ニュージーランド航空 エコノミー「スカイカウチ」搭乗記 成田発オークランド行き(往路)

2017年6月に、ニュージーランド航空さんから成田・オークランド往復航空券をご提供頂けたこともあり、妻と二人で取材を兼ねたニュージーランド旅行に行ってきました。

ニュージーランドを訪れるのは初めてだったのですが、ニュージーランドは私たち50代の中年夫婦でも安心して旅行ができる安全で優しい国でした。

往復に利用したニュージーランド航空も、国内外での高い評判や口コミ通り、機内設備は充実しており明るくフレンドリーなCAさんによる機内サービスも大満足の内容。

往路の機内では、エコノミークラスでも長時間のフライトを快適に過ごせるように開発された「スカイカウチ」を利用させて頂き、その効果も実感してきました。

まず今回の記事では、成田からオークランドまで利用したニュージーランド航空の様子についてご紹介したいと思います。

※今回の旅行ではニュージーランド航空さんから成田・オークランド間の往復航空券をご提供頂きましたが、航空券以外の宿泊・食事・観光・買い物等は全て自費で行っています。

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日本からニュージーランドまでの直行便はニュージーランド航空だけ

成田からオークランドへの直行便は毎日運航

ニュージーランド航空は、日本からニュージーランドまでの直行便を運航している唯一のエアラインです。

現在、ニュージーランド航空が運航しているのは成田空港だけで、オークランドまでの直行便を毎日1往復運航しています。

成田からオークランドまでの所要時間は、往路が約10時間40分、復路が約11時間。

往路は夜行便になりますが、オークランドへの到着時間が早朝なので、ニュージーランドの各都市への乗り継ぎもスムーズに行えます。

成田⇒オークランド

NZ090便 18:30発⇒09:05着(B787-9:毎日)

オークランド⇒成田

NZ099便 09:50発⇒16:50着(B787-9:毎日)

※便名の頭の記号
NZ-ニュージーランド航空
※時刻表は2020年1月分です。
※発着時刻・機材・運航の有無は頻繁に変更になります。
ご旅行の計画を立てる際には必ず各航空会社のWEBサイトでご確認下さい。
※( )内は運航機材

2017年7月からは羽田・オークランド路線も開設(運休中)

成田発オークランド行きの直行便に加えて、ニュージーランド航空では2017年7月22日から羽田発オークランド行きの直行便の運航を開始します。

羽田・オークランド線の運航日は、羽田発が月・木・土の週3便、オークランド発が水・金・日の週3便となります。なお、2017年10月30日からは発着時刻が変更されることも発表されています。

※羽田・オークランド線は現在運休中です。

羽田⇒オークランド

NZ092便 01:00発⇒14:40着(B787-9:週3便)

※NZ092便は2017/7/22からの月・木・土のみ運航

※2017/10/30からは、発着時刻が羽田発22:05、オークランド着12:40に変更されます。

オークランド⇒羽田

NZ091便 14:50発⇒23:00着(B787-9:週3便)

※NZ091便は2017/7/21からの水・金・日のみ運航

※2017/10/30からは、発着時刻がオークランド発23:05、羽田着:05:55に変更されます。

※便名の頭の記号
NZ-ニュージーランド航空
※時刻表は2017年7月分です。
※発着時刻・機材・運航の有無は頻繁に変更になります。
ご旅行の計画を立てる際には必ず各航空会社のWEBサイトでご確認下さい。
※( )内は運航機材

2019年10月から2020年3月までは関西・オークランド路線も運航

ニュージーランド観光のベストシーズンである10月から翌年3月までは、関西国際空港からオークランドへの直行便も運航されます。

2019-20年のシーズンに関しては、2019年10月から2020年3月にかけて、水・金・日の週3往復が運航されます。

関西からオークランドまでの所要時間は、行きが約10時間35分、帰りが約10時間55分です。

関西⇒オークランド

NZ098便 20:50発⇒11:20着(B777-200:水・金・日)

オークランド⇒関西

NZ097便 11:55発⇒19:05着(B777-200:水・金・日)

※便名の頭の記号
NZ-ニュージーランド航空
※時刻表は2020年1月分です。
※発着時刻・機材・運航の有無は頻繁に変更になります。
ご旅行の計画を立てる際には必ず各航空会社のWEBサイトでご確認下さい。
※( )内は運航機材

ニュージーランド航空のチェックインは成田空港第1ターミナル南ウイング

(成田国際空港公式サイトより)

チェックインカウンターは「Jカウンター」

ニュージーランド航空のチェックインカウンターは、ANAなどのスターアライアンス加盟航空会社が集まっている「成田空港第1ターミナル南ウイング」にあります。

チェックインが行われるのは、南ウイングのいちばん南側にある「Jカウンター」です。

私たちが利用した日のチェックインは、出発時刻の3時間前である15:30から始まりました。

私たちはチェックイン開始時刻よりも15分ほど前に成田空港に到着したのですが、既に何組かのグループがカウンターの入り口に列を作っていました。

ニュージーランド航空のチェックイン業務はANAに委託しているようで、この日のチェックインもANAの職員さんが行っていました。

海外旅行の時にはいつも思うのですが、日本の空港でのチェックインはとてもスムーズですね。

空いているカウンターに次々と乗客が案内されるので、並んでいる列が長くてもあまり長くは待ちません。

私たちも、スーツケースを預けてボーディングパスを受け取り、あっという間にチェックインは終了。

やっと重い荷物から解放されました。

ニュージーランドドルへの両替ができるのは3か所

ボーディングパスを受け取った後は円からニュージーランドドルへの両替です。

成田空港第1ターミナル南ウイングには、三井住友銀行の出張所、千葉興業銀行の出張所、外貨両替専門店GPAの窓口があり、この3か所で円からニュージーランドドルへの両替が行えます。

ニュージーランドではいろいろな場所でクレジットカードが利用できるので、あまり現金は必要ないかもしれません。

しかし、バスやタクシーを利用する時やちょっとした買い物をする時、チップを渡す時には現金が必要となるので、私たちは必要最低限と思われる金額だけを成田空港でニュージーランドドルに両替しました。

その後は、ターミナルビル内のレストランで軽い食事をして、出国審査場に向かいました。

この日の搭乗ゲートはいちばん遠い「43番ゲート」

この日のニュージーランド航空成田発オークランド行きNZ090便の搭乗ゲートは、成田空港第1ターミナルの「43番ゲート」。

ただしこのゲートは少し遠いので、早めに手荷物検査と出国手続きを済ませた方がいいかもしれません。

搭乗開始は当初の案内通りの17時55分。

マイレージクラブの上級会員、ビジネス・プレミア、プレミアム・エコノミーの乗客などの優先搭乗が終わると、エコノミークラスの乗客の案内が始まります。

機内への案内も得に問題はなく、スムーズに行われていました。

ニュージーランド航空成田発オークランド行き 機内の様子

成田発オークランド行きの機材は「ボーイング787-9型機」

ニュージーランド航空成田発オークランド行きの機材は、ボーイング社の最新鋭機787-9型機です。

B787-9型機は従来の航空機とは異なった数多くの最新技術が採用されていることから、「ドリームライナー」とも呼ばれています。

例えば、キャビン内と地上との気圧の差や湿度の差が従来機よりも小さくなるなど、乗客が機内で快適に過ごせるような設計がなされています。

また、胴体に新素材を使用したことにより客室の窓が従来機よりも約30%大きくなっています。

実は、ニュージーランド航空は787-9型機のローンチカスタマー(その機種の開発にも関与できる最初の発注会社)で、2014年10月に世界中で最も早く787-9型機での運航を開始しています。

ニュージーランド航空のボーイング787-9型機には、ビジネス・プレミア(ビジネスクラス)18席、プレミアム・エコノミー21席、エコノミークラス263席、合計302席が装着されています。

エコノミークラスは「3-3-3」の配列で、36列から43列目のABC席と36列から41列目のHJK席が「スカイカウチ」用のシートになっています。(下の図の緑の座席)

今回私たちは、エコノミークラスの40列AB席を利用しました。

(ニュージーランド航空ホームページより)

「スカイカウチ」席のシートピッチは83cm

CAさんの笑顔に出迎えられて機内に入ると、エコノミークラスのキャビンはで照らされていました。

写真の場合にはどうしても紫色が強調されてしまうのですが、実際の照明の色はこんなにきつくはありません。

この日の私たちの座席は、「スカイカウチ」席である40列のAB席でした。

シートには毛布・クッション・ヘッドホンの他に、「スカイカウチ」用のマットとクッションが置いてありました。

自分の席に座ってみると、思っていたよりもシートが広いので一安心。

「スカイカウチ」席のシートピッチ(座席を設置する前後の間隔)は約83cmあり、下の写真のとおり膝の前に余裕があります。

女性であれば、足を組んでも余裕があるようです。

ちなみに、「スカイカウチ」以外のエコノミークラス席のシートピッチは、機体中央部にあるトイレよりも前の座席は81~83cm、トイレよりも後ろの座席は78cmです。

ニュージーランド航空の公式ホームページでは、航空券の購入時に座席が指定できるので、シートピッチが広い座席を希望する場合には、トイレよりも前の座席を指定すると良いでしょう。

個人用モニターはタッチパネル式9インチHDスクリーン

ニュージーランド航空787-9型機エコノミークラスのシートには、タッチパネル式の9インチHDスクリーンが設置されています。

この個人用モニターは、上の写真のとおり「英語」「中国語」「日本語」の中から表示される言語を選ぶことができるので、最初に「日本語」を選んでおけば後の操作は「日本語」で簡単に行うことができます。

また、このモニターには、読書灯のスイッチやボリュームコントローラーなども集約されている他、ヘッドホン用のジャックもモニターの下に設置されています。

離陸後にニュージーランド入国審査カードが配布されます

離陸後シートベルト着用のサインが消えると、水のサービスに続いて「ニュージーランド入国審査カード」が配布されます。

「ニュージーランド入国審査カード」は英語で書かれており、記入も英語で行います。

ニュージーランド航空の個人用モニターには「ニュージーランド入国審査カード」の日本語訳が用意されているので、質問項目の日本語訳を見ながら記入することができます。

ニュージーランド航空はワインへのこだわりが凄い!

離陸して2時間程過ぎると、ドリンクのサービスが始まりました。

ニュージーランド航空では、ソフトドリンクやアルコール類は全て無料で提供されます。

その中でも凄いと思ったのはワインのサービスです。

エコノミークラスでも、赤ワインは「ピノ・ノワール」「カベルネ・メルロー・マルベックのブレンド」2種類、白ワインは「シャルドネ」「ソーヴィニヨン・ブラン」の2種類が用意されていました。

機内で提供されているワインの銘柄や詳細については、個人用モニターで紹介されています。

私は2種類の赤ワインを頂きましたが、特に「ピノ・ノワール」はとてもフルーティーで、今回の旅行中に試した「ピノ・ノワール」の中で最も印象に残ったワインでした。

それにしても、ニュージーランド航空のワインへのこだわりは凄いですね。

私はこれまでにいろいろなエアラインを利用してきましたが、エコノミークラスで4種類のワインを提供しているエアラインを利用したのは初めてです。

夕食は洋食(ビーフ)と和食(チキン)のどちらかを選択

ドリンクのサービスに続いて、機内食のサービスが行われました。

ニュージーランド航空の成田・オークランド路線では、夕食と朝食の2回の機内食サービスがあります。

この日のエコノミークラスの夕食は、洋食が「牛肉の煮込みとマッシュドポテト」、和食が「ご飯と鳥の唐揚げ」で、このどちらかを選ぶことができました。

上の写真が洋食で、下の写真が和食です。

なお、機内食のメニューは日本語の機内アナウンスで紹介されます。

シートに印刷された機内食のメニューは置いてありませんでしたが、メニューを見るよりも日本語のアナウンスを聞くほうが食事の内容をイメージしやすいですね。

また、CAさんにオーダーが伝わりやすいように、”洋食は「ビーフ」和食は「チキン」とオーダーしてください”という案内もありました。

英語でのオーダーがうまく伝わらないと、自分の希望とは異なる内容の食事が出てくることもあるので、そういったことが無いように気配りがされていると感じました。

今回私は「チキン」妻は「ビーフ」をオーダーしました。

ところで、ニュージーランド航空の機内食の味についてですが、これまでに利用したことがあるエコノミークラスの中では最高水準です。

少し濃い目の味付けですが、とても美味しく頂きました。2人共に完食です。

ニュージーランド航空公式サイト「エコノミー」のサンプルメニューはこちら

「スカイカウチ」に慣れてしまうと椅子席は辛くなるかも

(ニュージーランド航空公式ホームページより)

今回のオークランド行きのフライトでは、ニュージーランド航空さんのご厚意で「スカイカウチ」を利用させて頂きました。

座席を「スカイカウチ」にセットしたのは、夕食の片づけが終わってキャビン内の照明が暗くなり始めた頃です。

私たちの前後の座席に座っているお客さんが「スカイカウチ」の準備を始めたので、私たちも”そろそろ使っていいのかな”と思いながらシートのセットを始めました。

「スカイカウチ」用のシートのアームレストには、背もたれのリクライニング用とレッグレスト用の2つのボタンが付いているので、レッグレスト用のボタンを押してレッグレストを座面と同じ高さまで持ち上げます。

レッグレストを持ち上げたら、今度はアームレストを背もたれの間に跳ね上げます。

するとシートが下の写真のような状態になります。

(ニュージーランド航空公式ホームページより)

そこに、予め座席に置いてあったマットとクッションをセットすると「スカイカウチ」の完成です。

(ニュージーランド航空公式ホームページより)

「スカイカウチ」席のシートポケットには、「スカイカウチ」の使い方と注意事項に関して書かれているシートも入っていました。

さて、今回は大人2人で1つの「スカイカウチ」を使ってみたのですが、「スカイカウチ」の言葉通りゆったりと足を伸ばして寛ぐことができるシートであることを実感しました。

エコノミークラスのシートに長時間座っていると、だんだんとお尻が痛くなってきますよね。

そんな時には、姿勢を変えてお尻の痛みを和らげたいと思うのですが、エコノミークラスのシートではどうにもなりません。

しかし「スカイカウチ」では、足をの伸ばしたり、膝を抱えたり、あぐらをかいたり、寝転んだりと、自由に姿勢を変えることができます。

私の妻は”「スカイカウチ」を使うとあまりにも機内で楽に過ごせるので、「スカイカウチ」に慣れてしまったら長時間シートに座っているのが辛くなりそう”と言っていましたが、私も同感です。(下の写真は「スカイカウチ」でくつろぐ妻)

また、1人でこの「スカイカウチ」を使う場合ですが、「カウチ」と言うだけあって「ベッド」のように足を伸ばして眠るだけの大きさはありません。

ただし、実際に私の妻がやってみたのですが、小柄な女性であれば膝を曲げて横になることは十分に可能なようです。

ニュージーランド航空公式サイト「スカイカウチ」の案内はこちら

朝食は洋食(エッグ)と和食(フィッシュ)のどちらかを選択

着陸の約1時間半前になるとキャビンのライトが点灯されて、朝食の準備が始まりました。

朝食のメニューも洋食と和食から選ぶことができて、内容は夕食よりも軽めになります。

この日の洋食は「スクランブルエッグ」、和食は「ご飯と鮭と煮物」でした。

上の写真が洋食で、下の写真が和食です。

朝食のメニューも日本語の機内アナウンスで紹介されます。

今度は、洋食は「エッグ」、和食は「フィッシュ」とオーダーしてくださいとアナウンスされたので、私は「フィッシュ」妻は「エッグ」をオーダーしました。

朝食も美味しく頂きました。こちらも2人ともに完食です。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございます。

ニュージーランド航空は日本からニュージーランドへの直行便を運航している唯一のエアラインです。

成田を18:30に出発してオークランドに8:05に到着するので、ニュージーランド各地への乗り継ぎもスムーズに行うことができます。

今回利用したエコノミークラスでも、選び抜かれた素晴らしいワインと美味しい機内食を楽しむことができ、「スカイカウチ」を利用したことでこれまでとは一味違う空の旅を楽しむことができました。

実は、ニュージーランド航空の凄さは他にもいろいろとあったのですが、とてもここには書ききれないので帰りの搭乗記でご紹介したいと思います。

この記事がみなさんのお役に立てばうれしいです。

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