今年の海外旅行に備えて新しくクレジットカードを作ろうと思っている人も多いと思います。
そんな人におすすめしたいカードに「セゾン・アメリカン・エキスプレス・カード」があります。
この「セゾン・アメックスカード」は、セゾンカードとアメリカン・エキスプレス・カードの提携カードなのですが、お得な年会費で海外旅行関係の特典が充実したコストパフォーマンスが高いカードに仕上がっています。
特に、海外旅行海外旅行傷害保険は充実していて、金額・内容ともにクレジットカード付帯の保険としては最高水準に近い「使える」保険です。
※「セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード」だけは、海外旅行傷害保険が付帯していません。
私も海外旅行が好きなので、セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードを愛用しているひとりです。
今回の記事では、現在申し込みができる4種類の「セゾン・アメリカン・エキスプレス・カード」の海外旅行傷害保険を、私がこだわっている5つのチェックポイントを中心に比較してみます。
目次
「セゾン・アメックスカード」の海外旅行保険比較一覧表
「セゾン・アメリカン・エキスプレス・カード」には、次の5種類のカードがあります。
- セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード
- セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード
- セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード
- セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード(インビテーションが必要)
- セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード」は、経営者や個人事業主向けのカードなのですが、申し込み後の審査は法人ではなくて個人に対して行われるので、フリーランスやサラリーマンの人などでも加入できます。
一方で、「セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」はセゾンカードからのインビテーション(招待状)がないと加入できないので、現在申し込みができるのは4種類のカードになります。
そこで、今回は現在申し込みが可能な「セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード」「セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード」「セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード」「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード」の海外旅行傷害保険の内容を、5つのチェックポイントを中心に比較してみます
ただし、4種類の「セゾン・アメックス」カードの中で、「セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード」には海外旅行傷害保険が付帯しないので、注意が必要です。
「セゾン・アメックスカード」の海外旅行保険比較一覧表
本会員・家族会員
カードの種類 | セゾンパール![]() |
セゾンブルー![]() |
セゾンゴールド![]() |
セゾンプラチナ・ビジネス![]() |
本会員年会費 | 初年度無料 翌年度以降: 1,000円 (税抜) 1回の利用で無料 |
初年度無料 翌年度以降: 3,000円 (税抜) |
初年度無料 翌年度以降: 10,000円 (税抜) |
初年度: 20,000円 (税抜) 翌年度以降: 20,000円 (税抜) (200万円以上 利用で半額) |
家族会員年会費 | 年会費無料 | 1,000円 (税抜) |
1,000円 (税抜) |
3,000円 (税抜) |
付帯条件 | ― | 自動付帯 | 自動付帯 | 自動付帯 |
傷害死亡 | ― | 本会員 4,000万円 家族会員 1,000万円 |
5,000万円 | 1億円 |
傷害後遺障害 | ― | 本会員 最高4,000万円 家族会員 最高1,000万円 |
150万円~ 5,000万円 |
300万円~ 1億円 |
傷害治療費用 | ― | 300万円 | 300万円 | 300万円 |
疾病治療費用 | ― | 300万円 | 300万円 | 300万円 |
賠償責任 | ― | 3,000万円 | 3,000万円 | 5,000万円 |
携行品損害 | ― | 30万円 | 30万円 | 50万円 |
救援者費用 | ― | 200万円 | 200万円 | 300万円 |
航空機遅延費用等 | ― | ― | 3万円 | 3万円 |
航空機寄託手荷物遅延等費用 | ― | ― | 10万円 | 10万円 |
日本語による24時間救急サービス | ― | 〇 | 〇 | 〇 |
医療費キャッシュレスサービス | ― | 〇 | 〇 | 〇 |
補償期間 | ― | 90日間 | 90日間 | 90日間 |
※上の表はスマホでは横にスライドします。
家族特約
カードの種類 | セゾンパール![]() |
セゾンブルー![]() |
セゾンゴールド![]() |
セゾンプラチナ・ビジネス![]() |
傷害死亡 | ― | 1,000万円 | ― | |
傷害後遺障害 | ― | ― | 30万円~ 1,000万円 |
― |
傷害治療費用 | ― | ― | 300万円 | ― |
疾病治療費用 | ― | ― | 300万円 | ― |
賠償責任 | ― | ― | 3,000万円 | ― |
携行品損害 | ― | ― | 30万円 | ― |
救援者費用 | ― | ― | 200万円 | ― |
航空機遅延費用等 | ― | ― | 3万円 | ― |
航空機寄託手荷物遅延等費用 | ― | ― | 10万円 | ― |
日本語による24時間救急サービス | ― | ― | 〇 | ― |
医療費キャッシュレスサービス | ― | ― | 〇 | ― |
補償期間 | ― | 90日間 | 90日間 | 90日間 |
※上の表はスマホでは横にスライドします。
旅行先で「使える」カード付帯海外旅行保険をチェックする5つの重要ポイントとその評価
海外旅行に行くときには「海外旅行保険が付いているクレジットカードを持っていれば安心だ」と思ってしまいますよね。
でも、クレジットカードに付帯している海外旅行傷害保険は、その付帯する条件や内容・金額によって実際には全く役に立たない場合もあるので注意が必要です。
そこで、私の場合にはクレジットカードに付帯する海外旅行傷害保険が海外旅行先で役に立つのかどうかを見分けるために、5つのポイントに注目しています。
そこで、まず最初に私がクレジットカードに付帯する海外旅行傷害保険を見分ける場合に最低でもチェックする5つのポイントについてご紹介します。
- 付帯条件は「自動付帯」か「利用付帯」か
- 「傷害治療費用」「疾病治療費用」が補償されるかどうか
- 「傷害治療費用」「疾病治療費用」の補償金額は十分か
- 日本語による24時間救急サポートが受けられるか
- 医療費キャッシュレス診療を受けられるか
この5つのポイントは、そのクレジットカードに付帯している海外旅行傷害保険が海外旅行先で実際に役に立つのかどうかを見分けるために重要な項目になります。
「セゾン・アメックス」シリーズの海外旅行傷害保険に関しても、この5つのポイントを中心に見ていくと、実際に海外旅行先で使える保険なのかどうかの判断ができます。
どうしてこ5つのポイントが重要なのかについては、次の記事にまとめていますので、時間がある方は読んでみてください。
それでは、それぞれのカードに付帯している海外旅行傷害保険について、この5つのポイントをチェックしてみたいと思います。
5つの重要ポイントの評価
「セゾン・アメックスカード」の海外旅行傷害保険は「自動付帯」
クレジットカードに付帯している海外旅行保険には「自動付帯」の保険と「利用付帯」の保険の2種類があります。
「自動付帯」の保険とは、そのクレジットカードを所有しているだけで自動的に適用となる保険のことです。
「利用付帯」の保険とは、その海外旅行のツアー代金や航空機などの運賃を、保険が付帯しているクレジットカードで支払った場合にのみ適用となる保険のことです。
保険が付帯している「セゾン・アメックスカード」の海外旅行傷害保険は全て「自動付帯」です。出発前に特別な手続きは必要ありません。
「セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード」以外の「セゾン・アメックスカード」に加入していれば、海外旅行に出かけてから90日間は海外旅行傷害保険の補償の対象となります。
この補償される90日間を「セゾン・アメックスカード」の海外旅行傷害保険のご案内では「保険責任期間」と呼んでいて、次の様に定義されています。
- 「責任期間」とは、海外旅行の目的で住居を出発した時から住居に帰着するまでの間でかつ日本を出国した前日の午前0時から日本に入国した翌日の午後12時までの間で日本を出国した日から最長90日間が補償されます。
成田空港など出国する空港の近くのホテルに前泊する場合でも、出国した前日の午前0時以降に自宅を出発すれば出発した時点から補償が開始されます。
ただし、帰国した日に成田空港など入国した空港の近くのホテルに宿泊する場合には、入国した日の翌日の午後12時で補償期間が終わってしまうので、注意が必要かもしれませんね。
短期間の旅行であれば、ほとんどの場合海外旅行目的で自宅を出てから帰宅するまで、しっかりと補償されることになると思います。
「傷害治療費用」「疾病治療費用」が補償されます
海外旅行傷害保険の支払い事由の50%以上は「傷害治療費用」「疾病治療費用」に関する保険金だというデータがあります。
「セゾン・アメックスカード」では、最も大切な「傷害治療費用」「疾病治療費用」が補償されます。
「傷害治療費用」「疾病治療費用」の補償は他のカードでも準備しましょう
「セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード」以外の「セゾン・アメックスカード」の「傷害治療費用」「疾病治療費用」の保険金額は300万円です。
この300万円という金額は、クレジットカードに付帯している海外旅行傷害保険では、ほぼ最高水準の金額です。
しかし、実は海外の医療費は驚くほど高額になるので、この金額では全く足りないのです。
日本損害保険協会の資料では、盲腸(虫垂炎)の手術をして2日間入院すると、ハワイのホノルルでは約256万円、アメリカのロサンゼルスでは約162万円~217万円かかるそうです。
でも、海外旅行傷害保険の「傷害治療費用」「疾病治療費用」の保険金は、他のクレジットカードの海外旅行傷害保険と合算できることをご存知でしょうか。
このことは、損害保険協会の「損害保険Q&A」にも記載されています。
十分な「傷害治療費用」「疾病治療費用」の保険金額を確保するためには、複数の海外旅行保険付きクレジットカードを準備することや任意加入の海外旅行傷害保険に追加加入することが効果的です。
そうして、「傷害治療費用」「疾病治療費用」の保険金は若い人でも最低で500万円、シニア世代の人は最低でも1,000万円は準備したいところです。
複数のクレジットカードで準備する場合には、年会費が無料で充実した海外旅行保険が自動付帯している、エポスカード、
ジャックス 横浜インビテーションカード、Booking.comカード
がおすすめです。
多くの海外旅行愛好者が、これらの年会費無料クレジットカードで海外旅行保険を準備しています。
年会費が無料で「使える」海外旅行保険が付帯したクレジットカードについては次の記事にまとめています。
日本語による24時間救急サポートが受けられます
海外で急病や怪我をした時に頼りになるのが、緊急アシスタントサービスです。
「セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード」以外の「セゾン・アメックスカード」では、損保ジャパン日本興亜の緊急アシスタンスサービスを利用することができます。
損保ジャパン日本興亜の緊急アシスタンスサービスに電話をすると、次のようなサービスを受けることができます。
- 医師・医療施設の紹介・案内
- 医療費キャッシュレスサービス
- 患者の医療施設への移送
- 患者の本国への移送
- 現地での医師の緊急派遣
- 医薬品類の緊急手配
- 通訳の紹介・手配、等
医療費キャッシュレスサービスを利用することができます
海外での医療費は高額になるため、現金の持ち合わせがない場合には診療を受けることができない可能性があります。
また、医療機関でクレジットカードが利用できない場合や、医療費がクレジットカードの支払限度額を超えてしまう場合もあります。
そんなこともあり、クレジットカードに付帯する海外旅行保険で、保険金額を限度として医療費を保険会社から直接医療機関に支払う「医療費キャッシュレス診療」のサービスを提供している場合があります。
損保ジャパン日本興亜の緊急アシスタンスサービスでは、医療費キャッシュレスサービスに対応しているので、「医療費キャッシュレス診療」に対応可能な病院を紹介してもらうことができます。
ただし、「医療費キャッシュレス診療」を利用できる病院は、損害保険会社と提携している医療機関だけになるので、世界中全ての地域で「医療費キャッシュレス診療」が利用できるわけではありません。
また、医療費が保険金額を超える部分に関しては自己負担になります。
海外旅行に出かける前に準備すること
カードに同封されていたの「海外旅行傷害保険のご案内」は必ず持参しましょう
海外旅行に「セゾン・アメックスカード」を持っていく場合に絶対に忘れてはいけない物があります。
それは、クレジットカードそのものと、カードが送られてきた封筒に同封されていた「セゾンアメリカン・エキスプレスカード 海外・国内旅行傷害保険 ショッピング保険のご案内」という小さなしおりです。
その理由は、この「ご案内」にセゾン・アメックスカード」の緊急アシスタンスサービスに繋がるフリーダイヤルの電話番号が記載されているからです。
上の写真は、私の「セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード」の封筒に入っていた「ご案内」です。カードによって色が違います。
この小さなしおりが見当たらない場合には、セゾンカードの公式サイトで「ご案内」のPDFをダウンロードしてプリントしていくと安心です。
また、少なくともカードの番号がわからないと緊急アシスタンスサービスの利用ができないので、緊急時に慌てないように手帳などに「セゾン・アメックスカード」の番号を控えておくと安心だと思います。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
「セゾン・アメリカン・エキスプレス・カード」は旅行関係の特典が充実したクレジットカードです。
私か利用している手数料が3,000円(税抜)のセゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードでも、「傷害治療費用」「疾病治療費用」の金額が300万円と、最高水準に近い海外旅行保険が付帯しています。
24時間日本語対応の緊急アシスタンスサービスも利用できますし、医療費キャッスレスサービスにも対応しています。
家族特約が欲しい場合には、JALカードよりもショッピングマイルが貯まる「セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード」が良いと思います。
ただし、行先によってはアメックスカードが使えない場合があるので、海外旅行保険が充実したVISAかMastercardも必ず持って行くようにしましょう。
この記事がみなさんのお役に立てばうれしいです。