その飛行機は定時に到着するの?航空会社の定時運航率ランキングをご紹介!

海外旅行中には飛行機の出発時間は気になるものですが、到着時間はあまり気にならないものです。

到着時間よりも「入国審査は混雑しないだろうか」「空港で預けた荷物はしっかりとターンテーブルの上に出てくるだろうか」といったことのほうが心配になるものです。

しかし、別の飛行機に乗り継がなければならない時には時間が気になります。多くの場合には2時間ぐらいの乗り継ぎ時間はあるものですが、飛行機が2時間以上遅れたら乗り継げなくなってしまいます。

実際に海外ではどれぐらい飛行機が遅れるのだろうかと思って調べてみたところ、世界中の全てのフライトの定時出発率と定時到着率を測定している会社がありました。

アメリカの「FlightStats」(フライトスタッツ)という会社です。この会社では、毎年航空会社の定時到着率と空港の定時出発率のランキングを作成して、表彰までしていました。

今回の記事では、「FlightStats」が作成している定時運航率のランキングをご紹介します。

※2016年の実績に関しては、次の記事でご紹介しています。

2016年「FlightStats」定時運航率ランキングをご紹介!

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「FlightStats」の定時運航率ランキングについて

フライトスタッツ画面

「FlightStats」(フライトスタッツ)では世界中の全てのフライトに関して「定時に出発したのか」「定時に到着したのか」をチェックしています。

そしてそれらの時刻を集計して、定時出発率と定時到着率を算出しています。

※「FlightStats」では15分以内の遅れであれば「定時」として判定しています。

また「FlightStats」では毎年これらの数字を取りまとめて、定時到着率が優秀なエアラインと定時出発率が優秀な空港を表彰しています。

エアラインに関しては、主要国際航空会社部門、地域ごとの主要航空会社部門などの部門に分けて表彰が行われているので、2015年の「主要国際航空会社部門」と「地域ごとの主要航空会社部門」のランキングをご紹介します。

そして最後に2015年の空港の定時出発率ランキングをご紹介します。

「FlightStats」のホームページはこちら

2015年 主要国際航空会社部門 定時到着率ランキング

2015年の主要国際航空会社部門では、日本航空が第1位に輝きました。全日空も第3位に入っています。

2位のイベリア航空は意外な結果かと思ったのですが、昨年もこの部門で3位に入っていました。

表彰式は2016年2月1日に成田空港第2ターミナルで行われました。

JALの定時到着率第1位獲得に関するプレスリリース

※一定以上の飛行回数と座席数・グローバルネットワーク数を有していて、FlightStatsのデータトラッキング率が85%以上の航空会社が対象となります。

エアライン名 定時出発率 定時到着率
1.日本航空(日本) 92.86% 89.44%
2.イベリア航空(スペイン) 86.74% 88.97%
3.全日空(日本) 90.40% 88.88%
4.KLMオランダ航空(オランダ) 83.00% 87.88%
5.オーストリア航空(オーストリア) 86.59% 87.68%
6.スカンジナビア航空(北欧3国) 85.89% 87.42%
7.TAM航空(ブラジル) 76.89% 85.98%
8.カンタス航空(オーストラリア) 86.10% 85.49%
9.ルフトハンザ航空(ドイツ) 82.30% 84.42%
10.アビアンカ航空(コロンビア) 85.32% 84.34%

2015 アジア・パシフィック主要航空会社部門 定時到着率ランキング

2015年のアジアパシフィック主要国際航空会社部門では、日本航空が第1位、全日空が第2位に入りました。

日本の2社、オーストラリアの2社、シンガポール航空までは定時到着率が80%を超えていますが、それ以外のアジアのエアラインは数字が良くありません。

一覧表にはありませんが、キャセイパシフィック航空69%、エバー航空65%、チャイナエアライン62%、中国南方航空62%、中国東方航空55%など、台湾・中国の航空会社の定時到着率は、国際的に見てもかなり低い状況です。

※一定以上の飛行回数と座席数を有していて、FlightStatsのデータトラッキング率が90%以上の航空会社が対象となります。

エアライン名 定時出発率 定時到着率
1.日本航空(日本) 92.86% 89.44%
2.全日空(日本) 90.40% 88.88%
3.バージンオーストラリア(オーストラリア) 88.68% 87.48%
4.カンタス航空(オーストラリア) 86.10% 85.49%
5.シンガポール航空(シンガポール) 88.41% 83.97%
6.ジェットエアウェイズ(インド) 80.76% 79.30%
7.マレーシア航空(マレーシア) 81.64% 78.52%
8.大韓航空(韓国) 83.62% 77.86%
9.エアアジア(マレーシア) 77.84% 77.18%
10.アシアナ航空(韓国) 73.79% 71.87%

2015年 北米主要航空会社部門 定時到着率ランキング

2015年北米主要航空会社部門ではアラスカ航空がトップです。

アメリカの大手航空会社は、2015年の主要国際航空会社部門で1社も10位までに入りませんでしたが、北米部門でも順位は良くありません。

デルタ航空は83%ですが、アメリカン航空とユナイテッド航空は70%台と低空飛行の状態です。

※一定以上の飛行回数と座席数を有していて、FlightStatsのデータトラッキング率が90%以上の航空会社が対象となります。

エアライン名 定時出発率 定時到着率
1.アラスカ航空(アメリカ) 87.19% 85.66%
2.ウェストジェット航空(カナダ) 86.19% 85.32%
3.デルタ航空(アメリカ) 84.37% 83.84%
4.バージンアメリカ航空(アメリカ) 82.18% 81.07%
5.サウスウェスト航空(アメリカ) 77.19% 80.97%
6.アメリカン航空(アメリカ) 80.38% 78.98%
7.エアカナダ(カナダ) 83.05% 78.80%
8.ユナイテッド航空(アメリカ) 78.12% 78.14%
9.USエアウェイズ(アメリカ) 81.54% 77.77%
10.ジェットブルー航空(アメリカ) 78.08% 77.55%

2015年 ヨーロッパ主要航空会社部門 定時到着率ランキング

2015年ヨーロッパ主要航空会社部門ではイベリア航空が1位です。

ヨーロッパの航空会社の定時到着率は、アジアや北米の航空会社と比べると良好な会社が多いのが特徴です。

一覧表にはありませんが、ブリティッシュエアウェイズとアリタリア航空は75%で、あまり数字は良くありませんでした。

※一定以上の飛行回数と座席数を有していて、FlightStatsのデータトラッキング率が90%以上の航空会社が対象となります。

エアライン名 定時出発率 定時到着率
1.イベリア航空(スペイン) 86.74% 88.97%
2.LOTポーランド航空(ポーランド) 87.79% 87.92%
3.KLMオランダ航空(オランダ) 83.00% 87.88%
4.オーストリア航空(オーストリア) 86.59% 87.68%
5.エーゲ航空(ギリシャ) 83.10% 84.71%
6.ルフトハンザ航空(ドイツ) 82.30% 84.42%
7.ノルウェーエアシャトル(ノルウェイ) 81.73% 82.66%
8.エールフランス航空(フランス) 80.11% 82.39%
9.イージージェット(イギリス) 74.78% 78.92%
10.エアリンガス(アイルランド) 77.33% 78.02%

2015年 中東・アフリカ主要航空会社部門 定時到着率ランキング

2015年中東・アフリカ主要航空会社部門ではカタール航空が第1位です。

ただし定時到着率が80%以上のエアラインはカタール航空だけで、他の航空会社は70%台、60%台の数字になっています。

※一定以上の飛行回数と座席数を有していて、FlightStatsのデータトラッキング率が70%以上の航空会社が対象となります。

エアライン名 定時出発率 定時到着率
1.カタール航空(カタール) 87.81% 85.93%
2.サウジアラビア航空(サウジアラビア) 81.39% 78.78%
3.エミレーツ航空(UAE) 75.35% 76.01%
4.ケニヤ航空(ケニヤ) 75.16% 74.11%
5.エジプト航空(エジプト) 72.80% 71.43%
6.エティハド航空(UAE) 66.88% 71.34%
7.エチオピア航空(エチオピア) 76.47% 70.55%
8.ターキッシュエアラインズ(トルコ) 81.85% 66.29%
9.フライドバイ(UAE) 66.77% 66.04%
10.ペガサス航空(トルコ) 73.08% 62.66%

2015年 世界の空港 定時出発率ランキング

2015年の世界の空港定時出発率ランキングで1位になったのは伊丹空港(大阪国際空港)でした。

日本の空港では伊丹空港の他に、羽田空港、中部国際空港も10位以内に入っており、新千歳空港が11位、関西国際空港が22位、福岡空港が25位と、他の空港も比較的上位に入っています。

JALとANAの定時到着率が高いのも頷けます。

一方でワーストの空港を見てみると、中国・台湾・香港などアジアの空港が定時出発率50%台にずらりと並びます。

お国柄と言えばそれまでですが、利用者としてはちょっと心配になるほどの状況です。

空港名 定時出発率
1.伊丹空港(日本) 94.74%
2.トクメン国際空港(パナマ) 93.23%
3.羽田航空(日本) 92.29%
4.ヘルシンキヴァンター国際空港(フィンランド) 92.22%
5.ケープタウン国際空港(南アフリカ) 91.40%
6.中部国際空港(日本) 91.02%
7.アデレード空港(オーストラリア) 90.74%
8.ホノルル国際空港(ハワイ) 89.66%
9.パース空港(オーストラリア) 89.01%
10.ブリスベン空港(オーストラリア) 88.20%

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございます。

私たちは日本で飛行機はほぼ定時に運航されるものだと思って利用していますが、海外旅行に行った場合には飛行機は遅れるものだと思って行動するのがいいかもしれませんね。

特にアジアの空港では、ほぼ半分の飛行機が15分以上遅れて出発しているようです。

海外旅行の時には時間に余裕を持たせてスケジュールを組まなければならないと改めて思いました。

それにしても、日本の航空会社と空港は優秀なんですね。

この記事がみなさんのお役に立てばうれしいです。

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