初代のアウディA3セダンが日本で発売されたのは2014年1月。
そして2021年4月21日に初のフルモデルチェンジが発表され、2021年5月18日に二代目となるアウディA3セダンが発売されることになりました。
※「40 TFSI quattro advanced」「40 TFSI quattro S line」のみ2021年秋に発売予定。
アウディA4が大きくなりすぎたため、大きすぎず日本ではベストサイズであるアウディA3セダンには私も注目しています。
今回の記事では、フルモデルチェンジが行われた二代目のアウディA3セダンについてご紹介します。
アウディA3セダンのボディサイズ
- 全長:4,495~4,505mm
- 全幅:1,815mm
- 全高:1,410~1,425mm
- ホイールベース:2,635mm
- 車両重量:1,330~1,500kg
- 最小回転半径:5.1m
新型アウディA3セダンのボディサイズは、先代と比べて全長:+30mm~40mm、全幅:+20mm、全高:+5mm~20mmで、若干ではありますがひと回り大きくなっています。
このボディサイズを欧州での分類にあてはめるとCセグメントに該当して、メルセデスベンツAクラス、BMW1シリーズ、フォルクスワーゲンゴルフなどと競合します。
アウディA4が大きくなってしまった今となっては、アウディA3は大きすぎない輸入車セダンとして貴重な存在であります。
アウディA3セダンのエクステリア
上の写真はアウディA3セダン「30 TFSI」で、ボディカラーは「アトールブルーメタリック」になります。
アウディA3セダンのボディカラーは、この「アトールブルーメタリック」を含めて11色から選ぶことができます。
アウディA3セダンのボディーカラー
- アイビスホワイト
- ターボブルー
- グレイシアホワイトメタリック
- フロレットシルバーメタリック
- マンハッタングレーメタリック
- ミストブラックメタリック
- ナバーラブルーメタリック
- タンゴレッドメタリック
- アトールブルーメタリック
- バイソンイエローメタリック
- デイトナグレーパールエフェクト
新型アウディA3セダンを正面から見ると、6角形のシングルフレームグリルが従来モデルよりもワイドになり、LEDヘッドライトとともにシャープな印象を与えようとしていることがわかります。
また、ヘッドライトからシャープに伸びるショルダーライン、大きくえぐれたボディサイドパネル、張り出したホイールアーチなどが、スポーティーで力強い印象を与えています。
リアバンパーの形状が先代モデルと異なっていますが、リアからの眺めも上品でバランスがとれています。
足回りに目を向けてみると、「30 TFSI」は205/55R16タイヤに16インチアルミホイール、「advanced」は225/45R17タイヤに17インチアルミホイール、「S line」は225/40R18タイヤに18インチアルミホイールが標準装備されています。
アウディA3セダンのインテリア
新型アウディA3セダンのインテリアは、従来モデルから大きく変化しています。
まず、センターコンソールを運転席側に向けたドライバーオリエンテッドなコックピットデザインが採用されています。
さらに、シフトノブを廃止してコンパクトな新形状のシフトスイッチを採用。運転席と助手席の間に広がりを持たせています。
メーターパネルには 10.25インチの高解像度液晶ディスプレイが設置されています。
このディスプレイは「バーチャルコックピット」と呼ばれ、スピードメーター、タコメーター、マップ、ラジオ・メディア情報などをフレキシブルに表示することができます。
また、メーター表示の大きさを切り替えたり、3Dの地形図を大きく映し出したりすることも可能です。
センターコンソール上部には高解像度10.1インチのタッチパネルが設置され、新しいユーザーインターフェースであるMMIナビゲーションシステムが搭載されます。
アウディA3セダンのパワートレイン
アウディA3セダンのパワートレインは次の2択になります。
- 1リットル直列3気筒DOHCターボエンジン+モーター
- 最高出力:110ps/rpm
- 最大トルク:200Nm/rpm
- 2リットル直列4気筒DOHCターボエンジン
- 最高出力:190ps/rpm
- 最大トルク:320Nm/rpm
1リットル直列3気筒DOHCターボエンジンには、日本へ導入されるプレミアムコンパクトセグメントでは初めて、ベルト駆動式オルタネータースターター(BAS)と48Vリチウムイオンバッテリーを用いたマイルドハイブリッドドライブシステムが組み合わされています。
このマイルドハイブリッドドライブシステムにより低燃費化が図られるとともに、加速時にはモーターによるアシストにより走行性能が高められています。
トランスミッションは「7速DCT」(Sトロニック)で、駆動方式はFFのみになります。
「40 TFSI quattro advanced」「40 TFSI quattro S line」には、最高出力190PS/最大トルク320Nmを発生する2リットル直列4気筒DOHCターボエンジンが搭載されます。
トランスミッションは「7速DCT」(Sトロニック)で、駆動方式は4WDのみになります。
アウディA3セダンのグレード・価格
エンジン | グレード | ミッション | 駆動方式 | 車両本体価格 |
1L直3ターボ+モーター | 30 TFSI | 7速DCT | FF | 329万円 |
30 TFSI advanced | 7速DCT | FF | 365万円 | |
30 TFSI S line | 7速DCT | FF | 408万円 | |
2L直4ターボ | 40 TFSI quattro advanced | 7速DCT | 4WD | 459万円 |
40 TFSI quattro S line | 7速DCT | 4WD | 502万円 |
「1L直3ターボ+モーター」モデルには「30 TFSI」「30 TFSI advanced」「30 TFSI S line 」の3グレードが設定されました。
「2L直4ターボ」モデルには「40 TFSI quattro advanced」「40 TFSI quattro S line」の2グレードが設定されました。
ベースグレードである「30 TFSI」の車両本体価格は329万円ですが、セットオプションである「コンビニエンス&アシスタンスパッケージ」(50万円)と「ナビゲーションパッケージ」(26万円)は必須となるでしょう。
そのため「30 TFSI」の実質的な車両本体価格は、329万円にセットオプションの合計価格76万円を加えた405万円だと考える必要があります。
また、その他のグレードに関しても「コンビニエンス&アシスタンスパッケージ」(45万円)と「ナビゲーションパッケージ」(26万円)の選択は必須でしょう。
それぞれの車両本体価格この2つのセットオプションの合計価格71万円を加えて、「30 TFSI advanced」は436万円、「30 TFSI S line」は479万円、「40 TFSI quattro advanced」は530万円、「40 TFSI quattro S line」は573万円が実質的な車両本体価格だと考える必要があります。
アウディA3セダンの先進安全装備
先進安全装備 | 30 TFSI | advanced | S line |
アダプティブクルーズコントロール | △ | △ | △ |
アウディサイドアシスト | △ | △ | △ |
アウディパーキングシステム(リヤ) | ― | ― | 〇 |
アウディパークアシスト | △ | △ | △ |
リヤビューカメラ | △ | △ | △ |
アウディホールドアシスト | △ | △ | △ |
LEDヘッドライト | △ | 〇 | 〇 |
マトリクスLEDヘッドライト ダイナミックターンインディケーター(受注生産オプション) | ― | ― | ▲ |
アウディプレセンスフロント | 〇 | 〇 | 〇 |
※〇=標準装備、△=オプション装備、―=設定なし
※△は「コンビニエンス&アシスタンスパッケージ」(45万円~50万円)のオプションを選択することにより付帯される装備です。
※▲は受注生産オプションです。
アウディプレセンスフロント(システムが前方の歩行者や先行車に衝突する恐れがあると判断すると警告を行い、必要に応じて衝突被害軽減ブレーキを作動)のみが全グレード標準装備で、その他の先進安全装備はオプションになります。
アウディA3の先進安全装備については、次の記事で詳しくご紹介しています。
アウディA3セダンの燃費
モード | 1L直3ターボ+モーター | 2L直4ターボ |
WLTCモード | 17.9 | ― |
市街地モード(WLTC-L) | 14.9 | ― |
郊外モード(WLTC-M) | 17.6 | ― |
高速道路モード(WLTC-H) | 20.0 | ― |
※単位:km/L
1L直3ターボ+モーターモデルのWLTCモード燃費は17.9km/Lとなります。
2L直4ターボモデルの燃費は、認可取得後に公表されます。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
欧州での発表から1年を過ぎ、やっと日本でもアウディA3セダンのフルモデルチェンジが発表されました。
二代目となったアウディA3セダンは、先代に引き続き大きすぎない輸入車セダンとして貴重な存在です。
パワートレインを1.5リットルではなく1リットルのマイルドハイブリッド仕様にしたことにより、価格的にもライバルであるメルセデスAクラスセダンを下回ってきました。
しかし、オプション代も含めて400万円を超える価格を考えると、なかなか購入に踏み切れないことも事実です。
しっかりと試乗をして、1リットルマイルドハイブリッドエンジンの乗り味を確認したいところです。
この記事がみなさんのお役に立てばうれしいです。