アメックスゴールドカードとダイナースカードは、ステータス性が高いカードとして幅広く認知されています。
また、ステータス性だけではなく、サービス・特典内容も素晴らしいカードとしても知られています。
年会費はだけを見るとダイナースカードが有利なのですが、アメックスゴールドカードとダイナースカードのどちらを作ろうかと迷っている人は多いと思います。
そこで今回の記事では、アメックスゴールドカードとダイナースカードの基本スペック、サービス・特典の内容を比較をしてみましたのでご紹介します。
基本スペックの比較
国際ブランドの比較
まず最初に基本スペックの比較です。
国際ブランドは「アメリカン・エキスプレス」と「ダイナース」です。
両カードともに「JCB」と加盟店に関する業務提携を行っているので、日本国内では利用できる店舗が増えてきました。
しかし、両カードともに米国を除く海外では、まだまだ利用できない店舗も存在します。
そのため、アジアやヨーロッパに出かける時には、サブカードとしてVISAかMastercardを持参することは必須になります。
入会資格の比較
入会資格として公表されている項目は、アメックスゴールドカードは「20歳以上で定職のある人」、ダイナースカードは「27歳以上の人」です。
しかし、実際の入会審査においては、両カードともに「職業」「収入」「保有資産」「カード利用履歴」等も重視されます。
両カードを比較した場合には、年収の下限はダイナースカードが500万円、アメックスゴールドカードは300万円と言われており、アメックスゴールドカードの方が加入しやすいようです。
年会費の比較
年会費はアメックスゴールドカード31,900円(税込)ダイナースカード24,200円(税込)で、家族カードを1枚発行してもそれぞれ31,900円(税込)29,700円(税込)とダイナースカードが有利になります。
利用限度額は両カードともに一律には決められておらず、カードの利用状況や支払い実績などによって個別に設定されています。
アメックスゴールドカードとダイナースカードの基本スペック
カード | ![]() |
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国際ブランド | アメリカンエキスプレス | ダイナース | |
入会資格 | 20歳以上で定職のある人(パート・アルバイトは不可) | 27歳以上の人 | |
年会費 | 初年度 | 31,900円(税込) | 24,200円(税込) |
翌年度以降 | 31,900円(税込) | 24,200円(税込) | |
家族カード | 初年度 | 1枚目は無料 2枚目以降13,200円(税込) | 5,500円(税込) |
翌年度以降 | 1枚目は無料 2枚目以降13,200円(税込) | 5,500円(税込) | |
ETCカード | 初年度 | 年会費無料(発行手数料935円(税込)) | 年会費無料 |
翌年度以降 | 年会費無料 | 年会費無料 | |
総利用枠 | 一律の制限は無し | 一律の制限は無し | |
カードショッピング利用枠 | 一律の制限は無し | 一律の制限は無し | |
お支払い方法 | 一括払い/ボーナス・分割払い/ペイフレックス | 一括払い/ボーナス一括払い/リボルビング | |
お支払い日 | 会員ごとに個別に設定される | 原則として15日締め翌月10日払い |
ポイントプログラムの比較
ポイント付与率の比較
次にポイントプログラムの比較です。
ポイントの付き方は、アメックスゴールドカードもダイナースカードも100円=1ポイントです。
有効期限も、アメックスゴールドカードは1度交換すれば無期限、ダイナースカードも無期限と、大きな違いはありません。
最も有利な交換先は、アメックスゴールドカードもダイナースカードも航空会社のマイルです。
アメックスゴールドカードはANAなど15社、ダイナースカードはANAなど5社のマイルに交換することができます。
マイル交換手数料の比較
ポイントをマイルに交換するためには、アメックスゴールドカードは年会費無料の「メンバーシップリワード」、ダイナースカードは年会費6,600円(税込)の「ダイナースグローバルマイレージ」に登録しなければなりません。
さらにアメックスゴールドカードでは、ANAのマイルに交換する場合に年会費5,500円(税込)の「メンバーシップリワードANAコース」に登録する必要があります。
マイルへの交換レートは、アメックスゴールドカードではANAのみ100円=1.0マイルで他社は100円=0.8マイル、ダイナースカードでは5社ともに100円=1.0マイルになります。
アメックスゴールドカードとダイナースカードのポイントプログラム
カード | ![]() |
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ポイントプログラム名 | メンバーシップ・リワード | ダイナースクラブリワードプログラム |
付与率 | 100円=1ポイント | 100円=1ポイント |
有効期限 | 3年間(1度ポイントを交換すると有効期限は無期限) | 無期限 |
還元率 | 0.3%~ | 0.3%~ |
最低交換ポイント | 1.000ポイント | 1.000ポイント |
交換・還元方法 | 他社ポイント・マイルへの移行、カタログギフトなど | 他社ポイント・マイルへの移行、カタログギフトなど |
キャッシュバック | 1ポイント=0.3円。最低3,000ポイントから利用可能 | 10,000ポイント=3,000円。最低10,000ポイントから利用可能 |
マイルへの交換先 | ANAなど15社 | ANAなど5社 |
マイルへの交換費用 | メンバーシップリワード 年会費無料 |
ダイナースグローバルマイレージ 年会費6,600円(税込) |
ANAマイルへの交換費用 | 年会費5,500円(税込) | 不要 |
旅行関係サービス・優待の比較
空港ラウンジサービスの比較
続いて旅行関係サービス・優待内容の比較です。
国内空港ラウンジサービスでは、利用可能ラウンジに大きな差はないものの、アメックスゴールドカードでは同伴者1名も無料で利用できます。
一方海外空港ラウンジサービスでは、アメックスゴールドカードはプライオリティパスのスタンダード会員(年2回まで無料)であるのに対して、ダイナースカードでは独自に展開するラウンジサービス(600か所以上)を通年無料で利用できます。
海外旅行サービスの比較
手荷物宅配サービスでは、アメックスゴールドカードの往復無料に対して、ダイナースカードでは帰国時のみ無料になります。
トラベルデスクで50万円以上の航空券・海外ツアー購入が条件になりますが、ダイナースカードでは空港前泊ホテルサービスと空港特急列車サービスがあります。
アメックスゴールドカードとダイナースカードの旅行関連サービス
カード | ![]() |
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国内空港ラウンジサービス | 国内28空港:本会員・家族会員 | 国内28空港:本会員・家族会員 |
同伴者 | 1名無料 | 有料 |
海外空港ラウンジサービス | プライオリティパス:スタンダード会員 | 独自サービス(600か所以上) |
利用回数 | 年2回のみ無料 | 通年無料 |
海外での情報サービス | 〇 | 〇 |
海外でのメディカルサービス | 〇 | 〇 |
海外でのリーガルアシストサービス | 〇 | × |
トラベルデスク | 〇 | 〇 |
Expediaの優待割引 | 〇 | × |
Hotels.comの優待割引 | × | 〇 |
ホノルルトロリー乗車券 | × | 〇 |
手荷物無料宅配サービス | 往復 | 帰国時 |
エアポート送迎サービスの優待利用 | 〇 | 〇 |
空港周辺パーキングの優待利用 | 〇 | 〇 |
無料ポーターサービス | 〇 | × |
空港クロークサービス | 〇 | × |
空港前泊ホテルサービス | × | 〇 |
空港特急列車サービス | × | 〇 |
カーシェアリングサービス優待 | × | 〇 |
国内レンタカーの優待 | 〇 | 〇 |
海外用携帯電話レンタルサービス | 〇 | 〇 |
ゴルフ優待 | 〇 | 〇 |
京都特別観光ラウンジ | 〇 | × |
エンターテインメント関係サービス・優待の比較
コース料理1名分無料サービス比較
続いて、エンターテインメント関係サービス・優待の比較です。
アメックスコールドカードとダイナースカードともに、T&Eサービスカードの目玉的特典である「レストランコース料理2名分のうち1名分無料サービス」を提供しています。
さらにダイナースカードでは、「レストランコース料理6名分のうち2名分無料サービス」もメニューに加えています。
グルメサービス比較
その他のグルメサービスでは、アメックスゴールドカードとダイナースカードがそれぞれの特色を出した特典を提供しています。
「ダイナース」という名称は「食事をする人」と言う意味に由来するだけあって、ダイナースカードはグルメサービスが充実しているように思えます。
カード | ![]() |
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レストランコース料理2名分のうち1名分サービス | 〇 | 〇 |
レストランコース料理6名分のうち2名分サービス | × | 〇 |
レストラン優待 | 〇 | 〇 |
各種イベント開催 | 〇 | 〇 |
ゴールドワインクラブ | 〇 | × |
コットンクラブ特典 | 〇 | × |
料亭プラン | × | 〇 |
ひらまつ優待 | × | 〇 |
銀座バー・クラブ優待 | × | 〇 |
サインレススタイル | × | 〇 |
ごひいき予約 | × | 〇 |
新国立劇場特典 | 〇 | × |
チケットサービス | 〇 | 〇 |
会員限定試写会 | 〇 | × |
海外旅行傷害保険の比較
海外旅行傷害保険の比較
続いて海外旅行傷害保険の比較です。
アメックスゴールドカードでは、本会員と家族特約は自動付帯ですが、家族会員は利用付帯になります。
一方ダイナースカードでは、本会員・家族会員ともに自動付帯ですが、家族特約は付保されません。
利用頻度が高い「傷害治療費用」「疾病治療費用」はダイナースカードが自動付帯で最高300万、アメックスゴールドカードは自動付帯が最高200万円、利用付帯の場合が最高300万円です。
本会員の補償内容比較
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付帯条件 | 自動付帯/利用付帯 | 自動付帯/利用付帯 |
傷害死亡 | 自動付帯:最高5,000万円 利用付帯:最高1億円 |
自動付帯:最高5,000万円 利用付帯:最高1億円 |
傷害後遺障害 | 自動付帯:最高5,000万円 利用付帯:最高1億円 |
自動付帯:最高5,000万円 利用付帯:最高1億円 |
傷害治療費用 | 自動付帯:最高200万円 利用付帯:最高300万円 |
自動付帯:最高300万円 |
疾病治療費用 | 自動付帯:最高200万円 利用付帯:最高300万円 |
自動付帯:最高300万円 |
賠償責任 | 自動付帯:最高4,000万円 | 自動付帯:最高1億円 |
携行品損害 | 自動付帯:1旅行最高50万円 年間限度額100万円 |
自動付帯:最高50万円 |
救援者費用 | 自動付帯:最高300万円 利用付帯:最高400万円 |
自動付帯:最高300万円 |
航空機遅延費用等 | 自動付帯:2万円 | ― |
航空機寄託手荷物遅延等費用 | 自動付帯:2万円 | ― |
日本語による24時間救急サービス | 〇 | 〇 |
医療費キャッシュレスサービス | 〇 | 〇 |
補償期間 | 90日間 | 90日間 |
家族会員の補償内容比較
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付帯条件 | 利用付帯 | 自動付帯/利用付帯 |
傷害死亡 | 最高5,000万円 | 自動付帯:最高5,000万円 利用付帯:最高1億円 |
傷害後遺障害 | 最高5,000万円 | 自動付帯:最高5,000万円 利用付帯:最高1億円 |
傷害治療費用 | 最高300万円 | 自動付帯:最高300万円 |
疾病治療費用 | 最高300万円 | 自動付帯:最高300万円 |
賠償責任 | 最高4,000万円 | 自動付帯:最高1億円 |
携行品損害 | 1旅行最高50万円 年間限度額100万円 |
自動付帯:最高50万円 |
救援者費用 | 最高400万円 | 自動付帯:最高300万円 |
日本語による24時間救急サービス | 〇 | 〇 |
医療費キャッシュレスサービス | 〇 | 〇 |
補償期間 | 90日間 | 90日間 |
家族特約の補償内容比較
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付帯条件 | 自動付帯 | ― |
傷害死亡 | 最高1,000万円 | ― |
傷害後遺障害 | 最高1,000万円 | ― |
傷害治療費用 | 最高200万円 | ― |
疾病治療費用 | 最高200万円 | ― |
賠償責任 | 最高4,000万円 | ― |
携行品損害 | 1旅行最高50万円 年間限度額100万円 |
― |
救援者費用 | 最高300万円 | ― |
日本語による24時間救急サービス | 〇 | ― |
医療費キャッシュレスサービス | 〇 | - |
補償期間 | 90日間 | ― |
プロテクションの比較
プロテクションの比較
最後にプロテクションの比較です。
アメックスゴールドカードのキャンセルプロテクションとリターンプロテクションはアメックスカードだけが行っている補償制度です。
ダイナースカードには同様の補償はありません。
アメックスゴールドカードのショッピングプロテクションとは、いわゆるショッピング保険のことです。
ダイナースカードでもショッピング保険として年間500万円までが補償されます。
アメックスゴールドカードのオンラインプロテクションとは、カードが不正使用されて場合の補償です。
ダイナースカードでもカードが不正に使用された場合には、カード会社に連絡をした60日前まで遡って補償されます。
アメックスゴールドカードとダイナースカードのプロテクション比較
カード | ![]() |
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キャンセルプロテクション | 〇 | × |
リターン・プロテクション | 〇 | × |
ショッピング・プロテクション (ショッピング保険) |
年間最高500万円 (購入から90日間) |
年間最高500万円 (購入から90日間) |
オンラインプロテクション (不正使用の補償) |
〇 | 不正使用の補償:連絡の60日前まで |
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
アメックスのゴールドカードとダイナースカードを6つの項目について比較してみました。
どちらのカードもT&E(トラベルアンドエンターテインメント)カードを代表する2枚として、充実したサービス・特典が用意されています。
ただ、年会費とグルメ関連サービスではダイナースカードがややリード、旅行関連サービスとプロテクションではアメックスゴールドカードがややリードという感じがします。
グルメ関連サービスを重視する場合にはダイナースカード、旅行関連サービスを重視する場合にはアメリカンエキスプレスカードを選んではいかがでしょうか。
この記事が皆さんのお役に立てばうれしいです。
※アメックスのゴールドカードとダイナースカードについては、次の記事で詳細にご紹介しています。