東京のホテル御三家のひとつ、ホテルオークラ東京本館の改築が予定されています。
現在の本館の営業は2015年8月で終了してその後取り壊し。新しい本館は2019年の春に開業する予定です。
今回のホテルオークラ東京本館の取り壊しについては、特に海外で惜しむ声が上がっているようです。
イギリスの「Monocle」(モノクル)という雑誌が「ホテルオークラ東京の保存を訴える署名サイト」を開設したり、アメリカのCNNも「ホテルオークラ東京の取り壊しを惜しむ記事」を配信しています。
私もそんなホテルオークラ東京本館を一度見てみたいと思い、先週妻と2人でホテルオークラ東京本館にある「テラスレストラン」にランチを食べに行ってきました。
ホテルオークラ東京本館が建てられたのは1962年。その後あまり手が加えられていないので、実際にホテルに足を踏み入れるとまるで昭和の時代にタイムスリップしたような感覚に陥ります。
日本的なデザインで有名な本館のメインロビーもじっくり見てきました。
今回は、ホテルオークラ東京本館とランチの様子をご紹介します。
ホテルオークラ東京のロケーション
ホテルオークラ東京本館の住所は東京都虎ノ門2丁目。
霞ヶ関や六本木にも程近い東京のオフィス街の一角です。
霊南坂をはさんで隣にはアメリカ大使館があり、ホテルの周りでは1年中多くの警察官が警備をしています。
最寄り駅は、地下鉄の虎ノ門駅、神谷町駅、六本木1丁目駅で、駅からの所要時間はホテルオークラ東京のホームページによると徒歩10分以内。
ただし、ホテルオークラ東京は小高い丘の斜面に建っていて、それぞれの駅からホテルまでは長い上り坂があるので、歩いていくのは少々大変です。
徒歩でホテルオークラ東京に行く人は少ないかもしれませんが、荷物が多い場合などはタクシーを利用する方が良いと思います。
タクシーを利用したり神谷町駅・六本木1丁目から徒歩の場合には本館のメインエントランスを、虎ノ門駅から徒歩の場合には1階にある宴会場の近くの入口を利用するのが便利です。
ホテルオークラ東京本館の様子
日本の伝統美を活かしたメインロビー
上の写真が本館の正面で、黄色いタクシーが停まっているあたりがメインエントランスです。
ホテルオークラ東京の本館は斜面に沿って建っているのでフロントロビー階は5階になります。
メインエントランスから一歩入るとそこは本当に昭和の世界。CNNが東京のタイムカプセルと表現した理由がわかりました。
入ってすぐ正面に見えるのが、下の写真のように日本の伝統美が凝縮されていると国内外で評価が高いメインロビーです。
メインエントランスの右側奥にホテルのフロント、左側奥には客室や宴会場に向かうためのエレベーターがあります。
テラスレストランの場所は1階
今回ランチに行った「テラスレストラン」は本館の1階にあるので、まずフロントロビー左側にあるエレベーターで1階まで下りました。
1階でエレベーターを降りると1階の通路もクラシックな雰囲気。下の写真のような案内板に沿ってレストランに向かいます。
ホテル内の通路は天井が低くて薄暗いです。近代的なホテルと比べると古さは否めません。
少し歩くと、レストランの表示が見えてきました。
この日は平日だったのですが、席は満席で15分ほど待って席に案内されました。
レストランはその名のとおりテラスになっていて、外に広がる中庭との間には大きな窓があります。
窓の外の緑が鮮やかなので、予約をする場合には窓際の席をリクエストすると良いでしょう。
テラスレストランのランチメニュー
この日のランチのメニューは「パスタランチ」2,700円、「テラスランチ」3,000円、「バラエティープレート」4,000円の3種類。この他にアラカルトもあります。
今週の「パスタランチ」はカルボラーナ、「テラスランチ」のメインはサーモンのソテーかポーク肉のソテーのいずれか、「バラエティプレート」はビーフ・サーモン・小エビのミックスだったので、私はテラスランチのポークを、妻はテラスランチのサーモンを頂きました。
ブロッコリーのスープから始まるランチコースはとても美味しく、楽しいランチになりました。
食事が終わった後に、お願いをして窓の外に見えた中庭に出て写真を1枚撮らせて頂きました。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ホテルオークラ東京本館のメインロビーは、昭和の著名な建築家谷口吉郎氏がデザインしたそうです。
客室の内部以外はほとんど手を加えていないので、1960年代の日本を肌で感じることができる貴重な建築だと思います。
改築後の本館にも日本の伝統美を活かしたデザインは継承されるでしょうが、世界中のデザイナーが取り壊しに反対するホテル内部は一見の価値があります。
現在のホテルオークラ東京本館の営業は2015年8月まで。
夏休みの宿泊先としていいかもしれませんね。