格安スマホの満足度を左右するのは、「安い料金」の他に「回線の速度」と「SIMフリースマホの性能」です。
SIMフリースマホ選びはとても重要で、安くて性能が良い端末を選ばないと失敗します。
現在、格安スマホ用におすすめできるコストパフォーマンスが高いSIMフリースマホは、3機種しかありません。
もっと言うと、格安スマホに満足するためには、この3機種以外の機種は買ってはいけないのです。
この3機種は、全て2015年6月以降に発売開始された最新機種です。
また、何れも個性的スマートフォンなので、選び甲斐もあると思います。
今回の記事では、格安スマホ用としておすすめできるSIMフリースマホ3機種をご紹介します。
富士通 arrows M02
国内メーカー富士通のSIMフリースマホ!人気No.1!
国内メーカーの富士通が、いよいよミドルレンジモデルのSIMフリースマホに本格参入しました。
発売開始は2015年10月6日。私が格安スマホに乗り換えた時には、まだこのSIMフリースマホは販売されていませんでした。
私が乗り換えた時にこのarrows M02が発売されていたら、たぶん私もこのSIMフリースマホを使っていたと思います。
arrows M02は富士通製ですが、世界のほとんどの国・地域で使用されている通信規格「GSM」にも対応しているので、海外の空港などで購入したSIMカードも使うことができます。
ただし、このarrows M02にもウィークポイントがあります。それは、カメラ機能。
メインカメラが約810万画素 サブカメラが約240万画素で、他の2機種よりもスペックが低くなっています。
実用的には問題の無いレベルですが、明らかにコストを抑えていますね。
でも、日本の富士通製ですから、安心感と信頼感は抜群!現在、SIMフリースマホの中ではいちばん売れています。
しばらくは、このarrows M02が、格安スマホのスタンダード機種になるかもしれませんね。
国内メーカーならではのうれしい機能を搭載
おサイフケータイに対応
電子マネーやクーポンとして使えるおサイフケータイに対応しています。
モバイルSuica、モバイルWAON、楽天Edy、QUICPayモバイルなどのサービスを利用することができます。
防水・防塵機能を搭載
外国メーカーの製品には無かったのが、この防水・防塵機能です。
万一水に濡らすようなことがあっても安心です。
また、汚れをサッと水で洗い流すこともできます。
基本スペック
- サイズ:約68.9(W)×141(H)×8.9(D)mm
- 重さ:約149g
- SIMサイズ:nanoSIM
- OS:Android 5.1
- CPU:MSM8916(1.2GHz)クアッドコア
- 内臓メモリ:RAM:2GB/ROM:16GB
- 増設メモリ:microSD/microSDHC
- バッテリー:2,330mAh
- ディスプレイ:約5.0インチ有機ELディスプレイ(HD)1280×720
- カメラ:メインカメラ:約810万画素 サブカメラ:約240万画素
セット価格(SIMフリースマホ分のみ)
富士通 arrows M02は、IIJmioなどでSIMカードとセットで購入できます。
IIJmio:1,404円(税込)×24回払い
楽天モバイル:1,341円(税込)×24回払い
BIGLOBE SIM:1,490円(税込)×24回払い
DMM mobile:1,584円(税込)×24回払い
通販で本体のみの購入(一括払い)もできます
日本製の人気商品なので、強気な価格での販売が続いています。
HUAWEI P8lite
オクタコア(8コア)CPUを搭載した高性能SIMフリースマホ
2万5千円前後の価格帯で、オクタコア(8コア)CPUを搭載しているSIMフリースマホは、このHUAWEI P8liteだけです。
発売開始は2015年6月19日。私は2015年10月に格安スマホに乗り換え、それ以来夫婦でこのHUAWEI P8liteを使っています。
このHUAWEI P8liteの良いところは、とにかくサクサクと軽快に動くので、気持ちよく使えること。
ただし中国メーカーの製品なので、購入することに抵抗感がある人もいるかもしれませんね。
中国の製品を購入する理由は、同じ価格帯の他製品よりもとびきり性能が良いか、同じ性能であれば他の製品よりもとびきり安いかのどちらかだと思います。
この製品はそのうちの前者。私は動作が速いSIMフリースマホを探していたので、このHUAWEI P8liteは条件にピッタリ。
コストパフォーマンスの高さが魅力だったので、私は購入に踏み切りました。
今のところ、このHUAWEI P8liteに対する不満は全くありません。
見かけもそこそこにしっかりしています
厚さ7.7ミリの薄型5インチスマートフォン
厚さ7.7ミリという薄型ボディです。
鮮やかで透明感のある5インチ・ディスプレイが、狭額縁設計により手のひらサイズに収まっています。
カラーはホワイト・ブラック・ゴールドの3色
カラーはホワイト・ブラック・ゴールドの3色があります。私はゴールドを、妻はホワイトを購入しました。
表面は思っていたよりもしっかりと加工されているので、安っぽさはありません。
基本スペック
- サイズ:約71(W)×143(H)×7.7(D)mm
- 重さ:約131g
- SIMサイズ:microSIM/nanoSIM
- OS:Android 5.0
- CPU:Hisilicon Kirin 620 オクタコア (A53/1.2GHz)
- 内臓メモリ:RAM:2GB/ROM:16GB
- 増設メモリ:microSD/microSDHC
- バッテリー:2,200mAh
- ディスプレイ:約5.0inch HD(720×1280ドット)IPS(GFFフルラミネーション)
- カメラ:メインカメラ:約1,300万画素 サブカメラ:約500万画素
セット価格(SIMフリースマホ分のみ)
HUAWEI P8liteは、IIJmioなどでSIMカードとセットで購入できます。
IIJmio:1,382円(税込)×24回払い
楽天モバイル:1,287円(税込)×24回払い
DMM mobile:1,520円(税込)×24回払い
通販で本体のみの購入(一括払い)もできます
価格はだいぶ緩んできました。21,000円前後で購入できます。
ASUS ZenFone2 Laser
信頼性が高い台湾メーカー製!人気のSIMフリースマホ
台湾のPCメーカー「ASUS」(エイスース)が生産している高性能・低価格のSIMフリースマホです。
発売開始は2015年8月8日。富士通のarrows M02が登場するまでは、格安スマホ用のSIMフリースマホとしては1番売れていた製品です。
何と言っても、米国や日本のメーカーにPCのOEM供給を行っていた「ASUS」の製品なので、安心感・信頼感があります。
これといって抜きん出た特徴はないのですが、とても使いやすいと評判のSIMフリースマホです。
人間工学に基づいたデザインを採用
手のひらにフィットする丸みを帯びたデザイン
背面は手のひらにフィットするように丸みを帯びたデザインとなっています。
ボタンの位置にもこだわりが
背面のボリュームボタンは、端末を持った際に人差し指の真下になるようにデザインされていて 手の位置を変えることなく、音量の調節が可能となっています。
基本スペック
- サイズ:約71.5(W)×143.7(H)×3.5~10.5(D)mm
- 重さ:約145g
- SIMサイズ:microSIMスロット×2
- OS:Android 5.0.2
- CPU:Qualcomm®SnapdragonTM410 1.2Ghz(クアッドコアCPU)
- 内臓メモリ:RAM:2GB/ROM:16GB
- 増設メモリ:microSD/microSDHC/microSDXC
- バッテリー:2,400mAh
- ディスプレイ:5型 ワイドTFTカラータッチスクリーンIPS液晶ディスプレイ・ゴリラガラス4+アンチフィンガープリント
- カメラ:メインカメラ:約1,300万画素 サブカメラ:約500万画素
セット価格(SIMフリースマホ分のみ)
ASUS ZenFone 2 Laserは、IIJmioなどでSIMカードとセットで購入できます。
IIJmio:1,350円(税込)×24回払い
楽天モバイル:1,251円(税込)×24回払い
BIGLOBE SIM:1,242円(税込)×24回払い
DMM mobile:1,318円(税込)×24回払い
通販で本体のみの購入(一括払い)もできます
富士通 arrows M02の登場で、価格は下落傾向にあります。
SIMフリースマホを選ぶ際に絶対に外せないポイント
一定以上の基本性能を持っていること
SIMフリースマホを購入する時に気をつけたいのがスマホの基本性能です。
価格が安いからといって基本性能が低いSIMフリースマホに飛びつくと、動作が遅かったりフリーズしたりと、購入後イライラすることになりかねません。
スペック表のなかで、ストレスの無い動作を得るために重要なのは、CPUの性能とメモリ(RAM)の容量です。
CPUの性能を見るポイントは「動作周波数」と「コアの数」。
動作周波数は、値が大きいほど処理速度は高速になり、SIMフリースマホでは「1.2Ghz」以上の機種を選びます。
コアは演算処理を行う中核部分で、デュアルコア(コアが2つ)の場合にはシングルコア(コアが1つ)のCPU2つ分の処理を並行して行えます。
コアの数が多いほど、「大事な処理が複数あるとき」に手分けしてすばやく行うことができるので、最低でもクアッドコア(コアが4つ)以上の機種を選びます。
RAMとは読み書きが可能なメモリのことで、CPUがプログラムを展開して作業をする領域です。
この領域が大きいほど作業効率が上がり処理速度も速くなります。
ストレスの無い動作を得るためには、最低でもRAMが2GB以上の機種を選びます。
基本性能と価格のバランスがとれた製品であること
大手携帯電話キャリアのiPhoneやスマートフォンから格安スマホに乗り換える目的は、毎月の通信費を抑えることだと思います。
そのためには、できるだけ購入しやすい価格帯の商品を選ばないと乗り換える意味が無くなります。
現在、日本で購入できるSIMフリースマホは、ハイエンドモデル・ミドルレンジモデル・エントリーモデルの3つのカテゴリーに分けられます。
ハイエンドモデルは、大手携帯電話キャリアのスマートフォンにも匹敵する機能・性能を持っており、実勢価格は4万円から5万円以上。
ミドルレンジモデルは、基本性能は備えているけれども機能は限られていて、実勢価格は2万5千円から3万円前後。
エントリーモデルは基本性能や機能は劣るものの、価格は購入しやすい1万円台の製品です。
この3つのカテゴリーの中では、基本性能と価格のバランスがとれたミドルレンジにある商品を購入します。
SIMカードとセットで購入できること
SIMフリースマホは、格安スマホ事業者家の他に電量販店や通販でも購入できます。
家電量販店や通販でもクレジットカードで24回払いができる場合もあるのですが、格安スマホ事業者のSIMカードとSIMフリースマホのセットを購入すれば手続きも簡単です。
ミドルレンジのSIMフリースマホであれば、毎月の負担額は1,200円から1,400円前後。
ほとんどの人が契約する「音声通話機能付き3GB」のSIMカードは、月額1,600円前後。
この2つを合わせても、毎月の支払い額は2,800円から3,000円前後に収まります。
SIMフリー端末はSIMカードとセットで購入できる機種をおすすめします。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
現在NTTドコモのスマートフォンを使っている人は、そのスマホでほとんどの格安SIMを使うことができます。
しかし、それ以外の人は新たにSIMフリースマホを購入しなければなりません。
その場合に、現在格安スマホ用としておすすめできるSIMフリースマホは3機種だけです。
この機種から選んでおけば、不満が残る可能性は少ないはずです。
この記事がみなさんのお役にたてばうれしいです。
今回ご紹介したSIMフリースマホは、次の格安スマホ事業者でも購入できます。