東京からニューヨークまでは約13時間、ロサンゼルスまでは約10時間。
世界は近くなったとはいえ、アメリカに行くためには今でも半日程度の時間がかかります。
半日も飛行機の中で過ごすことになると、どうしてもシートの広さが気になるもの。
実は世界中の航空会社の中でも、各クラスのシートの改良に最も力を入れているのは日本の航空会社です。
最近では特にフルフラットシートのビジネスクラスが注目を浴びていますが、私たちが最も利用する機会が多いエコノミークラスのシートも進化しています。
航空会社の主力路線であるアメリカ路線では、各航空会社が開発に力を入れている最新のシートを経験することができます。
今回の記事では、そんなアメリカ路線でJALが使用している機材・シートとサービスについてご紹介したいと思います。
JALアメリカ路線の時刻表
JALは成田発着7路線、羽田発着2路線、関西発着1路線を運航中
2023年10月現在、日本航空は成田発着でボストン・ロサンゼルス・シアトル・サンディエゴ線を、羽田発着でシカゴ・ダラス・ニューヨーク・ロサンゼルス・サンフランシスコ線を、関西発着でロサンゼルス線を運航しています。
羽田ーシカゴ路線
羽田⇒シカゴ
JL010便 10:50発⇒07:25着(B787-9)
シカゴ⇒羽田
JL009便 10:20発⇒14:55着(B787-9)
羽田ーダラス路線
羽田⇒ダラス
JL012便 10:55発⇒07:35着(B777-300ER)
ダラス⇒羽田
JL011便 10:45発⇒15:25着(B777-300ER)
成田ーボストン路線
成田⇒ボストン
JL008便 18:30発⇒17:05着(B787-9)
ボストン⇒成田
JL007便 12:05発⇒16:15着(B787-9)
羽田ーニューヨーク路線
羽田⇒ニューヨーク
JL006便 11:05発⇒09:50着(B777-300ER)
JL004便 19:45発⇒18:30着(B777-300ER)
ニューヨーク⇒羽田
JL003便 00:35発⇒05:10着(B777-300ER)
JL005便 12:40発⇒17:15着(B777-300ER)
成田ーロサンゼルス路線
成田⇒ロサンゼルス
JL062便 17:10発⇒09:50着(B787-8)
ロサンゼルス⇒成田
JL061便 11:50発⇒16:40着(B787-8)
羽田ーロサンゼルス路線
羽田⇒ロサンゼルス
JL016便 16:25発⇒09:10着(B787-9)
ロサンゼルス⇒羽田
JL015便 12:30発⇒17:30着(B787-9)
関西ーロサンゼルス路線
関西⇒ロサンゼルス
JL060便 17:50発⇒11:00着(B787-9)
ロサンゼルス⇒関西
JL069便 13:10発⇒18:50着(B787-9)
成田ーシアトル路線
成田⇒シアトル
JL068便 17:25発⇒09:55着(B767-300ER)
シアトル⇒成田
JL067便 12:10発⇒16:35着(B767-300ER)
成田ーサンディエゴ路線
成田⇒サンディエゴ
JL066便 17:10発⇒09:45着(B787-8)
サンディエゴ⇒成田
JL065便 11:45発⇒16:40着(B787-8)
羽田ーサンフランシスコ路線
羽田⇒サンフランシスコ
JL002便 17:30発⇒09:50着(B787-9)
サンフランシスコ⇒羽田
JL001便 12:50発⇒17:20着(B787-9)
※便名の頭の記号
JL-日本航空
※時刻表は2023年11月5日以降分です。
※発着時刻・機材・運航の有無は頻繁に変更になります。
ご旅行の計画を立てる際には必ずJAL国際線公式サイトでご確認下さい。
※( )内は運航機材
⇩JAL国際線の空席照会・予約はこちら⇩
JALアメリカ路線の機材とシート
JALアメリカ路線の機材
日本航空がアメリカ路線で使用している機材は次の4機種です。
- B777-300ER型機(SS7)
- B787-8型機(SS8)
- B787-9型機(SS9)
- B787-9型機(SS9Ⅱ)
「SKY SUITE」仕様のシートは国際的に権威あるアワードを受賞
「SKY SUITE」仕様機材のファーストクラスとビジネスクラスにはベッドとしても利用できる「フルフラットシート」が装着されています。
また、プレミアムエコノミークラスとエコノミークラスには、従来のシートよりもシートピッチ(前席との間隔)が広い専用シートが装着されています。
この最新型のシートのうち、ビジネスクラスに装着されている「JAL SKY SUITE」は、英国のスカイトレックス社が運営する世界的な「ワールド・エアライン・アワード」において、2013年に「ベスト・ビジネスクラス・エアラインシート賞」を受賞して世界一のビジネスクラスシートの栄冠に輝きました。
また、エコノミークラスに装着されている「JAL SKY WIDER」は、同アワードで2015年に「ベスト・エコノミークラス・エアラインシート賞」を受賞して、世界一のエコノミークラスシートとして認定されています。
日本航空 B777-300ER型機(SS7)のキャビン
日本航空が成田・シカゴ線のJL010便・JL009便、成田・ニューヨーク線のJL004便・JL003便、羽田・ニューヨーク線のJL006便・JL005便、成田・ロサンゼルス線のJL062便・JL061便、羽田・サンフランシスコ線のJL002便・JL001便で使用している機材は、B777-300ER型機(SS7)です。
日本航空のB777-300ER型機(SS7)は次の4クラスで運航されていて、座席数は合計で244席です。
- ファーストクラス:8席
- ビジネスクラス:49席
- プレミアムエコノミークラス:40席
- エコノミークラス147席
日本航空B777-300ER型機(SS7)のシート・サービス
ファーストクラス
B777-300ER型機(SS7)のファーストクラスには「JAL SUITE」というフルフラットシートが装着されています。
ファーストクラスでは、有名シェフがプロデュースした贅沢な機内食(和食・3種類の洋食から選択)と高級ワインも楽しむことができます。
シートには23インチの大型個人用モニターが装着されていて、オンデマンドで映画・ビデオ・オーディオ・ゲームを楽しむことができます。
ビジネスクラス
ビジネスクラスには「JAL SKY SUITE」という180度リクライニングしてベッドとしても使えるシートが装着されています。
このシートはスタッガード型と呼ばれるフルフラットシートで、全席から直接通路に出ることができます。
シートには23インチの大型モニターが装着されていて、オンデマンドで映画・ビデオ・オーディオ・ゲームを楽しむことができます。
工夫を凝らした贅沢な機内食(和食・2種類の洋食から選択)と高級ワインも楽しむことができます。
JALのビジネスクラスシートについては、こちらの記事もご覧下さい。
プレミアムエコノミークラス
プレミアムエコノミークラスには「JAL SKY PUREMIUM」というシェル型の専用シートが装着されています。
このシートのシートピッチは42インチ(約107cm)で、プレミアムエコノミークラスでは世界でも最大級の広さです。
シェル型シートなので前席のシートは倒れてこないのですが、リクライニングした時に足元が少し狭くなります。
シートにはタッチパネル式の12.1インチ個人用モニターが装着されていて、オンデマンドで映画・ビデオ・オーディオ・ゲームを楽しむことができます。
機内食はエコノミークラスと同等の食事(2種類から選択)になります。アルコールは全て無料で提供されます。
JALのプレミアムエコノミークラスシートについては、こちらの記事もご覧下さい。
エコノミークラス
エコノミークラスには「JAL SKY WIDER」というシートピッチが広いシートが装着されています。
このシートは「新間隔エコノミークラス」とも呼ばれていて、シートピッチはエコノミークラス最大級の34インチ(約86cm)です。
また、他のエアラインが保有するB777-300ER型機のエコノミークラスでは、「3-4-3」の配列で横に10席配置していることが多いのですが、JALのB777-300ER型機では「3-3-3」の配列で横に9席しか配置していません。
つまりJALのエコノミークラス「JAL SKY WIDER」では、シートピッチだけでなく横幅にもゆとりを持たせた広いシートを採用しているのです。
シートにはタッチパネル式の10.6インチ個人用モニターが装着されていて、映画・ビデオ・オーディオ・ゲームを楽しむことができます。
機内食(2種類から選択)にも工夫が凝らされていて、アルコールも無料で提供されます。
JALのエコノミークラスシートについては、こちらの記事もご覧下さい。
日本航空 B787-8型機(SS8)
日本航空が成田・シカゴ線のJL8056便・JL8055便、成田・シアトル線のJL068便・JL067便、成田・サンディエゴ線のJL066便、JL065便で使用している機材はB787-8型機(SS8)です。
日本航空のB787-8型機(SS8)は次の3クラスで運航されていて、座席数は合計で161席です。
- ビジネスクラス:38席
- プレミアムエコノミークラス:35席
- エコノミークラス88席
日本航空B787-8型機(SS8)のシート・サービス
ビジネスクラス
ビジネスクラスには「JAL SKY SUITE」という180度リクライニングしてベッドとしても使えるシートが装着されています。
このシートはスタッガード型と呼ばれるフルフラットシートで、全席から直接通路に出ることができます。
シートには23インチの大型個人用モニターが装着されていて、オンデマンドで映画・ビデオ・オーディオ・ゲームを楽しむことができます。
工夫を凝らした贅沢な機内食(和食・2種類の洋食から選択)と高級ワインも楽しむことができます。
JALのビジネスクラスシートについては、こちらの記事もご覧下さい。
プレミアムエコノミークラス
プレミアムエコノミークラスには「JAL SKY PUREMIUM」というシェル型の専用シートが装着されています。
このシートのシートピッチは42インチ(約107cm)とプレミアムエコノミークラスでは世界でも最大級の広さです。
シェル型シートなので前席のシートは倒れてこないのですが、リクライニングした時に足元が狭くなるタイプのシートです。
シートにはタッチパネル式の12.1インチ個人用モニターが装着されていて、オンデマンドで映画・ビデオ・オーディオ・ゲームを楽しむことができます。
機内食はエコノミークラスと同等の食事(2種類から選択)になります。アルコールは全て無料で提供されます。
JALのプレミアムエコノミークラスシートについては、こちらの記事もご覧下さい。
エコノミークラス
エコノミークラスには「JAL SKY WIDER Ⅱ」という広いシートが装着されています。
このシートは「新間隔エコノミークラス」とも呼ばれていて、シートピッチはエコノミークラス最大級の33インチ(約84cm)です。
また、他のエアラインが保有するB787-8型機のエコノミークラスでは「3-3-3」の配列で横に9席配置していることが多いのですが、JALのB787-8型機では「2-4-2」で横に8席しか配置していません。
つまりJALのエコノミークラス「JAL SKY WIDER Ⅱ」では、シートピッチだけでなく横幅にもゆとりを持たせた広いシートを採用しているのです。
シートにはタッチパネル式の10.6インチ個人用モニターが装着されていて、オンデマンドで映画・ビデオ・オーディオ・ゲームを楽しむことができます。
機内食(2種類から選択)にも工夫が凝らされていて、アルコールも無料で提供されます。
JALのエコノミークラスシートについては、こちらの記事もご覧下さい。
日本航空 B787-9型機(SS9)のキャビン
日本航空が成田・ダラス線のJL012便・JL011便、成田・ボストン線のJL007便・JL008便で使用している機材はB787-9型機(SS9)です。
B787-9型機はB787-8型機の派生型機種で、B787-8型機よりも胴体が約6m長くなっています。
日本航空のB787-9型機(SS9)は次の3クラスで運航されていて、座席数は合計で195席です。
- ビジネスクラス:44席
- プレミアムエコノミークラス:35席
- エコノミークラス116席
日本航空B787-9型機(SS9)のシート・サービス
ビジネスクラス
ビジネスクラスには「JAL SKY SUITE」という180度リクライニングしてベッドとしても使えるシートが装着されています。
このシートはスタッガード型と呼ばれるフルフラットシートで、全席から直接通路に出ることができます。
シートには23インチの大型個人用モニターが装着されていて、オンデマンドで映画・ビデオ・オーディオ・ゲームを楽しむことができます。
工夫を凝らした贅沢な機内食(和食・2種類の洋食から選択)と高級ワインも楽しむことができます。
JALのビジネスクラスシートについては、こちらの記事もご覧下さい。
プレミアムエコノミークラス
プレミアムエコノミークラスには「JAL SKY PUREMIUM」というシェル型の専用シートが装着されています。
このシートのシートピッチは42インチ(約107cm)とプレミアムエコノミークラスでは世界でも最大級の広さです。
シェル型なので前の座席のシートは倒れてこないのですが、リクライニングした時にやや足元が狭くなるタイプのシートです。
シートにはタッチパネル式の12.1インチ個人用モニターが装着されていて、オンデマンドで映画・ビデオ・オーディオ・ゲームを楽しむことができます。
機内食はエコノミークラスと同等の食事(2種類から選択)になります。アルコールは全て無料で提供されます。
JALのプレミアムエコノミークラスシートについては、こちらの記事もご覧下さい。
エコノミークラス
エコノミークラスには「JAL SKY WIDER Ⅱ」という広いシートが装着されています。
このシートは「新間隔エコノミークラス」とも呼ばれていて、シートピッチはエコノミークラス最大級の33インチ(約84cm)です。
また、他のエアラインのB787-8型機のエコノミークラスでは「3-3-3」の配列で横に9席配置していることが多いのですが、JALのB787-8型機では「2-4-2」で横に8席しか配置していません。
つまりJALのエコノミークラス「SKY WIDER Ⅱ」では、シートピッチだけでなく横幅にもゆとりを持たせた広いシートを採用しているのです。
シートにはタッチパネル式の10.6インチ個人用モニターが装着されていて、オンデマンドで映画・ビデオ・オーディオ・ゲームを楽しむことができます。
機内食(2種類から選択)にも工夫が凝らされていて、アルコールも無料で提供されます。
JALのエコノミークラスシートについては、こちらの記事もご覧下さい。
日本航空 B787-9型機(SS9Ⅱ)のキャビン
日本航空が関西・ロサンゼルス線のJL060便・JL069便で使用している機材はB787-9型機(SS9Ⅱ)です。
B787-9型機はB787-8型機の派生型機種で、B787-8型機よりも胴体が約6m長くなっています。
日本航空のB787-9型機(SS9Ⅱ)は次の3クラスで運航されていて、座席数は合計で239席です。
- ビジネスクラス:28席(1-2-1)
- プレミアムエコノミークラス:21席(2-3-2)
- エコノミークラス:190席(2-4-2)
日本航空B787-9型機(SS9Ⅱ)のシート・サービス
ビジネスクラス
「1-2-1」に配列されたビジネスクラスには、最新のフルフラットシート「JAL SKY SUITE Ⅲ」が装着されています。
このシートは、窓際の座席がやや外側を向いた斜めに、中央の座席はやや内側を向いた斜めに配置された「リバースヘリンボーン」タイプのフルフラットシートです。
プレミアムエコノミークラス
「2-3-2」に配列されたプレミアムエコノミークラスには、「JAL SKY PUREMIUM」というシェル型の専用シートが装着されています。
このシートのシートピッチは42インチ(約107cm)とプレミアムエコノミークラスでは世界でも最大級の広さです。
シェル型なので前の座席のシートは倒れてこないのですが、リクライニングした時にやや足元が狭くなるタイプのシートです。
シートにはタッチパネル式の12.1インチ個人用モニターが装着されていて、オンデマンドで映画・ビデオ・オーディオ・ゲームを楽しむことができます。
エコノミークラス
「2-4-2」に配列されたエコノミークラスには、「JAL SKY WIDER」という広いシートが装着されています。
このシートは「新間隔エコノミークラス」とも呼ばれていて、シートピッチはエコノミークラス最大級の33インチ(約84cm)です。
また、他のエアラインのB787-9型機のエコノミークラスでは「3-3-3」の配列で横に9席配置していることが多いのですが、JALのB787-9型機では「2-4-2」で横に8席しか配置していません。
つまりJALのエコノミークラス「JAL SKY WIDER」では、シートピッチだけでなく横幅にもゆとりを持たせた広いシートを採用しているのです。
シートにはタッチパネル式の10.6インチ個人用モニターが装着されていて、オンデマンドで映画・ビデオ・オーディオ・ゲームを楽しむことができます。
まとめ
最後まで読んで頂きありがとうございます。
JALがアメリカ路線で使用しているB777-300ER型機(SS7)・B787-8型機(SS8)・B787-9型機(SS9)・B787-9型機(SS9Ⅱ)のシートは、世界中の航空会社の中でもトップクラスの水準にあります。
特にエコノミークラスのシートは、世界中のエコノミークラスの中で最も広いシートです。
シートピッチ(前席との間隔)だけでなく、横幅にもゆとりを持たせています。
アメリカまでの長時間のフライトも快適に過ごせそうですね。
この記事がみなさんのお役に立てばうれしいです。
⇩JAL国際線の空席照会・予約はこちら⇩