(JALウェブサイトより)
JAL国際線「プレミアムエコノミークラス」の料金はエコノミークラスの約2倍。
この料金、ビジネスクラスの料金よりははるかに安いのですが、それだけ払う価値があるのかな?とちょっと心配になる金額です。
そこで、今回は利用を検討している方の参考となるように、JAL「プレミアムエコノミークラス」のシートとサービスをチェックしてみました。
JALのプレミアムエコノミークラスのシート
現在JALの国際線で利用されている「プレミアムエコノミークラス」の専用シートは2種類あります。
- 「JAL SKY PREMIUM」:「JAL SKY SUITE 777」「JAL SKY SUITE 787」に装着されている最新シート。
- 「JAL SKY SHELL SEAT」:B777-200ERに装着。2007年12月1日に導入されたJAL最初の専用シート。
最新の「JAL SKY PREMIUM」シート
シートピッチは42インチ(約107cm)に拡大
(JALウェブサイトより)
「JAL SKY PREMIUM」のシートピッチ(前席との間隔)は、これまでの38インチ(約97cm)から42インチ(約107cm)へと約10cm広くなりました。
一般的なエコノミークラスのシートピッチは31インチ(約79cm)で、新しくなった「JAL SKY WIDER」のシートピッチも34インチ(約86cm)なので、それよりも20cm以上足元が広いことになります。
シェル型シートなので後席に遠慮なくリクライニングできます
(JALウェブサイトより)
「シェル型シート」とは、リクライニングをした時に背もたれが後ろに倒れずに、シートが前にスライドするタイプのシートのことです。
シートの後ろ部分が「貝殻」のような形をしているので「シェル型シート」と呼ばれています。
シートをリクライニングする時に後部座席を気にしないで済み、前席のシートも倒れてこないので安心してくつろぐ事ができます。
スライド幅が約7cm拡大
(JALウェブサイトより)
「JAL SKY PREMIUM」のスライド幅は従来のシートに比べて約7cm拡大しました。
シートピッチが広くなったことで、座席のスライド幅が大きくなりました。
(JALウェブサイトより)
また、足元には大きめの「レッグレスト」を配置。
これまで以上にゆっくりとくつろげるヒートになりました。
個人用のモニターは12.1インチのタッチパネル式
(JALウェブサイトより)
「JAL SKY PREMIUM」には大型の個人用モニターが導入されています。
シートピッチが広くなり個人用モニターまでの距離も遠くなりましたが、モニターのサイズが12.1インチに拡大したので画面が見にくくなる心配は要りません。
また、タッチパネル式になったことで操作性も向上しました。
装着しているのは「B777-300ER」「B777-200ER」の一部「B787-8」の一部「B787-9」
「B777-300ER」型機はJALが長距離路線で使用している大型機で、「JAL SKY PREMIUM」は「プレミアムエコノミークラス」に「2-4-2」の配列で40席が配置されています。
「B777-200ER」型機はJALが長距離路線で使用している大型機で、「JAL SKY PREMIUM」は「プレミアムエコノミークラス」に「2-4-2」の配列で40席が配置されています。
「B787-8」型機はJALが中長距離路線で使用している中型機で、「JAL SKY PREMIUM」は「SKY SUITE」仕様機材の「プレミアムエコノミークラス」に「2-3-2」の配列で35席が配置されています。
「B787-9」型機は「B787-8」型機の胴体を約6m延長した中型機で、「JAL SKY PREMIUM」は「プレミアムエコノミークラス」に「2-3-2」の配置で35席が配置されています。
いずれの機材でも「プレミアムエコノミークラス」の座席は「エコノミークラス」からは区切られて配置されているので、「プレミアムエコノミークラス」だけの独立した空間が保たれています。
「JAL SKY SHELL SEAT」
(JALウェブサイトより)
シートピッチ38インチ(約97cm)のシェル型シート
(JALウェブサイトより)
「JAL SKY SHELL SEAT」のシートピッチ(前席との間隔)は38インチ(約97cm)です。
このシートが装着されている機種のエコノミークラスはシートピッチが31インチ(約79cm)なので、約18cmのゆとりがあります。
また、リクライニングする時にはシートが前方にスライドするシェル型のシートなので、後部座席を気にせずにリクライニングすることができ、前席のシートが倒れてくることもありません。
9インチの個人用モニターを設置
(JALウェブサイトより)
全席にオーディオ・ビデオ・オンデマンド(AVOD)機内エンターテインメントシステムを装備。
9インチの大型個人用モニターで様々なエンターテインメントプログラムを楽しむことができます。
「レッグレスト」と「フットレスト」を配置
(JALウェブサイトより)
足元には「レッグレスト」と「フットレスト」を配置。
プレミアムエコノミークラスでよりくつろげるように「フットレスト」に加えて「レッグレスト」も配置しました。
装着している機材は「B777-200ER」型機の一部
「JAL SKY SHELL SEAT」が装着されているのは、B777-200ER型機のうち「JAL SKY SUITE 777」仕様への改修が済んでいない一部の機材です。
B777-200ER型機は、JALが中・長距離路線で使用する大型機で、「JAL SKY SHELL SEAT」は「プレミアムエコノミークラス」に「2-4-2」の配列で40席が配置されています。
「プレミアムエコノミークラス」の座席は「エコノミークラス」からは区切られて配置されているので、「プレミアムエコノミークラス」だけの独立した空間が保たれています。
なお、JALのB777-200ER型機は現在「JAL SKY SUITE 777」仕様への改修が行われており、今後全てのB777-200ER型機のプレミアムエコノミークラスのシートは最新の「JAL SKY PREMIUM」シートに変更される予定です。
JAL「プレミアムエコノミークラス」の機内サービス
機内食はエコノミークラスと同じ
JAL「プレミアムエコノミークラス」の機内食は、残念ながら「エコノミークラス」と同じ機内食が提供されています。
ただし、エコノミークラスには無い「間食サービス」があり、カップめんやスイーツが提供されます。
アルコールに関しては、エコノミークラスのメニューに加えてシャンパン・焼酎も提供されます。
JAL「プレミアムエコノミークラス」の乗客が空港で受けられるサービス
JAL国際線で「プレミアムエコノミークラス」を利用する乗客は、空港で次の3つの特別なサービスを受けることができます。
「プレミアムエコノミー」専用チェックインカウンターの利用
JAL国際線「プレミアムエコノミークラス」の乗客は、次の空港の「プレミアムエコノミークラス」専用のチェックインカウンターでチェックインの手続きができます。
空港が混雑している時でも迅速にチェックインの手続きを行うことができます。
- 日本地区:成田(第2旅客ターミナル)、羽田
- アメリカ:ニューヨーク(ジョン・エフ・ケネディ)、シカゴ(オヘア)、サンフランシスコ、ロサンゼルス
- ヨーロッパ:ロンドン(ヒースロー)、パリ(シャルル・ド・ゴール)
- オセアニア:シドニー
その他の空港では「ビジネスクラスカウンター」でチェックインの手続きができます。
空港ラウンジの利用
JAL国際線「プレミアムエコノミークラス」を事前に予約して搭乗する場合には、搭乗時に次の空港の「空港ラウンジ」利用できます。
- 日本地区:成田、羽田
- アメリカ:ニューヨーク(ジョン・エフ・ケネディ)、シカゴ(オヘア)、サンフランシスコ、ロサンゼルス
- ヨーロッパ:ヨーロッパ:ロンドン(ヒースロー)、パリ(シャルル・ド・ゴール)、フランクフルト、ヘルシンキ
- アジア:デリー、ジャカルタ、シンガポール、バンコク、北京、香港
- オセアニア:シドニー
プライオリティバッゲージサービス
JAL国際線「プレミアムエコノミークラス」を利用する場合には、チェックインで預けた手荷物を到着空港で「ファーストクラス」「ビジネスクラス」に次いで迅速に受け取ることができます。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
JALのプレミアムエコノミークラスの新しいシートは、業界でも最大クラスの広さがあります。
また、エコノミークラスとは別の独立した空間になっているので、機内で落ちついて過ごせそうです。(団体さんがいない可能性が高い)
空港ラウンジの利用できるのと、到着後に荷物が早く出てくるのもうれしいですよね。
ただし料金が高いので、予算に余裕がある方にだけおすすめできそうです。
航空券はJALのwebサイトの他に海外航空券予約サイトで購入できます。
この記事がみなさんのお役に立てばうれしいです。
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