2019年エイビーロードエアライン満足度調査の結果が発表されました。
このエイビーロードエアライン満足度調査の特徴は、調査に回答している人が全て日本人だということ。
つまり、日本人がどのエアラインに満足しているのかがわかる調査なのです。
調査対象のエアラインは全て日本の空港に乗り入れている航空会社で、2019年調査では調査時の利用率上位40社の結果が集計の対象になっています。
調査項目は機材・サービス・飲食など多岐にわたっていて、それぞれの満足度についても発表されています。
今回の記事では、2019年エイビーロードエアライン満足度ランキングの結果についてご紹介します。
2019年 エアライン総合満足度ランキング
2019年のエアライン総合満足度ランキングの第1位はシンガポール航空、第2位はANAとJALでした。
第4位にはエミレーツ航空、第5位にはニュージーランド航空が入りました。
今回の結果で目を引くのは、LCCのバニラエアが31位から16位に大きく順位を上げていることです。
また、ターキッシュエアラインズ、フィンランド航空、KLMオランダ航空といった欧州系のエアラインが、少しずつではありますが順位を上げています。
2019年 | エアライン名 | 2018年 | 2017年 | 2016年 | 2015年 | 2014年 |
1位 | シンガポール航空 | 4位 | 4位 | 1位 | 1位 | 1位 | 2位 | 全日空 | 1位 | 2位 | 2位 | 3位 | 2位 |
2位 | 日本航空 | 2位 | 1位 | 4位 | 2位 | 3位 |
4位 | エミレーツ航空 | 3位 | 6位 | 4位 | 5位 | 5位 |
5位 | ニュージーランド航空 | ― | 3位 | 4位 | 4位 | 8位 |
6位 | カタール航空 | 5位 | 5位 | 10位 | 8位 | 10位 |
7位 | ターキッシュエアラインズ | 8位 | 12位 | 18位 | 7位 | 4位 |
7位 | フィンランド航空 | 10位 | 7位 | 14位 | 8位 | 19位 |
9位 | KLMオランダ航空 | 10位 | 12位 | 3位 | 15位 | 16位 |
10位 | タイ国際航空 | 10位 | 10位 | 7位 | 10位 | 14位 |
11位 | エバー航空 | 6位 | 16位 | 12位 | 5位 | 6位 |
12位 | カンタス航空 | 8位 | 14位 | 17位 | - | - |
12位 | ルフトハンザドイツ航空 | 13位 | 8位 | 21位 | 13位 | 8位 |
14位 | キャセイパシフィック航空 | 24位 | 11位 | 13位 | 18位 | 22位 |
14位 | デルタ航空 | 18位 | 20位 | 26位 | 26位 | - |
16位 | バニラエア | 31位 | 24位 | ― | ― | ― |
17位 | アシアナ航空 | 14位 | 16位 | 15位 | 26位 | 15位 |
17位 | チャイナエアライン | 21位 | 20位 | 18位 | 20位 | 30位 |
19位 | エールフランス航空 | 17位 | 8位 | 7位 | 12位 | 17位 |
20位 | アメリカン航空 | 20位 | 37位 | 37位 | - | - |
2019年 航空機の機材・設備部門
2019年の航空機の機材・設備部門ランキングの第1位はエミレーツ航空でした。
航空機の機材・設備部門では、「機体の新しさ・きれいさ」「座席の幅・快適さ」「温度設定、空調・調光の快適さ」などの満足度がわかります。
やはり、新しい機材や最新のシートを積極的に採用しているエアラインが上位にランキングされています。
2019年 | エアライン名 | 2018年 | 2017年 | 2016年 | 2015年 | 2014年 |
1位 | エミレーツ航空 | 3位 | 3位 | 3位 | 3位 | 3位 |
2位 | 日本航空 | 1位 | 2位 | 6位 | 4位 | 4位 |
3位 | 全日空 | 2位 | 5位 | 2位 | 2位 | 1位 |
4位 | カタール航空 | 5位 | 4位 | 11位 | 5位 | 12位 |
5位 | シンガポール航空 | 8位 | 6位 | 1位 | 1位 | 2位 |
6位 | ニュージーランド航空 | ― | 1位 | 4位 | 5位 | 6位 |
7位 | フィンランド航空 | 10位 | 7位 | 12位 | 11位 | - |
8位 | KLMオランダ航空 | 6位 | 10位 | 7位 | 14位 | 23位 |
8位 | ターキッシュエアラインズ | 6位 | 17位 | 18位 | ― | ― |
10位 | デルタ航空 | 12位 | 20位 | ― | ― | ― |
2019年 客室乗務員の接客サービス部門
2019年の客室乗務員の接客サービス部門では、ANAが2年連続で第1位となりました。
客室乗務員の接客サービス部門では、「対応の丁寧さ」「対応の正確さ」「対応の速さ」などの満足度がわかります。
この部門では、ANA、JAL、シンガポール航空、エミレーツ航空、ニュージーランド航空の5社が毎年安定して上位にランクされています。
サービスの良し悪しはなかなか目に見えてこないものですが、毎年必ず上位にランクされるこの5社は間違いなくサービスに優れているのだと思います。
2019年 | エアライン名 | 2018年 | 2017年 | 2016年 | 2015年 | 2014年 |
1位 | 全日空 | 1位 | 3位 | 1位 | 2位 | 1位 |
2位 | シンガポール航空 | 3位 | 4位 | 2位 | 3位 | 2位 |
3位 | 日本航空 | 2位 | 1位 | 3位 | 1位 | 3位 |
4位 | ニュージーランド航空 | ― | 2位 | 4位 | 4位 | 4位 |
5位 | エミレーツ航空 | 4位 | 5位 | 5位 | 6位 | 6位 |
6位 | KLMオランダ航空 | 8位 | 8位 | 6位 | 15位 | 19位 |
7位 | ターキッシュエアラインズ | 11位 | 19位 | ― | ― | ― |
8位 | カタール航空 | 5位 | 6位 | 18位 | 7位 | 14位 |
8位 | フィンランド航空 | 9位 | 7位 | 6位 | 12位 | 15位 |
10位 | キャセイパシフィック航空 | 20位 | 17位 | ― | ― | ― |
2019年 空港内の航空会社職員接客サービス部門
2019年の空港内の航空会社職員接客サービス部門では、ANAとJALが第1位になりました。
空港内の航空会社職員接客サービス部門では、「チェックイン・荷物預けのスムースさ」「搭乗ゲートや乗り継ぎの案内」「荷物検査や持込制限品の案内」などの満足度がわかります。
この部門でも客室乗務員部門と同じようにJAL、ANA、シンガポール航空、ニュージーランド航空が毎年上位に入っています。
これらのエアラインでも、会社として空港内での接客サービス向上に取り組んでいるので、毎年上位に入るのだと思います。
2019年 | エアライン名 | 2018年 | 2017年 | 2016年 | 2015年 | 2014年 |
1位 | 全日空 | 2位 | 2位 | 1位 | 1位 | 1位 |
1位 | 日本航空 | 1位 | 1位 | 4位 | 2位 | 3位 |
3位 | シンガポール航空 | 6位 | 3位 | 2位 | 3位 | 2位 |
4位 | ニュージーランド航空 | ― | 4位 | 3位 | 4位 | 18位 |
5位 | KLMオランダ航空 | 8位 | 8位 | 8位 | 11位 | 23位 |
6位 | フィンランド航空 | 11位 | 5位 | 10位 | 18位 | 16位 |
7位 | エミレーツ航空 | 4位 | 12位 | 9位 | 15位 | 8位 |
8位 | ターキッシュエアラインズ | 14位 | 17位 | ― | ― | ― |
9位 | エバー航空 | 5位 | 14位 | 6位 | 5位 | 4位 |
10位 | キャセイパシフィック航空 | 19位 | 10位 | 14位 | 16位 | - |
10位 | カタール航空 | 3位 | 12位 | 20位 | ― | ― |
2019年 機内飲食サービス部門
続いて、エアライン利用者にとっては気になる機内飲食サービス部門です。
2019年の機内飲食サービス部門では、エミレーツ航空が3年連続で第1位にランクされました。
機内飲食サービス部門では、「食事の味」「食事の量」「無料で提供される食事やドリンク類の範囲」「軽食・スナック・デザート」などの満足度がわかります。
その中でも特に「食事の味」がこの部門での評価を左右しているようです。
この部門では、毎年順位が大きく変動しており、JALとANAも苦戦しています。
そんな中、エミレーツ航空、シンガポール航空、ニュージーランド航空は毎年安定して上位にランクされており、日本のエアライン以上に日本人に「食事の味」が評価されていることがわかります。
2019年 | エアライン名 | 2018年 | 2017年 | 2016年 | 2015年 | 2014年 |
1位 | エミレーツ航空 | 1位 | 1位 | 2位 | 4位 | 4位 |
2位 | ターキッシュエアラインズ | 7位 | 7位 | 4位 | 3位 | 3位 |
3位 | ニュージーランド航空 | ― | 2位 | 3位 | 5位 | 6位 |
4位 | シンガポール航空 | 3位 | 3位 | 1位 | 2位 | 1位 |
5位 | フィンランド航空 | 13位 | 10位 | 18位 | 20位 | ― |
5位 | 日本航空 | 5位 | 4位 | 13位 | 7位 | 4位 |
7位 | カタール航空 | 2位 | 5位 | 11位 | 1位 | 13位 |
7位 | 全日空 | 5位 | 6位 | 6位 | 6位 | 2位 |
9位 | KLMオランダ航空 | 8位 | 9位 | 5位 | 9位 | 10位 |
9位 | エールフランス | 11位 | 8位 | 7位 | 12位 | 10位 |
2019年 機内エンターテインメント部門
2019年の機内エンターテインメント部門では、ANAが第1位でした。
機内エンターテインメント部門では、「映画・テレビのプログラム数」「映画・テレビのプログラム内容」「音楽チャンネル数」「音楽のプログラム内容」などの満足度がわかります。
5年連続で第1位だったエミレーツ航空は、今年は3位にランクされています。
エミレーツ航空のエンターテインメントシステムには、他社とは比べ物にならないほどの膨大なチャンネル数があるので、今年も利用者の満足度は高いようです。
2019年 | エアライン名 | 2018年 | 2017年 | 2016年 | 2015年 | 2014年 |
1位 | 全日空 | 3位 | 4位 | 4位 | 3位 | 4位 |
2位 | 日本航空 | 2位 | 3位 | 5位 | 2位 | 3位 |
3位 | ニュージーランド航空 | ― | 2位 | 3位 | 5位 | 6位 |
3位 | エミレーツ航空 | 1位 | 1位 | 1位 | 1位 | 1位 |
5位 | シンガポール航空 | 5位 | 6位 | 2位 | 5位 | 2位 |
6位 | カタール航空 | 6位 | 7位 | 8位 | 4位 | 7位 |
7位 | KLMオランダ航空 | 6位 | 9位 | 6位 | 12位 | 20位 |
8位 | フィンランド航空 | 15位 | 19位 | ― | ― | ― |
9位 | ターキッシュエアラインズ | 10位 | 11位 | 14位 | ― | ― |
10位 | デルタ航空 | 4位 | 24位 | 21位 | ― | ― |
2019年 コストパフォーマンス部門
最後に、2016年から調査結果が公表されているコストパフォーマンス部門です。
2019年コストパフォーマンス部門では、カタール航空が第1位でした。
上位には、LCCに加えて中東系のエアラインがランキングされています。
コストパフォーマンス部門では、「航空券代」「機内飲食サービス」「客室乗務員の接客サービス」「機内エンターテインメント」「安全性・信頼性」「航空機の機材・設備」などの満足度がわかります。
中東系のエアラインを利用してヨーロッパに行く場合には、日系や欧州系のエアラインよりもかなり安い料金で利用できるので、コストパフォーマンスの満足度が高くなるようです。
2019年 | エアライン名 | 2018年 | 2017年 | 2016年 |
1位 | カタール航空 | 2位 | 3位 | 1位 |
2位 | ターキッシュエアラインズ | 6位 | 2位 | 9位 |
3位 | バニラエア | 25位 | 5位 | 11位 |
4位 | ピーチアビエーション | 4位 | 6位 | 12位 |
5位 | シンガポール航空 | 24位 | 16位 | ― |
6位 | エミレーツ航空 | 2位 | 4位 | 2位 |
7位 | タイガーエア台湾 | 17位 | 1位 | ― |
8位 | ニュージーランド航空 | ― | 27位 | - |
9位 | スクート | 7位 | ― | ― |
10位 | ジェットスター航空 | 28位 | 22位 | ― |
10位 | KLMオランダ航空 | 15位 | 31位 | ― |
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
エイビーロードのエアライン満足度調査は回答者が全て日本人なので、自分がエアラインを選ぶ場合にはとても参考になる調査です。
2019年の結果では、シンガポール航空が3年ぶりに総合第1位に返り咲きました。
JALとANAも安定して上位に食い込んでいて、やはり日本人にとっては安心して利用できるエアラインであると感じました。
みなさんもぜひ今後の海外旅行のエアライン選びの参考にしてみて下さい。
この記事がみなさんのお役に立てばうれしいです。
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