8代目のフォルクスワーゲンゴルフが本国で発表されたのは2019年10月。
それから遅れること1年9か月、日本でもやっと8代目の新型フォルクスワーゲンゴルフが発売されました。
日本仕様車のパワートレインは「1リットル直列3気筒DOHCターボエンジン+モーター」と「1.5リットル直列4気筒DOHCターボエンジン+モーター」の2種類が用意されています。
また、1リットルエンジン+モーターモデルには「eTSI Active Basic」「eTSI Active」の2グレードが、1.5リットルエンジン+モーターモデルには「eTSI Style」「eTSI R-line」の2グレードが設定されています。
今回の記事では、新型フォルクスワーゲンゴルフについてご紹介します。
※この記事は2021年6月時点の情報をもとに書いています。
フォルクスワーゲンゴルフのボディサイズ
- 全長:4,295mm
- 全幅:1,790mm
- 全高:1,475mm
- ホイールベース:2,620mm
- 車両重量:1,310~1,360kg
- 最小回転半径:5.1m
新型フォルクスワーゲンゴルフのボディサイズは、7代目と比べると全長+30mm、全幅-10mm、全高-5mmとなっています。
日本の都市部の道路事情を考えると、取り回しの良いサイズ感が維持されています。特に全幅が-10mm狭くなっているのは嬉しいですね。
これまでCセグメントに属するハッチバックモデルは、フルモデルチェンジの度にボディサイズが大型化されてきましたが、新型ゴルフの全幅が狭くなったことで他のモデルの大型化が止まるかもしれません。
ホイールベースも7代目と比べると-15mm短くなっていますが、後部座席の居住性は確保されている模様です。
フォルクスワーゲンゴルフのエクステリア
上の写真はフォルクスワーゲンゴルフ「eTSI R-Line」で、ボディカラーは「ピュアホワイト」になります。
フォルクスワーゲンゴルフのボディカラーは、この「ピュアホワイト」を含めて8色が設定されています。
【フォルクスワーゲンポロのボディーカラー】
- ドルフィングレーメタリック
- ライムイエローメタリック
- アトランティックブルーメタリック
- ピュアホワイト
- キングズレッドメタリック
- ムーンストーングレー
- ディープブラックパールエフェクト
- オリックスホワイトマザーオブパールエフェクト
新型フォルクスワーゲンゴルフのエクステリアはキープコンセプトであるため、サイドやリヤから見ると7代目ゴルフとの見分けが難しくなっています。
一方でフロントフェイスは大きく変化しており、ラジエターグリルはよりスリムになり、ヘッドライトはより細くなっています。
また、フロントフェイスからボンネットにかけてのラインがより滑らかになったことから、空気抵抗を表すCd値は0.3から0.275へと8.4パーセントも低減されています。
足回りは、「eTSI Active Basic」「eTSI Active」には205/55R16タイヤと16インチアルミホイールが、「eTSI Style」「eTSI R-line」には225/45R17タイヤと17インチアルミホイールが標準装備されています。
フォルクスワーゲンゴルフのインテリア
新型フォルクスワーゲンゴルフのインテリアのポイントは、一気にデジタル化が進んだことです。
ステアリングの奥に見える「デジタルメータークラスター」は全モデルに標準装備され、速度計とタコメーターの表示に加え、ナビゲーションマップを大きく映し出すことも可能です。
センターコンソール上部には、10インチの大型タッチスクリーンを持つインフォテイメントシステム「Ready 2 Discover」が全グレードに標準装備され、「eTSI Active」「eTSI Style」「eTSI R-line」では、「Discover Pro」がオプション設定されています。
「Discover Pro」は従来のナビゲーションシステムの域を超える「車両を総合的に管理する」インフォテイメントシステムで、車両状態の設定の他、ボリューム調整やエアコンの温度設定などもタッチパネル操作により行うことになります。
インパネ周りのデジタル化が進んだ一方で、新型ゴルフのシートにはパワーシートの設定は無く、シートの調整は全グレード共に手動で行うことになります。
シートヒーターとステアリングヒーターは、「eTSI Style」「eTSI R-line」にのみ標準装備されます。
フォルクスワーゲンゴルフのパワートレイン
フォルクスワーゲンゴルフのパワートレインは次の2択になります。
両パワートレイン共に、48Vベルト駆動式スタータージェネレーターとリチウムイオンバッテリーにガソリンエンジンを組み合わせたマイルドハイブリッドエンジンになります。
【eTSI Active Basic】【eTSI Active】
- 1リットル直列3気筒DOHCターボエンジン+モーター
- 最高出力:110ps/rpm
- 最大トルク:200Nm/rpm
【eTSI Style】【eTSI R-line】
- 1.5リットル直列4気筒DOHCターボエンジン+モーター
- 最高出力:150ps/rpm
- 最大トルク:250Nm/rpm
両パワーユニットとも、トランスミッションは7速DCTになります。
駆動方式はFFのみです。
フォルクスワーゲンゴルフのグレード・価格
エンジン | グレード | ミッション | 駆動方式 | 車両本体価格 |
1L直3ターボ+モーター | eTSI Active Basic | 7速DCT | FF | 291.6万円 |
eTSI Active | 7速DCT | FF | 312.5万円 | |
1.5L直4ターボ+モーター | eTSI Style | 7速DCT | FF | 370.5万円 |
eTSI R-line | 7速DCT | FF | 375.5万円 |
新型フォルクスワーゲンゴルフ日本仕様では、1リットルエンジン+モーターモデルには「eTSI Active Basic」「eTSI Active」の2グレードが、1.5リットルエンジン+モーターモデルには「eTSI Style」「eTSI R-line」の2グレードが設定されています。
このうち「eTSI Active Basic」は廉価グレードですが、「Discover Proパッケージ」のオプションを選択することが出来ずに「Ready 2 Discover」が搭載されたモデルになります。
新型ゴルフのカタログには「「Ready 2 Discover」仕様の車両は納期に時間がかかりますのでご了承ください」との記載があり、実質的には受注生産になるので注意が必要です。
その他のグレードについても、先進安全装備やエクステリアのオプションがセットされた「テクノロジーパッケージ」と、インフォテイメントシステムやナビゲーションシステムがセットされた「Discover Proパッケージ」は必須になると思われます。
「eTSI Active」は、「テクノロジーパッケージ」「Discover Proパッケージ」のオプションを選択すると、車両価格は353.2万円になります。
「eTSI Style」は、「テクノロジーパッケージ」「Discover Proパッケージ」のオプションを選択すると、車両価格は406.8万円になります。
「eTSI R-line」は、「テクノロジーパッケージ」「Discover Proパッケージ」のオプションを選択すると、車両価格は411.8万円になります。
フォルクスワーゲンゴルフの先進安全装備
先進安全装備 | eTSI Active Basic | eTSI Active | eTSI Style | eTSI R-line |
アダプティブクルーズコントロール(全車速追従機能付) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
緊急時停車支援システム”Emergency Assist” | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
レーンキープアシストシステム”Lane Assist” | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
同一車線内全車速運転支援システム”Travel Assist” | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
レーンチェンジアシストシステム”Side Assist Plus” | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
スタティックコーナリングライト | ― | △ | 〇 | 〇 |
ダイナミックコーナリングライト | ― | △ | △ | △ |
ダイナミックライトアシスト | ― | △ | △ | △ |
ハイビームアシスト | ― | 〇 | 〇 | 〇 |
リヤビューカメラ”Rear Assist” | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
駐車支援システムPark Assist | ― | △ | △ | △ |
デイタイムランニングライト | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ドライバー疲労検知システム | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
パークディスタンスコントロール | ― | △ | 〇 | 〇 |
オプティカルパーキングシステム | ― | △ | 〇 | 〇 |
リヤトラフィックアラート | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
エグジットウォーニング | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
プリクラッシュブレーキシステム | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
プロアクティブ・オキュバント・プロテクション | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
※〇=標準装備、△=オプション装備、―=設定なし
△は、セットオプションの「テクノロジーパッケージ」を選択することで装備されます。
フォルクスワーゲンゴルフの燃費
モード | 1L直3ターボ+モーター | 1.5L直4ターボ+モーター |
WLTCモード | 18.6 | 17.3 |
市街地モード(WLTC-L) | 14.7 | 12.8 |
郊外モード(WLTC-M) | 19.1 | 18.0 |
高速道路モード(WLTC-H) | 20.6 | 19.8 |
※単位:km/L
「1リットル直3ターボ+モーター」エンジンの燃費は、18.6km/Lです。
「1.5リットル直4ターボ+モーター」エンジンの燃費は、17.3km/Lです。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
新型フォルクスワーゲンゴルフがやっと日本でも発売されることになりました。
新型ゴルフは、2月から行われた先行予約が1か月で1,000件を超えたそうで、日本でも根強い人気があることが伺えます。
しかし、新型ゴルフの価格は、1リットルモデルでもオプションを選択すると350万円、1.5リットルモデルではオプションを選択すると400万円を超えてきます。
一気にインテリアのデジタル化が進みましたが、車両やエアコンなどの設定を行う「Discover Pro」の使い勝手も気になるところです。
インテリアのデジタル化に馴染めない場合には、敢えてゴルフ7やゴルフ7.5の中古車を探すこともありかもしれませんね。
この記事が皆さんのお役に立てばうれしいです。