「ザ・マニラホテル」サンライズ・スイート3泊4日滞在記

2017年11月に、妻と二人で3泊4日のマニラ旅行に行ってきました。

マニラで滞在したのは、1912年開業とフィリピンで最も歴史がある5つ星ホテル「ザ・マニラホテル」です。

マニラに行く機会があればぜひ利用してみたいと思っていたホテルだったので、今回は少し奮発して「サンライズ・スイート」というスイートルームに滞在しました。

空港からは少し離れていますが、観光スポットである「イントラムロス」や「オーシャンパーク」にほど近く、ホテル内では概ね快適に過ごすことができました。

今回の記事では、「ザ・マニラホテル」のサンライズ・スイートについてレビューしたいと思います。

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「ザ・マニラホテル」のロケーションとアクセス

「ザ・マニラホテル」は、ニノイ・アキノ国際空港から北北西に約10㎞離れたマニラ地区にあります。

空港から車で行く場合には、空港からマニラ湾を左手に見ながら「ロハス通り」を北上し、リサール公園を越えた大きな交差点の左手角にホテルの入り口があります。

近くには、「リサール公園」の他「イントラムロス」や「オーシャンパーク」があり、のんびりとホテル周辺を散策をすることもできます。

行きは空港からクーポンタクシーを利用して50分で到着

私たちはニノイ・アキノ国際空港のターミナル1から「ザ・マニラホテル」まで、定額制のクーポン・タクシーを利用しました。

クーポンタクシーの料金は530ペソ(約1,300円)でした。

ニノイアキノ国際空港から「ザ・マニラホテル」までは、順調に走れれば車で約35分の距離なのですが、空港周辺が渋滞したこともあり今回は約50分かかりました。

なお、帰りは「ザ・マニラホテル」の送迎専用車を利用して、ホテルから空港まで約35分で到着しました。

「ザ・マニラホテル」の送迎専用車の料金は、片道1,140ペソ(約2,850円)でした。

「ザ・マニラホテル」のセキュリティチェックは厳重です

クーポンタクシーでマニラホテルに到着してまず驚いたのは、セキュリティチェックが厳重なこと。

まず、ホテルの敷地内に乗り入れる車は、上の写真のゲートで全てセキュリティチェックを受けます。

このゲートには下の写真のように「K-9」と書かれたシャツを着た警察犬部隊の人たちが待ち構えていて、車の下やトランクを入念に警察犬がチェックしています。

警察犬には「Bomb Dog」と書かれていたので、爆薬探知犬なのでしょう。

このゲートを通過すると下の写真のメインエントランスからホテル内に入ります。

ところが、ホテルのエントランスから中に入ると、そこには下の写真のように持ち物をエックス線で検査する装置と金属探知機、さらにはボディチェックをする人が待ち構えています。

空港で飛行機に搭乗する前には、必ず保安検査場で手荷物のエックス線検査を受け金属探知機を通過しますが、それと同じ機械がホテルの正面入り口に設置されているのです。

一度ホテルの外出て、再びホテル内に入る時にも必ずこの機械でチェックを受けなければならないので、面倒ではあります。

厳重なセキュリティチェックを受けて、やっとホテルのフロントに到着しました。

「ザ・マニラホテル」の様子

ホテルのロビーは豪華でとても賑やかでした

ホテルに到着する前には、「ザ・マニラホテル」は歴史のあるホテルなのでホテル内は落ち着いた雰囲気だろうと勝手に想像をしていたのですが、ホテルのロビーに足を踏み入れた途端にそれが間違いであったことに気が付きました。

私たちが到着した日は土曜日だったからでしょうか、ロビーには人々の話し声が溢れていてとても賑やかでした。

いくつかの結婚パーティーが開かれていたようで、着飾った若者のグループが目立ちました。

「ザ・マニラホテル」のロビーは、大きなシャンデリアが目立って豪華でした。

フロントでのチェックインには時間がかかりました

上の写真が、ホテルのフロントです。

フロントのスタッフはテキパキと仕事をしているようにも見えたのですが、実は今回のチェックインにはかなり時間がかかりました。

というのも、当初私たちは「サンセット・スイート」を予約していたのですが、フロントのスタッフは「サンセット・スイート」は既に満室だと言うのです。

そのため、フロントのスタッフから同じタイプの「サンライズ・スイート」に変更してほしいとの申し出がありました。

海外旅行では部屋の変更は時々あるので、今回も仕方がないと思って了解したのですが、今度は部屋の準備をするので5分程度待ってほしいとのこと。飲み物を用意するので目の前のロビーラウンジで待つように言われました。

私たちはフロントのスタッフから見える椅子に座ったのですが、15分経っても30分経ってもフロントから声がかかりません。そもそも飲み物も出てきません。

30分程待ってこちらからフロントのスタッフに声をかけると、フロントのスタッフは何やらどこかへ電話をしていて「準備ができました」とのこと。

フロントで記入する書類も多くて、結局チェックインをするのに40分以上もかかってしましました。

ホテルのフロントで受け取ったのは、カード式のキー2枚と「フリーWi-Fi」のパスワードが書かれた小さな紙だけでした。

朝食付きのプランだったのですが、特にクーポン券等はなく「レストランで部屋番号と名前を言ってください」とのことでした。

サンライズ・スイートの室内

「ザ・マニラホテル」の総客室は510室で、ほとんどの客室が上の写真の18階建てタワー内にあります。

客室は42㎡の広さがある「スーペリア・デラックス」が多く、84㎡の広さがある「サンライズ・スイート」と「サンセット・スイート」が各階に数室ずつ設置されています。

また、本館にはいくつかの種類のスイートルームが設置されているほか、タワーの最上階には最高級の「プレジデンシャル・スイート」があります。

今回私たちが滞在したサンライズ・スイートはタワーの10階にある部屋だったので、ロビー階からエレベーターに乗りタワーの10階に上がりました。

リビングルーム

「ザ・マニラホテル」のサンライズ・スイートの室内は「リビングルーム」と「寝室」の2部屋に分かれています。

リビングルームには、四角いテーブルを中心に、1人掛けのソファが2つと3人掛けのソファが1つ、大きいデスクと椅子、42型の液晶テレビが置かれていました。

上の写真は、部屋の入り口側から写したリビングルームの様子です。

窓側には、下の写真のような大型のデスクと椅子が置いてあるので、ビジネスでこの部屋を利用する人も困らないかと思います。

ホテルの部屋とロビーではフリーWi-Fiが利用可能です。ただし、この部屋のデスク周りにはパソコン用の電源コンセントが無かったので、デスクでパソコンを利用する場合には延長コードを持参したほうが良さそうです。

下の写真は、リビングルームの窓側から写したところです。

左奥のドアは部屋の入口で、右奥のドアはリビング用トイレと洗面の入口です。

この右奥のドアを入ると、下の写真のようにリビング用の洗面とトイレがあります。

残念ながらトイレはウォシュレットではありませんでした。

下の写真は、リビングルーム用の42型液晶テレビです。テレビは韓国のサムスン電子製でした。

テレビのチャンネル数は豊富でした。映画やスポーツチャンネルの他、NHKの国際放送も見ることができました。

寝室

続いて寝室の様子です。寝室にはクイーンサイズのベッドが1つと、窓際にカウチソファ、廊下側に小さなデスクと椅子が置いてありました。

下は寝室の入口側から写した写真です。

写真で見るとあまりベッドの大きさを感じませんが、ベッドは2人で寝ても十分な大きさがありました。寝心地も悪くありませんでした。

下は寝室の窓側から写した写真です。

写真の右側に鏡とテーブルがありますが、このテーブルの引き出しの中にヘアードライヤーが置いてありました。

テーブルの引き出しに小さくヘヤードライヤーのマークが付いています。(下の写真)

この引き出しを開けると、古いフィリップス製のドライヤーが入っていました。

寝室にも42型の液晶テレビが置いてありました。こちらのテレビもサムスン電子製でした。

寝室のテレビのリモコンは故障していてテレビのスイッチが入らなかったので、初日に修理をお願いしました。

バスルーム

寝室からはトイレ・洗面・シャワーブース・バスタブを備えた「バスルーム」に入ることができます。

下の写真は洗面台です。大理石で出来たごく普通の洗面台でした。ただし、普通に使っているだけでも水漏れがして、バスルームの床が水浸しになるのには閉口しました。

下の写真はシャワーブースです。お湯はたっぷりと出ました。

しかし、シャワーブースのガラスの内側から、お湯がバスルームの床に流れ込んでしまうのです。

シャワーの向きに気を付けながら利用しないと、バスルームの床が水浸しになってしまうので参りました。

下の写真はバスタブです。私たちは今回の滞在中にはバスタブは利用しませんでしたが、バスタブがあるのはゆっくりとお湯に浸りたい日本人には嬉しいですよね。

バスタブの横にはテレビがありリモコンも置いてあったのですが、故障していてスイッチは入りませんでした。

下の写真はバスルーム内のトイレです。こちらのトイレもウォシュレットではありませんでした。

下の写真は洗面台に置いてあったアメニティ類です。シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、シャワーキャップなどが揃っていました。

クローゼット

クローゼットは寝室の廊下側にありました。

クローゼットの中には、バスローブが1つだけ入っていました。ハンガーの数は十分にありました。

下は部屋に備え付けてあったスリッパです。こちらは2人分置いてありました。

クローゼットの左側には、セーフティーボックスが置いてありました。こちらは問題なく利用できました。

ミニバー

リビングルームには上の写真のようなミニバーがありました。

一番下の段にある水のペットボトルとコーヒー・紅茶などは無料ですが、その他は有料でした。

水のペットボトルは4本置いてあり、利用した分については毎日補充してくれました。

下の写真は冷蔵庫の内部です。冷蔵庫に入っているドリンクも全て有料でした。

部屋のスイッチ・コンセント

「ザ・マニラホテル」の客室では、カードキーが採用されています。

ドアのキーを開けて部屋に入った後は、カードキーホルダーにキーを差し込むことで部屋の電気スイッチが作動します。

下の写真のように、カードキーの差込口の右側には、「Do not disturb」と「Make up room」のスイッチが付いていました。

このスイッチを押すと、部屋の外側にあるそれぞれのランプが点灯します。

なお、部屋のドアにも、ドアのノブに掛けるタイプの「Do not disturb」と「Make up room」の札が付いていました。

下の写真は、エアコンの温度調節スイッチとライトのスイッチです。

私たちが滞在した部屋の温度は24度に設定されていました。

しかし、24度ではとても寒かったので設定温度を上げようとしたのですが、24度以上に数字を合わせてもすぐに設定温度が24度に戻ってしまいます。

結局他の温度には設定ができないようだったので、滞在中はエアコンのスイッチを切っていました。

私たちには、エアコンのスイッチを切っても十分に涼しく感じました。

部屋のコンセントプラグは、下の写真のように日本と同じ「Aタイプ」でした。

ただし電圧は220Vなので注意が必要です。

部屋からの眺望

「ザ・マニラホテル」の客室のほとんどは18階建てのタワーにあります。

しかし、窓が東側に面している部屋と西側に面している部屋とでは眺望が異なります。

窓が東側に面している部屋からはマニラの街並みや「リサール公園」「イントラムロス」を望むことができ、早朝には真っ赤な日の出を見ることもできます。

窓が西側に面している部屋からはマニラ湾を望むことができて、真っ赤な夕日を見ることもできます。

そのため、窓が東側に面しているスイートルームは「サンライズ・スイート」、窓が西側に面しているスイートルームは「サンセット・スイート」とネーミングされています。

私たちはタワーの10階に位置するサンライズ・スイートに滞在したので、部屋の窓からは上の写真のようにマニラ市内のビルや「リサール公園」を眺めることができました。

下の写真の正面に写っている緑の芝生はゴルフ場です。

また、2日目の朝には、下の写真のような素晴らしい朝焼けを見ることもできました。

下の写真は、3日目の日の出の様子です。

なお、下の写真は同じ10階のエレベーターホールから写した西側の眺望です。

正面にマニラ湾が望めます。海に沈む夕日が奇麗でしょうね。

下の写真の左側に写っている建物に、「オーシャンパーク」や「ホテルH2O」が入っています。

「ザ・マニラホテル」の朝食

今回私たちは「ザ・マニラホテル」に朝食付きのプランで宿泊したので、毎朝ロビーフロアにある「Cafe Ilang-Ilang」で朝食バイキングを頂きました。

上の写真は、「Cafe Ilang-Ilang」の入口です。朝からお揃いのドレスを着たスタッフの方々が出迎えてくれます。

この「Cafe Ilang-Ilang」での朝食ですが、品数に限って言えばこれまでに宿泊したことがある海外ホテルの中でもトップクラスでした。

レストランの内部は下の写真のように広々としていて、それぞれのテーブルも大きめなのでゆったりとした気分で朝食を楽しむことができました。

まずは、フレッシュジュースから。この日は5種類のフレッシュジュースが用意してありました。

こちらはパンのコーナーです。私はパンが大好きなので目移りしてしまいました。

こちらにもパンがありました。こんなにパンの種類が多い朝食ビュッフェは初めてです。

こちらはシリアルとヨーグルトのコーナーです。この日の私の朝食はシリアルにしました。トッピングが多いので嬉しかったです。

サラダも種類がたくさんありました。

暖かいお料理もずらりと並んでいました。

下も暖かい料理ですが、上の写真とは別のコーナーです。

こちらも暖かいお料理です。朝からこんなに食べられないのですが、見ているだけでも楽しいですよね。

こちらは卵料理のコーナーです。目玉焼きも半熟から固焼きまでいろいろと並んでいました。

もちろんその場でオムレツなどの卵料理を調理してくれます。私はオムレツを作ってもらいました。

フルーツやデザートも豊富でした。

私は旅行中に食べ過ぎでお腹をこわすことが多かったので、最近は食べる量をかなり減らしています。

この日もシリアルとオムレツだけにしました。

妻は朝からガッツリと食べてました。

ただし、この朝食レストラン内も冷房が効きすぎていて寒かったです。

私は2日目の朝に半そでのシャツ姿で朝食を食べていたのですが、あまりにも寒くて途中で具合が悪くなりました。

日本人の場合には、長そでのシャツにジャケットやカーディガンを羽織っていくことをおすすめします。

ロビーラウンジではアフタヌーンティーも楽しみました

「ザ・マニラホテル」のロビーラウンジでは、毎日午後2時からアフタヌーンティーを楽しむことができます。

私たち夫婦は、滞在2日目の午後にロビーラウンジでまったりとアフタヌーンティーを楽しみました。

アフタヌーンティーを提供している場所は、フロントの反対側にあるコーナーで、下の写真の白いアーチの部分を入っていきます。

席に付いてアフタヌーンティーをオーダーすると、スパークリングワイン(ノンアルコール)がサービスされるとのこと。

最初に、このスパークリングワインを頂きました。

そしてやってきたのが、ティーと3段重ねのティースタンド。

3段重ねのティーススタンドのいちばん下にあったのはケーキ。

真ん中はサンドイッチ。

いちばん上はスコーンです。

このアフタヌーンティーのセットですが、3段重ねのティースタンドの他にティーとサービスのスパークリングワイン(ノンアルコール)が付いて、2人で650ペソ(約1,600円)とお得なお値段でした。

「ザ・マニラホテル」の宿泊費

「ザ・マニラホテル」の公式サイトによると、42㎡の「スーペリア・デラックス」の宿泊料金は、税・サービス料込みで通常9,395フィリピンペソから(約23,000円から)のようです。(時期によって異なります)

また、84㎡の「サンライズ・スイート」「サンセット・スイート」の宿泊料金は、税・サービス料金込みで通常19,480フィリピンペソから(約47,000円から)のようです。(時期によって異なります)

ただし、時期によりますが「エクスペディア」や「Hotels.com」ではセールにより安く予約できる場合があります。

今回私たちは、セール期間だったこともあり「エクスペディア」で1泊23,880円(税サ込)という格安料金で「サンセット・スイート」を予約することができました。

※チェックイン時に「サンライズ・スイート」に部屋が変更されました。

ザ・マニラホテルの動画を作ってみました!

ホテルの室内を撮影した動画はこちらです。(1分44秒)



ホテルから見た日の出の動画はこちらです。(44秒)



まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございます。

「ザ・マニラホテル」の「サンライズ・スイート」は、部屋が広くて眺望も良いスイートルームでした。

チェックインに時間がかかりましたが、それ以外はホテルのサービスやスタッフの対応も悪くありませんでした。

ただし、施設が古くて部屋のメンテナンスが行き届いていない部分が目につきました。

設備の故障などは海外旅行で古いホテルに宿泊する場合には良くあることなのですが、このホテルの料金は決して安くはないので不満に思う人も多いかもしれませんね。

ロケーション的には、ニノイ・アキノ国際空港やマカティ地区からは少し離れていますが、イントラムロスやオーシャンパークには歩いて行くことができ、近くにはピザレストランのシェーキーズやコンビニもあります。

朝食が充実していてプールも利用できるので、マニラでのんびりとホテルに滞在したい人にはおすすめできるホテルだと思います。

この記事が皆さんのお役に立てばうれしいです。

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