デルタ航空の「デルタコンフォートプラス」とは、エコノミークラスである「メインキャビン」の前方部分に配置されているシートピッチ(座席の前後間隔)が広いシートのことです。
「デルタコンフォートプラス」のシートピッチは「メインキャビン」よりも3~4インチ(約8cm~10cm)広くなっています。
この「デルタコンフォートプラス」を利用するためには、以前は1度エコノミークラスの航空券を購入してからアップグレードしなければなりませんでした。
しかし、2016年9月19日以降出発分からは「デルタコンフォートプラス」の航空券を「メインキャビン」やビジネスクラスの「デルタワン」と同様に、運賃クラスの一つとして予約できるようになりました。
デルタ航空スカイマイルのメンバーにはこの変更に関するメールが送られてきたので、ご存知の方も多いと思います。
今後は、デルタ航空のホームページなどで航空券を検索した時に、「デルタコンフォートプラス」の料金や空席状況がわかるので、利用する人が増えるかもしれませんね。
そこで今回は、デルタ航空の「デルタコンフォートプラス」について調べてみましたのでご紹介したいと思います。
「デルタコンフォートプラス」のシート・サービス・料金
「デルタコンフォートプラス」のシートピッチは「メインキャビン」よりも約8cm~10cm広い
<デルタ航空ホームページより>
「デルタコンフォートプラス」のシートは、上の写真のとおりエコノミークラスである「メインキャビン」とほぼ同じシートが使われています。
「メインキャビン」のシートとの違いは、シートピッチ(シートの前後間隔)が広く、リクライニング角度も若干大きくなっていることです。
日本にも乗り入れているB777-200ER型機のシートに関するデータは次のとおりです。
〇デルタワン(ビジネスクラス)
・座席数:37席
・配置:1-2-1
・シート幅:21インチ(約53cm)
・シートピッチ:78インチ(約198cm)
〇デルタコンフォートプラス
・座席数:36席
・配置:3-3-3
・シート幅:18.5インチ(約47cm)
・シートピッチ:35インチ(約89cm)
〇メインキャビン(エコノミークラス)
・座席数:218席
・配置:3-3-3
・シート幅:18.5インチ(約47cm)
・シートピッチ:31-32インチ(約79-81cm)
「デルタコンフォートプラス」のシートの幅は18.5インチ(約47cm)とメインキャビンと同じです。
しかし、シートピッチは35インチ(約89cm)とメインキャビンよりも3~4インチ(約8cm~10cm)広くなっています。
「デルタコンフォートプラス」のシートは、エコノミークラスである「メインキャビン」の前方に配置されています。(下の図の赤で囲った部分)
「メインキャビン」と「デルタコンフォートプラス」との間には、仕切り等はありません。
デルタコンフォートプラスのサービス
「デルタコンフォートプラス」のサービスは、「メインキャビン」(エコノミークラス)とあまり変わらないようです。
機内食・飲み物に関してはメインキャビンと同じです。
飲み物は、ソフトドリンクの他にスターバックス・ビール・ワイン・スピリッツが無料で提供されます。
デルタ航空のホームページには、「デルタコンフォートプラス」の乗客は「スカイプライオリティの優先搭乗が利用できる」と記載されているので、この点がサービス面における「メインキャビン」との大きな違いだと思います。
デルタコンフォートプラスの料金
デルタコンフォートプラスの料金は、「メインキャビン」の料金よりも「やや高い」という水準に抑えられています。
JALやANAなどの「プレミアムエコノミークラス」の料金と比べるとかなりお得感があります。
例えば、2017年12月1日出発の成田-ロサンゼルス間の料金は次のとおりです。(記事を更新した2017/6/5時点の料金です。)
〇成田-ロサンゼルス
・デルタワン:348,040円
・デルタコンフォートプラス:105,540円
・メインキャビン:78,540円
【参考:JAL】
〇成田-ロサンゼルス
・ビジネスクラス:378,180円
・プレミアムエコノミー:272,180円
・エコノミークラス:115,180円
JALやANAのプレミアムエコノミークラスの料金はエコノミークラスの約2倍程度と言われていますが、デルタコンフォートプラスの場合にはエコノミークラス+約2.5万円で利用できます。
デルタコンフォートプラスの予約方法
新たに運賃クラスとして購入できる路線
2016年9月19日以降出発分から、「デルタ・コンフォートプラス」の航空券は「メインキャビン」や「デルタ・ワン」と同様に運賃クラスの一つとして予約できるようになりました。
新たに予約できるようになったのは、米国50州・カナダとアジア太平洋地域間・中南米カリブ地域間、およびアジア太平洋域内の路線(中国・香港・台湾発着便を除く)です。
日本発着路線を具体的に言うと、アメリカ本土・ハワイ路線、グアム ・サイパン・パラオ路線、バンコク・シンガポール・マニラ路線です。
また、米国50州およびカナダ内のフライトは以前から予約ができていたようです。
これらの対象路線でデルタ航空便を乗継ぐ場合にも、全区間デルタコンフォートプラスで予約することもできます。
それ以外の路線に関しては、これまで通りの方法でアップグレードをすることになります。
なお、スカイマイルの上級会員(メダリオン会員)は、引き続き無償でデルタコンフォートプラスへのアップグレードができます。
「デルタコンフォートプラス」の航空券はどこで購入できるのか
デルタコンフォートプラスの航空券は、デルタ航空のホームページで購入することができます。
また、一部の旅行会社のホームページでも購入できるようです。
記事更新時点(2017/6/5)では、サプライスで一部路線のプレミアムエコノミー(デルタコンフォートプラス)の予約ができるようです。
JTB、エクスペディアでは、まだ取り扱っていないようです。
デルタ航空「デルタコンフォートプラス」は「プレミアムエコノミークラス」ではないのか?
<デルタ航空ホームページより>
「デルタコンフォートプラス」はエコノミークラスの一部です
しばらくの間、私は「デルタコンフォートプラス」は他のエアラインの「プレミアムエコノミークラス」に該当する座席クラスなのかと思っていたのですが、いろいろと調べてみたところ、どうやら「デルタコンフォートプラス」はエコノミークラスである「メインキャビン」の一部のようです。
デルタ航空の日本語のホームページ「デルタコンフォートプラス 良くあるご質問」にも次の記載があります。
- 質問:デルタ航空の客室は4クラス制になるのですか?
- 回答:いいえ。デルタ航空では、お客様のニーズに応じてさまざまなフライト体験をご提供しています。 デルタ・ワン、ファーストクラスおよびメインキャビンは、デルタ航空の客室クラスです。デルタ・コンフォートプラス、メインキャビンおよびベーシックエコノミーは、メインキャビンでご提供する3つのフライト体験です。
つまり、デルタ航空が日本と米国本土・ハワイ・東南アジア間で使用しているワイドボディ機(キャビンに通路が2本ある機材)の客室クラスは、ビジネスクラスの「デルタ・ワン」とエコノミークラスの「メインキャビン」の2クラス。
また、日本とミクロネシア間の路線で利用しているB757-200型機の客室クラスも、「ビジネスクラス(ファーストクラス)」と「メインキャビン」の2クラス。
そして「デルタコンフォートプラス」は「メインキャビン」のフライト体験だという位置づけがなされているようです。
デルタ航空のプレミアムエコノミークラスの名称は「デルタプレミアムセレクト」
<デルタ航空プレスリリースより>
それではデルタ航空には「プレミアムエコノミークラス」は存在しないの?と思っていたら、これから登場するようです。
2016年11月3日付けのプレスリリースによると、デルタ航空のプレミアムエコノミークラスの名称は「デルタプレミアムセレクト」と言い、2017年秋から就航予定のエアバスA350型機に導入される予定です。
デルタ航空の「デルタプラミアムセレクト」に関するプレスリリース
- シートピッチ(座席間隔)は最大38インチ(約96.5センチ)、シート幅は最大19インチ(約48.3センチ)、リクライニングは最大7インチ(約17.8センチ)とゆとりのある設計。可動式のレッグレストとヘッドレストを完備。
- 離陸前のドリンクサービスに続き、デルタ航空用に特別にデザインされたアレッシィの食器で、季節ごとに変わるお食事メニューを提供。
- 優先チェックイン、(空港により)優先セキュリティチェック、優先搭乗、預け入れ手荷物の優先取り扱いを含む「スカイ・プライオリティ」サービス。
デルタ航空の「デルタプレミアムセレクト」に関するプレスリリースを見る限りにおいてはには、デルタ航空の「デルタプラミアムセレクト」のシートやサービスは、他のエアラインの「プレミアムエコノミークラス」と同等になるようです。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
デルタ航空の「デルタコンフォートプラス」は、エコノミークラスである「メインキャビン」と「プレミアムエコノミークラス」の中間に位置するクラスのようですね。
シートピッチは「メインキャビン」+8cm~10cmですが、サービスは「メインキャビン」とほぼ同じです。
比較的安い料金で利用できるので、他社のプレミアムエコノミークラスの料金は高いと感じている人にとっては、利用を検討してみる価値はありそうです。
特にアメリカ本土までは10時間以上のロングフライトになるので、少しでもシートが広いほうが楽に旅行ができると思います。
この記事がみなさんのお役に立てばうれしいです。
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