海外旅行にどのクレジットカードを持って行けばよいのか迷いますよね。
国際ブランドも、VISA、 Mastercard、JCB、アメリカンエキスプレス、ダイナースなどたくさんあります。
でも、世界的に見たらVISAのシェアが最も大きいので、決済用にVISAかMastercardのロゴマークが付いたカードを、できれば2枚持って行けば安心です。
【参考:クレジットカード売上高の世界シェア】
- VISA:58%
- Mastercard:26%
- 中国銀聯:10%
- アメックス:3%
- JCB:1%
- ダイナース:1%
※出展:三井住友カードWEBサイト
それから意外と大切なのは海外のサポートデスク。
カードを紛失したり盗難にあった時にはお世話になるので、海外にサポートデスクを展開している大手のクレジット会社が発行したクレジットカードが安心です。
最後に、自分の旅行スタイルに合ったサービス・特典が付帯しているカード。
海外旅行を豊かにしてくれるようなサービス・特典が付いているカードが見つかると嬉しいですよね。
カードに付帯している海外旅行傷害保険を利用する人は、補償内容と現地での連絡先をあらかじめ確認しなくてはいけません。
それでは、今回の記事では海外旅行におすすめのクレジットカードをご紹介します。
目次
三井住友VISAクラシックカードA
おすすめのポイント
- 初年度の年会費は無料。翌年度以降も条件付きで年会費は無料。
- 国際ブランドはVISA又はMastercardなので世界中どこでも使える。
- 海外旅行傷害保険が自動付帯して海外緊急医療アシスタンスや医療費キャッシュレスサービスが受けられる
「三井住友VISAクラシックカードA」をおすすめする理由は、年会費が無料でVISAかMastercardが選べて海外旅行傷害保険が自動付帯するからです。
それではそれぞれの項目について簡単に説明します。
三井住友VISAクラシックカードAの初年度の年会費は無料です。
翌年度以降の年会費は1,500円(税別)ですが、WEB明細とマイ・ペイすリボ申し込みで無料になります。
返済方法が「リボ払い」の場合には、当初設定した毎月返済額以上にカードを利用するとリボ払い手数料(利息)が発生してしまいます。
しかし、三井住友カードの「マイ・ペイすリボ」では、カード受け取り後に毎月のリボ払い金額をカード利用枠と同じ金額にまで増加させて「実質1回払い」で返済するように設定してしまえば、毎月の返済時には手数料が発生しないのです。
家族カードも1人目は初年度の年会費が無料です。
翌年度以降も、1人目の家族会員は年3回以上の買い物で年会費が無料になるので、奥さん用に家族カードを作れますね。
国際ブランドは、VISAかMastercardのどちらかになります。
VISAを選んでおけば、世界中どこに行ってもカードが使えないことはほぼ無いはずです。
三井住友VISAクラシックカードAの素晴らしいところは、年会費が無料なのに本会員と家族会員に海外旅行傷害保険が自動付帯することです。
金額は最低限度なのですが、奥さん用に家族カードも作っておけばこのカードだけでご夫婦の海外旅行傷害保険がカバーできてしまいます。
※利用機会が多い傷害・疾病治療費用は100万円しかないので、次の記事を参考にして他のカードも準備することをおすすめします。
三井住友VISAクラシックカードA | |||
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年会費 1,500円(税別) (初年度無料) |
基本スペック
カードの名称 | 三井住友VISAクラシックカードA | |
国際ブランド | VISA・Mastercard | |
入会資格 | 満18歳以上(高校生不可、未成年者は親権者の同意が必要) | |
年会費 | 初年度 | 年会費無料 |
翌年度以降 | 1,500円(税別)だが、WEB明細とマイ・ペイすリボ申し込みで無料 | |
家族カード | 初年度 | 1人目年会費無料、2人目以降550円(税別) |
翌年度以降 | 550円(税別)、1人目の家族会員は年3回以上の買い物で無料 | |
ETCカード | 初年度 | 年会費無料 |
翌年度以降 | 条件付き無料(1回以上の請求) | |
電子マネー | iD、Apple Pay、WAON、PiTaPa、Visa payWave | |
国内空港ラウンジサービス | なし | |
海外空港ラウンジサービス | なし | |
海外旅行サポートデスク | VJデスク(海外56都市) |
海外旅行傷害保険
本会員・家族会員 | 家族特約 | |
付帯条件 | 自動付帯 | ― |
傷害死亡 | 自動付帯:300万円 利用付帯:1,700万円 |
― |
傷害後遺障害 | 自動付帯:最高300万円 利用付帯:最高1,700万円 |
― |
傷害治療費用 | 100万円 | ― |
疾病治療費用 | 100万円 | ― |
賠償責任 | 2,500万円 | ― |
携行品損害 | 20万円 | ― |
救援者費用 | 150万円 | ― |
航空機遅延費用等 | ― | ― |
航空機寄託手荷物遅延等費用 | ― | ― |
日本語による24時間救急サービス | 〇 | ― |
医療費キャッシュレスサービス | 〇 | ― |
補償期間 | 3か月間 | ― |
エポスカード
おすすめのポイント
- 初年度の年会費は無料。翌年度以降も年会費は無料。
- 国際ブランドはVISAなので世界中どこでも使える。
- 海外旅行傷害保険が自動付帯して海外緊急医療アシスタンスや医療費キャッシュレスサービスが受けられる。
「エポスカード」をおすすめする理由は、年会費が無料で国際ブランドがVISAで海外旅行傷害保険が自動付帯するからです。
それではそれぞれの項目について簡単に説明します。
エポスカードの年会費は永年無料です。
その代わりに家族カードが無いので、奥さん用の家族カードは作れません。
でも年会費が無料なので、ご夫婦で旅行されるような場合には、ご夫婦で1枚ずつカードを作ってしまえば安心です。
国際ブランドはVISAなので、世界中どこに行ってもカードが使えないことはほとんど無いはずです。
エポスカードの素晴らしいところは、年会費が無料なのに海外旅行保険が自動付帯することです。
しかも、利用機会が多い傷害治療費用が200万円、疾病治療費用が270万円まで補償されます。
エポスカード | |||
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年会費 永年無料 |
基本スペック
カードの名称 | エポスカード | |
国際ブランド | VISA | |
入会資格 | 満18歳以上(高校生不可、未成年者は親権者の同意が必要) | |
年会費 | 初年度 | 年会費無料 |
翌年度以降 | 年会費無料 | |
家族カード | 初年度 | ― |
翌年度以降 | ― | |
ETCカード | 初年度 | 年会費無料 |
翌年度以降 | 年会費無料 | |
電子マネー | 楽天Edy、モバイルsuica、スターバックスカード、au WALLET プリペイドカード | |
国内空港ラウンジサービス | なし | |
海外空港ラウンジサービス | なし | |
海外旅行サポートデスク | エポスカード海外サポートデスク(海外38都市) |
海外旅行傷害保険
本会員・家族会員 | 家族特約 | |
付帯条件 | 自動付帯 | ― |
傷害死亡 | 500万円 | ― |
傷害後遺障害 | 最高500万円 | ― |
傷害治療費用 | 200万円 | ― |
疾病治療費用 | 270万円 | ― |
賠償責任 | 2,000万円 | ― |
携行品損害 | 20万円 | ― |
救援者費用 | 100万円 | ― |
航空機遅延費用等 | ― | ― |
航空機寄託手荷物遅延等費用 | ― | ― |
日本語による24時間救急サービス | 〇 | ― |
医療費キャッシュレスサービス | 〇 | ― |
補償期間 | 3か月間 | ― |
楽天プレミアムカード
おすすめのポイント
- 通常では年会費429USD(約47,190円)がかかる「プライオリティパス」のプレステージ会員に無料で登録できる。
- 国内28空港と海外2空港のラウンジを無料で利用できる。
- 海外旅行傷害保険が自動付帯して海外緊急医療アシスタンスや医療費キャッシュレスサービスが受けられる。
「楽天プレミアムカード」をおすすめする理由は、カードの年会費が10,000円(税別)なのに、通常では年会費が429USD(約47,190円)かかる「プライオリティパス」のプレステージ会員に無料で登録できるからです。
エコノミークラスを利用する場合でも海外の空港でラウンジを利用したいという人におすすめするカードです。
「プライオリティパス」は、海外120か国400以上の都市にある900か所以上の空港ラウンジを利用できる会員制サービスです。
この「プライオリティパス」の最上位会員であるプレステージ会員に無料で申し込みができることが、「楽天プレミアムカード」をおすすめする最大の理由です。
「プライオリティパス」のプレステージ会員に登録すると、「プライオリティパス」が世界中で提携している空港ラウンジを無料で利用することができるのです。
「プライオリティパス」のプレステージ会員に無料で登録できるクレジットカードは他にもあるのですが、そのほとんどか年会費3万円以上のプラチナカードやブラックカードで、「楽天プレミアムカード」の年会費が最安値です。
※「プライオリティパス」に登録できるのは本会員だけです。家族会員は同伴者として1回3,000円(税別)でラウンジを利用できます。
楽天プレミアムカードはVISA又はMastercardを選べるので、海外で利用できないことはほぼ無いはずです。
また、傷害・疾病治療費用がそれぞれ300万円まで補償される海外旅行傷害保険も自動付帯します。
楽天プレミアムカード | |||
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年会費 10,000円(税別) |
基本スペック
カードの名称 | 楽天プレミアムカード | |
国際ブランド | JCB・VISA・Mastercard | |
入会資格 | 原則として20歳以上の安定収入のある方 | |
年会費 | 初年度 | 10,000円(税別) |
翌年度以降 | 10,000円(税別) | |
家族カード | 初年度 | 500円(税別) |
翌年度以降 | 500円(税別) | |
ETCカード | 初年度 | 年会費無料 |
翌年度以降 | 年会費無料 | |
電子マネー | 楽天Edy | |
国内空港ラウンジサービス | 28空港(本会員・家族会員は無料) | |
海外空港ラウンジサービス | ホノルル・ソウル(本会員・家族会員は無料) プライオリティパス・プレステージ会員(本会員のみ) |
|
海外旅行サポートデスク | 楽天プレミアムカードトラベルデスク(海外38都市) |
海外旅行傷害保険
会員種別 | 本会員・家族会員 | 家族特約 |
付帯条件 | 自動付帯 | ― |
傷害死亡 | 自動付帯:4,000万円 利用付帯:1,000万円 |
― |
傷害後遺障害 | 自動付帯:160万円~4,000万円 利用付帯:40万円~1,000万円 |
― |
傷害治療費用 | 300万円 | ― |
疾病治療費用 | 300万円 | ― |
賠償責任 | 3,000万円 | ― |
携行品損害 | 自動付帯:30万円 利用付帯:20万円 |
― |
救援者費用 | 200万円 | ― |
航空機遅延費用等 | ― | ― |
航空機寄託手荷物遅延等費用 | ― | ― |
日本語による24時間救急サービス | 〇 | ― |
医療費キャッシュレスサービス | 〇 | ― |
補償期間 | 90日間 | ― |
SPGアメリカン・エキスプレス・カード
おすすめのポイント
- 入会するだけでマリオット・ボンヴォイの上級会員資格を得ることができる。
- マリオットグループのホテル利用でマリオット・ボンヴォイのポイントが貯まる。
- 年に1回マリオットグループホテルの無料宿泊特典がプレゼントされる。
SPGアメリカン・エキスプレス・カードをおすすめする理由は、入会するだけでマリオット・ボンヴォイの上級会員資格を得ることができるからです。
このカードは、毎年海外旅行に出かけて高級ホテルに宿泊する人におすすめするカードです。
SPGアメリカン・エキスプレス・カードの正式名称は、「スターウッドプリファードゲスト アメリカン・エキスプレス・カード」と言います。
スターウッドプリファードゲストとは、旧スターウッド系ホテル(シェラトン・ウェスティン等)のロイヤリティプログラムの名称です。
2018年にスターウッドグループがマリオットグループ(マリオット・リッツカールトン等)に統合されたことから、現在ではプログラムの名称が「Marriott Bonvoy」(マリオット・ボンヴォイ)に代わっています。
※カードの名称は変更されませんでした。
SPGアメリカン・エキスプレス・カードは、この「マリオット・ボンヴォイ」の上級会員資格に与えられる特典とアメリカン・エキスプレスのサービスが融合したクレジットカードです。
このカードを保有するだけで、「マリオット・ボンヴォイ」のゴールドエリート会員資格が与えられるのです。
この会員資格を持っていると、マリオットグループのホテルに宿泊した際にさまざまな特典を受けることができます。
さらに毎年の無料宿泊プレゼント、実質無期限のポイント制度、有利なマイルへの交換などのメリットを得ることもできます。
年会費は31,000円(税別)と高額ですが、毎年の無料宿泊プレゼントで元が取れてしまうので、海外旅行ファンからは熱烈な支持を受けているカードです。
なお、国際ブランドは「アメリカン・エキスプレス」なので、サブカードとしてVISAのカードを持って行くことをおすすめします。
SPGアメリカン・エキスプレス・カード | |||
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年会費 31,000円(税別) |
基本スペック
カードの名称 | SPG アメリカン・エキスプレス・カード | |
国際ブランド | アメリカンエキスプレス | |
入会資格 | 20歳以上で定職のある人(パート・アルバイトは不可) | |
年会費 | 初年度 | 31,000円(税別) |
翌年度以降 | 31,000円(税別) | |
家族カード | 初年度 | 15,500円(税別) |
翌年度以降 | 15,500円(税別) | |
ETCカード | 初年度 | 年会費無料(発行手数料850円(税別)) |
翌年度以降 | 年会費無料 | |
電子マネー | Apple Pay | |
国内空港ラウンジサービス | 28空港(本会員・家族会員・同伴者1名は無料) | |
海外空港ラウンジサービス | ホノルル(本会員・家族会員・同伴者1名は無料) | |
海外旅行サポートデスク | オーバーシーズアシスト(海外17か国) |
海外旅行傷害保険
本会員・家族会員 | 家族特約 | |
付帯条件 | 利用付帯 | 利用付帯 |
傷害死亡 | 本会員:1億円 家族会員:5,000万円 |
1,000万円 |
傷害後遺障害 | 本会員:最高1億円 家族会員:最高5,000万円 |
最高1,000万円 |
傷害治療費用 | 300万円 | 200万円 |
疾病治療費用 | 300万円 | 200万円 |
賠償責任 | 4,000万円 | 4,000万円 |
携行品損害 | 1旅行最高50万円 年間限度額100万円 |
1旅行最高50万円 年間限度額100万円 |
救援者費用 | 400万円 | 300万円 |
航空機遅延費用等 | 本会員のみ2万円 | ― |
航空機寄託手荷物遅延等費用 | 本会員のみ2万円 | ― |
日本語による24時間救急サービス | 〇 | 〇 |
医療費キャッシュレスサービス | 〇 | 〇 |
補償期間 | 90日間 | 90日間 |
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
おすすめのポイント
- 年会費は29,000円(税別)だが、1枚目の家族カードは無料。
- 本会員・家族会員は「プライオリティパス」のスタンダード会員に登録可能。年に2回無料でラウンジを利用できる。
- オーバーシーズアシストや無料宅配サービスなど海外旅行関連のサービス・特典が充実。
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードをおすすめする理由は、海外旅行関連のサービス・特典が充実しているからです。
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードの年会費は29,000円(税別)と高額です。
しかし1枚目の家族カードはなんと無料!
無料なので、奥さん用に家族カードを作らなければ損をしてしまいます。
その理由ですが、例えば本会員・家族会員は、通常の年会費が99USD(約10,890円)の「プライオリティパス」スタンダード会員に無料で登録できます。
さらに、通常1回あたり32USD(約3,520円)の利用料金が必要なところを、年間2回までは無料で空港ラウンジを利用できます。
つまり、ご夫婦で会員になっていれば、実際の利用料金よりも安い年会費で海外の空港ラウンジを年間2回利用できるのです。
このように海外旅行に関するサービス・特典が満載なので、積極的にこれらのサービスを利用して行くことで、アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは威力を発揮します。
特に、毎年ご夫婦で海外旅行に出かける方にはおすすめできるクレジットカードです。
なお、国際ブランドは「アメリカン・エキスプレス」なので、サブカードとしてVISAのカードを持って行くことをおすすめします。
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード | |||
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年会費 29,000円(税別) |
基本スペック
カードの名称 | アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード | |
国際ブランド | アメリカンエキスプレス | |
入会資格 | 20歳以上で定職のある人(パート・アルバイトは不可) | |
年会費 | 初年度 | 29,000円(税別) |
翌年度以降 | 29,000円(税別) | |
家族カード | 初年度 | 1枚目は無料 2枚目以降12,000円(税別) |
翌年度以降 | 1枚目は無料 2枚目以降12,000円(税別) | |
ETCカード | 初年度 | 年会費無料(発行手数料850円(税別)) |
翌年度以降 | 年会費無料 | |
電子マネー | Apple Pay | |
国内空港ラウンジサービス | 28空港(本会員・家族会員・同伴者1名は無料) | |
海外空港ラウンジサービス | ホノルル(本会員・家族会員・同伴者1名は無料) プライオリティパス・スタンダード会員(本会員・家族会員) |
|
海外旅行サポートデスク | オーバーシーズアシスト(海外17か国) |
海外旅行傷害保険
本会員・家族会員 | 家族特約 | |
付帯条件 | 利用付帯 | 利用付帯 |
傷害死亡 | 本会員:1億円 家族会員:5,000万円 |
1,000万円 |
傷害後遺障害 | 本会員:最高1億円 家族会員:最高5,000万円 |
最高1,000万円 |
傷害治療費用 | 300万円 | 200万円 |
疾病治療費用 | 300万円 | 200万円 |
賠償責任 | 4,000万円 | 4,000万円 |
携行品損害 | 1旅行最高50万円 年間限度額100万円 |
1旅行最高50万円 年間限度額100万円 |
救援者費用 | 400万円 | 300万円 |
航空機遅延費用等 | 本会員のみ2万円 | ― |
航空機寄託手荷物遅延等費用 | 本会員のみ2万円 | ― |
日本語による24時間救急サービス | 〇 | 〇 |
医療費キャッシュレスサービス | 〇 | 〇 |
補償期間 | 90日間 | 90日間 |
海外旅行でクレジットカードが必要な理由
ホテルでデポジットを要求される
海外のホテルにチェックインする時には、出発前に日本で宿泊費を支払った場合でも、必ずクレジットカードの提出を要求されます。
これはホテルがクレジットカードにデポジット(保証金)をチャージするためです。
何のためのデポジットかと言うと、宿泊客が客室内のミニバーや部屋付の飲食代・電話代を支払わないで(チェックアウトをしないで)帰った場合や、客室内の備品の破損や盗難に備えるためです。
きちんとチェックアウトの手続きをして特に何事も無ければ、デポジットはクレジットカードにリファンド(返金)されます。
もしも宿泊客がチェックインの時にクレジットカードを持っていなければ、現金を保証金として預けなければなりません。
デポジットの金額はホテルによって異なりますが、宿泊料金よりも多い金額の場合もあり、その現金を持ち合わせていない場合にはチェックイン時にトラブルになってしまいます。
もしも多額の現金を持っていたとしてもフロントでの多額の現金のやり取りは周りの目に付きますし、デポジットのために多額の現金を持ち歩くのは盗難の危険もあるので、クレジットカードを持参する方が安全です。
現金の盗難のリスクがある
デポジットのところにも書きましたが、海外ではあまり治安の良くない国やエリアがあるので、常に盗難や強盗のリスクを考えなければいけません。
万一、盗難や強盗にあったとしても、クレジットカードであればクレジットカード会社に連絡をしてカードの利用を止めてもらえます。
一方現金の場合には、ほとんどの場合二度と手元に戻ってくることはありません。
海外では、チップやタクシー代の他商店でのちょっとした買い物など現金が必要なシーンもありますが、持ち歩く現金は最小限にしてクレジットカードを活用する方が安全です。
海外旅行用のクレジットカードを選ぶポイント
「VISA」か「Mastercard」を必ず持って行く
海外旅行にクレジットカードを持って行く最大の目的は、ホテルや買い物での支払いを行うためだと思います。
その時に注意したいのは、クレジットカードの国際ブランドです。
下の表は国際ブランドの売上高世界シェアですが、加盟店数のシェアもほぼこの数値に近いと言われています。
【参考:クレジットカード売上高の世界シェア】
- VISA:58%
- Mastercard:26%
- 中国銀聯:10%
- アメックス:3%
- JCB:1%
- ダイナース:1%
※出展:三井住友カードWEBサイト
ハワイやグアムではJCBの加盟店も多く見かけるのですが、その他のエリアでは利用できないこともあります。
また、アメックスもホテルや大きなレストランでは使えることが多いのですが、街の商店では使えないこともあります。
なので、海外旅行に持って行くクレジットカードには必ずVISAかMastercardを含めることをおすすめします。
実際に私も必ずVISAとMastercardを持って行くのですが、この2枚があればこれまで支払いに困ったことはありません。
カードは必ず2枚以上持って行く
旅行先でクレジットカードを紛失したり盗難にあったりしたら困ってしまいますよね。
また、カードが読み取りエラーで使えなかったりカードにひびが入ってしまうこともあります。
人によっては、旅行代金の支払いで知らず知らずのうちにカードの限度額に達してしまうことがあるかもしれません。
そんな時のために、クレジットカードは必ず2枚以上持って行き、別々に保管しておくことをおすすめします。
手帳には必ずカード番号とカード会社の連絡先をメモしておくと、いざというときに助かります。
カードに付帯しているサービスを活用する
ホテルでの支払いや買い物での決済に利用するだけでなく、クレジットカードは付帯する様々なサービスや特典を利用することもできます。
海外旅行に持って行くのであれば、次のようなサービス・特典が付いているカードを持っていると旅行を安心で豊かなものにすることもできます。
国内空港ラウンジサービス
ゴールドカード以上のカードには、ほとんどの場合国内空港ラウンジサービスが付帯しています。
利用できる空港は国内の28空港なのですが、海外旅行時にも利用できることをご存知でしょうか。
実は国内28空港には成田空港と羽田空港が含まれていて、多くのカードで国際線の出発ロビーにあるラウンジが利用対象になっています。
※一部のカードでは、羽田空港の国際線ターミナルは利用対象になっていない場合があります。
成田空港で利用できるラウンジは出国手続き前のエリアにあるのであまりのんびりはできませんが、空港に早く到着した時などには利用価値があります。
羽田空港国際線ターミナルのラウンジは、出国後エリアにあるので搭乗時刻までゆったりと過ごすことができます。
またカードによっては、ホノルルのダニエル・K・イノウエ国際空港(ホノルル国際空港)と韓国ソウルの仁川空港のラウンジを利用できる場合があります。
「プライオリティパス」の会員サービス
「プライオリティパス」は、海外120か国400以上の都市にある900か所以上の空港ラウンジを利用できる会員制サービスです。
「プライオリティパス」の最上位会員であるプレステージ会員になるためには、通常429USD(約47,190円)の年会費がかかるのですが、一部のゴールドカードと一部のプラチナカードでは無料で「プライオリティパス」のプレステージ会員になれる場合があります。
「プライオリティパス」のプレステージ会員になるとエコノミークラスに搭乗する時でもVIPラウンジが利用できるので、フライトの出発前や乗り継ぎの時間を優雅に過ごすことができます。
海外旅行傷害保険
一部の一般カードやゴールドカード以上のクレジットカードには、海外旅行傷害保険が付帯しています。
海外では医療費が高額であるため、海外旅行に出かける時には必ず海外旅行傷害保険に加入しなければなりません。
そのため多くの人は損害保険会社の海外旅行保険に加入するのですが、最近ではクレジットカードに付帯する保険の内容が良くなってきたこともあり、クレジットカードに付帯する海外旅行保険で代用する人も増えています。
ただし、クレジットカードによっては、利用頻度が高い「傷害治療費用」「疾病治療費用」「携行品損害」の補償金額が少なかったり付保されていない場合もあるので、内容を良く確認してから利用する必要があります。
クレジットカードに付帯する海外旅行傷害保険の見分け方については、次の記事で説明しています。
ショッピング保険
ショッピング保険とは、クレジットカードで購入した商品の破損・盗難による損害を補償してくれる保険で、ゴールドカード以上のカードに付帯する場合があります。
補償される期間は商品の購入から90日間が一般的で、補償される最高金額はカードにより異なりますが100万円~500万円が多いようです。
補償対象となる購入場所は、海外だけの場合と国内・海外の両方の場合があります。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
海外旅行に役立つクレジットカードについてはご理解いただけたでしょうか。
既にクレジットカードを何枚か持っている場合には、その中から最適なカードを選んで持って行きましょう。
もしもこれからクレジットカードを作るのであれば、年会費が無料で海外旅行傷害保険が付いているカードがおすすめです。
年会費が無料で海外旅行傷害保険が充実しているカードは、次の記事でもご紹介しています。
この記事が皆さんのお役に立てばうれしいです。
三井住友VISAクラシックカードA | |||
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年会費 1,500円(税別) (初年度無料) |
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エポスカード | |||
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年会費 永年無料 |
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楽天プレミアムカード | |||
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年会費 10,000円(税別) |
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SPGアメリカン・エキスプレス・カード | |||
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年会費 31,000円(税別) |
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アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード | |||
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年会費 29,000円(税別) |