今年の海外旅行に備えてカードを作ろうと思っている人も多いと思います。
日本を代表するカードでステータス性が高い「JCBカード」には充実した海外旅行傷害保険が付帯しているので、海外旅行にもおすすめのカードです。
そんな「JCBカード」ですが、実は「JCBカード」の場合にはカードのグレードに応じて海外旅行傷害保険の内容がかなり異なっています。
特に、海外旅行に利用する飛行機やツアーの料金を海外旅行傷害保険が付いているカードで支払わないと保険が適用されない「利用付帯」の海外旅行傷害保険が多いことが特徴です。
一方でグレードが高い「JCBプラチナ」には、クレジットカードに付帯する海外旅行傷害保険としては最高水準の「使える」保険が付いています。
そんなこともあり、今回の記事では「JCBカード」のプロパーカード8種類の海外旅行傷害保険比較表を作成したのでご紹介したいと思います。
目次
「JCBカード」の海外旅行保険比較一覧表
今回比較一覧表を作成したのは「JCBカード」のプロパーカード8種類です。
8種類のカードを全て横に並べると見難くなるので、ゴールドカード未満の4種類と、ゴールドカード以上の4種類に分けて一覧表を作成しました。
「JCBカード」の海外旅行保険比較一覧表
「JCB一般カード」「JCB CARD EXTAGE」「JCB CARD W」「JCB CARD W plus L」本会員・家族会員
カードの種類 | JCB一般カード![]() |
JCB CARD EXTAGE![]() |
JCB CARD W![]() |
JCB CARD W plus L![]() |
本会員年会費 | 初年度無料 翌年度以降: 1,250円 (税別) |
年会費無料 | 年会費無料 | 年会費無料 |
付帯条件 | 利用付帯 | 利用付帯 | 利用付帯 | 利用付帯 |
傷害死亡 | 最高 3,000万円 |
最高 2,000万円 |
最高 2,000万円 |
最高 2,000万円 |
傷害後遺障害 | 最高 3,000万円 |
最高 2,000万円 |
最高 2,000万円 |
最高 2,000万円 |
傷害治療費用 | 1回の事故につき 100万円限度 |
1回の事故につき 100万円限度 |
1回の事故につき 100万円限度 |
1回の事故につき 100万円限度 |
疾病治療費用 | 1回の病気につき 100万円限度 |
1回の病気につき 100万円限度 |
1回の病気につき 100万円限度 |
1回の病気につき 100万円限度 |
賠償責任 | 1回の事故につき 2,000万円限度 |
1回の事故につき 2,000万円限度 |
1回の事故につき 2,000万円限度 |
1回の事故につき 2,000万円限度 |
携行品損害 | 1旅行中 20万円限度 |
1旅行中 20万円限度 |
1旅行中 20万円限度 |
1旅行中 20万円限度 |
救援者費用 | 100万円限度 | 100万円限度 | 100万円限度 | 100万円限度 |
航空機遅延費用等 | ― | ― | ― | ― |
航空機寄託手荷物遅延等費用 | ― | ― | ― | ― |
日本語による24時間救急サービス | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
医療費キャッシュレスサービス | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
家族特約 | ― | ― | ― | ― |
補償期間 | 3か月 | 3か月 | 3か月 | 3か月 |
※上の表はスマホでは横にスライドします。
「JCB ゴールド」「JCB GOLD EXTAGE」「JCB ゴールド・ザ・プレミア」「JCB プラチナ」本会員・家族会員
カードの種類 | JCB ゴールド![]() |
JCB GOLD EXTAGE![]() |
JCB ゴールド‣ザ‣プレミア![]() |
JCB プラチナ![]() |
本会員年会費 | 初年度無料 翌年度以降: 10,000円 (税別) |
初年度無料 翌年度以降: 3,000円 (税別) |
初年度: 10,000円 (税別) 翌年度以降: 15,000円 (税別) |
年会費 25,000円 (税別) |
付帯条件 | 自動付帯 | 利用付帯 | 自動付帯 | 自動付帯 |
傷害死亡 | 最高1億円 | 最高5,000万円 | 最高1億円 | 最高1億円 |
傷害後遺障害 | 最高1億円 | 最高5,000万円 | 最高1億円 | 最高1億円 |
傷害治療費用 | 300万円限度 | 200万円限度 | 300万円限度 | 1,000万円限度 |
疾病治療費用 | 300万円限度 | 200万円限度 | 300万円限度 | 1,000万円限度 |
賠償責任 | 1億円限度 | 3,000万円限度 | 1億円限度 | 1億円限度 |
携行品損害 | 50万円限度 | 50万円限度 | 50万円限度 | 100万円限度 |
救援者費用 | 400万円限度 | 200万円限度 | 400万円限度 | 1,000万円限度 |
航空機遅延費用等 | 2万円限度 | ― | 2万円限度 | 2万円限度 |
航空機寄託手荷物遅延等費用 | 2万円限度 | ― | 2万円限度 | 2万円限度 |
日本語による24時間救急サービス | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
医療費キャッシュレスサービス | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
補償期間 | 3か月 | 3か月 | 3か月 | 3か月 |
※上の表はスマホでは横にスライドします。
「JCB ゴールド」「JCB GOLD EXTAGE」「JCB ゴールド・ザ・プレミア」「JCB プラチナ」の家族特約
カードの種類 | JCB ゴールド![]() |
JCB GOLD EXTAGE![]() |
JCB ゴールド‣ザ‣プレミア![]() |
JCB プラチナ![]() |
傷害死亡 | 最高1,000万円 | ― | 最高1,000万円 | 最高1,000万円 |
傷害後遺障害 | 最高1,000万円 | ― | 最高1,000万円 | 最高1,000万円 |
傷害治療費用 | 200万円限度 | ― | 200万円限度 | 200万円限度 |
疾病治療費用 | 200万円限度 | ― | 200万円限度 | 200万円限度 |
賠償責任 | 2,000万円限度 | ― | 2,000万円限度 | 2,000万円限度 |
携行品損害 | 50万円限度 | ― | 50万円限度 | 50万円限度 |
救援者費用 | 200万円限度 | ― | 200万円限度 | 200万円限度 |
航空機遅延費用等 | 2万円限度 | ― | 2万円限度 | 2万円限度 |
航空機寄託手荷物遅延等費用 | 2万円限度 | ― | 2万円限度 | 2万円限度 |
日本語による24時間救急サービス | 〇 | ― | 〇 | 〇 |
医療費キャッシュレスサービス | ― | ― | ― | ― |
補償期間 | 3か月 | ― | 3か月 | 3か月 |
※上の表はスマホでは横にスライドします。
「JCB ゴールド」「JCB ゴールド・ザ・プレミア」「JCB プラチナ」の家族特約の範囲
JCBカードの場合には、家族特約の範囲に注意が必要です。
「JCB ゴールド」「JCB ゴールド・ザ・プレミア」「JCB プラチナ」ともに、家族特約の対象になるのは、本会員と生計をともにする家族で満19歳未満のお子さんだけです。(別居・同居は問いません。)
家族特約の対象者には、配偶者と19歳以上のお子さんは含まれないのです。
各カードともに1人目の家族カードは無料で、2人目以降は有料で発行できるので、配偶者や19歳以上のお子さんには家族カードを発行することで補償を確保することになります。
JCBのwebサイトの「カード自動付帯各種保険に関するQ&A」のQ6に、家族特約の範囲に関する記載があります。
JCBのwebサイトの「カード自動付帯各種保険に関するQ&A」
旅行先で「使える」カード付帯海外旅行保険をチェックする5つの重要ポイント
海外旅行に行くときには「海外旅行保険が付いているクレジットカードを持っていれば安心だ」と思ってしまいますよね。
でも、クレジットカードに付帯している「海外旅行保険」は、その付帯する条件や内容・金額によって実際には全く役に立たない場合もあるので注意が必要です。
そこで、私の場合にはクレジットカードに付帯する海外旅行保険が海外旅行先で役に立つのかどうかを見分けるために、5つのポイントに注目しています。
そこで、まず最初に私がクレジットカードに付帯する海外旅行保険を見分ける場合に最低でもチェックする5つのポイントについてご紹介します。
- 付帯条件は「自動付帯」か「利用付帯」か
- 「傷害治療費用」「疾病治療費用」が補償されるかどうか
- 「傷害治療費用」「疾病治療費用」の補償金額は十分か
- 日本語による24時間救急サポートが受けられるか
- 医療費キャッシュレス診療を受けられるか
この5つのポイントは、そのクレジットカードに付帯している海外旅行保険が海外旅行先で実際に役に立つのかどうかを見分けるために重要な項目になります。
「JCBカード」の海外旅行傷害保険に関しても、この5つのポイントを中心に見ていくと、実際に海外旅行先で使える保険なのかどうかの判断ができます。
どうしてこ5つのポイントが重要なのかについては、次の記事にまとめていますので、時間がある方は読んでみてください。
それでは、それぞれのカードに付帯している海外旅行傷害保険について、この5つのポイントをチェックしてみたいと思います。
5つの重要ポイントの評価
「JCBカード」には「利用付帯」の海外旅行傷害保険が多い
クレジットカードに付帯している海外旅行保険には「自動付帯」の保険と「利用付帯」の保険の2種類があります。
「自動付帯」の保険とは、そのクレジットカードを所有しているだけで自動的に適用となる保険のことです。
「利用付帯」の保険とは、その海外旅行のツアー代金や航空機などの運賃を、保険が付帯しているクレジットカードで支払った場合にのみ適用となる保険のことです。
「JCBカード」には「利用付帯」のカードが多いことが特徴的です。
「自動付帯」のカードは、「JCBゴールド」「JCB ゴールド・ザ・プレミア」「JCB プラチナ」だけです。
それ以外のカードは全て、「利用付帯」です。
「利用付帯」の海外旅行傷害保険は、保険が付帯しているカードで事前に「搭乗する公共乗用具」または「参加する募集型企画旅行」(ツアー)の料金を支払った場合に適用されます。
※「公共乗用具」とは、JCBのWEBサイトでは、「航空法・鉄道事業法・海上運送法等に基づき、それぞれの事業を行う機関によって運行される乗用具をいいます。」と説明されています。
ホテルは「公共乗用具」に該当しないので、海外のホテルの予約にカードを利用しただけでは保険が適用されないので注意が必要です。
また、クレジットカードに付帯している海外旅行傷害保険が「利用付帯」の場合には、うっかりしていて別のカードで支払ってしまい保険が適用されないリスクがあります。
私個人としては、海外旅行用としてクレジットカードを準備するのであれば、海外旅行傷害保険が「自動付帯」であるカードを選ぶことをおすすめしたいと思っています。
「傷害治療費用」「疾病治療費用」が補償されます
海外旅行傷害保険の支払い事由の50%以上は「傷害治療費用」「疾病治療費用」に関する保険金だというデータがあります。
海外旅行傷害保険が付帯している「JCBカード」では、最も大切な「傷害治療費用」「疾病治療費用」が補償されます。
「傷害治療費用」「疾病治療費用」の補償は他のカードでも準備しましょう
「JCBカード」に付帯している海外旅行傷害保険の「傷害治療費用」「疾病治療費用」の金額は、100万円~1,000万円限度です。
その中でも「JCB プラチナ」の1,000万円限度という金額は、クレジットカードに付帯している海外旅行傷害保険では、ほぼ最高水準の金額です。
一方で、非ゴールドカードの「傷害治療費用」「疾病治療費用」の金額は一律で100万円限度です。ゴールドカードの「傷害治療費用」「疾病治療費用」の金額は200万円~300万円限度です。
しかし、海外の医療費は驚くほど高額になるので、実はこの金額でも足りない場合も出てくるのです。
日本損害保険協会の資料によると、盲腸(虫垂炎)の手術をして2日間入院すると、ハワイのホノルルでは約256万円、アメリカのロサンゼルスでは約162万円~217万円かかるそうです。
でも、海外旅行傷害保険の「傷害治療費用」「疾病治療費用」の保険金は、他のクレジットカードの海外旅行傷害保険と合算できることをご存知でしょうか。
このことは、損害保険協会の「損害保険Q&A」にも記載されています。
十分な「傷害治療費用」「疾病治療費用」の保険金額を確保するためには、複数の海外旅行保険付きクレジットカードを準備することや任意加入の海外旅行傷害保険に追加加入することが効果的です。
そうして、「傷害治療費用」「疾病治療費用」の保険金は若い人でも最低で500万円、シニア世代の人は最低でも1,000万円は準備したいところです。
複数のクレジットカードで準備する場合には、年会費が無料で充実した海外旅行保険が自動付帯している、エポスカード、
ジャックス 横浜インビテーションカード、Booking.comカード
がおすすめです。
多くの海外旅行愛好者が、これらの年会費無料クレジットカードで海外旅行保険を準備しています。
年会費が無料で「使える」海外旅行保険が付帯したクレジットカードについては次の記事にまとめています。
日本語による24時間救急サポートが受けられます
海外で急病や怪我をした時に頼りになるのが、緊急アシスタントサービスです。
「JCBカード」では、24時間日本語で相談できる「日本語安心サービス」を利用することができます。
「日本語安心サービス」を提供している日本語センターは、東京を含め世界6都市に設置されていて、年中無休、通話料無料で24時間いつでも電話を受付けています。
「日本語安心サービス」に電話をすると、次のようなサービスを受けることができます。
- 日本人医師・最寄の医療機関の紹介・予約
- 医療機関へのキャッシュレス治療の手配
(家族特約対象者は、キャッシュレス治療サービスはご利用できません。) - 医師や医療機関との緊急時の通訳サポート
- 保険金請求に必要な書類の手配
- 付添者、通訳等の手配
- 警察への盗難届、事故証明書入手などのサポート
- 賠償事故の場合の現場アジャスターとの仲介
- 現地で保険金を受け取りたい場合の請求・支払い手続きなど
(家族特約対象者は、日本帰国後の手続きとなります。)
医療費キャッシュレスサービスを利用することができます
海外での医療費は高額になるため、現金の持ち合わせがない場合には診療を受けることができない可能性があります。
また、医療機関でクレジットカードが利用できない場合や、医療費がクレジットカードの支払限度額を超えてしまう場合もあります。
そんなこともあり、クレジットカードに付帯する海外旅行保険で、保険金額を限度として医療費を保険会社から直接医療機関に支払う「医療費キャッシュレス診療」のサービスを提供している場合があります。
「JCBカード」の「日本語安心サービス」では、医療費キャッシュレスサービスに対応しているので、「医療費キャッシュレス診療」に対応可能な病院を紹介してもらうことができます。
ただし、「医療費キャッシュレス診療」を利用できる病院は、損害保険会社と提携している医療機関だけになるので、世界中全ての地域で「医療費キャッシュレス診療」が利用できるわけではありません。
また、医療費が保険金額を超える部分に関しては自己負担になります。
なお、医療費キャッシュレスサービスを受けられるのは「本会員」と「家族会員」のみです。
「家族特約対象者」は医療費キャッシュレスサービスの対象にならないので注意が必要です。
海外旅行に出かける前に準備すること
カードに同封されていた「海外旅行傷害保険のご案内」は必ず持参しましょう
海外旅行に「JCBカード」を持っていく場合に絶対に忘れてはいけない物があります。
それは、クレジットカードそのものと、カードが送られてきた封筒に同封されていた「海外旅行傷害保険のご案内」という小さなしおりです。
その理由は、この「ご案内」に「JCBカード」の「日本語安心サービス」に繋がる電話番号が記載されているからです。
「日本語安心サービス」の連絡先は、「JCBカード」のWEBサイトにも掲載されていますが、とても分かりにくい場所にあります。また、緊急時に必ずインターネットが利用できるとは限りません。
さらに、少なくともカードの番号がわからないと「日本語安心サービス」の利用ができないので、緊急時に慌てないように手帳などに「JCBカード」の番号を控えておくと安心だと思います。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
「JCBカード」のプロパーカード8種類の海外旅行傷害保険を比較してみましたが、「JCBカード」の場合には「利用付帯」の海外旅行傷害保険が多いことが特徴的です。
海外旅行傷害保険が「利用付帯」の場合には、うっかり飛行機やツアーの代金をカードで支払うことを忘れてしまう心配があります。
もしも海外旅行用としてクレジットカードを準備するのであれば、できれば海外旅行傷害保険が「自動付帯」である「JCB ゴールド」などを選んでおくと安心です。
特に「JCB プラチナ」には、1,000万円限度の「傷害治療費用」「疾病治療費用」の補償があるので、このカードの海外旅行傷害保険だけでも十分かもしれません、
この記事がみなさんのお役に立てばうれしいです。
「JCBカード」一覧
JCB プラチナ | |||
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年会費 25,000円(税別) |
詳細記事はこちら | 公式サイトはこちら |
JCB ゴールド・ザ・プレミア | |||
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年会費 15,000円(税別) (初年度:10,000円(税別)) |
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JCB ゴールド | |||
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年会費 10,000円(税別) (初年度無料) |
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JCB GOLD EXTAGE | |||
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年会費 3,000円(税別) (初年度無料) |
詳細記事はこちら | 公式サイトはこちら |
JCB CARD W | |||
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年会費 年会費無料 |
詳細記事はこちら | 公式サイトはこちら |
JCB CARD W plus L | |||
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年会費 年会費無料 |
詳細記事はこちら | 公式サイトはこちら |
JCB 一般カード | |||
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年会費 1,250円(税別) (初年度無料) |
詳細記事はこちら | 公式サイトはこちら |
JCB CARD EXTAGE | |||
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年会費 年会費無料 |
詳細記事はこちら | 公式サイトはこちら |
