ヨーロッパ行き最安値 アエロフロート・ロシア航空 成田ーモスクワ線の機材・サービスをチェック!

アエロフロート・ロシア航空はモスクワのシェレメーチェヴォ国際空港をハブ空港とするロシアの航空会社です。

熟年世代の海外旅行好きの人ならば、安いけれども絶対に乗ってはいけないエアラインだと思っていることでしょう。私もそのひとりでした。

しかし最近になってアエロフロート・ロシア航空に対する評価が変わってきているようです。

口コミなどの評判や搭乗記を読んでみると、料金が安いことには変わりはないのですが、シートや機内食・CAのサービスなどは他のヨーロッパ系のエアラインと比べても遜色がないというのです。

機内食が美味しかった、エンターテインメントが充実していたという書き込みも目につきます。

一方で、相変わらず機内食がまずい、CAに愛想がないと書いている人もいます。

そこで本当はどうなのだろうと思い、機材やシート・サービス内容などについて調べてみました。

今回の記事ではアエロフロート・ロシア航空についてご紹介します。

※現在アエロフロート航空の日本線は運休中です。

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アエロフロート・ロシア航空 羽田―モスクワ路線の時刻表

現在、羽田からモスクワへの直行便は、アエロフロート・ロシア航空が毎日1往復を運航しているだけです。

※現在アエロフロート航空の日本線は運休中です。

実はこの羽田からモスクワへ行くアエロフロート機は、モスクワが最終目的地ではありません。モスクワを経由してヨーロッパの各都市まで行きます。

SU261便はモスクワ経由パリ行き、SU263便はモスクワ経由ロンドン行き、SU265便はモスクワ経由ローマ行きです。

またモスクワからの便も、SU260便はパリ発、SU262便はロンドン発、SU264便はローマ発で、モスクワを経由して羽田まで来ています。

成田⇒モスクワ(シェレメーチェヴォ)

運休中

モスクワ(シェレメーチェヴォ)⇒成田

運休中

※便名の頭の記号
SU-アエロフロート・ロシア航空
※時刻表は2023年4月分です。
※発着時刻・機材・運航の有無は頻繁に変更になります。
 ご旅行の計画を立てる際には必ず各航空会社のWEBサイトやサプライス公式サイトでご確認下さい。
※( )内は運航機材

アエロフロート・ロシア航空 羽田ーモスクワ路線の機材・サービス

アエロフロート・ロシア航空の機材はB777-300ER型機

アエロフロート・ロシア航空の羽田・モスクワ線ではB777-300ER型機が使用されています。

B777-300ER型機は、アエロフロートが国際線長距離路線用として使用するボーイング社製大型機です。

羽田・モスクワ線の機材は、2018年冬スケジュールまではエアバス製のA330-300型機が使われていましたが、2019年夏スケジュールからB777-300ER型機に変更されています。

旧ソ連時代のアエロフロート・ロシア航空の機材は、イリューシン、ツボレフ、アントノフなどソ連製の機材ばかりでした。

しかし、冷戦終結後の1990年代からエアバス製とボーイング製の機材を導入し始めて、現在では米国とロシアの航空機メーカーが共同開発したリージョナルジェットの「スホーイ・スーパージェット100」以外は、全てエアバス製とボーイング製の機材を使用しています。

現在でも積極的にエアバス製とボーイング製の最新機材の導入を進めており、機材面での信頼性は向上しているのだと思います。

アエロフロート・ロシア航空のB777-300ER型機のキャビンは次の3クラスで構成されていて、座席数の合計は402席です。

  • ビジネスクラス:30席
  • コンフォートクラス(プレミアムエコノミークラス):48席
  • エコノミークラス:324席

アエロフロート・ロシア航空 B777-300ER型機のシートマップ

<アエロフロート・ロシア航空ホームページより>

アエロフロートロシア航空のシート・サービス

ビジネスクラス

<アエロフロート・ロシア航空ホームページより>

アエロフロート・ロシア航空B777-300ER型機のビジネスクラスには「2-2-2」の配列で30席が装着されています。

このシートはシェル型のフルフラットシートで、就寝時には180度までリクライニングさせてベッドとして利用できます。

<アエロフロート・ロシア航空ホームページより>

シートには15.4インチの個人用モニターが設置されていて、自分の好きな時間に映画や音楽を楽しむことができます。

エンターテインメントシステムはフランスのタレス社製で、映画・音楽・ゲームなどのプログラムは200以上あります。

機内食は2回サービスされます。1回目のメインディッシュは和食を含む3種類から選ぶことができて、2回目の軽食は2種類から選ぶことができます。

搭乗記などを読んでみると、ビジネスクラスでの機内食は良くもなく悪くもなくといったところでしょうか。

CAさんはとても丁寧に対応をしているようです。

アエロフロート・ロシア航空HPのプレジデントの案内はこちら

コンフォートクラス(プレミアムエコノミークラス)

<アエロフロート・ロシア航空ホームページより>

アエロフロート・ロシア航空A330-300型機のコンフォートクラスには「2-4-2」の配列で48席が装着されています。

コンフォートクラスのシートピッチは38インチ(約97cm)、シート幅は20インチ(約51cm)で、国際線プレミアムエコノミークラスの標準的な広さです。

シートには大型の個人用モニターが設置されていて、自分の好きな時間に映画や音楽を楽しむことができます。

エンターテインメントシステムはフランスのタレス社製で、映画・音楽・ゲームなどのプログラムは200以上あります。

機内食は2回サービスされ、メインディッシュはビジネスクラスと同じメニューが提供されます。

アエロフロート・ロシア航空HPのエコノミークラスの案内はこちら

エコノミークラス

<アエロフロート・ロシア航空ホームページより>

アエロフロート・ロシア航空A330-300型機のエコノミークラスには「3-4-3」の配列で324席が装着されています。

エコノミークラスのシートピッチは30~32インチ(約76~81cm)、シート幅は18インチ(約46cm)で、国際線エコノミークラスの標準的な広さです。

シートには9インチの個人用モニターが設置されていて、自分の好きな時間に映画や音楽を楽しむことができます。

エンターテインメントシステムはフランスのタレス社製で、映画・音楽・ゲームなどのプログラムは200以上あります。

機内食は2回サービスされ、2回とも2種類から選ぶことができます。

エコノミークラスの機内食に関しては評価が分かれるようです。どのエアラインでもエコノミークラスの機内食は決して美味しくはないので、これも他社並みというところでしょうか。

アエロフロート・ロシア航空HPのエコノミークラスの案内はこちら

日本語が話せる乗務員はいません

以前はアエロフロート・ロシア航空の日本路線にも、日本人または日本語が話せる外国人が通訳として乗務していましたが、現在では日本語が話せる通訳は乗務していません。

ただし、日本発着便以外の外国航空会社のフライトでは、どの路線でも日本語が話せる乗務員はいないので、旅行慣れしている人はあまり気にしなくてもいいかと思います。

トランジットビザ(通過ビザ)が必要な場合があります

ロシアに入国する場合にはビザが必要になりますが、モスクワでトランジットをする場合にもビザが必要な場合があります。

それは、モスクワ到着から24時間以内に乗り継ぎが出来ない場合と、モスクワ経由でベラルーシとカザフスタンに行く場合です。

また、モスクワシェレメーチェヴォ空港国際で24時間以内に乗り継ぐ場合でも、トランジットエリアから外に出る場合にはトランジットビザが必要です。

モスクワのシェレメーチェヴォ空港国際で24時間以内に乗り継ぎを行い、トランジットエリアから外に出ない場合には、トランジットビザは必要ありません。

トランジットビザ(通過ビザ)については、ロシア大使館のwebサイトをご参照願います。

アエロフロート・ロシア航空のサービス水準に対する評価はどうか

アエロフロート・ロシア航空は、日本や海外で行われている航空会社の顧客満足度調査では上位にはいないものの、それほど悪い評価ではありません。

英国スカイトラックス社による格付けでも4つ星を得ています。

顧客満足度調査のランキング

  • 2018年エアラインランキング:第23位(2017年:第30位)
    ※英国スカイトラックス社による顧客満足度調査
    ※詳細は、こちらの記事をご参照下さい。

エアラインの設備・装備・サービスに対する格付け

  • 英国スカイトラックス社による格付け:4つ星「★★★★☆」
    ※最高評価は5つ星、最低評価は1つ星
    ※詳細は、こちらの記事をご参照下さい。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございます。

アエロフロート・ロシア航空を利用すると、とにかく安くヨーロッパに行くことができます。

機内サービスの水準はかなり向上しているとのことですが、こればかりは実際に利用してみないと何とも言えないですね。

私もいつかロシアに行きたいと思っていて、その時にはアエロフロート・ロシア航空を利用してみようかなとも思っているのですが、残念ながらなかなかそのチャンスがありません。

これだけ料金が安いのであれば、他のヨーロッパの都市へ行く途中に、モスクワにストップオーバーできないかなとも思ったのですが、通過ビザは「24時間以内に乗り継げない」というやむを得ない事情がないと取得できないのが残念。

他の国のように気軽にストップオーバーをするわけにはいかないようです。

しかも、受入旅行会社が発行した書類がないと観光ビザの取得もできないので、短期間でもモスクワを観光で訪れる場合にはしっかりとした旅行会社にお願いするのが安心のようです。

この記事がみなさんのお役に立てばうれしいです。

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