前回の記事で、成田・ベトナム線の機材とサービスについてご紹介しましたが、実は2018年10月現在羽田からベトナムへの直行便も運航されています。
ベトナム線の羽田昼間時間帯発着枠に関する2国間交渉が行われたのは2013年で、日本・ベトナム双方が1往復ずつ獲得することで合意しました。
その結果、ANAが2014年3月から羽田・ハノイ線を、ベトナム航空が2014年7月から羽田・ハノイ線を開設しています。
一方昼間時間帯の発着枠を獲得できなかったJALは、2014年3月から深夜の時間帯で羽田・ホーチミン線を開設しました。
JALの羽田・ホーチミン線が、往復ともに深夜便という利用し難い時間帯に飛んでいるのは、このような事情があったからです。
今回の記事では、羽田・ベトナム線の機材とサービスについてご紹介します。
※成田・ベトナム線に関しては次の記事をご覧下さい。
羽田からはハノイ・ホーチミンまでの直行便が運行中
羽田-ハノイ路線の時刻表
羽田・ハノイ線の2便は、行きも帰りも昼間のフライトになります。ビジネスや短期間の旅行でも無理なく利用できそうです。
特にANAの羽田・ハノイ線は朝羽田発・夜羽田着なので、当日中にベトナムの国内線に乗り継ぐこともできます。
一方ベトナム航空の羽田・ハノイ便は、ベトナムから日本に来る場合に便利なスケジュールのようです。
羽田⇒ハノイ
NH857便 08:55発⇒13:10着(B787-9)
VN385便 16:35発⇒20:45着(A350-900)
ハノイ⇒羽田
VN384便 08:40発⇒15:05着(A350-900)
NH858便 15:40発⇒22:15着(B787-9)
※時刻表は2018年10月分です。
※便名の頭の記号 VN-ベトナム航空 NH-全日空
※( )内は運航機材
※発着時刻・機材・運航の有無は頻繁に変更になります。
ご旅行の計画を立てる際には必ず各航空会社のWEBサイトでご確認下さい。
羽田-ホーチミンシティ路線の時刻表
羽田・ホーチミンシティ線は日本航空が運航していますが、行きも帰りも夜行便になります。
羽田⇒ホーチミンシティ
JL079便 01:30発⇒05:55着(B787-8)
ホーチミンシティ⇒羽田
JL070便 23:50発⇒06:55着(B787-8)
※時刻表は2018年10月分です。
※便名の頭の記号 JL-日本航空
※( )内は運航機材
※発着時刻・機材・運航の有無は頻繁に変更になります。
ご旅行の計画を立てる際には必ず各航空会社のWEBサイトでご確認下さい。
日本航空羽田・ベトナム直行便の運航機材
日本航空が羽田・ホーチミン線で使用している機材はB787-8型機です。
日本航空 B787-8型機
B787-8型機は日本航空が中・長距離路線で使用する中型機です。
日本航空のB787-8型機には2つのバージョンがありますが、羽田・ホーチミン線で使われている機材は次の2クラスで運用されていて、座席数の合計は186席です。
- ビジネスクラス:42席
- エコノミークラス:144席
ビジネスクラスのシートは「JAL SHELL FLAT NEO」
「2-2-2」に配列されたビジネスクラスには、JAL SHELL FLAT NEOというシートが装着されています。
このシートはフラットにはなるのですが、リクライニング角度が180度にはならないライフラットシートです。
シェル型なので、前席の背もたれは倒れてきません。
シートには15.4インチの大型モニターが装着されていて、映画・ビデオ・オーディオ・ゲームを楽しむことができます。
工夫を凝らした贅沢な機内食と高級ワインも楽しむことができます。
エコノミークラスのシートピッチは79cm
「2-4-2」に配列されたエコノミークラスには、個人用モニター「MAGiC」が付いたシートが装着されています。
エコノミークラスのシートピッチは31インチ(約79cm)と標準的な広さです。
JALのB787-8型機のエコノミークラスでは「2-4-2」で横に8席しか配置していません。座席の幅にゆとりを持たせた配置になっています。
JAL国際線航空券予約はこちら⇒JAL国際線公式サイト
全日空羽田・ベトナム直行便の運航機材
全日空が羽田・ハノイ線で使用している機材はB787-9型機です。
全日空 B787-9型機
B787-9型機は、ANAが国際線長距離路線で使用する最新鋭中型機です。
これまでは主にヨーロッパ路線で使われていましたが、2016年8月からは羽田・ハノイ線でも使用されています。
全日空のB787-9型機は次の3クラスで運航されていて、座席数は合計で215席です。
- ビジネスクラス:48席
- プレミアムエコノミークラス:21席
- エコノミークラス146席
全日空 B787-9型機のシート・サービス
ビジネスクラスはフルフラットシート
ビジネスクラスには「ANA BUSINESS STAGGERED」という180度リクライニングしてベッドとしても使えるシートが装着されています。
このシートはスタッガード型と呼ばれるフルフラットシートで、全席から直接通路に出ることができます。
座席には18インチの大型個人用モニターが設置されていて、映画・ビデオ・音楽・ゲームを楽しむことができます。
有名シェフによるオリジナルメニューの機内食(和食・2種類の洋食から選択)と高級ワインも楽しむことができます。
プレミアムエコノミークラス(料金設定はありません)
プレミアムエコノミークラスにはプレミアムエコノミークラス用の専用シートが装着されています。
このシートのシートピッチは38インチ(約97cm)とエコノミークラスよりも約18cm広くなっています。
シートはリクライニングした時に背もたれが倒れるタイプです。
前の座席の背もたれが倒れてきますが、自分がリクライニングした時には足元の広さが変わりません。
座席にはタッチパネル式の11インチ個人用モニターが装着されていて、映画・ビデオ・音楽・ゲームを楽しむことができます。
エコノミークラスのシートピッチは86cm
エコノミークラスには個人用モニターが付いたシートが装着されています。
エコノミークラスのシートピッチは34インチ(約86cm)と、エコノミークラス最大級の広さです。
座席には9インチタッチパネル式の個人用モニターが装着されていて、映画・ビデオ・オーディオ・ゲームを楽しむことができます。
ベトナム航空羽田・ベトナム直行便の運航機材
ベトナム航空が羽田・ハノイ線で使用している機材はA350-900型機です。
ベトナム航空 A350-900型機
A350-900型機はベトナム航空が中・長距離路線で使用しているエアバス社製の最新鋭機です。
日本路線では、2016年10月から「関空ーホーチミン線」で運航を始め、2017年3月26日からは「羽田-ハノイ線」にも投入されました。
ベトナム航空のA350-900型機は次の3クラスで運航されていて、総座席数は305席です。
- ビジネスクラス:29席
- プレミアムエコノミークラス:45席
- エコノミークラス:231席
ビジネスクラスは「フルフラットシートです」
ベトナム航空A350-900型機のビジネスクラスには「1-2-1」の配列で29席が装着されています。
ビジネスクラスのシートは、ベッドとして利用する時には180度リクライニングする「フルフラットシート」です。
このフルフラットシートは、窓際の席がやや窓側向きの斜めに配置され、中央の席がやや内側向きの斜めに配置される「リバース・ヘリンボーン型」と呼ばれるフルフラットシートです。
このシートの特徴は、座席として使用する時にはプライベート性が高く、ベッドとして使用する時には全ての席の人が他のベッドをまたぐことなく直接通路に出られること。
シートには15.4インチの個人用モニターも設置されていて、映画・ビデオ・音楽などをオンデマンドで楽しむことができます。
プレミアムエコノミークラスも新設!
ベトナム航空A350-900型機のプレミアムエコノミークラスには「3-3-3」の配列で45席が装着されています。
プレミアムエコノミークラスのシートピッチは38インチ(約97cm)、シート幅は18インチ(約46cm)です。
シートには10.6インチの個人用モニターも設置されていて、映画・ビデオ・音楽などをオンデマンドで楽しむことができます。
エコノミークラスのシートピッチは約81cm
ベトナム航空A350-900型機のエコノミークラスには「3-3-3」の配列で231席が装着されています。
エコノミークラスのシートピッチは32インチ(約81cm)で、シート幅は18インチ(約46cm)です。
シートには10.6インチの個人用モニターも設置されていて、映画・ビデオ・音楽などをオンデマンドで楽しむことができます。
3社のサービス水準に関する評価
日本航空・全日空・ベトナム航空のサービス水準に関する評価は次のとおりです。
サービス水準に関する評価
日本航空と全日空は、英国スカイトラックス社の格付けにおいて世界で10社しかない5つ星の認定を受けています。
ベトナム航空は最新鋭機を積極的に導入と客室乗務員のサービスが向上などが評価され、2016年7月から4つ星の認定を受けています。
ただ残念なのは、羽田・ダナン線がA321-200型機であること。JALとANAの機材とは大きな差があります。
2018エアラインランキング | 2018エイビーロード調査 | スカイトラックス社格付け | |
全日空 | 3位 | 1位 | ★★★★★ |
日本航空 | 13位 | 2位 | ★★★★★ |
ベトナム航空 | 50位 | 20位以下 | ★★★★☆ |
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
東京からハノイに行くのであれば、ANAの羽田・ハノイ便がベストチョイスになります。
行先によっては、同日中にベトナムの国内線に乗り継ぐことも可能。
機材も最新のB787-9型機で、エコノミークラスのシートも広くなっています。
この記事がみなさんのお役に立てばうれしいです。
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