックスなインテリアだけれども質感が高められていることです。
「e:HEV Z」と「e:HEV PLAY」のステアリングホイールとシフトノブは本革巻きで、センターコンソールやインパネにシルバーの加飾が施されています。
また、「e:HEV Z」と「e:HEV PLAY」のシートは「プライムスムース×ファブリック」のコンビシートになります。
インパネ周りで先代ヴェゼルのインテリアとの一番の違いはカーナビゲーションシステムの位置が高くなったことです。
このことにより運転中の視線異動が少なくて済み、ドライバーの負担を軽減させています。
「e:HEV PLAY」にはパノラマルーフが標準装備され、室内の解放感が高められています。
新型ホンダヴェゼルのパワートレイン
新型ホンダヴェゼルのパワーユニットは、次の2種類から選ぶことができます。
【G】
- 1.5リットル直列4気筒DOHCガソリンエンジン
- 最高出力:118pa/rpm
- 最大トルク:142Nm/rpm
【e:HEV X】【e:HEV Z】【e:HEV PLAY】
- 1.5リットル直列4気筒DOHCガソリンエンジン
- 最高出力:106ps/rpm
- 最大トルク:127Nm/rpm
- H5/交流同期電動機
- 最高出力:131ps/rpm
- 最大トルク:253Nm/rpm
ミッションは、【G】は無段変速オートマティック、【e:HEV X】【e:HEV Z】【e:HEV PLAY】は電気式無段変速機になります。
駆動方式は、【G】【e:HEV X】【e:HEV Z】はFFと4WD、【e:HEV PLAY】はFFのみになります。
【e:HEV X】【e:HEV Z】【e:HEV PLAY】のハイブリッドシステムは1.5リッターエンジンをベースとするのは先代と同様ながら、フィットなどと同じ2モーター式システムの「e:HEV」に刷新されています。
新型ホンダヴェゼルのグレード・価格
エンジン | グレード | ミッション | 駆動方式 | 車両本体価格 |
1.5L直4DOHCガソリン | G | 無段変速AT | FF | 227.92万円 |
4WD | 249.92万円 | |||
1.5L直4DOHCガソリン+モーター | e:HEV X | 電気式無段変速機 | FF | 265.87万円 |
4WD | 287.87万円 | |||
e:HEV Z | 電気式無段変速機 | FF | 289.85万円 | |
4WD | 311.85万円 | |||
e:HEV PLAY | 電気式無段変速機 | FF | 329.89万円 |
新型ヴェゼル1.5L直4DOHCガソリンモデルは、「G」のみの1グレードになりました。
一方新型ヴェゼルの1.5L直4DOHCガソリン+モーターのハイブリッドモデルは、「e:HEV X」「e:HEV Z」「e:HEV PLAY」の3グレード展開になりました。
「G」「e:HEV X」「e:HEV Z」に関してはFFモデルの他に4WDモデルも用意されています。
「G」「e:HEV X」「e:HEV Z」の価格で注意しなければならないのは、カーナビゲーションシステムがメーカーオプション(22万円)になることです。
また、マルチビューカメラシステムは「e:HEV Z」「e:HEV PLAY」にのみオプション設定されていて、価格は12.76万円になります。
パノラマルーフは「e:HEV PLAY」にだけ標準装備されていて、他のグレードにはオプション設定もありません。
新型ホンダヴェゼルの先進安全装備
先進安全装備 | G | e:HEV X | e:HEV Z | e:HEV PLAY |
衝突軽減ブレーキ(CMBS) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
誤発進抑制機能 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
後方誤発進抑制機能 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
近距離衝突軽減ブレーキ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
歩行者事故低減ステアリング | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
路外逸脱抑制機能 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
車線維持支援システム(LKAS) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
先行車発進お知らせ機能 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
標識認識機能 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
オートハイビーム | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
パーキングセンサーシステム | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ブラインドスポットインフォメーション | ― | ― | 〇 | 〇 |
マルチビューカメラシステム | ― | ― | △ | △ |
後退出庫サポート | ― | ― | ― | 〇 |
※〇=標準装備、△=オプション装備、―=設定なし
上の表の中で、「衝突軽減ブレーキ(CMBS)」から「オートハイビーム」までの11項目は「Honda SENSING」と呼ばれるホンダの安全運転支援システムで、新型ホンダヴェゼルでは全グレードに標準装備されます。
新型ホンダヴェゼルの燃費
モード | G | e:HEV X | e:HEV Z | e:HEV PLAY | ||||
FF | 4WD | FF | 4WD | 4WD | FF | FF | ||
WLTCモード | 17.0 | 15.6 | 25.0 | 22.0 | 24.8 | 22.0 | 24.8 | |
市街地モード(WLTC-L) | 12.8 | 12.1 | 24.7 | 21.8 | 24.5 | 21.8 | 24.5 | |
郊外モード(WLTC-M) | 17.7 | 16.2 | 27.1 | 23.7 | 26.7 | 23.7 | 26.7 | |
高速道路モード(WLTC-H) | 19.2 | 17.3 | 23.9 | 21.1 | 23.8 | 21.1 | 23.8 |
※単位:km/L
先代ヴェゼルのWLTCモードは、FFのハイブリッドモデルで21㎞/Lでしたので、新型ヴェゼルハイブリッドモデルの燃費は全グレードで先代の数値を上回ってきました。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
新型ホンダヴェゼルの全容が明らかになりましたが、各項目で初代のヴェゼルの機能を上回っているようです。
ただし、デザイン面での変化は大きく、従来のユーザーに受け入れられるかどうかは不透明です。
もしも私が新型ホンダヴェゼルを購入するのであれば、「e:HEV PLAY」になりそうです。
FFモデルしかありませんが、クロスオーバー的に使うのであればFFでも十分ですし、パノラマルーフが標準装備されるのは魅力的です。
マルチビューカメラのオプションを含めると車両本体価格は342.65万になってしまいますが、ツートンカラーを含め「e:HEV PLAY」の装備は充実しています。
この記事がみなさんのお役に立てばうれしいです。