2018年エイビーロードエアライン満足度調査の結果が発表されました。
このエイビーロードエアライン満足度調査の特徴は、調査に回答している人が全て日本人だということ。
つまり、日本人がどのエアラインに満足しているのかがわかる調査なのです。
調査対象のエアラインは全て日本の空港に乗り入れている航空会社で、2018年調査では調査時の利用率上位40社の結果が集計の対象になっています。
調査項目は機材・サービス・飲食など多岐にわたっていて、それぞれの満足度についても発表されています。
今回の記事では、2018年エイビーロードエアライン満足度ランキングの結果についてご紹介します。
2018年 エアライン総合満足度ランキング
2018年のエアライン総合満足度ランキングの第1位はANA、第2位はJALでした。
外国のエアラインンで最も順位が高かったのは、第3位にランクされたエミレーツ航空です。
第4位には2016年まで3年連続で第1位だったシンガポール航空が入りました。
今回の結果で目を引くのは、エバー航空が16位から6位に、エティハド航空が2016年の15位(2017年は調査対象外)から7位に順位を上げていることです。
また、欧州系のエアラインが順位を下げている一方で、ガルーダインドネシア航空・チュジュ航空・アメリカン航空がランク外から20位以内に入ってきたことも注目されます。
なお、昨年3位だったニュージーランド航空、14位だったLOTポーランド航空は、利用率上位40社に入らなかったので、今年は調査対象外になっています。
2018年 | エアライン名 | 2017年 | 2016年 | 2015年 | 2014年 |
1位 | 全日空 | 2位 | 2位 | 3位 | 2位 |
2位 | 日本航空 | 1位 | 4位 | 2位 | 3位 |
3位 | エミレーツ航空 | 6位 | 4位 | 5位 | 5位 |
4位 | シンガポール航空 | 4位 | 1位 | 1位 | 1位 |
5位 | カタール航空 | 5位 | 10位 | 8位 | 10位 |
6位 | エバー航空 | 16位 | 12位 | 5位 | 6位 |
7位 | エティハド航空 | ― | 15位 | 14位 | 12位 |
8位 | カンタス航空 | 14位 | 17位 | - | - |
8位 | ターキッシュエアラインズ | 12位 | 18位 | 7位 | 4位 |
10位 | タイ国際航空 | 10位 | 7位 | 10位 | 14位 |
10位 | KLMオランダ航空 | 12位 | 3位 | 15位 | 16位 |
10位 | フィンランド航空 | 7位 | 14位 | 8位 | 19位 |
13位 | ルフトハンザドイツ航空 | 8位 | 21位 | 13位 | 8位 |
14位 | アシアナ航空 | 16位 | 15位 | 26位 | 15位 |
15位 | ガルーダインドネシア航空 | 23位 | 18位 | 21位 | 19位 |
16位 | 大韓航空 | 16位 | 23位 | 28位 | - |
17位 | エールフランス航空 | 8位 | 7位 | 12位 | 17位 |
18位 | デルタ航空 | 20位 | 26位 | 26位 | - |
19位 | チュジュ航空 | 34位 | 28位 | - | - |
20位 | アメリカン航空 | 37位 | 37位 | - | - |
2018年 航空機の機材・設備部門
2018年の航空機の機材・設備部門ランキングの第1位はJALでした。
航空機の機材・設備部門では、「機体の新しさ・きれいさ」「座席の幅・快適さ」「温度設定、空調・調光の快適さ」などの満足度がわかります。
やはり、新しい機材や最新のシートを積極的に採用しているエアラインが上位にランキングされています。
2018年 | エアライン名 | 2017年 | 2016年 | 2015年 | 2014年 |
1位 | 日本航空 | 2位 | 6位 | 4位 | 4位 |
2位 | 全日空 | 5位 | 2位 | 2位 | 1位 |
3位 | エミレーツ航空 | 3位 | 3位 | 3位 | 3位 |
4位 | エティハド航空 | ― | 5位 | 8位 | 10位 |
5位 | カタール航空 | 4位 | 11位 | 5位 | 12位 |
6位 | KLMオランダ航空 | 10位 | 7位 | 14位 | 23位 |
6位 | ターキッシュエアラインズ | 17位 | 18位 | ― | ― |
8位 | エバー航空 | 18位 | 15位 | - | - |
8位 | シンガポール航空 | 6位 | 1位 | 1位 | 2位 |
10位 | フィンランド航空 | 7位 | 12位 | 11位 | - |
2018年 客室乗務員の接客サービス部門
2018年の客室乗務員の接客サービス部門では、ANAが2年ぶりに第1位となりました。
客室乗務員の接客サービス部門では、「対応の丁寧さ」「対応の正確さ」「対応の速さ」などの満足度がわかります。
この部門では、ANA、JAL、シンガポール航空、エミレーツ航空の4社が毎年安定して上位にランクされています。
サービスの良し悪しはなかなか目に見えてこないものですが、毎年必ず上位にランクされるこの4社は間違いなくサービスに優れているのだと思います。
2018年 | エアライン名 | 2017年 | 2016年 | 2015年 | 2014年 |
1位 | 全日空 | 3位 | 1位 | 2位 | 1位 |
2位 | 日本航空 | 1位 | 3位 | 1位 | 3位 |
3位 | シンガポール航空 | 4位 | 2位 | 3位 | 2位 |
4位 | エミレーツ航空 | 5位 | 5位 | 6位 | 6位 |
5位 | カタール航空 | 6位 | 18位 | 7位 | 14位 |
6位 | エティハド航空 | ― | 19位 | ― | ― |
7位 | エバー航空 | 17位 | 8位 | 5位 | 8位 |
8位 | KLMオランダ航空 | 8位 | 6位 | 15位 | 19位 |
9位 | フィンランド航空 | 7位 | 6位 | 12位 | 15位 |
10位 | アシアナ航空 | 23位 | 15位 | ― | ― |
2018年 空港内の航空会社職員接客サービス部門
2018年の空港内の航空会社職員接客サービス部門では、2年連続でJALが第1位になりました。
空港内の航空会社職員接客サービス部門では、「チェックイン・荷物預けのスムースさ」「搭乗ゲートや乗り継ぎの案内」「荷物検査や持込制限品の案内」などの満足度がわかります。
この部門でも客室乗務員部門と同じようにJAL、ANA、シンガポール航空が毎年上位に入っています。
これらのエアラインでも、会社として空港内での接客サービス向上に取り組んでいるので、毎年上位に入るのだと思います。
2018年 | エアライン名 | 2017年 | 2016年 | 2015年 | 2014年 |
1位 | 日本航空 | 1位 | 4位 | 2位 | 3位 |
2位 | 全日空 | 2位 | 1位 | 1位 | 1位 |
3位 | カタール航空 | 12位 | 20位 | ― | ― |
4位 | エミレーツ航空 | 12位 | 9位 | 15位 | 8位 |
5位 | エバー航空 | 14位 | 6位 | 5位 | 4位 |
6位 | シンガポール航空 | 3位 | 2位 | 3位 | 2位 |
7位 | エティハド航空 | ― | 23位 | ― | ― |
8位 | KLMオランダ航空 | 8位 | 8位 | 11位 | 23位 |
9位 | アシアナ航空 | 24位 | 23位 | ― | ― |
10位 | 大韓航空 | 8位 | 13位 | 31位 | - |
2018年 機内飲食サービス部門
続いて、エアライン利用者にとっては気になる機内飲食サービス部門です。
2018年の機内飲食サービス部門では、エミレーツ航空が2年連続で第1位にランクされました。
機内飲食サービス部門では、「食事の味」「食事の量」「無料で提供される食事やドリンク類の範囲」「軽食・スナック・デザート」などの満足度がわかります。
その中でも特に「食事の味」がこの部門での評価を左右しているようです。
この部門では、毎年順位が大きく変動しており、JALとANAも苦戦しています。
そんな中、エミレーツ航空、シンガポール航空は毎年安定して上位にランクされており、日本のエアライン以上に日本人に「食事の味」が評価されていることがわかります。
2018年 | エアライン名 | 2017年 | 2016年 | 2015年 | 2014年 |
1位 | エミレーツ航空 | 1位 | 2位 | 4位 | 4位 |
2位 | カタール航空 | 5位 | 11位 | 1位 | 13位 |
3位 | シンガポール航空 | 3位 | 1位 | 2位 | 1位 |
4位 | エティハド航空 | ― | 11位 | ― | ― |
5位 | 全日空 | 6位 | 6位 | 6位 | 2位 |
5位 | 日本航空 | 4位 | 13位 | 7位 | 4位 |
7位 | ターキッシュエアラインズ | 7位 | 4位 | 3位 | 3位 |
8位 | KLMオランダ航空 | 9位 | 5位 | 9位 | 10位 |
9位 | エバー航空 | 20位 | 19位 | ― | ― |
10位 | タイ国際航空 | 16位 | 15位 | ― | ― |
2018年 機内エンターテインメント部門
2018年の機内エンターテインメント部門では、エミレーツ航空が5年連続で第1位でした。
機内エンターテインメント部門では、「映画・テレビのプログラム数」「映画・テレビのプログラム内容」「音楽チャンネル数」「音楽のプログラム内容」などの満足度がわかります。
エミレーツ航空のエンターテインメントシステムには、他社とは比べ物にならないほどの膨大なチャンネル数があるので、利用者の満足度は高いようです。
デルタ航空が2017年の24位から4位へと大きく順位を上げているのが目立ちます。
2018年 | エアライン名 | 2017年 | 2016年 | 2015年 | 2014年 |
1位 | エミレーツ航空 | 1位 | 1位 | 1位 | 1位 |
2位 | 日本航空 | 3位 | 5位 | 2位 | 3位 |
3位 | 全日空 | 4位 | 4位 | 3位 | 4位 |
4位 | デルタ航空 | 24位 | 21位 | ― | ― |
5位 | シンガポール航空 | 6位 | 2位 | 5位 | 2位 |
6位 | KLMオランダ航空 | 9位 | 6位 | 12位 | 20位 |
6位 | カタール航空 | 7位 | 8位 | 4位 | 7位 |
8位 | エティハド航空 | ― | 15位 | ― | ― |
9位 | エールフランス航空 | 5位 | 7位 | 13位 | 8位 |
10位 | ハワイアン航空 | 18位 | 24位 | ― | ― |
10位 | ターキッシュエアラインズ | 11位 | 14位 | ― | ― |
2018年 コストパフォーマンス部門
最後に、2016年から調査結果が公表されているコストパフォーマンス部門です。
2018年コストパフォーマンス部門では、LCCのチュジュ航空が第1位でした。
上位には、LCCに加えて中東系のエアラインがランキングされています。
コストパフォーマンス部門では、「航空券代」「機内飲食サービス」「客室乗務員の接客サービス」「機内エンターテインメント」「安全性・信頼性」「航空機の機材・設備」などの満足度がわかります。
中東系のエアラインを利用してヨーロッパに行く場合には、日系や欧州系のエアラインよりもかなり安い料金で利用できるので、コストパフォーマンスの満足度が高くなるようです。
また、LCCと競合する一部のアジア系エアラインも10位以内にランキングされており、興味深い結果になっています。
2018年 | エアライン名 | 2017年 | 2016年 |
1位 | チュジュ航空 | 25位 | 6位 |
2位 | エミレーツ航空 | 4位 | 2位 |
2位 | カタール航空 | 3位 | 1位 |
4位 | ピーチアビエーション | 6位 | 12位 |
5位 | エティハド航空 | ― | 3位 |
6位 | ターキッシュエアラインズ | 2位 | 9位 |
7位 | スクート | ― | ― |
8位 | エバー航空 | 22位 | 10位 |
9位 | ジェットスターアジア航空 | 9位 | - |
10位 | 大韓航空 | 21位 | 26位 |
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
エイビーロードのエアライン満足度調査は回答者が全て日本人なので、自分がエアラインを選ぶ場合にはとても参考になる調査です。
2018年の結果では一部の米系エアラインが順位を上げている一方で、欧州系のエアラインが順位を下げていることが気になりました。
そんな中でJALとANAは安定して上位に食い込んでいて、やはり日本人にとっては安心して利用できるエアラインであると感じました。
みなさんもぜひ今後の海外旅行のエアライン選びの参考にしてみて下さい。
この記事がみなさんのお役に立てばうれしいです。
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