アウディA3を新車で買う時に、「アウディ・フリーウェイプラス」と「アウディ・カーライフ・プラス」に加入するのかしないのかで悩む方は多いのではないでしょうか。
車両本体価格・保険・税金やオプションの費用に加えて、両方のプランに加入すると17万円も支出が多くなるのですから、「加入しなくても大丈夫かな」と思って当然でしょう。
しかし、私がもしも「加入したほうがいいのですか」と聞かれることがあれば、「必ず加入したほうが良いです」と答えると思います。
初期費用がかかるというデメリットはありますが、その後のメンテナンス費用を気にしないで済むのは、とても大きなメリットです。
「加入して元が取れるのかな?」「故障しなかったら損をするのでは?」と心配する方もいるでしょうが、私の場合には、損得以上に加入していて良かったと思う理由がありました。
今回は、その理由についてご紹介します。
「アウディ・フリーウェイ・プラス」と「アウディ・カーライフ・プラス」とは何か?
photo by Nikos Koutoulas
「アウディ・フリーウェイ・プラス」はメンテナンスの延長プログラム
アウディを新車で購入した場合には、 新車登録日から3年間(ただし、走行距離は50,000Km以内)のメンテナンスと1年目・2年目の法定1年点検を「無料」で行う、「アウディ・フリーウェイ・プラン」プログラムが付いています。
メンテナンスとは「法定1年点検」「メーカー指定点検」「サービスインターバル」「指定消耗部品、油脂類の交換・補充」のことで、「指定消耗部品、油脂類」には、 エンジンオイル・ワイパーブレード・ブレーキパッド・ウィンドウォッシャー液・ライトバルブ類が含まれています。
【法定1年点検】
- 法律により定められている点検項目
【メーカー指定点検】
- Audi社が指定する定期点検項目(法定1年点検と重複する項目は除く)
【サービスインターバル】
- エンジンオイル交換
- エンジンオイルフィルター交換
- サービスインターバルディスプレイのリセット
- ブレーキパッドの厚さ点検
【指定消耗部品、油脂類の交換・補充】
- エンジンオイル補充
- ライトバルブ類の交換(全て、バルブ切れ時)
- リモコンキーバッテリー交換
- ワイパーブレード交換
- ウィンドーウォッシャー液補充
- ブレーキ液交換
- ダスト/ボーレンフィルターの交換
- ブレーキパッド交換(但し、規定以上摩耗している場合)
- リークカートリッジの交換(2年毎または30,000km毎、e-tronのみ)
そのため、新車を購入してから3年間は、ほとんどメンテナンス費用がかかりません。
これは、かなり嬉しいサービスです。
ただし、3年目の車検時の整備・点検費用は別途かかります。
さらに「アウディ・フリーウェイ・プラス」に加入すると、この「アウディ・フリーウェイ・プラン」の期間が5年間に延長されて、4年目の法定1年点検を無料で行うことができます。
つまり、新車購入から5年間は、車検の点検・整備費用以外には、メンテナンス費用がほとんどかからないということになります。
アウディA3の場合、「アウディ・フリーウェイ・プラス」に加入するための費用は、88,000円(税込)です。
「アウディ・カーライフ・プラス」は一般保証の延長プログラム
アウディを新車で購入した場合には、3年間の「一般保証」が付いています。
「一般保証」の対象になるのは、定期点検整備を実施し、正しい取り扱いを行った車両です。
もしも、新車購入から3年以内に、部品の材質や製造技術上に起因する故障が発生した場合には、アウディ正規ディーラーで、無料で修理を行うことができます。
一般保証の対象となるのは次のとおりです。
- エンジン
- エンジンコントロールコンピュータ
- トランスミッション
- ブレーキ
- パワーステアリング
- 触媒装置
- エアサスペンション
- シートベルト
- エアバック
- エアコン
- HDDナビゲーションシステム/MMI
- パワーウィンドウ
- パワードアロック
- 電動リモコンミラー
- 電動ガラススライディングルーフ
さらに、「アウディ・カーライフ・プラス」に加入すると、この一般保証の期間が、3年間から5年間に延長されます。
最初に費用はかかりますが、輸入車の場合にはそれ以上に修理コストがかかるので、5年間は安心してカーライフを楽しむことができます。
アウディA3の場合には、新車登録日から60日以内に「アウディ・カーライフ・プラス」に加入する場合の費用は、84,000円(税込)です。
私が「アウディ・フリーウェイ・プラス」と「アウディ・カーライフ・プラス」に加入した理由
photo by Jonathan Naumann
私は以前、1994年型の「アウディ80」を11年間保有していました。
洗練されたデザインからは想像もできないくらいにボディ剛性が高く、安定した走りが特徴の大好きな車でした。
エンジンのパワーは無かったものの、運転をするのがとても楽しかったのです。
その一方で、マイナー・メジャーを問わずにとてもトラブルが多く、ディーラーに持ち込んで何度も修理を行い、その度に費用がかかってしまいました。
一番費用がかかったのは、ラジエターの交換です。保証が切れた後だったので、工賃を含めて約15万円ほど。
そんなこともあり、私には「輸入車はとても故障が多くて維持費もかかり、定期的な整備・点検が不可欠」という考え方が刷り込まれていたので、アウディA3購入時には、迷わす「アウディ・フリーウェイ・プラス」と「アウディ・カーライフ・プラス」に加入しました。
「アウディ・フリーウェイ・プラス」と「アウディ・カーライフ・プラス」の利用状況
photo by David Cornejo
アウディA3は高品質の素晴らしい車です。
故障も少ないですが、やはり機械ですから定期的な整備・点検は必要です。
私の場合には「アウディ・フリーウェイ・プラス」に加入していたので、5年間は毎年点検・整備を行うことができ、交換が必要な消耗品はその都度、場合によっては早めに交換を行いました。
また、購入して5年目に「HDDナビゲーションシステム」と「パワーウィンドウ」「エアコン」が故障したのですが、「アウディ・カーライフ・プラス」に加入していたので、無料で修理を行うことができました。
「アウディ・フリーウェイ・プラス」と「アウディ・カーライフ・プラス」に加入していて良かった理由とは?
私は、仕事や家庭など、すべてがうまくいっている時にアウディを購入しました。
そんな時ですから、「アウディ・フリーウェイ・プラス」と「アウディ・カーライフ・プラス」に加入することは、私にとってそんなに大きな問題ではありませんでした。
しかし、今の世の中では、想像もしていないような事が起こります。
私の場合には、仕事をとりまく状況が大きく変化しました。そして、転職をすることになったのですが、残念ながらその後は経済的に不安定な状況が続いています。
現在のところなんとか出費を抑えて、少なくなった収入でも生活ができるようにしているのですが、予期していない出費はとても厳しいものです。
そんな状況の時に、車が故障してしまいました。
この時ほど「アウディ・カーライフ・プラス」に加入していて良かったと思ったことはありません。
無料で「HDDナビゲーションシステム」と、「パワーウィンドウ」「エアコン」の修理をすることができたのです。
もしも「アウディ・カーライフ・プラス」に加入していなければ、私は間違いなく車を手放していたでしょう。
それ位に、輸入車の修理費用は高いのです。
その後、タイヤの交換やバッテリーの交換も必要になりましたが、その時にはなんとやり繰りをして、交換をすることができました。
私が今でもアウディA3に乗れるのは、「アウディ・カーライフ・プラス」のおかげなのです。
まとめ
最後まで読んで頂きありがとうございます。
「アウディ・フリーウェイ・プラス」と「アウディ・カーライフ・プラス」は、当初5年間のメンテナンス費用や修理費用を気にしなくて済む優れたシステムです。
アウディは高品質な自動車ですが、機械ですから故障するのは当たり前で、定期的な点検・整備も必要です。
また、この2つのプログラムに加入したとしても、車検費用や保険・税金、タイヤの交換費用やバッテリーの交換費用など、次から次へと車の維持費が必要になります。
私のように、後々経済的に不安定になる方は少ないと思いますが、現在経済的に余裕があるのであれば、加入しておいたほうが後々安心かなと思います。
この記事がみなさんのお役に立てばうれしいです。