(JALホームページより)
国際線のエコノミークラスに長時間座っているのは辛いですよね。
ヨーロッパやアメリカにも行きたいのですが、窮屈な姿勢で10時間以上過ごすことを考えると、何とかならないものかと思ってしまいます。
私と同じようなことを考えている人が多いからか、最近の国際線の旅客機には「プレミアムエコノミークラス」が設定されています。
いったい「プレミアムエコノミークラス」シートの座り心地はどんなものだろうか?と思っていたところ、有楽町の「JALプラザ」で実際のシートに座ることができるイベントを行っていることを知り、早速行ってきました。
今回の記事ではJALの「プレミアムエコノミークラス」シートの様子についてご紹介します。
プレミアムエコノミークラスとは何か?
国際線旅客機に設定されている「プレミアムエコノミークラス」とは、従来の「ビジネスクラス」と「エコノミークラス」の中間に位置する搭乗クラスのことです。
「プレミアムエコノミークラス」のシートは、長時間のフライトでも快適に過ごせるように「エコノミークラス」のシートよりもシートピッチ(前席との間隔)やシート幅が広くなっています。
JALでは昨年から国際線機材の改修を進めていて、プレミアムエコノミークラスには最新の「JAL SKY PREMIUM」というシートが装着されています。
展示してあるのは有楽町の「JALプラザ」
有楽町の「JALプラザ」には初めて行ったのですが、カウンターやソファにはお客さんがたくさんいるのでびっくりしました。
ネット予約が普及していますが、対面式のカウンターでフライトの予約をしたいというニーズもあるのですね。
ただし、「JALプラザ」のお客さんの年齢層はかなり高めです。
上の2枚の写真のとおり「JALプラザ」に展示してあるのは、「JAL SKY PREMIUM」という最新のプレミアムエコノミークラスのシートが4席です。
実際の旅客機の中と同じシートピッチ(シートを設置する間隔)にしてあるそうです。
「JALプラザ」のスタッフの方に了解を得て、シートの写真を撮らせていただきました。
座ってみたところかなり広いのでびっくり!
さてJALプレミアムエコノミークラスの「JAL SKY PREMIUM」ですが、眺めているだけではわからないので座ってみました。
座ってみて最初に思ったことは、
「こんなに広いんだ!!」ということ。
このシート、JALのホームページや写真ではわからないのですが、実はかなりの大きさがあります。
上の写真は、前の座席との間隔が分かるようにと撮影したのですが、シートが大きいのであまり広くは見えません。
そこで、実際に私がシートに座ってみて、自分の足元を撮影したのが上の写真です。
膝の前方にかなりの余裕があるのが分かると思います。
上の写真は、昨年の台湾旅行の時に利用したJALのB767-300ER型機のエコノミークラスの足元の写真です。
エコノミークラスとは比べ物にならないほど広いです。
JALのB767-300ER型機のエコノミークラスではシートピッチ(シートを設置する間隔)は31インチ(約79cm)ですが、この「JAL SKY PREMIUM」のシートピッチは42インチ(約107cm)です。
B767-300ER型機のエコノミークラスよりも、約28cm広いことになります。
JALのホームページには「まるで初期のビジネスクラスを思わせるような移動空間」という記載があるのですが、私が25年前に生まれて初めて仕事でビジネスクラスを利用してがっかりしたJALのDC-10のビジネスクラスよりは、間違いなく広いです。
同時期に利用したJALのB747や他社のビジネスクラスと同じぐらいの広さがあるかもしれません。
シート幅も19インチ(約48cm)あり、エコノミークラスのシートよりは2cmから3cm広くなっています。
これだけの広さがあれば、実際に利用した時にも機内で窮屈な思いをすることは無さそうです。
また、窓際や中央席に座った人が通路に出るときにも、その都度隣の席の人が席を立たなくても通路に出られそうです。
リクライニングの角度はビミョーです
このJALのプレミアムエコノミークラスシート「JAL SKY PREMIUM」は「シェル型」と言って、シートの背もたれの後ろ側が貝殻のようなカバーで覆われています。
そしてリクライニングをする時には、上の写真のようにシート全体が前方にせり出して、背もたれが斜めになります。
写真の奥側のシートはリクライニングさせていないので、比べてみると違いがわかると思います。
この「シェル型」シートの場合には、前の座席の人がシートをリクライニングさせても背もたれが倒れてこないので、前方の視界が狭くなったり圧迫感を感じるがないというメリットがあります。
しかし一方で、シートが前に移動することで、足元が狭くなるというデメリットもあります。
上の写真が、「JAL SKY PREMIUM」をリクライニングさせた状態で座った時の足元の様子です。
膝が前の座席の背もたれにくっつく程ではないのですが、足元が狭くなっているのがわかります。
このあたりは好みや考え方の問題でもあり、ANAではJALとは異なりプレミアムエコノミークラスに下の写真のような背もたれが倒れるシートを採用しています。
(ANAホームページより)
それよりも私がどうかな?と思ったのがリクライニングの角度。
もちろん「エコノミークラス」のシートよりは大きくリクライニングするのですが、残念ながら中途半端な感じは否めません。
座っている姿勢を変えて疲れを軽減させるためには十分かもしれないのですが、このシートで熟睡できるかどうかは自信がありません。
このあたりはビジネスクラスのシートとは異なるので、あまり期待しないほうがいいかもしれません。
「JAL SKY PREMIUM」は全ての欧州路線と一部の北米・アジア路線で利用できます
プレミアムエコノミークラスに「JAL SKY PREMIUM」が装着されているのは、JALが国際線で使用している次の機材です。
- B777-300ER型機(SS7)
- B777-200ER型機の一部(SS2のみ)
- B787-8型機の一部(SS8のみ)
- B787-9型機(SS9)
現在、成田・羽田からヨーロッパに向かうJAL便には、全ての機材に「JAL SKY PREMIUM」が装着されています。
また、成田・羽田から北米に向かうJAL便では、サンディエゴ線とバンクーバー線を除いて、全ての機材に「JAL SKY PREMIUM」が装着されています。
主にアジア路線で使用するB777-200ER型機に関しては、現在キャビンの改修が行われている最中で、改修後のB777-200ER型機が使われているバンコク線・シンガポール線の一部の便に「JAL SKY PREMIUM」が装着されています。
改修前のB777-200ER型機のプレミアムエコノミークラスには、「JAL SKY SHELL SEAT」という異なるタイプのシートが装着されています。
料金はエコノミークラスの2倍、ビジネスクラスの半分が目安
さて、JALのプレミアムエコノミークラスの料金ですが、ざっくり言うとエコノミークラスの2倍でビジネスクラスの半分といったところでしょうか。
こちろん路線や旅行の時期によっても異なります。料金に関してはJALのホームページ検索することができます。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
JALのプレミアムエコノミークラスに装着されている「JAL SKY PREMIUM」は思っていたよりも広々としていました。
特に前席との間隔は十分に確保されているので、エコノミークラスよりも一段上のクラスであることを実感できます。
少し料金が高くても機内でゆったり過ごしたい人や出張で利用するサラリーマンの方にはおすすめです。
USBポートやパソコン用の電源も完備しているので機内で仕事もできます。有料ですが機内Wi-Fiサービスも利用できます。
この記事がみなさんのお役に立てばうれしいです。
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