格安スマホって本当に使えるの?と思っている人は多いと思います。
実は私も格安スマホを使い始めるまでは、本当に大丈夫だろうか?と思っていました。
格安スマホという呼び名も「安かろう、悪かろう」をイメージさせてしまうのかもしれません。
でもそんな心配は全く必要ありませんでした。
電話はもちろんのこと、インターネットも思っていたより快適に使えます。
端末に関しても、おサイフケータイやワンセグなど、一部使えない機能もありますが、大手携帯電話キャリアのスマホと比べても遜色はありません。
スマホのライトユーザーの人であれば、十分に満足できる機能を備えているのです。
それでは、どうしてそんなに料金が安いんだ?と思いますよね。
そこで今回はの記事では、これから格安スマホを検討する方のために、簡単に格安スマホの料金が安い理由についてご紹介したいと思います。
格安スマホの料金が安い理由
格安スマホは、格安スマホの事業者が提供するSIMカードをスマートフォンの端末に差し込んで利用します。
毎月発生する料金は「SIMカードの料金」と「端末の代金」、さらに「通話料金」の3つです。
私が利用しているIIJmioから毎月請求される格安スマホの料金は次のとおりです。
- 音声通話機能付きSIM(3GB): 1,600円(税抜き)
- 端末代金(24回払い):1,280円(税抜き)
- 通話料金(20円/30秒):使った分だけ
これだけです。とてもシンプルで分りやすいですよね。
それに、料金もとても安いです。
それでは、どうして料金がこんなに安いのかについて簡単にご説明します。
音声通話機能付きSIMが安い理由
格安スマホ事業者は基地局を大手から借りている
格安スマホの事業者は、格安スマホのための基地局(アンテナ)を持っていません。
大手キャリア(主にNTTドコモ)の基地局(アンテナ)を借りて事業を行っています。
そのため、基地局に関する設備投資や維持費がかからない分、割安な料金でサービスを提供できるのです。
ちなみに、格安スマホというと怪しげな会社がサービスを提供しているように思われがちですが、実際にはそうではありません。
日本国内の法律(電気通信事業法及び電波法)に基づき総務大臣に届出を行っている事業会社がサービスを提供しています。
電気通信事業法において、格安スマホのサービスを提供している会社は「MVNO」(Mobile Virtual Network Operator:仮想移動体通信業者)と呼ばれています。
また「MVNO」は「無線局を自ら開設・運用をしていない者」と定義されていています。
一方、NTTドコモ・au・ソフトバンクの大手携帯電話キャリア3社は、「MNO」(Mobile Network Operator:移動体通信業者)と呼ばれています。
日本でMVHOとしての事業が開始されたのは2001年で、私が利用しているIIJmioのサービスも2001年8月から始まっています。
総務省が2015年に公表した資料によると、現在170社もの会社が「MVNO」として格安スマホの事業を行っているようです。
1ヶ月間に利用できるデータ通信量が細分化されている
私は以前ソフトバンクのiPhone5を利用していたのですが、その時の1ヶ月のデータ通信量は約1.6GBでした。
なので、IIJmioで契約しているプランは、データ通信量3GBのプランです。
現在も私が毎月利用しているデータ通信量は1.6GB前後なので、3GBのプランでも毎月1.4GB分が翌月分に繰り越されています。
IIJmioでは、データ通信量が5GB・10GBのプランもあるのですが、料金が少しずつ高くなります。
このように、自分が利用するデータ量に応じたプランを選ぶことで、料金を抑えることができるのです。
SIMカードには無料通話分の料金は含まれていない
IIJmioのSIMカードには無料通話分の料金は含まれていないので、その分だけ料金が安くなります。
1,600円(税抜き)の内訳は、3GBのデータ通信料金が900円、音声通話(電話)機能付帯料金が600円。
1,600円(税抜き)には、格安スマホを携帯電話として使うための料金だけが含まれているのです。
通話料金は実際に使用した分だけ支払うことになります。
通話料金は基本的には20円/30秒なのですが、専用の「みおフォンダイヤル」というアプリを利用して電話をすると、料金は10円/30秒と半額になります。
店舗を保有していない
格安スマホの事業者は店舗を保有していません。
新規加入・サービスなどは全てその事業者のWEBサイトを通じて行います。
店舗が無くスタッフの数も限られているので、割安なサービスを提供することができるのです。
独自の店舗は持たないのですが、家電量販店などと提携をして、その家電量販店の店舗でSIMカードの購入や手続きができる事業者はあります。
IIJmioも、ビッグカメラ・ノジマ、イオンの一部店舗で、SIMカードの購入やMNPの転入手続きが出来ます。
ただしその場合には、SIMフリーの端末を自分で用意したり、その家電量販店で購入する必要があります。
端末代金が安い理由
以前は、格安スマホに利用されるSIMフリー端末(どのキャリアのSIMカードでも使える端末)は、低価格でしたが基本性能も抑えられていました。
しかし2015年に入り、低価格ながら基本性能が充実したSIMフリー端末が発売されてきました。
現在、格安スマホ用として人気がある端末の価格は29,000円前後、1ヶ月の支払い金額は1,300円前後です。
私がIIJmioで購入した「HAUWIE P8lite」という機種も、一括払いでは28,600円(税抜き)、24回払いでは毎月1,280円(税抜き)で購入できます。
大手携帯電話キャリアの人気機種の価格は、いろいろな割引がありますが5万円~7万円します。
iPhone6sにはSIMフリー端末もあるのですが、16GBモデルでも9万円前後で販売されています。
これらを考えると、現在格安スマホ用として人気があるSIMフリー端末は、とても安い金額で購入できます。
格安スマホ用で人気の端末が割安な理由は、主に次の2つです。
機能を絞り込んでいる
格安スマホ用として、最低でも次のスペックのSIMフリー端末を使うと快適に利用できます。
- CPUの処理能力 1.2GHz 4コア以上
- メモリ(RAM)の容量 2GB以上
- 内蔵メモリ(ROM)の容量 16GB以上
- ディスプレイ 5型 1280×720ドット以上
現在格安スマホ用として人気の機種は、全ての端末が最低でもこのスペックを備えています。
そのかわりにこのスペックを大幅に上回る端末もないので、格安スマホ用端末の性能は必要最低限に抑えられている言うことも出来ます。
必要最低限とは言え、写真や動画を撮影することは出来ますし、音楽を楽しむこともできます。
OSはアンドロイドですから、いろいろなアプリをダウンロードしたり、ゲームを楽しむこともできます。
ただし、大手携帯電話キャリアのスマホには必ず付いている「おサイフケータイ」「ワンセグ」といった機能は搭載されていません。
このように、格安スマホで使用される端末は、機能を必要なものだけに絞り込むことで、価格を安くしているのです。
製品を提供しているメーカーが限られている
現在のところ高性能・低価格のSIMフリー端末は、台湾のASUS(エイスース)製、中国のHUAWEI(ファーウェイ)製、日本製で富士通製がメインです。
これらのメーカーが競争力を発揮するためには、やはり価格に頼る必要があるのでしょう。
その結果として、高性能・低価格の端末を使うことが出来ているのです。
日本の有力メーカーもいずれSIMフリー端末を出してくると思うので、ASUSやHAEWIには引き続き頑張ってほしいと思います。
【関連記事】
失敗しないSIMフリースマホ選び!おすすめ端末はコスパが高いこの3機種だけ!
※格安スマホの仕組みについてはこちらの記事もご覧下さい。
格安スマホの仕組みはシンプルで超カンタン!iPhoneから乗り換えても大丈夫!
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
格安スマホが安い理由をご理解いただけたでしょうか?
格安スマホの事業者は大手携帯電話キャリアから設備を借りているので、格安の料金でSIMカードを利用することができます。
また外国製のSIMフリー端末であれば、高性能・低価格の機種を選ぶことができます。
なお、現在NTTドコモのスマートフォンを利用している人は、その端末で格安スマホのSIMカードを利用することができます。(UQモバイル以外の場合)
これは、UQモバイル以外の格安スマホの事業者は、NTTドコモの基地局を利用しているからです。(UQモバイルはauの子会社なのでau基地局を利用)
NTTドコモのユーザーが格安スマホへの乗り換えると、毎月の通信料金はSIMカード分と通話料だけになります。かなりお得ですよね。
もしも格安スマホに興味があるようでしたら、他の記事についても目を通してみて下さい。
この記事がみなさんのお役にたてばうれしいです。
※私が利用している「IIJmio」(アイアイジェーミオ)は安心して利用できるおすすめの格安スマホです。