2016年10月に妻と二人でベトナムのダナンに行ってきました。
今回はJTBのツアーを利用して日程は3泊4日、宿泊したホテルはフラマリゾートダナンでした。
ベトナムの通貨は「ベトナムドン」です。私たちも成田空港で両替をして準備していったのですが、旅行先では意外に現金を使うもので、旅行の3日目にはベトナムドンが不足しそうに・・・。
そこで思いついたのがクレジットカードの利用です。
ホテルからダナンの市街地に行く時に、タクシーでクレジットカードが使えるのかどうか試してみました。
今回の記事では、その時の様子についてご紹介します。
ベトナム・ダナンのタクシー事情
ダナンでは旅行者の移動手段はタクシーのみ
ダナンは人口が100万人の大都市ですが、地下鉄は走っておらず旅行者にはバスの利用も難しいようです。
そのため、旅行者がダナンで移動をする場合にはタクシーを利用するしかありません。
ダナン国際空港と市街地を結ぶ公共交通機関も無いので、個人旅行でダナンを訪れる場合にはタクシーで空港からホテルに向かうことになります。
ダナンのタクシーは安全なのか
ダナンを走っているタクシーは、主に次の3社のタクシーです。
- 白いボディーに赤いラインの「ビナサン(VINASUN)タクシー」
- 緑色の「マイリン(MAI LINH)タクシー」
- 黄色の「ティエンサ(TIEN SA)タクシー」
この3社のタクシーであれば安全に利用できると言われています。
私たちが宿泊したフラマリゾートダナンには、は黄色の「ティエンサ(TIEN SA)タクシー」が並んでいました。
ホテルの日本人スタッフの方からも「市内でタクシーに乗る場合でも黄色いタクシーに乗ってください」と言われました。
何かトラブルがあった場合でも、ホテルが契約している会社ならば対応ができるということが理由のようです。
一方、空港に迎えに来たJTBのガイドさんからは、タクシーは緑色の「マイリン(MAI LINH)タクシー」に乗って白いタクシーには乗らないでくださいと言われました。
白いボディーに赤いラインの「ビナサン(VINASUN)タクシー」も大手の会社なのですが、ガイドブックやネット上には「白いタクシーの偽物がいるので注意」との記載もあるので、白いタクシーは勧めなかったのかもしれません。
タクシーでのクレジットカードの利用
ダナンのタクシーでクレジットカードが利用できるのか
ダナンで私たちが利用したタクシーは、黄色の「ティエンサ(TIEN SA)タクシー」と緑色の「マイリン(MAI LINH)タクシー」とだけなのですが、全てのタクシーにクレジットカード決済用の端末が装着されていました。
上の写真の「これ」と書いてあるのがその端末です。
端末には「Visaカード」と「Masterカード」のロゴも付いているので、一見すると問題なくクレジットカードが使えそうです。
しかし、実際にはダナンのほとんどのタクシードライバーさんはこの端末を使えないので、料金は現金で支払うことになります。
それでは、私たちが実際にダナンで経験した事例をご紹介します。
ホテルから利用したタクシーのケース
旅行の3日目にホテルからダナン市街地に出かける時にもタクシーを利用しました。
この時にはホテルのエントランスにタクシーが停まっていなかったので、ボーイさんに「タクシーを利用したい」と言うと、どこかへ電話をしてタクシーを呼んでくれました。
ホテルのエントランスにやってきたのは、黄色の「ティエンサ(TIEN SA)タクシー」です。
このタクシーにも、ドライバーさんの目の前にクレジットカード決済用の端末があって、「Visaカード」と「Masterカード」のロゴも付いています。
タクシシーに乗り込んでドライバーさんに行先を告げて
「Do you accept credit cards?」と言うと、
「Ok、Ok」という返事。
ベトナムドンの紙幣が足りなくなりそうだったので「クレジットカードが使えて良かった!」と思ったのですが、この時にクレジットカードを見せなかったのがまずかったのですね。
目的地に到着してドライバーさんにクレジットカードを渡そうとすると、
「No! No!」と強い拒否反応。
私たちは「えっ??」と思ったのですが、ドライバーさんは黙ってメーターを指さすだけなので、現金でお支払いしました。
たぶん、乗車した時の英語が通じていなかったのだと思います。
クレジットカード決済用の端末は付いているだけだったという良い経験になりました。
ダナンの市街地でタクシーに乗って時のケース
やっとクレジットカードが使えるタクシーに乗りました
ダナンの市街地を歩き回ってだいぶ疲れてきたので、次の目的地まではタクシーを利用することにしました。
この時もクレジットカードを使ってみようと思い、通りがかったタクシーを3台ほど呼び止めて、ドライバーさんにクレジットカードを見せながら
「Credit cards Ok?」と聞くと、
みなさん「No!、No!」という答え。
どのタクシーにも、「Visaカード」と「Masterカード」のロゴも付いている決済端末が付いているのですが、ドライバーさんが使えないのでしょう。
すると、私たちの様子を見ていたノボテルホテルのドアマンさんがやってきて、タクシーを呼んでくれるとのこと。
「クレジットカードを使いたい」というと、何やら無線機で誰かと話をしています。
ホテルの向かい側の道路には6台ほど緑色の「マイリンタクシー」が待機をしていたので、そのドライバーさんを呼んでいるようです。
でも、ドライバーさん達は手で「ダメ」の合図をしています。
と思っていたら、その中から1台のタクシーがやってきて「Ok」とのこと。
早速私たちはタクシーに乗り込んで目的地に移動しました。
ドライバーさんはクレジットカードの機器と悪戦苦闘!
さて、目的地に到着してドライバーさんにクレジットカードを手渡すと、ドライバーさんは大きく深呼吸をしてクレジットカードを決済端末に差し込みました。
続いて、カーナビの画面を地図ではない別の画面に切り替えて、液晶のタッチパネルで何やら数字を打ち込んでいます。
どうやらタクシーのメーター料金の数字を手で入力しているようです。
日本のタクシーのように、料金メーターとクレジットカードの決済端末は連動していないのでですね。
これは、ドライバーさんが数字を正しく入力したかどうかを確認していないと、異なる金額が請求される可能性があるということです。気を付けないといけません。
私たちも数字を確認したところ、金額は合っているようです。
そして、次は決済端末でカードの「PINコード」を入力するのかなと思っていたら、ドライバーさんの動きが固まってしまいました。
この後どうすれば良いのか分からないのでしょう。
いろいろと考えているようでしたが、ポケットから携帯電話を取り出してどこかへ電話をしています。
電話で誰かとやり取りをした後で、私に決済端末を差し出して「PINコードを入力するように」とのこと。
私が決済用の端末に4桁の数字を入力すると、カーナビの画面が遷移してうまく処理ができたようです。
最後に「領収書」を下さいと言ったら、普通に印刷をされたレシートを手渡されました。
ホテルなどでクレジットカードを利用した時のもらえる「ご利用明細」は、タクシーのプリンターには出力されなかったようです。
その後ホテルに戻るときにも緑色の「マイリンタクシー」に乗ったのですが、ダナンのタクシーではクレジットカードは利用すべきではないいう思いを強くしたので、何の迷いもなく料金は現金でお支払いをしました。
タクシー料金は無事に請求されてきました
日本に帰国した後も、あのタクシー料金は正常に処理されたのだろうかと気になっていたのですが、無事にカード会社のご利用明細の速報にタクシー料金の請求額が記載されていました。
ベトナムドンの金額は「27,000」ドン、日本円では129円でした。
近距離でしたが、確かに「安い」です。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ベトナムのタクシーににはクレジットカード決済用の端末が完備されていますが、タクシードライバーさんが機器の使い方を知らないので、タクシーではクレジットカードは使えないと考えて良さそうです。
また、ベトナムではスキミングなどクレジットカードに関する犯罪も起きているようです。
私はタクシーでクレジットカードを利用してしまいましたが、本来であればホテルなど信頼のできる店舗以外ではクレジットカードは利用すべきではないのかもしれません。
なお、ベトナム航空のダナン直行便が出発する成田空港の第1ターミナルであれば、北ウイングにある千葉銀行とGPAの2か所で、日本円からベトナムドンへの両替ができます。
ダナン国際空港からタクシーを利用する場合には、出発前に予めベトナムドンを準備しておくと安心です。
この記事がみなさんのお役に立てばうれしいです。
※今回の旅行は【JTB】のツアーに参加しました。
※【HIS】のベトナムツアーもおすすめです。