2017年エイビーロードエアライン満足度調査の結果が発表されました。
このエイビーロードエアライン満足度調査の特徴は、調査に回答している人が全て日本人だということ。
つまり、日本人がどのエアラインに満足しているのかがわかる調査なのです。
調査対象のエアラインは全て日本の空港に乗り入れている航空会社で、2017年調査では調査時の利用率上位40社の結果が集計の対象になっています。
調査項目は機材・サービス・飲食など多岐にわたっていて、それぞれの満足度についても発表されています。
今回の記事では、2017年エイビーロードエアライン満足度ランキングの結果についてご紹介します。
2017年 エアライン総合満足度ランキング
2017年のエアライン総合満足度ランキングの第1位はJAL、第2位はANAでした。
外国のエアラインンで最も順位が高かったのは、第3位にランクされたニュージーランド航空です。
昨年まで3年連続で第1位だったシンガポール航空は、今年は第4位となりました。
今回の結果で目を引くのは、フィンランド航空が14位から7位に、ルフトハンザドイツ航空が21位から8位に順位を上げていることです。
また、LOTポーランド航空・タイガーエア台湾・スカンジナビア航空がランク外から20位以内に入ってきたことも注目されます。
2017年 | エアライン名 | 2016年 | 2015年 | 2014年 |
1位 | 日本航空 | 4位 | 2位 | 3位 |
2位 | 全日空 | 2位 | 3位 | 2位 |
3位 | ニュージーランド航空 | 4位 | 4位 | 8位 |
4位 | シンガポール航空 | 1位 | 1位 | 1位 |
5位 | カタール航空 | 10位 | 8位 | 10位 |
6位 | エミレーツ航空 | 4位 | 5位 | 5位 |
7位 | フィンランド航空 | 14位 | 8位 | 19位 |
8位 | エールフランス航空 | 7位 | 12位 | 17位 |
8位 | ルフトハンザドイツ航空 | 21位 | 13位 | 8位 |
10位 | タイ国際航空 | 7位 | 10位 | 14位 |
11位 | キャセイパシフィック航空 | 13位 | 18位 | 22位 |
12位 | KLMオランダ航空 | 3位 | 15位 | 16位 |
12位 | ターキッシュエアラインズ | 18位 | 7位 | 4位 |
14位 | カンタス航空 | 17位 | - | - |
14位 | LOTポーランド航空 | - | - | - |
16位 | アシアナ航空 | 15位 | 26位 | 15位 |
16位 | エバー航空 | 12位 | 5位 | 6位 |
16位 | 大韓航空 | 23位 | 28位 | - |
19位 | タイガーエア台湾 | - | - | - |
20位 | チャイナエアライン | 18位 | 20位 | 30位 |
20位 | スカンジナビア航空 | - | 33位 | - |
20位 | デルタ航空 | 26位 | 26位 | - |
2017年 航空機の機材・設備部門
2017年の航空機の機材・設備部門ランキングの第1位はニュージーランド航空でした。
航空機の機材・設備部門では、「機体の新しさ・きれいさ」「座席の幅・快適さ」「温度設定、空調・調光の快適さ」などの満足度がわかります。
やはり、新しい機材や最新のシートを積極的に採用しているエアラインが上位にランキングされています。
2017年 | エアライン名 | 2016年 | 2015年 | 2014年 |
1位 | ニュージーランド航空 | 4位 | 5位 | 6位 |
2位 | 日本航空 | 6位 | 4位 | 4位 |
3位 | エミレーツ航空 | 3位 | 3位 | 3位 |
4位 | カタール航空 | 11位 | 5位 | 12位 |
5位 | 全日空 | 2位 | 2位 | 1位 |
6位 | シンガポール航空 | 1位 | 1位 | 2位 |
7位 | フィンランド航空 | 12位 | 11位 | - |
8位 | エールフランス航空 | 13位 | 9位 | 15位 |
9位 | LOTポーランド航空 | - | - | - |
10位 | KLMオランダ航空 | 7位 | 14位 | 23位 |
2017年 客室乗務員の接客サービス部門
2017年の客室乗務員の接客サービス部門では、JALが2年ぶりに第1位となりました。
客室乗務員の接客サービス部門では、「対応の丁寧さ」「対応の正確さ」「対応の速さ」などの満足度がわかります。
この部門では、JAL、ニュージランド航空、ANA、シンガポール航空、エミレーツ航空の5社が毎年安定して上位にランクされています。
サービスの良し悪しはなかなか目に見えてこないものですが、毎年必ず上位にランクされるこの5社は間違いなくサービスに優れているのだと思います。
2017年 | エアライン名 | 2016年 | 2015年 | 2014年 |
1位 | 日本航空 | 3位 | 1位 | 3位 |
2位 | ニュージーランド航空 | 4位 | 4位 | 4位 |
3位 | 全日空 | 1位 | 2位 | 1位 |
4位 | シンガポール航空 | 2位 | 3位 | 2位 |
5位 | エミレーツ航空 | 5位 | 6位 | 6位 |
6位 | カタール航空 | 18位 | 7位 | 14位 |
7位 | フィンランド航空 | 6位 | 12位 | 15位 |
8位 | KLMオランダ航空 | 6位 | 15位 | 19位 |
9位 | ガルーダインドネシア航空 | 15位 | 19位 | - |
10位 | スカンジナビア航空 | - | 22位 | - |
10位 | ルフトハンザドイツ航空 | 19位 | 10位 | 8位 |
2017年 空港内の航空会社職員接客サービス部門
2017年の空港内の航空会社職員接客サービス部門では、JALが4年ぶりに第1位になりました。
空港内の航空会社職員接客サービス部門では、「チェックイン・荷物預けのスムースさ」「搭乗ゲートや乗り継ぎの案内」「荷物検査や持込制限品の案内」などの満足度がわかります。
この部門でも客室乗務員部門と同じようにJAL、ANA、シンガポール航空、ニュージーランド航空が毎年上位に入っています。
これらのエアラインでも、会社として空港内での接客サービス向上に取り組んでいるので、毎年上位に入るのだと思います。
2017年 | エアライン名 | 2016年 | 2015年 | 2014年 |
1位 | 日本航空 | 4位 | 2位 | 3位 |
2位 | 全日空 | 1位 | 1位 | 1位 |
3位 | シンガポール航空 | 2位 | 3位 | 2位 |
4位 | ニュージーランド航空 | 3位 | 4位 | 18位 |
5位 | フィンランド航空 | 10位 | 18位 | 16位 |
6位 | ルフトハンザドイツ航空 | 18位 | 11位 | 8位 |
7位 | LOTポーランド航空 | - | - | - |
8位 | 大韓航空 | 13位 | 31位 | - |
8位 | KLMオランダ航空 | 8位 | 11位 | 23位 |
10位 | キャセイパシフィック航空 | 14位 | 16位 | - |
2017年 機内飲食サービス部門
続いて、海外旅行者にとってとても気になる機内飲食サービス部門です。
2017年の機内飲食サービス部門では、エミレーツ航空が6年ぶりに第1位にランクされました。
機内飲食サービス部門では、「食事の味」「食事の量」「無料で提供される食事やドリンク類の範囲」「軽食・スナック・デザート」などの満足度がわかります。
その中でも特に「食事の味」がこの部門での評価を左右しているようです。
この部門では、毎年順位が大きく変動しており、JALとANAも苦戦しています。
そんな中、エミレーツ航空、ニュージーランド航空、シンガポール航空は毎年安定して上位にランクされており、日本のエアライン以上に日本人に「食事の味」が評価されていることがわかります。
2017年の調査でも、2016年に続いてヨーロッパ系のエアラインが5社がベスト10入りしています。
2017年 | エアライン名 | 2016年 | 2015年 | 2014年 |
1位 | エミレーツ航空 | 2位 | 4位 | 4位 |
2位 | ニュージーランド航空 | 3位 | 5位 | 6位 |
3位 | シンガポール航空 | 1位 | 2位 | 1位 |
4位 | 日本航空 | 13位 | 7位 | 4位 |
5位 | カタール航空 | 11位 | 1位 | 13位 |
6位 | 全日空 | 6位 | 6位 | 2位 |
7位 | ターキッシュエアラインズ | 4位 | 3位 | 3位 |
8位 | エールフランス航空 | 7位 | 12位 | 10位 |
9位 | KLMオランダ航空 | 5位 | 9位 | 10位 |
10位 | フィンランド航空 | 18位 | 20位 | - |
10位 | ルフトハンザドイツ航空 | 23位 | 10位 | 9位 |
2017年 機内エンターテインメント部門
2017年の機内エンターテインメント部門では、エミレーツ航空が4年連続で第1位でした。
機内エンターテインメント部門では、「映画・テレビのプログラム数」「映画・テレビのプログラム内容」「音楽チャンネル数」「音楽のプログラム内容」などの満足度がわかります。
エミレーツ航空のエンターテインメントシステムには、他社とは比べ物にならないほどの膨大なチャンネル数があるので、利用者の満足度は高いようです。
上位のエアラインは毎年安定してランキングされており、2017年も特に大きな変動はありませんでした。
2017年 | エアライン名 | 2016年 | 2015年 | 2014年 |
1位 | エミレーツ航空 | 1位 | 1位 | 1位 |
2位 | ニュージーランド航空 | 3位 | 6位 | 5位 |
3位 | 日本航空 | 5位 | 2位 | 3位 |
4位 | 全日空 | 4位 | 3位 | 4位 |
5位 | エールフランス航空 | 7位 | 13位 | 8位 |
6位 | シンガポール航空 | 2位 | 5位 | 2位 |
7位 | カタール航空 | 8位 | 4位 | 7位 |
8位 | ルフトハンザドイツ航空 | 18位 | 9位 | 11位 |
9位 | KLMオランダ航空 | 6位 | 12位 | 20位 |
10位 | キャセイパシフィック航空 | 10位 | 9位 | 20位 |
2017年 コストパフォーマンス部門
最後に、昨年から調査結果が公表されているコストパフォーマンス部門です。
2017年コストパフォーマンス部門では、カタール航空が第1位でした。
コストパフォーマンス部門では、「航空券代」「機内飲食サービス」「客室乗務員の接客サービス」「機内エンターテインメント」「安全性・信頼性」「航空機の機材・設備」などの満足度がわかります。
上位には、LCCに加えて中東系のエアラインがランキングされました。
特に中東系のエアラインを利用すると、ヨーロッパ系のエアラインよりもかなり安い料金でヨーロッパに行けるので、満足度が高いようです。
一方で、一部のヨーロッパ系エアラインもランキングされており、興味深い結果になっています。
2017年 | エアライン名 | 2016年 |
1位 | タイガーエア台湾 | - |
2位 | ターキッシュエアラインズ | 9位 |
3位 | カタール航空 | 1位 |
4位 | エミレーツ航空 | 2位 |
5位 | バニラエア | 11位 |
6位 | ピーチアビエーション | 12位 |
7位 | エアアジアエックス | 20位 |
8位 | フィンランド航空 | 17位 |
9位 | ジェットスターアジア航空 | - |
10位 | アエロフロートロシア航空 | - |
10位 | スカンジナビア航空 | - |
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
エイビーロードのエアライン満足度調査は回答者が全て日本人なので、自分がエアラインを選ぶ場合にはとても参考になる調査です。
私は、今年の6月に今回の調査で総合第3位にランクされたニュージーランド航空を利用しましたが、ニュージーランド航空は私がこれまでに利用したことがある外国のエアラインンの中ではNo.1だと感じました。
ニュージーランド航空の機内では、随所で日本人が安心して利用できる工夫がなされていて、今回の調査でもそれらが正当に評価されていると思います。
もちろん私はJAL・ANAも素晴らしいエアラインだと思っているので、このエイビーロードの調査結果は信頼度が高いのだと思います。
みなさんもぜひ今後の海外旅行のエアライン選びの参考にしてみて下さい。
この記事がみなさんのお役に立てばうれしいです。
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