2023年11月現在、全日空の北米路線は、成田発着が8路線(5路線は運休中)・羽田発着が8路線(いずれもホノルル線は除く)。
これは日本航空を上回る路線数で、2015年度に日本航空を国際線旅客数で上回って以来、全日空はますます国際線での存在感を増しています。
そこで今回の記事では、現在全日空が成田・羽田発着の北米路線で使用している機材・シート・サービスについてご紹介したいと思います。
ANA北米路線の時刻表
ANAは成田発着8路線、羽田発着3路線を運航中
全日空の北米路線は年々充実しています。
2023年11月現在では、次の通り成田発着便が8路線(5路線は運休中)、羽田発着便が8路線運航されています。
【成田発着便】
- ロサンゼルス
- サンフランシスコ
- ニューヨーク(運休中)
- シアトル(運休中)
- ワシントンD.C.(運休中)
- ヒューストン(運休中)
- バンクーバー(運休中)
- シカゴ
【羽田発着便】
- ロサンゼルス
- サンフランシスコ
- シアトル
- ワシントンD.C.
- ニューヨーク
- ヒューストン
- シカゴ
- バンクーバー
成田ーロサンゼルス路線
成田⇒ロサンゼルス
NH006便 17:00発⇒09:50着(B787-9)
ロサンゼルス⇒成田
NH005便 11:30発⇒16:30着(B787-9)
羽田ーロサンゼルス路線
羽田⇒ロサンゼルス
NH106便 00:50発⇒18:50着(B787-9)
NH126便 21:05発⇒14:05着(B787-9)
ロサンゼルス⇒羽田
NH105便 00:05発⇒05:30着(B787-9)
NH125便 15:45発⇒21:10着(B787-9)
成田ーサンフランシスコ路線
成田⇒サンフランシスコ
NH008便 17:00発⇒10:15着(B777-300)
サンフランシスコ⇒成田
NH007便 11:00発⇒15:20着(B777-300)
羽田ーサンフランシスコ路線
羽田⇒サンフランシスコ
NH108便 22:55発⇒15:20着(B777-300)
サンフランシスコ⇒羽田
NH107便 00:20発⇒04:40着(B777-300)
羽田ーシアトル路線
羽田⇒シアトル
NH118便 21:05発⇒13:10着(B787-8)
シアトル⇒羽田
NH117便 15:30発⇒19:05着(B787-8)
羽田ーワシントンD.C.路線
羽田⇒ワシントンD.C.
NH102便 10:50発⇒10:20着(B787-9)
ワシントンD.C.⇒羽田
NH101便 11:05発⇒15:25着(B787-9)
羽田ーニューヨーク路線
羽田⇒ニューヨーク
NH110便 11:30発⇒10:25着(B777-300)
NH160便 22:55発⇒21:35着(B777-300)
ニューヨーク⇒羽田
NH159便 00:50発⇒05:25着(B777-300)
NH109便 13:05発⇒17:40着(B777-300)
羽田ーヒューストン路線
羽田⇒ヒューストン
NH114便 10:25発⇒07:20着(B787-9)
ヒューストン⇒羽田
NH113便 10:15発⇒15:20着(B787-9)
成田ーシカゴ路線
成田⇒シカゴ
NH012便 17:05発⇒14:50着(B777-300)
シカゴ⇒成田
NH011便 10:30発⇒15:00着(B777-300)
羽田ーシカゴ路線
羽田⇒シカゴ
NH112便 10:40発⇒07:20着(B777-300)
シカゴ⇒羽田
NH111便 16:25発⇒21:05着(B777-300)
羽田ーバンクーバー路線
羽田⇒バンクーバー
NH116便 21:55発⇒13:45着(B787-9)
バンクーバー⇒羽田
NH115便 15:15発⇒18:45着(B787-9)
※便名の頭の記号
NH-全日空
※時刻は2023年11月5日以降分です。
※発着時刻・機材・運航の有無は頻繁に変更になります。
ご旅行の計画を立てる際には必ず航空会社のWEBサイトや サプライス公式サイトでご確認下さい。
※( )内は運航機材
ANAアメリカ路線の機材とシート
ANAアメリカ路線の機材はB777-300ER型機とB787-8型機(169席仕様機)・B787-9型機
2023年11月時点で、全日空がアメリカ路線で使用している機材は次の3機種です。
- B777-300ER型機
- B787-8型機(169席仕様機)
- B787-9型機
B777-300ER型機には、ANAで唯一「ファーストクラス」が設定されており、「ANA FIRST SQUARE」というまるで個室のようなシートが装着されています。
3機種の「ビジネスクラス」には、ANAが2010年から導入した「ANA BUSINESS STAGGERED」というスタッガード型のフルフラットシートが装着されています。
また、3機種全てに「プレミアムエコノミークラス」の設定があり、38インチ(約97cm)のシートピッチを持つ業界最大級の広さのシートが使われています。
「エコノミークラス」に関しては、B777-300ER型機とB787-9型機の「エコノミークラス」のシートピッチは34インチ(約86cm)と業界最大級の広さですが、B787-8型機(169席仕様機)の「エコノミークラス」のシートピッチは31インチ(約79cm)と標準的な広さになります。
全日空 B777-300ER型機
B777-300ER型機は、全日空国際線の主力機です。
キャビンには、長距離路線用に相応しい業界最高レベルのシートを備えています。
全日空国際線のB777-300ER型機は「ファーストクラス」「ビジネスクラス」「プレミアムエコノミークラス」「エコノミークラス」の4クラスで運航されています。
キャビンの座席配置に関しては「ビジネスクラス」と「エコノミークラス」の座席数が異なる「212席仕様機」「250席仕様機」「264席仕様機」の3つのバージョンがあります。
それぞれのバージョンの座席数とシートマップは次のとおりです。
ANAB777-300ER型機(212席仕様機)
- ファーストクラス:8席
- ビジネスクラス:68席
- プレミアムエコノミークラス:24席
- エコノミークラス112席
ANAB777-300ER型機(250席仕様機)
- ファーストクラス:8席
- ビジネスクラス:52席
- プレミアムエコノミークラス:24席
- エコノミークラス166席
ANAB777-300ER型機(264席仕様機)
- ファーストクラス:8席
- ビジネスクラス:52席
- プレミアムエコノミークラス:24席
- エコノミークラス180席
ファーストクラス
B777-300ER型機のファーストクラスには「ANA FIRST SQUARE」という個室のようなシートが装着されています。
座席には23インチの個人用大型モニターが設置されていて、映画・ビデオ・音楽・ゲームを楽しむことができます。
世界的なシェフがプロデュースした贅沢な機内食(和食・3種類の洋食から選択)と高級ワインも楽しむことができます。
ビジネスクラス
ビジネスクラスには「ANA BUSINESS STAGGERED」という180度リクライニングしてベッドとしても使えるシートが装着されています。
このシートはスタッガード型と呼ばれるフルフラットシートで、全席から直接通路に出ることができます。
座席には17インチの個人用大型モニターが設置されていて、映画・ビデオ・音楽・ゲームを楽しむことができます。
有名シェフによるオリジナルメニューの機内食(和食・2種類の洋食から選択)と高級ワインも楽しむことができます。
ANAのビジネスクラスシートについては、こちらの記事もご覧下さい。
プレミアムエコノミークラス
プレミアムエコノミークラスにはプレミアムエコノミークラス専用のシートが装着されています。
このシートのシートピッチは38インチ(約97cm)とエコノミークラスよりも約11cm広くなっています。
シートはリクライニングした時に背もたれが倒れるタイプです。
前の座席の背もたれが倒れてきますが、自分がリクライニングした時には足元の広さが変わりません。
座席にはタッチパネル式の10.6インチ個人用モニターが設置されていて、映画・ビデオ・音楽・ゲームを楽しむことができます。
機内食はエコノミークラスと同等の食事(2種類から選択)になります。アルコールは全て無料で提供されます。
ANAのプレミアムエコノミークラスシートについては、こちらの記事もご覧下さい。
エコノミークラス
エコノミークラスには業界エコノミークラス最大級のシートピッチ34インチ(約86cm)のシートが装着されています。
「262席仕様機」のエコノミークラスは「3-4-3」の配列で横一列に10席が設置されていますが、「250席仕様機」と「212席仕様機」は「2-4-3」の配列で横一列に9席しか設置されておらず、横幅にもゆとりを持たせています。
座席にはタッチパネル式の10.6インチ個人用モニターが設置されていて、映画・ビデオ・オーディオ・ゲームを楽しむことができます。
機内食(2種類から選択)にも工夫が凝らされていて、アルコールも無料で提供されます。
ANAのエコノミークラスシートについては、こちらの記事もご覧下さい。
全日空 B787-8型機(169席仕様機)
B787-8型機(169席仕様機)は、ANAが国際線の長距離路線で使用する最新鋭中型機です。
全日空のB787-8型機(169席仕様機)は次の3クラスで運航されていています。
- ビジネスクラス:46席
- プレミアムエコノミークラス:21席
- エコノミークラス102席
ビジネスクラス
ビジネスクラスには「ANA BUSINESS STAGGERED」という180度リクライニングしてベッドとしても使えるシートが装着されています。
このシートはスタッガード型と呼ばれるフルフラットシートで、全席から直接通路に出ることができます。
座席には18インチの大型個人用モニターが設置されていて、映画・ビデオ・音楽・ゲームを楽しむことができます。
有名シェフによるオリジナルメニューの機内食(和食・2種類の洋食から選択)と高級ワインも楽しむことができます。
ANAのビジネスクラスシートに関しては、こちらの記事もご覧下さい。
プレミアムエコノミークラス
プレミアムエコノミークラスにはプレミアムエコノミークラス専用のシートが装着されています。
このシートのシートピッチは38インチ(約97cm)とエコノミークラスよりも約18cm広くなっています。
シートはリクライニングした時に背もたれが倒れるタイプです。
前の座席の背もたれが倒れてきますが、自分がリクライニングした時には足元の広さが変わりません。
座席にはタッチパネル式の11インチ個人用モニターが設置されていて、映画・ビデオ・音楽・ゲームを楽しむことができます。
機内食はエコノミークラスと同等の食事(2種類から選択)になります。アルコールは全て無料で提供されます。
ANAのプレミアムエコノミークラスシートに関しては、こちらの記事もご覧下さい。
エコノミークラス
エコノミークラスには個人用モニターが付いたシートが装着されています。
エコノミークラスのシートピッチは31インチ(約79cm)と標準的な広さです。
座席には9インチタッチパネル式の個人用モニターが設置されていて、映画・ビデオ・オーディオ・ゲームを楽しむことができます。
機内食(2種類から選択)にも工夫が凝らされていて、アルコールも無料で提供されます。
ANAのエコノミークラスシートに関しては、こちらの記事もご覧下さい。
全日空 B787-9型機
B787-9型機は、ANAが国際線長距離路線で使用する最新鋭中型機です。
全日空のB787-9型機は次の3クラスで運航されていて、座席数は合計で215席です。
- ビジネスクラス:48席
- プレミアムエコノミークラス:21席
- エコノミークラス146席
ビジネスクラス
ビジネスクラスには「ANA BUSINESS STAGGERED」という180度リクライニングしてベッドとしても使えるシートが装着されています。
このシートはスタッガード型と呼ばれるフルフラットシートで、全席から直接通路に出ることができます。
座席には18インチの大型個人用モニターが設置されていて、映画・ビデオ・音楽・ゲームを楽しむことができます。
有名シェフによるオリジナルメニューの機内食(和食・2種類の洋食から選択)と高級ワインも楽しむことができます。
ANAのビジネスクラスシートに関しては、こちらの記事もご覧下さい。
プレミアムエコノミークラス
プレミアムエコノミークラスにはプレミアムエコノミークラス用の専用シートが装着されています。
このシートのシートピッチは38インチ(約97cm)とエコノミークラスよりも約18cm広くなっています。
シートはリクライニングした時に背もたれが倒れるタイプです。
前の座席の背もたれが倒れてきますが、自分がリクライニングした時には足元の広さが変わりません。
座席にはタッチパネル式の11インチ個人用モニターが装着されていて、映画・ビデオ・音楽・ゲームを楽しむことができます。
機内食はエコノミークラスと同等の食事(2種類から選択)になります。アルコールは全て無料で提供されます。
ANAのプレミアムエコノミークラスシートに関しては、こちらの記事もご覧下さい。
エコノミークラス
エコノミークラスには個人用モニターが付いたシートが装着されています。
エコノミークラスのシートピッチは34インチ(約86cm)と、エコノミークラス最大級の広さです。
座席には9インチタッチパネル式の個人用モニターが装着されていて、映画・ビデオ・オーディオ・ゲームを楽しむことができます。
機内食(2種類から選択)にも工夫が凝らされていて、アルコールも無料で提供されます。
ANAのエコノミークラスシートに関しては、こちらの記事もご覧下さい。
まとめ
最後まで読んで頂きありがとうございます。
ANAが北米路線で使用しているB777-300ER型機のシートは、世界中の航空会社の中でもトップクラスの水準にあります。
ファーストクラス・ビジネスクラスだけでなく、プラミアムエコノミークラス・エコノミークラスのシートも世界最高水準のシートです。
全日空のB787-8型機(169席仕様機)のビジネスクラス・プレミアムエコノミークラスも素晴らしいシートなのですが、エコノミークラスだけは平均的な広さなのが残念です。
ANAを利用すれば、アメリカまでの長時間のフライトも快適に過ごせそうですね。
この記事がみなさんのお役に立てばうれしいです。
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