今年の海外旅行に備えてカードを作ろうと思っている人も多いと思います。
楽天スーパーポイントがお得に貯まる高還元率の「楽天カード」にも海外旅行傷害保険が付帯しているので、実は「楽天カード」も海外旅行にはおすすめのカードです。
「楽天カード」の他に、「楽天PINKカード」「楽天ANAマイレージクラブカード」「楽天ゴールドカード」「楽天プレミアムカード」にも海外旅行傷害保険が付帯しています。
そんな「楽天カード」シリーズですが、実はカードの種類によって海外旅行傷害保険の内容が異なっていたり、保険が有効になる条件があることをご存知でしょうか?
実は「楽天プレミアムカード」以外の楽天カードシリーズの保険は「利用付帯」といって、飛行機やツアーの支払いにカードを利用しないと海外旅行保険が有効にならないのです。
そんなこともあり、今回の記事では「楽天カード」シリースの海外旅行傷害保険だけにスポットを当てて比較をしてみました。

目次
「楽天カード」の海外旅行保険比較一覧表
まず「楽天カード」「楽天PINKカード」「楽天ANAマイレージクラブカード」「楽天ゴールドカード」の海外旅行保険です。
実は、この4種類のカードに付帯する海外旅行傷害保険の内容は全く同じです。
「楽天カード」「楽天PINKカード」「楽天ANAマイレージクラブカード」「楽天ゴールドカード」の海外旅行傷害保険比較一覧表
カードの種類 | 楽天カード![]() |
楽天PINKカード![]() |
楽天ANAマイレージ クラブカード ![]() |
楽天ゴールドカード![]() |
本会員年会費 | 永年無料 | 永年無料 | 初年度無料 翌年以降 540円(税込) (年1回の利用で 無料) |
2,160円(税込) |
家族会員年会費 | 永年無料 | 永年無料 | 永年無料 | 540円(税込) |
付帯条件 | 利用付帯 | 利用付帯 | 利用付帯 | 利用付帯 |
傷害死亡 | 2,000万円 | 2,000万円 | 2,000万円 | 2,000万円 |
傷害後遺障害 | 80万円~ 2,000万円 |
80万円~ 2,000万円 |
80万円~ 2,000万円 |
80万円~ 2,000万円 |
傷害治療費用 | 200万円 | 200万円 | 200万円 | 200万円 |
疾病治療費用 | 200万円 | 200万円 | 200万円 | 200万円 |
賠償責任 | 2,000万円 | 2,000万円 | 2,000万円 | 2,000万円 |
携行品損害 | 20万円 | 20万円 | 20万円 | 20万円 |
救援者費用 | 200万円 | 200万円 | 200万円 | 200万円 |
日本語による24時間救急サービス | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
医療費キャッシュレスサービス | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
家族特約 | - | - | - | - |
補償期間 | 90日間 | 90日間 | 90日間 | 90日間 |
「楽天プレミアムカード」の海外旅行傷害保険
カードの種類 | 楽天プレミアムカード![]() |
本会員年会費 | 10,800円(税込) |
家族会員年会費 | 540円(税込) |
付帯条件 | 自動付帯 |
傷害死亡 | 自動付帯4,000万円 利用付帯:1,000万円 |
傷害後遺障害 | 自動付帯:160万円~4,000万円 利用付帯:40万円~1,000万円 |
傷害治療費用 | 300万円 |
疾病治療費用 | 300万円 |
賠償責任 | 3,000万円 |
携行品損害 | 自動付帯:30万円 利用付帯:20万円 |
救援者費用 | 200万円 |
日本語による24時間救急サービス | 〇 |
医療費キャッシュレスサービス | 〇 |
家族特約 | - |
補償期間 | 90日間 |
旅行先で「使える」カード付帯海外旅行保険をチェックする5つの重要ポイント
海外旅行に行くときには「海外旅行保険が付いているクレジットカードを持っていれば安心だ」と思ってしまいますよね。
でも、クレジットカードに付帯している「海外旅行保険」は、その付帯する条件や内容・金額によって実際には全く役に立たない場合もあるので注意が必要です。
そこで、私の場合にはクレジットカードに付帯する海外旅行保険が海外旅行先で役に立つのかどうかを見分けるために、5つのポイントに注目しています。
そこで、まず最初に私がクレジットカードに付帯する海外旅行保険を見分ける場合に最低でもチェックする5つのポイントについてご紹介します。
- 付帯条件は「自動付帯」か「利用付帯」か
- 「傷害治療費用」「疾病治療費用」が補償されるかどうか
- 「傷害治療費用」「疾病治療費用」の補償金額は十分か
- 日本語による24時間救急サポートが受けられるか
- 医療費キャッシュレス診療を受けられるか
この5つのポイントは、そのクレジットカードに付帯している海外旅行保険が海外旅行先で実際に役に立つのかどうかを見分けるために重要な項目になります。
「楽天カード」シリーズの海外旅行傷害保険に関しても、この5つのポイントを中心に見ていくと、実際に海外旅行先で使える保険なのかどうかの判断ができます。
どうしてこ5つのポイントが重要なのかについては、次の記事にまとめていますので、時間がある方は読んでみてください。
それでは、それぞれのカードに付帯している海外旅行傷害保険について、この5つのポイントをチェックしてみたいと思います。
「楽天カード」シリーズの海外旅行傷害保険の評価
「楽天カード」「楽天PINKカード」「楽天ANAマイレージクラブカード」「楽天ゴールドカード」の海外旅行傷害保険は「利用付帯」
クレジットカードに付帯している海外旅行保険には「自動付帯」の保険と「利用付帯」の保険の2種類があります。
「自動付帯」の保険とは、そのクレジットカードを所有しているだけで自動的に適用となる保険のことです。
「利用付帯」の保険とは、その海外旅行のツアー代金や航空機などの運賃を、保険が付帯しているクレジットカードで支払った場合にのみ適用となる保険のことです。
「楽天カード」「楽天PINKカード」「楽天ANAマイレージクラブカード」「楽天ゴールドカード」の海外旅行傷害保険は「利用付帯」です。
海外旅行のツアー代金や航空機などの運賃を、保有している楽天カードで支払った場合にのみ適用となります。
「楽天プレミアムカード」の海外旅行傷害保険は「自動付帯」
「楽天プレミアムカード」の海外旅行傷害保険は「自動付帯」です。
「自動付帯」なので、カードを所有しているだけで保険が適用されます。
「傷害治療費用」「疾病治療費用」が補償されます
海外旅行傷害保険の支払い事由の50%以上は「傷害治療費用」「疾病治療費用」に関する保険金だというデータがあります。
「楽天カード」では、最も大切な「傷害治療費用」「疾病治療費用」が補償されます。
「傷害治療費用」「疾病治療費用」の補償は他のカードでも準備しましょう
「楽天カード」「楽天PINKカード」「楽天ANAマイレージクラブカード」「楽天ゴールドカード」では「傷害治療費用」「疾病治療費用」の保険金額は200万円です。
「楽天プレミアムカード」では「傷害治療費用」「疾病治療費用」の保険金額は300万円です。
この200万円~300万円という金額は、クレジットカード付帯の海外旅行傷害保険としては優秀な金額です。
しかし、海外の医療費は驚くほど高額になるので、この金額では全く足りないのです。
日本損害保険協会の資料では、盲腸(虫垂炎)の手術をして2日間入院すると、ハワイのホノルルでは約256万円、アメリカのロサンゼルスでは約162万円~217万円かかるそうです。
でも、海外旅行傷害保険の「傷害治療費用」「疾病治療費用」の保険金は、他のクレジットカードの海外旅行傷害保険と合算できることをご存知でしょうか。
このことは、損害保険協会の「損害保険Q&A」にも記載されています。
十分な「傷害治療費用」「疾病治療費用」の保険金額を確保するためには、複数の海外旅行保険付きクレジットカードを準備することや任意加入の海外旅行傷害保険に追加加入することが効果的です。
そうして、「傷害治療費用」「疾病治療費用」の保険金は若い人でも最低で500万円、シニア世代の人は最低でも1,000万円は準備したいところです。
複数のクレジットカードで準備する場合には、年会費が無料で充実した海外旅行保険が自動付帯している、エポスカード、
ジャックス 横浜インビテーションカード、Booking.comカード
がおすすめです。
多くの海外旅行愛好者が、これらの年会費無料クレジットカードで海外旅行保険を準備しています。
年会費が無料で「使える」海外旅行保険が付帯したクレジットカードについては次の記事にまとめています。
日本語による24時間救急サポートが受けられます
海外で急病や怪我をした時に頼りになるのが、緊急アシスタントサービスです。
「楽天カード」シリーズの海外旅行傷害保険では、三井住友海上の緊急アシスタンスサービスを利用することができます。
三井住友海上の緊急アシスタンスサービスに電話をすると、次のようなサービスを受けることができます。
- 医師・医療施設の紹介・案内
- 医療費キャッシュレスサービス
- 患者の医療施設への移送
- 患者の本国への移送
- 現地での医師の緊急派遣
- 医薬品類の緊急手配
- 通訳の紹介・手配、等
医療費キャッシュレスサービスを利用することができます
海外での医療費は高額になるため、現金の持ち合わせがない場合には診療を受けることができない可能性があります。
また、医療機関でクレジットカードが利用できない場合や、医療費がクレジットカードの支払限度額を超えてしまう場合もあります。
そんなこともあり、クレジットカードに付帯する海外旅行保険で、保険金額を限度として医療費を保険会社から直接医療機関に支払う「医療費キャッシュレス診療」のサービスを提供している場合があります。
三井住友海上の緊急アシスタンスサービスでは、医療費キャッシュレスサービスに対応しているので、「医療費キャッシュレス診療」に対応可能な病院を紹介してもらうことができます。
ただし、「医療費キャッシュレス診療」を利用できる病院は、損害保険会社と提携している医療機関だけになるので、世界中全ての地域で「医療費キャッシュレス診療」が利用できるわけではありません。
また、医療費が保険金額を超える部分に関しては自己負担になります。
海外旅行保険に出かける前に準備すること
カードの「海外旅行傷害保険ガイド」は必ず持参しましょう
海外旅行に楽天カードを持っていく場合に絶対に忘れてはいけない物があります。
それは、楽天カードが送られてきた封筒に同封されていた「海外旅行傷害保険ガイド」というA4サイズのペラペラな紙です。
その理由は、この「海外旅行傷害保険ガイド」に楽天カードの「楽天カード保険デスク」に繋がるフリーダイヤルの電話番号が記載されているからです。
このペラペラな紙が見当たらない場合には、楽天カードの公式サイトで「海外旅行傷害保険ガイド」のPDFをダウンロードしてプリントしていくと安心です。
また、少なくとも楽天カードの番号がわからないと「楽天カード保険デスク」の利用ができないので、緊急時に慌てないように手帳などに楽天カードの番号を控えておくと安心だと思います。
「利用付帯」の場合は必ずカードを利用しましょう
「利用付帯」の場合には、ツアー代金や航空機などの運賃の支払いに保険が付帯したカードを利用することを絶対に忘れないようにしましょう。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
楽天カードは楽天スーパーポイントがカンガン貯まるお得なクレジットカードです。
手数料が永年無料の「楽天カード」でも、そこそこの内容の海外旅行傷害保険が付いているのもうれしいですようね。
24時間日本語対応の緊急アシスタンスサービスも利用できますし、医療費キャッスレスサービスにも対応しています。
ただ、「楽天プレミアムカード」以外の海外旅行傷害保険は「利用付帯」なので、その点にだけは十分注意しましょう。
この記事がみなさんのお役に立てばうれしいです。
それそれの楽天カードに関しては、次の記事で詳細に解説しています。
