アウディ「Qシリーズ」の中で最も売れているのがアウディQ2。
そのアウディQ2が、2017年の日本市場導入以来初めてとなるモデルチェンジを行います。
今回のモデルチェンジではエクステリアが若干変更される他、パワートレインが1種類に集約される模様です。
アウディQ2は日本の道路事情にもマッチしたサイズのSUVなので、その動向が気になる人も多いと思います。
そこで今回の記事では、今年の5月頃を予定しているアウディQ2のマイナーチェンジについてご紹介したいと思います。
※この記事は2021年3月時点の情報をもとに書いています。
アウディQ2のボディサイズ
- 全長:4,200~4,205mm
- 全幅:1,795mm
- 全高:1,520~1,530mm
- ホイールベース:2,595mm
- 車両重量:1,340kg
- 最小回転半径:5.1m
今回のマイナーチェンジでは、ボディサイズの変更はありません。
アウディQ2のボディサイズは、日本市場ではトヨタのヤリスクロス、日産キックス、マツダCX-3、VWのTクロスなどと競合するボディサイズです。
このアウディQ2のボディサイズは、日本の道路事情を考えるととても乗りやすいサイズです。
また、アウディQ2の全高は多くの機械式駐車場の高さ制限である1,550mmを下回っています。
街乗り用として選んでも問題のないボディサイズのSUVです。
アウディQ2のエクステリア
上の写真はアウディQ2「advanced」で、ボディカラーは今回のマイナーチェンジで新たに加わった「アップルグリーンメタリック」になります。
アウディQ2のボディカラーは、この「アップルグリーンメタリック」を含めて「advanced」は8色から、「S line」は9色から選ぶことができます。
「advanced」のボディーカラー
- アイビスホワイト
- フロレットシルバーメタリック
- グレイシアホワイトメタリック
- ミトスブラックメタリック
- マンハッタングレーメタリック
- アップルグリーンメタリック
- タンゴレッドメタリック
- ナバーラブルーメタリック
「S line」のボディーカラー
- アイビスホワイト
- ターボブルー
- グレイシアホワイトメタリック
- ミトスブラックメタリック
- アップルグリーンメタリック
- タンゴレッドメタリック
- ナバーラブルーメタリック
- デイトナグレーパールエフェクト
- アローグレーパールエフェクト
フロントグリルに関しては、8角形のシングルフレームの位置が従来モデルよりもわずかに下げられており、フロントセクションの幅の広さが強調されています。
LEDヘッドライトとともにシャープな印象を与えようとしているようです。
また、ボンネット先端には往年のAudi Sport quattroのイメージを受け継ぐ3分割スリットが設けられています。
さらに開口部が拡大したフロントバンパー、5角形のモチーフを取り入れた力強い印象のリヤバンパー、新デザインのリヤディフューザーなどの導入により、これまで以上にスポーティで存在感のあるデザインとなっています。
アウディQ2のインテリア
インテリアに関しては、今回のマイナーチェンジでエアベントやシフトレバーのデザインが変更されています。
また「S line」に関しては、オプションの「S lineプラスパッケージ」を装着すれことにより、よりスポーティな仕様にすることも可能です。
アウディQ2のインテリアで最も特徴的なのは、従来のアナログ式メーターに代わり、オプションとして12.3インチの大型ディスプレイによる「バーチャルコックピット」が設定されていることですが、その点に変更はありません。
アウディQ2のパワートレイン
パワートレインに関しては、現行モデルでは1L直3ターボ、1.4L直4ターボ、2L直4ディーゼルターボという選択肢がありました。
しかし、今回のマイナーチェンジで新開発の1.5リットル直列4気筒ターボエンジンに一本化されます。
このターボエンジンは、高圧の直噴システムの採用などにより最高出力 150PS、最大トルク250Nmを発揮します。
また、エンジンが低負荷の際には2気筒となる気筒休止システムのシリンダーオンデマンド(cod)の採用により低燃費を実現しています。
駆動方式はFFのみで、トランスミッションは7速DCTになります。
アウディQ2のグレード・価格
エンジン | グレード | ミッション | 駆動方式 | 車両本体価格 |
1.5L直3ターボ | Q2 35 TFSI advanced | 7速DCT | FF | 394万円 |
Q2 35 TFSI S line | 7速DCT | FF | 430万円 |
アウディQ2のグレードは、今回のマイナーチェンジで「Q2 35 TFSI advanced」と「Q2 35 TFSI S line」の2種類に集約されました。
両者の価格差は36万円になります。
「advanced」と「S line」の装備における大きな違いは、「S line」にはフロントとリヤに専用バンパーが装着されること、「S line」はスポーツサスペンションになることです。
また、「S line」は「S line プラスパッケージ」というオプション(30万円)を選ぶことにより、よりスポーティーな仕様にすることが可能です。
なお、「advanced」と「S line」ともに、「アダプティブクルーズアシスト」等の先進安全機能と「ナビゲーション」「バーチャルコックピット」などを装備するためには、それぞれメーカーオプションである「コンビニエンス&アシスタントパッケージ」(21万円)、「ナビゲーションパッケージ」(29万円)を選択する必要があります。
さらにナビとスマホを連携させるためには「テクノロジーパッケージ」(6万円)を選ぶ必要があり、これらのオプション代だけで56万円になります。
実際にアウディQ2を購入する場合には、ほとんどの人は「コンビニエンス&アシスタントパッケージ」「ナビゲーションパッケージ」「テクノロジーパケージ」のオプションを選択することになると思うので、実質的な車両本体価格は「Q2 35 TFSI advanced」は450万円、「Q2 35 TFSI S line」は486万円に跳ね上がると思います。
アウディQ2の先進安全装備
先進安全装備 | advanced | S line |
アダプティブクルーズコントロール | △ | △ |
アウディサイドアシスト | △ | △ |
アウディパーキングシステム | 〇 | 〇 |
リヤビューカメラ | 〇 | 〇 |
アウディホールドアシスト | 〇 | 〇 |
ハイビームアシスト | △ | △ |
アウディプレセンスフロント | 〇 | 〇 |
アウディプレセンスベーシック | △ | △ |
※〇=標準装備、△=オプション装備、―=設定なし
※△は「コンビニエンス&アシスタンスパッケージ」のオプションを選択することにより付帯される装備です。
現行モデルでは一部のグレードに標準装備されていた「アダブティブクルーズコントロール」ですが、今回のマイナーチェンジで「コンビニエンス&アシスタントパッケージ」(21万円)に組み入れられました。
アウディQ2の先進安全装備については、次の記事で詳しくご紹介しています。
アウディQ2の燃費
モード | advanced | S line |
WLTCモード | 15.8 | 15.8 |
市街地モード(WLTC-L) | 12.5 | 12.5 |
郊外モード(WLTC-M) | 16.0 | 16.0 |
高速道路モード(WLTC-H) | 17.8 | 17.8 |
※単位:km/L
現行モデルの1L直3ターボは19.8km/L(JC08モード)、1.4L直4ターボは17.9km/L(JC08モード)、2L直4ディーゼルターボは16.0km/L(WLTCモード)でした。
測定方法が変更されたのでガソリンエンジンに関しては比較ができないのですが、2L直4ディーゼルターボと比べると若干数値が下がっているようです。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
アウディQ2は、コンパクトなクロスオーバーSUVの中でも魅力的な1台と言えます。
特に新開発された1.5L直4ターボエンジンがどのようなパフォーマンスを見せるのか楽しみです。
しかし、オプション代も含めると400万円台半ばから後半になってしまう価格を考えると、なかなか購入に踏み切れないことも事実です。
モデルチェンジの度に価格が高騰するという流れを止めてもらえないかと祈るばかりです。
この記事がみなさんのお役に立てばうれしいです。