フィリピン航空は評判通り??なのか 成田・セブ島間往復搭乗記

(フィリピン航空ホームページより)

2014年10月に、妻と2人でセブでの休日を楽しんできました。

成田からマクタン・セブ国際空港までは直行便で5時間20分。

セブまでの往復には、今回初めて「フィリピン航空」を利用しました。

現在成田からセブまでの直行便を運行しているのは、フルサービスキャリアの「フィリピン航空」の他にフィリピンのLCC「セブパシフィック航空」の2社です。

※セブパシフィック航空の成田・セブ線は現在運休中です。

フィリピン航空はフィリピンのナショナル・フラッグ・キャリアなのですが、口コミや旅行サイトへの書き込みを見る限りでは、あまり評判は良くありません。

私も利用する前は少し不安でした。そして実際に利用してみたところ、やはり良いところと悪いところがありました。

今回は、成田・セブ間で利用したフィリピン航空の様子についてご紹介します。

※この記事では2014年10月に利用したA321ceo型機での様子についてご紹介しています。2018年からは順次最新のシートや個人用モニターを備えたA321neo型機も導入されていますのでご注意願います。

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成田空港からセブ島までのフライトは選べるのか?

成田からセブまでは直行便の利用が便利!

成田空港からセブのマクタン・セブ国際空港までの直行便は、現在「フィリピン航空」とLCCの「セブパシフィック航空」の2社が運航しています。

※セブパシフィック航空の成田・セブ線は現在運休中です。

ツアーによっては、この2社の他に香港乗換えのキャセイ・パシフィック航空、ソウル乗り換えの大韓航空、マニラ乗換えのJAL・ANAを利用する場合もあります。
 
しかし、多くのセブ島ツアーは3泊4日という短いスケジュールであり、初日と最終日のほとんどを往復の機内で過ごすことを考えると、移動時間が短い直行便の利用が楽かと思います。

また、フィリピン航空の直行便であれば機内食も出ますし、日本語が話せるCAも搭乗しているので英語に不安がある方も安心して旅行が出来ます。

フィリピン航空の成田・セブ路線は1日1往復

2023年2月時点で、フィリピン航空では成田空港からマクタン・セブ国際空港までの直行便を毎日1往復運行しています。

成田⇒セブ(所要時間 約5時間30分)

PR433便 14:25発→19:05着(A321)

セブ⇒成田(所要時間 約4時間30分)

PR434便 07:50発→13:25着(A321)

※便名の頭の記号
PR-フィリピン航空
※時刻表は2023年2月分です。
※発着時刻・機材・運航の有無は頻繁に変更になります。
 ご旅行の計画を立てる際には必ず各航空会社のWEBサイトやサプライス公式サイトでご確認下さい。
※( )内は運航機材

私がセブに行った時には、行きはPR433便、帰りはPR436便を利用しました。

※PR435便、PR436便は運休中です。

なお、成田・セブ線は、コロナの影響で週3往復の運航でしたが、2023年2月2日からデイリー運航に増便されています

出発は成田空港の第2ターミナル

成田空港

フィリピン航空は、成田空港の第2ターミナルから発着します。

今回私達はJTBのツアーを利用したので、まずは団体用「Nカウンター」にあるJTBのカウンターで「eチケット」の控えを受領しました。

続いて、スーツケースを持ってフィリピン航空のチェックインカウンターに向かいます。フィリピン航空のチェックインカウンターは、第2ターミナルのいちばん北側の「Aカウンター」です。

空港には早めに行ったのですが、チェックインカウンターには長蛇の列が出来ていてびっくりしました。

里帰りをするのでしょうか?たくさんの荷物を預けるフィリピン人の乗客も多いので、早めに並んだほうがいいかもしれません。

このあたりは、グアム・サイパンなどのビーチリゾートに向かう飛行機とは、だいぶ様子が異なります。

フィリピン航空エコノミークラスの様子

直行便の機材はエアバスA321-200(A321ceo)

フィリピン航空成田・セブ線の機材は、エアバスA321-200(A321ceo)でした。

ビジネスクラス12席、プレミアムエコノミークラス18席、エコノミークラス169席、合計199席のナローボディー機です。

成田・マニラ間では通路が2本あるのエアバスA330-300も使われていたのですが、成田・セブ間のフライトは当時全てこのエアバスA321-200(A321ceo)で運行されていました。

【フィリピン航空 A321-200(A321ceo)のシートマップ】

フィリピン航空a321シートマップ

座席のシートピッチは狭い!リクライニングはできなかった!

エコノミークラス

Philippine Flight Network

エアバスA321-200(A321ceo)のエコノミークラスの座席は、通路を挟んで左右に3列ずつ配置されています。いわゆる「3-3」という配置でした。

座席に座ってみると、確かに前のシートとの間隔は狭いです。日本の国内線の飛行機よりも狭い感じです。シートピッチは公表されていないのですが、プロペラ機を除けばこれまで利用したことのある国際線のシートの中でいちばん狭いかもしれません。

(追記:「Seat Guru」というサイトによるとフィリピン航空A321(A321ceo)のシートピッチは30インチ(約76cm)だそうです。JALやANAのエコノミーは国内線も国際線も31インチ(約79cm)なので、やはり日本の国内線よりも狭いようです。)

シートの表面はモケットではなくてツルツルしています。(合成皮革のようです。)シートの上には枕(クッション?)が置いてあるだけです。毛布はCAさんにお願いして持ってきてもらいました。

それから、肘掛にリクライニング用のボタンが付いているのですが、行きも帰りもこのボタンを押そうとしてもボタンが動かず、リクライニングさせることができませんでした。

フィリピン航空のA321-200型機(A321ceo)のエコノミークラスシートはリクライニングできるようなのですが、私が利用したシートが故障していたのか操作方法が悪かったのかは不明です。

(注記:以前フィリピン航空のA321-200型機(A321ceo)のシートはリクライニングしないと記載していましたが、リクライニングできるとのご指摘がありましたので記載内容を訂正しました。)

機内食・飲み物のサービスはあるが、個人用モニターは無し!

離陸して高度が安定すると、飲み物のサービスがあります。ジュース・コーラなどの他に、ビール・ワインも用意がされています。私は赤ワインを頂きました。

機内食も決して美味しくはありませんが、エコノミークラスの機内食ならこんなもんかな、という感じです。

フィリピン航空のA321-200(A321ceo)の機内サービスに関して注意しなければならないのは、成田・セブ間のエコノミークラスでは、事前に準備しないとエンターテインメントのサービスが利用できないということです。

シートには個人用モニターが無いだけでなく、イヤホンジャックも付いていません。機内誌も英語版だけでした。成田からセブまでは5時間もかかるので、その間どうやって過ごすのかを考えて準備をしたほうが良いでしょう。

私は飛行機の中ではいつも文庫本を読むことにしているので、今回はなんとか退屈しないで済みました。

(追記)事前に専用アプリをダウンロードすることで映画・ビデオが楽しめる

フィリピン航空A321-200型機(A321ceo)のエンターテインメントに関して、この記事を読んで頂いた方から「事前にスマホにアプリをダウンロードすれば利用できる」とのご指摘がありましたのでご紹介したいと思います。

フィリピン航空のA321-200型機(A321ceo)のシートには個人用モニターもイヤホンジャックも無いのですが、事前にご自分のスマホやタブレットに専用のアプリをダウンロードしておくと、映画・ビデオ・音楽を楽しむことができるようです。

アプリの名称は「myPAL Player」で、「App Store」と「Google Play」から無料でダウンロードできます。

「myPAL Player」をインストール済のスマホであれば、巡航高度に到達後に機内wi-fiに接続してサービスを利用できるようです。ヘッドフォンは自分で準備する必要があります。

また、充電用の電源は各シートに設置されているので、充電用のケーブルがあると安心かもしれません。

しかし、残念ながらフィリピン航空の日本向けホームページ(日本語・英語とも)には「myPAL Player」に関する記載がありません。

日本向けのホームページからもダウンロードできるフィリピン航空の機内誌「マブハイマガジン」(英語です)の巻末にだけ「myPAL Player」に関する記載があります。

この記事を書いた時にダウンロードできるた「マブハイマガジン」2016年8月号には、111ページに「myPAL Player」の使い方が、112ページに映画とビデオのリストが掲載されています。

また、フィリピン国内向けの「フィリピン航空」英語ホームページにも「myPAL Player」に関する記載があります。

私は自分でこのサービスを利用していないので何とも言えないのですが、フィリピン航空の東京事務所に電話で確認をしたところ、成田・セブ線のA321-200型機でもこのサービスを利用できるそうです。

ただしフィリピン航空東京事務所によると「現在日本語のプログラムがほとんど無いので、日本向けのホームページには『myPAL Player』に関する記載をしていない」とのことでした。

確かに2016年8月の機内誌を見てみると、映画18本のうち日本の映画は2本だけのようです。外国映画に日本語の吹き替えがあるのかどうかはわかりません。

フィリピン航空のホームページはこちら

マクタン・セブ国際空港での入国審査はスムーズ

マクタンセブ国際空港到着ロビー

マクタン・セブ国際空港に到着すると、ボーディング・ブリッジで空港のターミナルビルに入ります。

まず最初に入国審査。同じ時間帯に到着する飛行機は無いようで、そんなに混雑はしていませんでした。機内で配られた入国カードとパスポートを提出して、入国審査はとてもスムーズに終了。

次にターンテーブルで荷物のピックアップ。ここでもスムーズにスーツケースを受け取ることが出来ました。

最後は税関です。係員に機内で配られた税関申告書を提出して出口へ向かいました。

出口の外には、お迎えのガイドさんがたくさん待っているので、JTBツアーのガイドさんを探して無事に合流。専用の車でホテルに向かいました。ホテルまでは約6キロの距離で通常約20分とのことでしたが、道路の渋滞がひどく1時間位かかって到着しました。

マクタン・セブ国際空港からの出発時には空港使用税が必要

マクタンセブ国際空港出発ロビー

帰国便は、マクタン・セブ国際空港を13:00に出発したのでホテルの出発は9:45。道路が混雑していたので、空港まで約40分かかりました。

空港に到着すると、ガイドさんと一緒に手荷物検査場に向かいます。その途中にお土産物店の前を通るので、ここでガイドさんはしきりにお土産を勧めます。これもガイドさんの仕事なのでしょうが、ここではよそ見をしないでスルー、手荷物検査場に到着です。ガイドさんはここまでです。

続いてフィリピン航空のチェックインカウンターでチェックインの手続き。チェックインカウンターはあまり混雑していなかったので、スムーズにチェックインできました。

チェックインが済んで出国審査に向かう途中に、空港使用税を支払うカウンターがあり、そこで1人550ペソを現金で支払います。(追記:2014年11月1日から1人750ペソに値上げされています。)

前に並んでいたフィリピン人の家族がカウンターで税金を支払いたくないとゴネていて笑えました。

出国審査が終わると、すぐ目の前が待合室になっています。待合室の両側に小さな免税店と売店があるのですが、品数も少なく買い物をしている人はまばらでした。

最後に空港でお土産の買い物をしたいと思っている人も多いでしょが、この免税店と売店はあてにしないほうがいいです。空港で買い物をするのであれば、チェックイン前に済ませたほうが良さそうです。

空港の中はとてものんびりムードです。空港で働いている人たちはボーッとしているかおしゃべりに夢中。セキュリティチェックも甘いようで心配です。

搭乗ゲートが3回も変更になって、乗客はみんなロビーの中を右往左往。わけがわからないうちになんとなく機内へ。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございます。

成田からセブ島に向かうのであれば、直行便のフィリピン航空はとても便利です。

飲み物も機内食も出ますし、CAさんもテキパキと仕事をしていました。

ただし、A321-200型機(A321ceo)の座席が狭いことと、機内のエンターテインメントは事前に準備をしないと利用できないということは要注意。

事前にそのことを知っていたほうが、実際に利用した時にがっかりしなくて良いでしょう。

5時間以上機内にいるので、事前に準備をしないのであれば本や雑誌・ゲームなどを持っていくことをおすすめします。

この記事がみなさんのお役にたてばうれしいです。

※フィリピン航空では、2018年から最新のシートや個人用モニターを備えたA321neo型機を順次導入しています。日本路線でも一部の便ではA321neo型機で運航されているようです。

A321neo型機に関しては、次の記事をご参照下さい。

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