2016年エイビーロードエアライン満足度調査の結果が発表されました。
この満足度調査の特徴は、調査に回答しているのが全て日本人であること、つまり日本人がどのエアラインに満足しているのかを調査しているということです。
調査対象のエアラインは全て日本の空港に乗り入れている航空会社で、2016年調査では40社が調査対象になっています。
集計の対象になっているのはエアライン1社あたり100人で、合計4,000人の調査結果が集計されています。
調査項目は機材・サービス・飲食など多岐にわたっていて、それぞれの満足度も発表されています。
今回の記事では、2016年エイビーロードエアライン満足度ランキングの結果についてご紹介します。
2016年 エアライン総合満足度ランキング
2016年のエアライン総合満足度ランキングの第1位はシンガポール航空でした。
シンガポール航空は3年連続の1位です。強いですね。
今回の結果で目を引くのは、3位に入ったKLMオランダ航空の躍進です。
2016年のランキングでは、KLMオランダ航空だけでなくヨーロッパ系のエアライン各社が順位を上げていることも注目されます。
また、今回のベスト20に入ったエアラインは世界的にはどう評価されているのかと思い、いちばん右の欄にイギリスのスカイトラックス社が行っている格付けを入れてみました。
すると、今回のベスト20に入っているエアラインは、全てスカイトラックス社で4つ星以上の格付けを得ている航空会社であることがわかりました。(エティハド航空は格付けなし)
3つ星のエアラインは1社もベスト20に入っていません。
やはりエアラインのサービスに対する評価は世界も日本も同じであり、エアラインはどちらの調査でも正当に評価がされているのだと感じました。
ちなみにベスト20にはアメリカのエアラインは1社もありませんが、日本に乗り入れているアメリカの航空会社は全て3つ星「★★★」なので、こちらも正当に評価されているようです。
2016年順位 | 2015年 | 2014年 | スカイトラックス社の格付け |
1.シンガポール航空 | 1位 | 1位 | ★★★★★ |
2.全日空 | 3位 | 2位 | ★★★★★ |
3.KLMオランダ航空 | 15位 | 16位 | ★★★★ |
4.ニュージーランド航空 | 4位 | 8位 | ★★★★ |
4.エミレーツ航空 | 5位 | 5位 | ★★★★ |
4.日本航空 | 2位 | 3位 | ★★★★ |
7.タイ国際航空 | 10位 | 14位 | ★★★★ |
7.エールフランス航空 | 12位 | 17位 | ★★★★ |
9.オーストリア航空 | 21位 | 17位 | ★★★★ |
10.カタール航空 | 8位 | 10位 | ★★★★★ |
10.ブリティッシュエアウェイズ | 23位 | 11位 | ★★★★ |
12.エバー航空 | 5位 | 6位 | ★★★★★ |
13.キャセイパシフィック航空 | 18位 | 22位 | ★★★★★ |
14.フィンランド航空 | 8位 | 19位 | ★★★★ |
15.アシアナ航空 | 26位 | 15位 | ★★★★★ |
15.エティバド航空 | 14位 | 12位 | 格付けなし |
17.カンタス航空 | - | - | ★★★★ |
18.ガルーダインドネシア航空 | 21位 | 19位 | ★★★★★ |
18.チャイナエアライン | 20位 | 30位 | ★★★★ |
18.ターキッシュエアラインズ | 7位 | 4位 | ★★★★ |
2016年 航空機の機材・設備部門
2016年の航空機の機材・設備部門ランキングの第1位もシンガポール航空でした。
航空機の機材・設備部門では、「機体の新しさ・きれいさ」「座席の幅・快適さ」「温度設定、空調・調光の快適さ」などの満足度がわかります。
やはり、新しい機材や最新のシートを積極的に採用しているエアラインが上位にランキングされています。
2016年順位 | 2015年 | 2014年 |
1.シンガポール航空 | 1位 | 2位 |
2.全日空 | 2位 | 1位 |
3.エミレーツ航空 | 3位 | 3位 |
4.ニュージーランド航空 | 5位 | 6位 |
5.エティハド航空 | 8位 | 10位 |
6.日本航空 | 4位 | 4位 |
7.KLMオランダ航空 | 14位 | 23位 |
7.オーストリア航空 | 16位 | 13位 |
9.タイ国際航空 | 11位 | 16位 |
9.カンタス航空 | - | - |
2016年 客室乗務員の接客サービス部門
2016年の客室乗務員の接客サービス部門では、全日空が第1位を奪回しました。
客室乗務員の接客サービス部門では、「対応の丁寧さ」「対応の正確さ」「対応の速さ」などの満足度がわかります。
この部門では毎年、全日空・シンガポール航空・日本航空の3社がベスト3に入っています。ニュージーランド航空・エミレーツ航空も安定して上位に入っています。
サービスの良し悪しはなかなか目に見えてこないものですが、このようなランキングで日本の会社が上位に入るのはうれしいですし誇らしいですよね。
2016年順位 | 2015年 | 2014年 |
1.全日空 | 2位 | 1位 |
2.シンガポール航空 | 3位 | 2位 |
3.日本航空 | 1位 | 3位 |
4.ニュージーランド航空 | 4位 | 4位 |
5.エミレーツ航空 | 6位 | 6位 |
6.KLMオランダ航空 | 15位 | 19位 |
6.フィンランド航空 | 12位 | 15位 |
8.エバー航空 | 5位 | 8位 |
9.ブリティッシュエアウェイズ | 18位 | 10位 |
10.オーストリア航空 | 16位 | 13位 |
2016年 空港内の航空会社職員接客サービス部門
2016年の空港内の航空会社職員接客サービス部門では、3年連続で全日空が第1位でした。
空港内の航空会社職員接客サービス部門では、「チェックイン・荷物預けのスムースさ」「搭乗ゲートや乗り継ぎの案内」「荷物検査や持込制限品の案内」などの満足度がわかります。
この部門でも客室乗務員部門と同じようなエアラインが毎年上位に入っています。
これらのエアラインでも、会社として空港内での接客サービス向上に取り組んでいるので、毎年上位に入るのだと思います。
2016年順位 | 2015年 | 2014年 |
1.全日空 | 1位 | 1位 |
2.シンガポール航空 | 3位 | 2位 |
3.ニュージーランド航空 | 4位 | 18位 |
4.日本航空 | 2位 | 3位 |
5.オーストリア航空 | 13位 | 17位 |
6.エバー航空 | 5位 | 4位 |
7.ブリティッシュエアウェイズ | 24位 | 10位 |
8.KLMオランダ航空 | 11位 | 23位 |
9.エミレーツ航空 | 15位 | 8位 |
10.フィンランド航空 | 18位 | 16位 |
2016年 機内飲食サービス部門
続いて、航空機利用者がとても気にしている機内飲食サービス部門です。
2016年の機内飲食サービス部門では、シンガポール航空が第1位を奪回しました。
機内飲食サービス部門では、「食事の味」「食事の量」「無料で提供される食事やドリンク類の範囲」「軽食・スナック・デザート」などの満足度がわかります。
その中でも特に「食事の味」がこの部門での評価を左右しているようです。
上位のエアラインは毎年安定してランキングに入っていますが、2015年に1位だったカタール航空と2015年に7位だった日本航空が2016年のベスト10には入っていません。
2016年の調査ではヨーロッパ系のエアラインが5社もベスト10入りしています。
2016年順位 | 2015年 | 2014年 |
1.シンガポール航空 | 2位 | 1位 |
2.エミレーツ航空 | 4位 | 4位 |
3.ニュージーランド航空 | 5位 | 6位 |
4.ターキッシュエアラインズ | 3位 | 3位 |
5.KLMオランダ航空 | 9位 | 10位 |
6.全日空 | 6位 | 2位 |
7.エールフランス航空 | 12位 | 10位 |
8.オーストリア航空 | 15位 | 14位 |
9.チャイナエアライン | 24位 | 32位 |
10.アリタリア航空 | 22位 | 22位 |
2016年 機内エンターテインメント部門
2016年の機内エンターテインメント部門では、エミレーツ航空が3年連続で第1位でした。
機内エンターテインメント部門では、「映画・テレビのプログラム数」「映画・テレビのプログラム内容」「音楽チャンネル数」「音楽のプログラム内容」などの満足度がわかります。
エミレーツ航空のエンターテインメントシステムには、他社とは比べ物にならないほどの膨大なチャンネル数があるので、利用者の満足度は高いようです。
上位のエアラインは毎年安定してランキングされており、2016年も特に大きな変動はありませんでした。
2016年順位 | 2015年 | 2014年 |
1.エミレーツ航空 | 1位 | 1位 |
2.シンガポール航空 | 5位 | 2位 |
3.ニュージーランド航空 | 6位 | 5位 |
4.全日空 | 3位 | 4位 |
5.日本航空 | 2位 | 3位 |
6.KLMオランダ航空 | 12位 | 20位 |
7.エールフランス航空 | 13位 | 8位 |
8.カタール航空 | 4位 | 7位 |
9.カンタス航空 | - | - |
10.キャセイパシフィック航空 | 9位 | 20位 |
10.オーストリア航空 | 15位 | 14位 |
2016年 【参考】コストパフォーマンス部門
最後に、昨年の調査では無かったコストパフォーマンス部門です。
2016年コストパフォーマンス部門では、カタール航空が第1位でした。
コストパフォーマンス部門では、「航空券代」「機内飲食サービス」「客室乗務員の接客サービス」「機内エンターテインメント」「安全性・信頼性」「航空機の機材・設備」などの満足度がわかります。
上位には中東系・アジア系のエアラインがランキングされました。
特に中東系のエアラインを利用すると、ヨーロッパ系のエアラインよりもかなり安い料金でヨーロッパに行けるので、満足度が高いようです。
シンガポール航空はロサンゼルス路線で、チャイナエアラインはホノルル路線で最安値の運賃を提供しており、サービス水準も高い会社であることが評価されていますね。
2016年順位 |
1.カタール航空 |
2.エミレーツ航空 |
3.シンガポール航空 |
4.エティハド航空 |
5.チャイナエアライン |
6.チェジュ航空 |
7.ニュージーランド航空 |
7.タイ国際航空 |
9.ターキッシュエアラインズ |
10.エバー航空 |
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
エイビーロードのエアライン満足度調査は回答者が全て日本人なので、自分がエアラインを選ぶ場合にはとても参考になる調査です。
エイビーロードで満足度が高いエアラインは、イギリスのスカイトラックス社からも高い格付けを得ており、どちらの調査でもサービス水準が正当に評価されているのだと思います。
ただし、ビジネスクラス・エコノミークラスといった利用クラスごとの調査結果がないので、そこだけが残念です。
みなさんもぜひエアライン選びの参考にしてみて下さい。
この記事がみなさんのお役に立てばうれしいです。